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【1日3分! ハングルプレス増刊号】 Vol. 10 (通巻61号)
韓国賭博事情 「賭博狂公務員」 2011_11_ ≪社会≫
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■今日のおはなし
Vol.50.「賭博狂公務員」で取り上げた、「賭博に狂ったありえない公務員たち」の記事全文です。
「賭博に狂ったありえない公務員たち」
法人カードで「実弾」準備した公取委エリート… 山火事監視するとカジノに行った山林庁(日本の林野庁)職員。
摘発された288名の行状を見ると
ある中学校行政室長がコピー用紙・カーテン・黒板など学校納品業者から金をせびり賭博資金用立て。
農漁村公社のある職員は2年間に151日をカジノに通い「ほとんど江原ランドの職員状態」
最近公務員と公企業職員など公職者288名が、勤務時間内に江原(カンウォン)ランドカジノに無断出入りした事実が明らかになり、騒動となっている。
行政高等試験出身エリート官僚A氏.
公正取引委員会上級公務員で、国家競争力強化のために妨げとなる規制を正すのが彼の職務であった。
彼は2007年から2010年のうち、休日を除く勤務日のうち48日間を江原ランドで過ごした。
一昨年8月27日(木)午前8時30分. ソウルで出勤しているはずのA氏の車が高速道路を駆け、2時間30分後に江原(カンウォン)道旌善(チョンソン)郡の江原ランドに到着した。
カジノ入口で5000ウォンの入場券を購入した彼は「ブラックジャック」テーブルに移動し、夜遅くまで賭博をした。
翌日南大門事務室に出勤した彼は、午後12時30分頃また旌善郡に向けて車を運転した。
その年末には木曜日昼間から日曜日まで3泊4日江原ランドに留まってカジノを楽しんだ。
彼は業務推進費に使う法人カードで「実弾」を用意した。
ソウルと旌善にある貸付業者を訪れて「カード割引」をした。
あらかじめ決済金額の10〜20%を差し引いた残りの額の現金を用立ててもらう方式だ。
こういう即金貸与業者や質屋がカジノの前に乱立している。
彼の法人カード使用内訳には食堂・酒場はもとより女性衣類業者、ボイラー業者、カーセンター、美容材料業者などから50万〜300万ウォンずつに分類された金額を決済したことになっている。
2年間に法人カードで決済した金額は1億1074万ウォン. このうち8555万ウォンがカード割引に使われたもようだ。
さらに現金がなくなれば、彼は一般企業の社長に連絡をとった。
産業懇談会で知りあった廃棄物業者代表から、400万ウォンと800万ウォンの計1200万ウォン送金させた。
カジノにある銀行は24時間営業である。
彼が現場で引き出したキャッシュは、数時間の後にブラックジャックディーラーの手に渡った。
A氏は昨年12月にカジノ出入りが摘発され、自宅待機命令を受けた後も10日間ほとんど毎日カジノを訪れた。
彼は監査院に「老おいた母の面倒を見なければならず、いつもお金に悩まされてきた。それにもかかわらず、賄賂ひとつ受け取ることも叶わないので、生活費を稼ぐためにカジノ通いをしていたんだ。」と弁解したという。
A氏は検察に告発されて捜査を控えている。
ソウル大学校教授のB氏も「カジノ狂」だ。
2年間に平日25回も江原ランドを訪れた。
午前だけで講義終わらせてカジノに行く時もあれば、早朝から旌善郡へ向かう日も多かった。
3月や9月など開講シーズンで学校内に研究課題が山積しているにもかかわらずだ。
ただしB氏は夜通しゲームをする他のカジノ中毒者とは違い、夕方になればカジノ場を出るという「退勤時間」を遵守するという特徴を見せた。
B氏だけでなく忠北大、韓国体育大、安東大に在職中の他の国立大教授8人と、小・中・高教師53人も勤務時間中カジノに立ち寄って摘発された。
国立忠州大教授の場合2007年から4年間、平日何と205回にわたりカジノに出入りしたが、公休日の出入り回数まで加えると江原ランド職員と遜色ないレベルだったという。
江原ランドは2009年から1ヶ月の出入り可能日数を15日に減らし、今年からは分期別30日を超過した場合、別途の教育を受けるようにしている。
韓国道路公社京畿地域支社長だったC氏は江原ランドのVIP会員だった。
ゲーム マネーが潤沢な人でなければVIPルームに入れないのだが、彼には「秘訣」があった。
道路工事の下請け建設業者が彼の金庫代わりをした。
持っていった軍資金を全部失うと、業者代表に電話をかけて送金を要請した。
通常は一度に1000万ウォンずつ数回にかけて、合計1億ウォンを借りたという。
中小企業振興公団に勤めるある職員は現金に困れば、公団支援資金を受けることになった学習誌業者、アルミニウム業者などに連絡して、賭博資金を受け取っていた事実が発覚した。
英陽郡庁の課長もやはり、工事契約過程において知ることになった建設業者代表に数千万ウォンを借用してカジノVIPルームに出入りしていた。
慶北地域の中学校行政室長D氏のゲーム費調達手法は、監査官さえ腰を抜かすほどだった。
彼は学校にコピー用紙を納める業者、カーテンを設置する業者、黒板修理業者、修学旅行車両のレンタル業者、スピーカー納品業者、室内に灯油を供給する業者、校長室のテーブル販売業者などから賭博資金計2740万ウォンを用立ててもらった。
学校に出入りするすべての業者が、十匙一飯として彼に賭博資金を用意させられていたようだ。
数人を相手にしばしばお金を借りているうちに、いつ返したのかも覚えていないといった。
監査院関係者は、「調査過程で公職者が『お金を返した』といい、業者が『返してもらった』と述べれば、借りたこととして処理した。」と述べた。
「本業」を隠れ蓑に、カジノに走った公務員も多かった。
ある山林庁公務員は、山崩れ復旧予定地点検および山火事予防活動出張に出かけて行き、途中江原ランドに方向転換した。病気休暇届を出してカジノを楽しんでいたことも数知れずだった。
兵役に服務する代わりとして、農村で住民たちを巡回視察しているはずの公衆保険医らも、勤務規律がめちゃくちゃだった。
退勤時間前に勤務地を無断離脱して翌日明け方5時までゲームを楽しんだ後、そのまま保健所に出勤し、その日午後また早退して江原ランドで夜を送った。
監査院関係者は「こういった生活を毎日送っていて、いったいどんな状態で患者たちを診療できたのか理解に苦しむ。」といった。
韓国ガス公社職員E氏とF氏は、地域ガス供給管理所現場点検に回るとだまして公用車両を利用し、カジノに行ってバカラ ゲームを楽しんだ。
明け方まで賭博をしてお金を失えば、朝方に会社同僚に電話をかけて「具合が悪い」とか「出勤したようにうまく繕ってくれ」と依頼し、そのままカジノに留まった。
国史編纂委員会幹部と租税審判員職員は、主に出張に行くと言い逃れしてカジノに出入りし、ソウル市のある幹部は、外国で訓練を受けている期間中に帰国承認も受けずに国内に入り江原ランドに通った。
今回摘発された288人が、2007年から4年間カジノに出入りした回数は、休日を含んで1人当り平均176回であった。
■編集後記
韓国人も認める、韓国人の賭博好きと、韓国で特に公職者を相手にビジネスする人のために、それから韓国男性と付き合い始めて3ヶ月、そろそろ「あれ?」と思い始めた日本女性に、あえて韓国社会の縮図のわかる記事を掲載した。
韓国では相手と同じ目の高さになって、正面から物事に応対しようとすると、多くの場合感情的衝突が起こり収拾が付かなくなる。
どれだけ論理的に説明しても、絶対に非を認めない。
非を認めたところで絶対に謝らない。
関係のない話を持ち出す。
この記事にもあるようなとんでもない言い訳を平気でする。
時々取り上げる「著しく何かが欠落した韓国人」というのは、何も特殊な人ではない。
むしろ地位や権力を持つとその傾向がますます増幅されるのだ。
こうなった相手はどんどん脇が甘くなっていき、とんでもない状況に首までどっぷり使っている。
相手の「事大主義」をまねしつつ、相手の世界に飲み込まれないことが肝要だ。
同じような立場の相手なら、正面からぶつからないで、「名より実を取る」方法を探したほうが得るものが多く、時間も節約でき、精神衛生上も健全ではるかに得策である。
しかし、いつまでも下手に出ているとバカにされる、相手はさらに増長する。
「あんたが大将」と祭り上げておいて、それが切れる瞬間に、スパッと、契約書にサインさせる、仮処分申請を出す、抵当物件を差し押さえるのだ。
1日、いや半日後では遅い。
最も効果的な瞬間にどん底に叩き落す。
こうすることで、「恐ろしい奴」というあなたの名声が、業界内に知れ渡るのだ。
最後の最後に印籠を出す。
そのためには途中、「死んだふり」や魅力的な「入浴シーン」を見せたほうが、より効果は高いのである。
(C) 2011 copyrights.Miz_OIKADA
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≪著者紹介≫
Miz_OIKADA/大筏瑞彦
朝鮮語専攻
上場企業の韓国現地法人で10年以上代表理事を務める。
韓国にて多くの新規事業を立ち上げ、契約交渉、知財権訴訟に携わる。
跆拳道2段
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