2011年12月9日
第46号(通巻第292号)






【photo by Yao Yuan】

12/9 (金) 神宮外苑いちょう祭り(〜12/11) 明治神宮外苑

12/10(土) 【公演】真矢みき FIRST LIVE 〜Like a humor〜 丸の内・コットンクラブ・

12/11(日) TOKYO MOTOR SHOW 2011 東京ビックサイト

12/12(月) 勝俣睦展 −風景の綴りー四季の箱根、富士− 上野の森美術館

12/13 (火) キャラメルボックス2011クリスマスツアー『流星ワゴン』 (〜12/25)サンシャイン劇場

12/14(水) 光と音のシンフォニー 「ライティング・オブジェ2011」(〜12/27)東京ビルTOKIAガレリア ニッポン放送 有楽町マルイ1F

12/15(木) 山田邦子さんが語る乳がん体験トークイベント 東京国際フォーラム

12/2(金) DHCの2製品、販売中止へ ファンケルの申請受け

12/3(土) ラーメンマン姿のひちょり 横浜DeNAベイスターズを「常勝チームに」

12/4(日) 震災復興祈り「1万人の第九」=被災3県からも200人−大阪

12/5(月) 読売グループが清武氏提訴=「名誉毀損」と1億円請求−東京地裁

12/6(火) 神田うの 六本木マンション最上階4部屋を総額26億円で購入

12/7(水) フルカバーのままスクリーン操作が可能なiPhone 4S/iPhone 4保護ケースが大人気

12/8(木) アプリ不要、端末は自由、ブラウザで使える電子書籍サービス「BinB」、ボイジャー

日本を観光する読者の皆さんへ】東京で絶対行くべき10大地区(連載・その五)
 
●上野UENO
上野駅近くにある上野公園の周辺は、動物園、博物館、美術館と共に是非一度は観ていただきたい所である。上野公園は日本で最初の公園であり、桜鑑賞の名所でもある。桜の季節になると、たくさんの花見客で溢れている。上野駅と御徒町駅の間にはあの有名なアメ横商店街がある。これは山手線の高架下にある人情味溢れる大型市場で、食品、衣服、靴、バッグ、宝石、薬品、化粧品など、何でも揃っていて、年間を通していつも賑わっている。上野と秋葉原の間の御徒町には、ディスカウントショップの「多慶屋」があり、ここでは家電、健康食品、アクセサリー、工芸品、玩具などが販売され、種類が豊富な上に価格が安く、最近は日本を訪れる外国人観光客の理想的なお土産購入場所になっている。この他、上野に支店を持つ百貨店には松坂屋と丸井がある。上野の芸術的な気分に満ちた美術館と賑やかな街から構成される独特の雰囲気に、観光客はまた違った日本の一面を体験することができる。
 
●浅草ASAKUSA
浅草は、江戸時代に劇場や見世物小屋が集結した繁華街だった。現在は昔の輝きはないものの、映画館や演芸場は健在である。浅草は常に「江戸情緒のシンボルであり、日本の伝統的な街の雰囲気が味わえる」と言われる東京人の郷愁の地である。「仲見世通商店街」は、「雷門」から始まって「浅草寺宝蔵門」まで300メートルも続く狭い通りで、両側の店で販売されるものは、いずれも日本の伝統工芸品、玩具、記念品や、江戸風味漂う伝統的な菓子である。江戸文化の象徴として、浅草は昔ながらの美味しいものを味わえる場所でもある。てんぷら、蕎麦、すき焼き、鰻、ドジョウなどの代表的な江戸の食べ物を楽しめるだけでなく、桜もち、雷おこし、いり豆、饅頭などを食べるのも楽しい。毎年7月末に近くで流れる隅田川で開かれる「隅田川花火大会」は多くの人で賑わい、8月末のサンバカーニバルでは美女たちが舞い踊る。また現在は、浅草からすぐのところに、日本の新名所で、世界最高の自立式電波塔「東京スカイツリー」を建築中で、2012年春には開業予定である。

年末年始のリップエッセンス

「日常のスタイルアップ」をテーマにワールドグループが展開するファッションバラエティセレクトショップ「イッツデモ」は、流行に敏感な女性たちなら何度も訪れたことがあるに違いない。ファッション、コスメ、フード、音楽関連商品など、店内には好奇心旺盛な若い女性たちが夢中になるような商品が溢れている。特に「すっぴん唇を赤ちゃんピンクに!」で人気の「エテュセリップエッセンス」シリーズは、去年「ミッキー&ミニー」を売り出したとたんに、たちまち売り切れになった。今年は「白雪姫」の新製品も登場する。来年2月には、さらに「ミッキー&ミニー」の新デザインも登場する予定だ。

11月29日に発売される2011年版の第一弾のエテュセリップエッセンス「Snow White」の定価は1260円(税込)。パッケージの唇からキスマークを放つ白雪姫がとても可愛い。現在のような乾燥した季節にも、美容液を含んだリップグロスを使えば、白雪姫のようなツヤのある唇になれる。第二弾の2012年版は来年2月に発売される。「ミッキー&ミニー」のハートフルな可愛いデザインに、たくさんのカラフルな花が散りばめられており、これもきっと発売と同時に売り切れてしまうに違いない。

また、メイベリンが発売した二つのタイプのリップクリームは「エテュセリップエッセンス」と比べると、値段が良心的で手にしやすいと言えるだろう。新しく出たマンゴーパイとチェリーベルベット、そして以前より親しまれているジューシーオレンジ、フレッシュミント、スウィートチェリー、ミックスベリーはいずれも一つ315円でSPF20、UVカットも出来る。シアバターとツボクサエキスの成分がふっくらと潤いのある唇にしてくれ、口紅下地としても使用できる。

もう一つのタイプの唇専用美容液、ウォーターシャイニーCLGセラムは、ブラッドオレンジ、フレッシュミント、レモンバジルの3種類がある。保湿作用を持つコラーゲンとツボクサエキスが唇の縦ジワを取って、滑らかでふっくらした唇にしてくれる。ロールオンタイプになっていて大変便利だ。価格は一本945円である。リップケア用品は、値段も用途も様々である。ネットで評判を見てから買えば、自分に一番ぴったりの製品を選ぶことができるだろう。(緋梨執筆)

(C)WORLD CO.,LTD、(C)NIHON L'OREAL K.K

@cosme/口紅・グロス・リップライナー http://www.cosme.net/item/item_id/913/top


寒い冬を温かくするイルミネーション

旅行のクチコミサイト「フォートラベル」が先ごろ、「この冬訪れたいイルミネーション」についてアンケートを行った。第二位と第三位はそれぞれ、「丸の内イルミネーション」と「なばなの里ウィンターイルミネーション」だった。丸の内は地理的に非常に便利だから選んだという人が多く、投票した人の大部分は関東地方の人だった。なばなの里のウィンターイルミネーションは全長120メートルの日本最大規模の水上イルミネーションである。そして最も注目を浴びた第一位は、「神戸ルミナリエ」だった。

「神戸ルミナリエ」は元々、阪神・淡路大震災で亡くなった人々の魂を慰め、被災地の復興を願って始められたもので、1995年12月から行われ、今年で十七年目になる。今年は、初めてLED電球のSpalliera(スパッリエーラ、光の壁掛け)が採用された。「ルミナリエ」とはヨーロッパのバロック時代(16世紀後半、ルネサンス末期)に非常に流行した祝典・装飾芸術で、イタリア語で「イルミネーション」に由来する。その後、光線の変化が無限であるという特性を利用して、様々な木製のアーチ型建造物に色とりどりの灯りを付けて、三次元のすばらしい空間を創り出し、訪れる人々の目に惹き付けた。「神戸ルミナリエ」は日本人にとっては単に祝祭的装飾ということではなく、安らぎの未来へ託す希望の光を意味する。それはまるで人々に震災から今までの足跡を示して、我々一人一人に、毎日に感謝をし、心から日々を大切にするようにと教えてくれているようだ。

今年の「神戸ルミナリエ」の期間は12月1日から12日までの12日間で、点灯時間は18:00〜21:00(月〜木)、18:00〜22:00(金)、17:00〜22:00(土)、17:00〜21:30(日)である。場所は、兵庫県神戸市中央区の旧外国人居留地と東遊園地である。

統計によると、毎年約500万人の人が訪れる。だが賑わいを見せる一方、安全には注意しなければならない。より神戸ルミナリエを楽しむには、開催期間の前半や平日は比較的空いているので、ゆっくりと見たい方にはオススメ。また、点灯してすぐは最も混雑し、壮観なイルミネーションを前に足を止めて一斉に写真を撮るので、人の流れが前に進まなくなる。待つのが苦手な人などは、この時間は避けよう。ただ、寒い冬の季節、一つの同じものを目的に集まった人たちと押し合いへし合いをして温まるのは、神戸ルミナリエの背景からすると、よもや幸福と言えるのかもしれない。(Michelle執筆)

(C)Valerio Festi/I&F Inc./Kobe Luminarie O.C.

神戸ルミナリエ http://www.kobe-luminarie.jp/


命について、愛について

「9.11」と「3.11」について、心に浮かぶのは「災難」「悲しみ」などの否定的な言葉が多いだろう。この二つの出来事は、魂の底から泣き叫ぶ嗚咽のように世界中の人々の心を切り刻んだ。そして今、我々がこの二つの悲しみに満ちた日々を思い返す時、心に浮かぶものは一体何だろうか?

12月1日、東京のアップリンクファクトリーで二つの事件を題材とした三つの映画の同時上映が行われた。タイトルは『Fragment』×『大津波のあとに』『槌音』である。3人の監督たちは、異なる視点から命について、愛について、再び深く考えさせてくれた。『Fragment』では、主人公の井上が自分の家の寺を継ぐ前に、一人で9.11後のニューヨークを訪れる。そして帰国後、「修法師」となるための苦しい修行を開始する。……一人の僧侶が、大きな歴史的事件の中で自分と向き合い「魂の旅」を経て、成長していくのだ。

「大津波のあとに」と「槌音」は、東日本大震災の二週間後に被災地で撮影された。「大津波のあとに」の森元監督は、宮城県の仙台、東松島を経由して友人の住む石巻を訪れる。監督のレンズを通して、あの驚天動地の災害で生き残ることができた人々の様々な人生を知る。「槌音」の大久保監督は、自分の故郷である岩手県大槌町を舞台に、津波の前と後の変貌振りを映し出す。静かな映像が心を揺さぶる。

この3作品の中で、最も独特な視点を持つのは佐々木誠監督の『Fragment』である。「9.11」を背景に一人の僧侶の成長過程を描いており、芸術性と記録性を共に持つ作品だ。もちろん人の感じ方はそれぞれ違っているので、一つの芸術作品に対する解釈もまちまちである。だが佐々木監督の『Fragment』はアメリカ、ドイツなど各地の上映も含め5年以上のロングランを記録している。これは、この作品が人々の共感を呼んでいることを意味しているのではないだろうか。11月19日よりロードショー公開された『大津波のあとに』『槌音』は連日満席で、来年の1月7日(土)からアップリンクXにて、1週間追加上映される、モーニングショーが決定した。『Fragment』、また『大津波のあとに』も『槌音』も、映画館に足を運ぶだけの価値がたっぷりある。魂の叫びが我々の心の深いところで共鳴した時、命について、愛について、もう一度考えるきっかけになればと思う。(小雅執筆)

写真提供:佐々木誠

アップリンクファクトリー/『Fragment』×『大津波のあとに』『槌音』 http://www.uplink.co.jp/factory/log/004190.php
 『Fragment』 http://fragment-movie.com/ 『大津波のあとに』『槌音』 http://fartheron.soragoto.net/


福岡天神のBear’s Garden

福岡は九州地区最大の都市で、那珂川が市の中心部を流れている。穏やかに流れる水は平和と安らぎをもたらし、力強く流れる水は賑わいと活気をあたえてくれる。福岡は、その両方の落ち着きと賑わいを兼ね備えた都市なのである。那珂川河畔のキャナルシティ博多は博多と天神の間にあり、大型の複合商業施設が川に沿って建てられ、「世界で最も買物を楽しめる場所」と評される。年末を迎え、通りの両側の木々にはイルミネーションが飾られている。この華やかな街に、この冬どんなプレゼントが用意されているのだろうか。

さて、福岡パルコに注目してみよう。8階のパルコファクトリーには大きな楽しみが待っている。なんと12月9日から12月29日まで、キデイランドプロデュースの「Bear’s Garden」が期間限定オープンするのだ!キデイランドが「くまのがっこう」や「くまのプーさん」を中心とした癒し系くまグッズの数々を取り揃え、クリスマスツリーやサンタクロースなどの装飾がクリスマスの雰囲気を盛り上げている。「ジャッキーズマルシェ」のコーナーは、絵本の世界観を演出したファンの為の空間と言えるだろう。全国で一番「くまのがっこう」グッズがそろう店として、今年六月にキデイランドが大阪梅田店1階にショップを開店してから爆発的な人気を呼び、今回は初めて九州に登場することになった。大阪梅田店と福岡パルコ店の限定商品には、クリスマス気分いっぱいのチョコセット(619円)、e-maのど飴(399円)クリアボックス(735円)、キャンディ缶(609円)、コインチョコ(472円)の五つがある。運が良ければ、遊びに来てくれたジャッキーにも出会えるかもしれない。

「くまのがっこう」はもともと絵本が映画化され、2010年12月に全国で上映された。主人公のジャッキーが11匹のおにいちゃんたちと暮らす物語で、温かく可愛らしいキャラクターデザインで子どもたちに愛されている。だがそれだけでなく、若い女性の間でも人気上昇中なのである。「くまのプーさん」の限定商品には「e-maのど飴」(399円)、楽しい音符のついた「クリアファイル」(262円)、可愛い「サーモカップ」(1155円)がある。「くまのプーさん」グッズを買った人は抽選に参加することができ、USBメモリ、帆布バッグ、プリントハンカチ、しおりなどの景品が当たる。

そして、テディベアの好きな女性たち必見の見所がある。「ガーリーベア」コーナーは、ベアと親密に触れ合うことができる。真っ白で長いまつげで淡いピンクの頬を持つ「ガーリーベア」には、一目惚れしてしまう人も多いだろう。さらに「ガーリーベア」を買った先着360名にはクリアファイルがプレゼントされる。「ガーリーベア」は着せ替え用の服がふんだんに揃っていて、自分の好みで自分だけの「ガーリーベア」に着せ替えることができる。大好きなベアを抱いて、楽しいクリスマスを過ごしたいものだ。(葉子執筆)

(C) Disney. Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A. Milne and E.H.Shepard.
(C) BANDAI、(C)ガーリーベアプロジェクト 写真提供:キデイランド広報部

キデイランド/ Bear’s Garden http://www.kiddyland.co.jp/event/bears_garden2011/


駅を観光する

日本に行く度に驚くのは、駅の大きな変化です。日本全国の鉄道駅の数は九千以上もあり、各駅の建物が非常に古いため、リニューアルのニュースが次々と伝えられています。ここ数年の各県や市の大きな駅のリニューアル工事は、都市の建築開発と観光振興の経済計画においてなくてはならない部分になっているようです。2011年で最も大きかったニュースは、3月に新たに開業した博多駅と、5月に開業した大阪梅田駅です。

リニューアル後の駅は、デザインが斬新であるのはもちろんですが、天井が高くなり、空間がゆったりして明るくなります。私は特に、新しく計画されたスムーズな動線と、大きな字で書かれた表示板、身体の不自由な人やお年寄りのために増設された手すりやエレベーター、間隔が広くて清潔なお手洗、日英中韓の四ヶ国語で書かれた説明、商品が豊富なショップなどが気に入っています。これらはどれも、駅が人に優しくなり、特に国内外の乗客のニーズに応えたものだと感じさせます。

電車に乗るための環境や設備を改善しただけでなく、買物や娯楽の機能も高められています。駅に行けば、飲食と娯楽の要求はすべて満たされ、駅を出なくても思う存分楽しめます。駅の機能が駅だけに留まることなく、毎日の通勤、通学で必ず通る場所と商業施設が結合して、ホテル、ショップ、レストラン、デパートが一つの複合商業施設を構成し、駅の空間を充分に利用しており、そこから得られる経済効果はとても計算しきれません。

以前何かで読んだのですが、@@会社に勤める社員は給料を手にすると、日常の通勤時も、退勤した後も、素直に給料を使って@@百貨店で買物をし、@@電鉄に乗り、@@スーパーで食料品を買うので、従業員が苦労して手に入れた給料は再び関連企業の収入に還元されるのだそうです。これは実に優れたやり方ですね。電車の内部、駅の上に直結した商業ビル、デパート、駅の下の地下街、レストラン街、さらには駅周辺や沿線の商業地区がすべて、各企業の最適な投資場所であり、収入源でもあるのです。東京の表参道の地下鉄駅にはフランス風の優雅な雰囲気が出現し、JR品川駅構内にはアメリカ風のテーマパーク式モールとレストランがあり、駅に入ると異国を観光しているような気分になるのもなかなか素敵です。駅に遊びに行くのは、今最も新しいレジャーなのではないでしょうか?次のお休みには、是非駅に出かけてみてください。(哈日杏子執筆)

Photo by 哈日杏子

TOKYO STATION CITY http://gransta.jp/ 哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)


眠らない目:新宿(その三)

西新宿の高層ビル街の深夜も消えない灯りは、かつて無数の経済繁栄のバブルを意味していた。現在のように不景気な世の中であっても、依然としてそれは、たゆまぬ向上の象徴である。初冬の寒風が身にしみるような季節になった丑三つ時を過ぎた頃。サラリーマンが続々とビルの中から退勤してくるのにすれ違う。この時間には終電もすでに行ってしまい、駅の巨大な鉄の扉もしまっている。再びやって来る明日のために、「小さくてもすべてが揃っている」カプセルホテルこそ、最も経済的、且つ安全で確かな居場所である。

日本で最初のカプセルホテルは「商売の都」大阪で生まれた。1979年2月1日、梅田のカプセルインが営業を開始したのだ。有名な建築家の黒川紀章の手によるこの大作は、元々遅くまで残業して終電に間に合わなかった会社員が一泊するためのものだったので、「カプセルホテル」は一般的に交通の主要なポイントとなる駅のそばにあった。概観は目立たず、広告の看板もないが、探そうと思えば簡単に見つかった。

02:00 グリーンプラザカプセルホテル

新宿西口から六、七分歩くと、日本最大級の、630の客室を持つ「グリーンプラザカプセルホテル」に着く。部屋と浴室以外に、マッサージ室と光明石温泉など7種類の温浴施設がある。追加料金を40分あたり3000円支払うと、マッサージ師の巧みな技で、全身の疲労を取り去ってもらえる。24時間いつでもチェックインとチェックアウトができる。快適、快眠、安全、大規模……どの点をとっても他のカプセルホテルとは比べものにならない。

身体を海老のように曲げないと入れず、衝立はあるが部屋を閉め切るようなドアはなく、隣の人のせき、いびきなどいろいろな音が耳に入る。……カプセルホテルではぐっすり寝るのは難しい。だが600円を支払ってパソコンと椅子だけで夜を過ごす、名高い「ネット難民」に比べたら、ここは身体を休める真の港と言えるのではないだろうか?

資源の節約と空間使用の巧みさで、カプセルホテルの人気は衰えない。以前は、終電に乗り遅れたサラリーマンが主要な客層だったが、最近は失業者やアルバイターが身を寄せる場所となり、三分の一が一ヶ月単位で支払う長期滞在客で、失業者が一年半も住んでいるというカプセルホテルもある。無料でサウナや温泉に入れて、寝具も換えてもらえるのだから、狭い部屋に慣れた都会人が最高のわが家と考えるのも無理はない。カプセルホテルは、新宿の本当の意味での夜の世界が凝縮されている。これこそ、本物の夜の都市なのである。(つづく)(姚遠執筆)

Photo by matuhuji-k

極小空間=カプセルホテル  http://homepage1.nifty.com/k-fukawa/capuseru/kapuserutop.htm


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