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タイトル:Daily Drama Express 2011/07/07 それでも、生きていく (1)  2011/09/21


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2011/07/07(Thr) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.木曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 木曜日の連続ドラマ
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タイトル それでも生きていく
局  名 フジテレビ系
放映日時 木曜22時
キャスト 深見洋貴(瑛太)
 遠山[三崎]双葉(満島ひかり)
 雨宮健二[三崎文哉](風間俊介)
 日垣[深見]耕平(田中圭)
 草間真岐(佐藤江梨子)
 遠山[三崎]灯里(福田麻由子)
 日垣由佳(村川絵梨)
 藤村五月(倉科カナ)
 臼井紗歩(安藤サクラ)
 深見逹彦(柄本明)
 日垣誠次(段田安則)
 草間五郎(小野武彦)
 遠山[三崎]隆美(風吹ジュン)
 三崎駿輔(時任三郎)
 野本[深見]響子(大竹しのぶ)
脚 本 坂元裕二
主題歌 小田和正『東京の空』

あらすじ 第一話 禁断の出会い…

 その夜、深見亜季(信太真妃)は、帰ってこなかった。


 早朝、深見家に静岡県警の刑事たちが来て、写真を確認して欲しい
と言う。お嬢さんのものか、どうか。先ほど、三日月湖で発見された、
と。

「うそー!」と泣き崩れる家族。


 2011年初夏。
 湖畔の釣り船屋『ふかみ』にやってきたお客さんたち。昔、国道
35号線沿いの山の麓の、なんとかという湖で、中学生が小学生を殺
したという話をしている。

 深見逹彦(柄本明)は、息子の深見洋貴(瑛太)に、明日は亜季の
誕生日だと言う。

 洋貴は、ぼうっと外を見ながら、昔、妹の亜季が話していたことを
思い出す。
『ねぇ、『フランダースの犬』って、どうしてあると思う? お父さ
んもお母さんもいなくて、おじいちゃんも死んでしまって。虐められ
て、最後は犬と一緒に死んじゃうんだよ.....』


 お昼ご飯にチャーハンを食べていた達彦が、突然倒れる。


 遠山[三崎]双葉(満島ひかり)は、恋人に振られる。携帯に登録
した番号も消してくれ、と言われる。

 振られた双葉が、地面を蹴りながら帰宅すると、父親の三崎駿輔
(時任三郎)もクビになったと言う。『あのこと』が知られ、退職金
も出ないだろう、と。職場に、匿名の電話がかかってきたのだった。

 母親の遠山[三崎]隆美(風吹ジュン)は、また引っ越そうか、と
言う。

 妹の遠山[三崎]灯里(福田麻由子)は、一人でここに残る、と言
う。双葉は、じき灯里も噂に苦しめられるだろう、と言う。灯里は、
「そんなのはお姉ちゃんの時だからでしょ。わたしの生まれる前のこ
とだし」と言う。だが、双葉は、教師だって同じなんだよと諭す。

 隆美が、引っ越す時は家族で一緒、と言う。駿輔は、もう籍は抜い
たのだから、お前たちは大丈夫じゃないか。オレの住民票を追いかけ
ているのだろうから、と言う。

 ところで、老人ホームは?と訊く。あまりよくなくて、と隆美。で
も、もう連れて行けないだろう、と駿輔。駿輔の母親は寝たきりにな
っていた。


 病院のベッドに寝ている達彦に、どうして言ってくれなかったんだ?
と洋貴。達彦は、貯金もないけれど、借金も無い。これで亜季に逢え
る、と言う。


 早朝の、まだ薄暗い釣り堀。
 洋貴は、池の間の通路に立っている女性に、あの車の持ち主かと尋
ねる。
「あっ、邪魔ですよね。すぐどかします」と女性。「そういう意味で
は.....」と言いよどむ洋貴。

 お腹がすいているという女性の前に、カップ焼きそばを出す。「お
いくらですか?」と女性。「個人的な食料なので.....」と洋貴。
 怪訝な顔の女性に、「お店のものじゃないってことです」と洋貴。

 お湯を入れる前に、ソースを入れてしまう女性。指摘されて気づき、
「食べられます」と慌てる。
 「相当無理です。おにぎりでも買ってきましょう」と外に出る。

 そこに弟の日垣[深見]耕平(田中圭)が車でやってくる。
 いきなり達彦がタクシーでやってきたので、送ってきたのだった。
向こうの家には、達彦を入れていない。母親と自分がお世話になって
いるのに、向こうのお父さんに申し訳ないから、と言う。
 達彦は、亜季の誕生日だからと、バースデーケーキまで買ってきた
のだった。

 洋貴は、達彦を背負うと、家の中に入る。

 双葉が、「お布団敷きましょうか?」と声を掛けて、布団を敷こう
として、段ボール箱をひっくり返してしまう。
 中から、レンタルビデオが出てくる。
 「15年の延滞って、いくらかな.....」と洋貴。そして、双葉に、
自殺志望者? とささやく。


 あの時、達彦は亜季に関わるものをすべて焼いていた。泣き叫ぶ妻
・野本[深見]響子(大竹しのぶ)を達彦は抱きしめ、また子供を作
ればいいじゃないか、と言った。


 洋貴と双葉は、ファミレスに入っていた。洋貴は和風ハンバーグを
注文し、双葉は、タンドリーチキンを注文する。
「タンドリーチキン、好きなんですか?」と洋貴。
 双葉は、このファミレス・チェーンでバイトしていたから、と答え
る。
「あんな制服、着ていたんですか?」と、ウェイトレスを見る。そし
て、慌てて、「引きますか?」と付け加える。自分は29歳だけれど
も、一度も女性とつきあったことがないんです、と言い、「深見です」
と名乗る。
 双葉も、「遠山です」と名乗る。
 「東京ですか?」と洋貴が訊き、そうですと、双葉が答える。

 洋貴は、妹が殺された時、あのビデオを借りて、おっぱいのことを
考えていた、と言い出す。そして、コーヒーを注ぎに来たウェイトレ
スからボールペンを借りると、紙ナプキンにおもむろに当時住んでい
た家の周りの地図を書き出す。自宅、小学校、中学校、レンタルビデ
オ店、そして妹が殺されていた三日月湖。

 あの日、妹の亜季は、凧揚げをしたいと言っていた。だが洋貴は、
付いてきたら一生遊ばないと言って、自転車をこいでいった。

 妹が、なぜ殺人者についていったかというと、そいつが洋貴の同級
生だったから。洋貴は、亜季に千回冷たくして、一回ぐらいしか優し
くしてあげなかった。今では、亜季の顔をハッキリとは思い出せない。
なぜなら、うちには亜季の写真が一枚もないから。

 そこに食事が運ばれてくる。洋貴は双葉の前に置かれたタンドリー
チキンを見て、「おいしそうだな」と言う。

 双葉は、突然、机の上に代金を置くと、店を出て行く。

 続いて店を飛び出してきた洋貴に、よくあんな話をした後に、食事
をする気になりますね。普通、食欲を無くすでしょう、と双葉。

 普通じゃないでしょ、妹を殺されるなんて、と洋貴。

 どうして、わたしにそんな話を? と双葉。双葉も被害者家族のよ
うな気がして、と洋貴。


 洋貴の家に戻った二人。

 双葉は洋貴に、今でも犯人や犯人の家族のことを恨んでいるんです
よね? と訊く。

 洋貴は、犯人は『三崎文哉』というのだが、なぜ文哉がそんなこと
をしたのか。今、どうしているのかわからないので。それに、妹を殺
したのは自分だと思っているし。『フランダースの犬』ってあるじゃ
ないですか。なんにもいいことなかったのに。生まれてこなかった方
がよかったのかな、と言う。

 妹さんのこと、そう思っているんですか!? と双葉。


 釣り堀の前に立っている双葉。慌てて飛び出してくる洋貴。達彦が
いなくなってしまって、と。

 電話が鳴る。洋貴が出ると、警察からで、達彦が包丁を持って、東
京行きの列車に乗っていた、と言う。


 警察署へ行き、謝る洋貴。達彦に帰ろう、と言うと、響子と住んで
いた家に帰るのだという。

 その家は今は売家となっていた。それでもかまわず中に入っていく
達彦。そして、ここに来るといつでも亜季と一緒にいられる気がする、
と言う。

 洋貴は怒る。亜季のことを忘れようと言ったのは、あんただろう、
と。

 達彦は、無理だったのだという。白い凧が揚がっていた。亜季だと
思った。

 その凧が急に落ちて、胸騒ぎがしたが、暑い日で.....あの長い一
日の始まりだった。結局亜季を助けられなかった、と達彦。

 そんなことを言うなら、オレだって、と洋貴。

 達彦は癌の宣告を受けた。これで亜季のところへ行けると思った。
一生は短いが、あの一日は長かった。やり残したことが一つある。あ
の『少年A』がどうなったか知りたい。

 そんなの無理では。絶対教えてくれない、と洋貴。

 少年Aが入っていた医療少年院の看護師を見つけた、と達彦。

 もう、外に出ているのか? と洋貴。8年前だ、と達彦。8年.....
と洋貴。お父さんも短いと思った。少年Aが退院する時に描いた絵を
貰った。美しい絵だった.....と達彦。

 その絵は、湖に、亜季と思われる少女が浮かんでいる絵だった。水
色を基調とした幻想的な絵。

 あいつは全然反省していない。7年で出所して、人に紛れて暮らし
ている。それで、包丁を持って、東京へ向かおうとした。少年Aの保
護司が亡くなった。明日、東京のお寺で葬式がある、と達彦。

 いたたまれなくなって、雨の中、外に飛び出していく双葉。


 家に帰った洋貴は、次々と亜季の靴が入った箱のふたを開けて、部
屋に拡げていく。最後にランドセルを取り出して、かぶせを開け、時
間割を見る。続いて、ランドセルの中から、亜季が描いた絵を取り出
す。一枚は凧揚げの絵だった。

 達彦が買ったバースデーケーキを箱から出す。少し崩れていた。

 紙と竹籤を取り出すと、亜季のことを思い出しながら、凧を作った。

 凧ができあがると、外へ出て、その凧を揚げる。「凧、高いね。お
兄ちゃん、すごーい」と何度も言っていた、亜季を思い出す。幻の亜
季に声を掛け、泣き崩れる洋貴。

 そばの湖に入り、泳ぎ、「冷たかったか? 痛かったか?」と呼び
かける。


 洋貴は風呂に入ると、バサバサと自分の髪を切る。そして、チャー
ハンを作ると、ソースを掛けて食べる。食べると、喪服を着て、母親
のところへ行く。

 母・響子は、孫のミルクを買いに行くからと言って、出かけようと
している。達彦が亡くなった、と洋貴。

 響子は、「そう」と一言だけ。そして、「たまには、ご飯ぐらい食
べに来なさいよ」と言う。「それだけですか?」と洋貴。

 響子は、あのことよりつらいことはないから、と言う。洋貴は、
「それでも生きていく。亜季が生まれてきてよかったんだと思えるよ
うに」と言う。


 駿輔は、母親を老人ホームからの迎えの車に乗せる。近所には、
『少年Aの家族がこの団地に住んでいる』と書かれたビラが撒かれて
いた。

 駿輔は隆美に、母親を老人ホームに入れ、息子を捜せなくてもいい
のか、と言う。


 少年Aの保護司の葬儀会場に現れる洋貴。洋貴に声を掛ける双葉。
あんた、いったい誰なんだ?と洋貴。

 洋貴は、包丁を持って、少年Aを殺しに来たんでしょ、と双葉。そ
して妹って言うのは、いくらお兄ちゃんに冷たくされても、一度でも
優しくして貰えば、お兄ちゃんって優しいと思うもの。わたしは亜季
ちゃんのこと、知っているです、と言う。

 洋貴は、歩道橋に立っている雨宮健二[三崎文哉](風間俊介)を
見つけ、駆け出す。

 双葉は、「お兄ちゃん! 逃げて!」と叫び、全力で洋貴を止めよ
うとする。

 洋貴が歩道橋の上にたどり着いた時には、文哉はタクシーに乗り込
んでいた。歩道橋の手すりの上には、夏みかん(?)が1つ置かれて
いた。

 双葉は、自分は文哉の妹だと名乗る。


 『草間ファーム』に戻ってきた文哉。文哉は健二と呼ばれている。
お別れを言えた?と訊かれ、「はい」と答える。

 草間真岐(佐藤江梨子)が出てくる。真岐の父・草間五郎(小野武
彦)は、「そんな格好をして、出てくるな」と言う。「出戻りは、ス
カートもはいちゃいけないの?」と真岐。

 真岐の娘の瑠璃が出てきて、凧をうまく揚げられない、と言う。

 真岐は、健二から貰った本を瑠璃に読んであげた。でも、なんで
『フランダースの犬』って、こんなに救いがないの?と言う。



寸  評 被害者家族も加害者と加害者家族も多くが名字を変えて、すぐにわ
からないようにしています。加害者だけでなく、被害者家族も、被害
者のことを報道されることによって、世間に注目されてしまう、とい
うことにのでしょうね。

 まだ、文哉がどうして亜季を殺してしまったのかわからないので、
どうとらえていいのか、まだわかりませんが。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 やっと第一話が書けたと思ったら、ドラマの放送は終わってしまいました。
あらすじを待っていただいていたかたがたには、大変申し訳ないことをしてし
まいました。

 今度は三連休が二回ありますので、その間に一気に書けたら、と思います。
(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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