|
===================================================== 発行部数 40 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2011/10/18(Tue) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.火曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 火曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 謎解きはディナーのあとで 局 名 フジテレビ系 放映日時 日曜21時 キャスト 影山 (櫻井 翔) 宝生麗子(北川景子) 並木誠一(野間口徹) 山繁 悟(中村靖日) 宗森あずみ(岡本杏理) 江尻由香(田中こなつ) 風祭京一郎(椎名桔平) 原 作 東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』(小学館 刊) 「きらら」2011年1月号〜連載中 脚 本 黒岩 勉 主題歌 『迷宮のラブソング』嵐(J Storm Inc.) あらすじ 第一回 「まるで昨日のことのようでございますね」 「本当にご立派になられて」 老執事から、1枚の乳児の写真と黒い蝶ネクタイを渡される。 「あとは頼みましたよ、影山くん」と言うと、老執事は部屋を出て 行く。 部屋に残った青年は、宝生家執事・影山(櫻井翔)。 殺人事件の報を受けた風祭京一郎(椎名桔平)警部は、時計とサン グラスを選ぶと、颯爽と部屋を出る。白いスーツを着て、外車のオー プンカーを走らせながら、忘れ物に気づく。 殺人事件の現場に駆けつける警視庁国立署刑事・宝生麗子(北川景 子)。黒のパンツスーツに、髪は後ろで一つに束ね、黒縁のめがねを 掛けている。 鑑識は、部屋の中は乱れているが、盗られた物はなさそうだ、と言 う。 麗子が鳴っている携帯電話に出ると、風祭が、ハンカチを忘れたの で、白いハンカチを買ってこいと指示する。 当の風祭は婦警相手に軽口を叩いている。 被害者は若い女性。 風祭のハンカチを買って、駆けつけた麗子に、「遅かったね、お嬢 さん」と声を掛ける風間。 麗子が、みんながそう呼ぶから、『お嬢さん』は止めて欲しいと講 義しても、風間は聞く耳を持たない。 被害者は、室内で倒れているにもかかわらず、ブーツを履いたまま。 死因は、細いロープのようなもので首を絞められたこと。 被害者は、室内でブーツを履いているにもかかわらず、廊下に足跡 がない。従って、犯人は外で被害者を殺し、彼女を担ぎ、玄関で靴を 脱ぎ、彼女を室内に放置した。ということは、犯人は男!と決めポー ズ付きで宣言する風祭。 麗子は、口の中で、「小学生でも考えつくっつうの!」と悪態をつ いた後、「女性でも、二人組なら、可能ですよね」と言う。 風祭は、別のことに気づく。その部屋の狭いベランダには、細いロ ープが張られ、たくさんの洗濯物が干してあった。 「まさか、犯人は被害者を絞め殺した後、洗濯物を干したなんて、 言いませんよね」と麗子。「当たり前じゃないか」と風祭。 被害者の部屋からは、男と一緒に写った写真と、被害者の部屋の物 ではない合い鍵が見つかった。 署に戻り、参考人からの事情聴取をするが、進展が無い。これは結 構複雑かもしれない。しかも、風祭警部とでは、迷宮入りかもしれな いと憂いながら署を出ると、目の前に風祭警部が愛車に乗って待って いて、「乗っていかないかい? お嬢さん」と声を掛ける。 ハッキリと断る麗子。 だめ押しの携帯メールまで風祭から届き、頭に来た麗子は、小石を 蹴飛ばす。 小石はリムジンに当たる。麗子は、リムジンの運転席から降りてき た人物に、修理代を訊く。「ざっと7,80万でしょうか。ほんのか すり傷ですから」との回答。 麗子は、自分の家の車でよかった、と言う。 リムジンを運転していたのは、唐沢の後任執事の影山。麗子の退勤 時刻を読んで、来たという。 麗子は、リムジンの後部座席に横になると、一眠りしたいから、 1時間ぐらい適当に走って、と影山に命じる。 影山は1時間後、宝生家の門をくぐる。 宝生グループは、金融、エレクトロニクス、医薬品から出版まで手 がける。その会長は宝生清太郎で、清太郎の一人娘が、麗子なのだ。 自室のドレッサーの前に座った麗子は、めがねを外し、髪をほどき、 ワンピースに着替える。麗子は、『お嬢さん』でも、『お嬢ちゃん』 でも、ましてや『キャバ嬢』でもなく、正真正銘の『お嬢様』なのだ。 麗子が食卓に着くと、影山が料理の皿を並べ、ワインを注ぐ。 今会ったばかりなのに、よくわたしの好みがわかったわね、と麗子。 昼間お会いしました。お嬢様がベランダに出られた時、向かいの部 屋にいました、と影山。 影山は、執事の仕事の第一は何だと思いますか?と問いかける。食 事?ワイン?と麗子。 主であるお嬢様をお守りすること。清太郎様は、今頃お嬢様が、凶 悪犯と銃撃戦をしているのではないか。身代金入りの鞄を持って、国 立の街中を走り回っているのではないか。府中街道で、カーチェイス をしているのではなか、等ご心配されています、と影山。 お嬢様のことは、唐沢の日記を引き継いだので、なんでも知ってい ます、と麗子の幼い頃のエピソードをあげる。 唐沢も、麗子を常に見守っていたと聞いた麗子は、慌てて自分の今 までの写真を見る。どの写真にも、端の方に、潜んでいる唐沢が写っ ている。 ショックを受けて、ベッドに倒れ込む麗子。軽いワインでも?と影 山。むしろ強いワインを飲んで、この混乱から抜け出たいと思ってい る、麗子。 少し酔った麗子は、昼間の事件について話す。 どうして死体は靴を履いたままだったのか? どうして死体を室内に落としたのか? 「影山、わかる?」と麗子。 「とんでもございません。わかるわけがありません」と影山。 「当然よね」と麗子。 「でも、お嬢様がもう少し詳しくお話しくだされば、何か考えつく かもしれません」と影山。 麗子は、話してみることによって、整理されることもあるし、と話 し始める。 被害者・吉本瞳(木南晴夏)の飲み友達がやってきて、玄関の鍵が 開いているのを不審に思い、室内を覗くと、瞳が倒れているのに、気 づいた。彼女が第一発見者。戸締まりには、人一倍神経質な瞳なのに。 アパートの大家さんは、一人で駅の方から帰ってきた瞳と、郵便受 けの前ですれ違い、『お帰り』と声を掛けた。いつもはしっかりと挨 拶をする瞳なのに、このときは口の中で挨拶しただけだった。大家さ んはこの後、自分の部屋に入った。このことは、向かいの八百屋の主 人も見ている。 アパートの3階の外階段の近くの部屋に住む男性は、瞳の死亡推定 時刻頃、ダーッと勢いよく階段を駆け下りてくる足音を聞いていた。 犯人が、犯行を終えて駆け下りてきたのだろうか。 この全部の場面を、影山はそっと見ていたのだが、見てはいたが、 会話までは聞こえなかった。 瞳とつきあっている男は、IT業界の社員・田代博之(戸次重幸)。 派遣で来た瞳とつきあい始めたが、瞳が派遣先を変えたため、自然消 滅してしまった。 別れたのなら、なぜ瞳の部屋の合い鍵を持ったままなのか訊くと、 ただ面倒くさくて、と田代。 田代は、犯行時刻に、友達と釣りをしに平塚へ行っていた、と答え る。 平塚は、雨だったのでは?と風祭がカマを掛けるが、田代は平塚は 雨は降っていなかった。国立も降っていなかったのではないか、と言 う。 確かに降っていなかった。田代は、約束があるので、と出て行く。 全てを話し終えた麗子に、影山は「この程度の真相がおわかりにな らないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」と執事にあるまじ き言葉を浴びせた。 怒りに震える麗子。だが、自信満々の影山に折れ、真相を聞くこと にする。 今回の事件をおかしくしているのは、アパートの大家さんの証言に あります、と影山。 どこが?と麗子。 大家さんは瞳に、『お帰り』と声を掛けたのに、瞳は無視した、と 影山。 忘れただけじゃない?と麗子。 もう一つの理由もございます。出かけようとした時だったのかもし れません、と影山。 でも、駅の方から、アパートに向かっていたのだから、帰宅でしょ? と麗子。 サザエさんのように、何か忘れ物をして、戻っただけかもしれませ ん。だから、曖昧な挨拶になった。従って、男性が聞いた、階段を駆 け下りた足音は、瞳自身かもしれない。 それはそうとして、忘れ物って、何かしら?と麗子。 それまではわかりかねます、と影山。 そうよね。影山にも、わからないわよね、と麗子。 推測ならできます。ヒントはベランダにあります。昨夜の天気予報 はなんでしたか?と影山。 関東全域で雨予報、と麗子。 あ、洗濯物!と麗子。 正確には、洗濯物を取り込むことです、と影山。 でも、それには意味はないわ。帰宅したところだって、忘れ物を取 りに戻ったところだって、かわりはしないわ、と麗子。 いえ、変わるのです。お嬢様は、編み上げのブーツを履いてから、 洗濯物を取り込まなければ鳴らなくなった時、どうなさいますか?と 影山。 『影山、洗濯物、取り込んでおいて!』と言うわ。 確かに、お嬢様なら、そうなさるでしょう。でも、吉本瞳には、わ たくしのような執事はおりません、と影山。 じゃあ、ブーツを脱いで、部屋に上がって取り込むわ、と麗子。 もちろん、多くの人はそうするでしょう。でも、別の方法をとる人 もまた、多いのです。瞳は、ブーツを脱がずに、足先をあげて、四つ ん這いで進み、自ら殺害現場へと向かったのです。そして、部屋に入 り込んでいた犯人に、殺されたのです、と影山。 さすがに、影山でも、犯人まではわからないわよね、と麗子。 空き巣でないことは確かですね。彼女の部屋の鍵はピッキングのし にくい最新式の物ですから、と影山。 じゃあ、元恋人の田代? でも、彼にはアリバイがあるわ。もしか して、アパートの大家さん?と麗子。 しかし、大家さんは瞳に会った後、自分の部屋に戻るところを、向 かいの八百屋の主人が見ています、と菅山。 それじゃあ、犯人がいなくなっちゃう、と麗子。 ここからは、多分にわたくしの推理が入りますが、推測はできます。 もちろん、お嬢様もご存じです。 え? 誰かしら? と麗子。 田代の恋人なら、田代の持っている。瞳の部屋の合い鍵を持ち出せ るでしょう。田代の部屋の玄関にあった.....と影山。 あ! 白いハイヒール!! と麗子。 仮に彼女を白井靴子(伴杏里)と呼びましょう。 靴子は、何とかして、田代の浮気相手の住所を調べだした。 合い鍵を持ち出し、鍵が合うかどうか、確かめに行った。 それで止めとけば、今回の事件は起こらなかったのでしょうか、瞳 がしばらく戻らないと知った靴子は、靴を脱いで、部屋に上がった。 そこに運悪く瞳が帰ってきた。 靴子は慌てたでしょう。 だが、入ってきた瞳は四つん這いだった。 それを見た靴子は、とっさに殺人という暴力によって解決しようと した。そして、手近にあったひもで、絞殺した、と影山。 どうして、そっと逃げなかったのかしら?と麗子。 白いハイヒールを履くような女性です、と影山。 プライドが高い、ということね、と麗子。 パニックに陥ったのもあるでしょう。でも、相手はお嬢様でも無く、 部屋も散らかし、ブーツを履いたまま、這っていくような女性です。 こんな女性に負けたくない、という思いもあったでしょう、と影山。 影山!これから確かめに行くわよ、と麗子。 田代がドアを開けると、勝手に中に入る麗子。そして、三和土にあ の白いハイヒールがあるのを見る。 麗子は靴を脱ぐと、上がり込む。続いて上がった影山は、麗子の靴 の向きを変え、続けて自分の靴の向きも直す。 靴子と対面する麗子。彼女は、『靴子』と呼ばれても、理解できな い。 なぜ瞳を殺したのか訊く麗子に対して、靴子はナイフを手に取ると、 構える。 影山は、かがみ込むと、靴子が立っている下の絨毯を引く。靴子は バランスを崩して、倒れる。靴子の手から離れたナイフを、影山が拾 う。 麗子は、靴子がやったことが理解できるわけではない。でも、靴子 にそういう行動を取らせたのは、田代の浮気。靴子に謝りなさい!と、 田代に命じる。 呆然としていた田代も、麗子の気迫に負け、靴子に謝る。 麗子からの電話で、現場に愛車で駆けつける風祭。自分も、もちろ ん真犯人にたどり着いたが、麗子に一歩遅れたと言い訳をするが、す でに麗子からの電話は切れていた。 影山が運転するリムジンに乗っている麗子。どうせ影山は、自分の ことをあほだと思っているんでしょ、とむくれている。 そんなことはございません。ただ、お嬢様は純粋に育ちすぎたので す。世の中には、悪意に満ちた人が多いのです、と影山。 麗子は、行き先変更、と言う。 どちらでございますか?と影山。 唐沢のところよ! わたしのことを、今まで蝶よ、花よと育て、し かもずっとストーカーしていたなんて! 文句言ってやる、と麗子。 ついでに麗子は、どうして影山は、そんなに推理力があるのか?と 訊く。 プロ野球選手か、プロの探偵になりたかったんです、と影山。 答えになっていない!と麗子。 寸 評 放送のぎりぎり前に、友達に借りて、第一巻だけ読みました。 このストーリーは、原作でも1作目。ストーリーや、擬音まで、ほ ぼ、原作通りですね。 ただ、大きく原作が異なるのは、唐沢という、影山の前任の執事が 出てくること。原作では、いつから影山が麗子の執事かはわかりませ ん。 また、唐沢や影山が、麗子をそっと見守っているということ。原作 では、麗子の話だけで、影山は推理しています。 その点、影山の推理力の冴えが、原作よりも曇ってしまっているか な、と思います。 ところで、櫻井翔くんが、テンション低く、ちょっと暗めの照明だ と、二宮和也と、そっくりだと感じました。皆さんはいかがでしたか? 嵐ファンに聞かれたら、怒られてしまうでしょうか。 執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 皆様、よろしくお願いします。 今回は遅れないようにと意気込んだにもかかわらず、初回から大幅に遅れて しまいました。どうもすみません。 これから、頑張って書いていきます。 漫画チックなこのストーリー、どこを省略して、短くしようかと考えるので すが、持ち味を生かそうとすると、やっかいです。(鈴木) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |