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タイトル:Daily Drama Express 2011/03/15 美しい隣人 (最終回)  2011/05/09


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2011/03/15 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル 美しい隣人
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 沙希  (仲間由紀恵)
 矢野絵里子(檀 れい)
 相田真由美(三浦理恵子)
 矢野慎二(渡部篤郎)
 矢野美津子(草笛光子)
脚  本 神山由美子
主題歌  東方神起「Why?(Keep Your Head Down)」(avex trax)

あらすじ 最終話「勝つ女」

 沙希(仲間由紀恵)が雅彦(高知東生)の妻であり二人の息子があ
の日に池で亡くなった男の子だと知った絵里子(壇れい)は、雅彦の
デザイン事務所に会いに行く。雅彦は、きっといつか絵里子が来ると
思っていたと迎えた。

 沙希が絵里子に何をしたか?と尋ねる雅彦に、失うまで気付かなか
った幸せを壊されたと話す。駿(青山和也)の心の中に残っている沙
希をどうにかしたい、そのためにも沙希の居場所を知りたいから教え
て欲しいと絵里子は雅彦に頼む。

 しかし雅彦も沙希の居場所は知らなかった。絵里子が、もし沙希に
会えたら何をするかわからない、と漏らすのを聞いて、雅彦はもっと
冷静になるようにと諭す。

 沙希と雅彦の結婚生活について絵里子が尋ねると、雅彦はいきさつ
を話した。

 始めはとても魅力的な人に思えたこと、でも一緒に暮らし始めると
すぐに、怒りを感じると別の人格が現れることに気付いたこと、いっ
たん怒り出すと手がつけられなくてひたすら嵐が過ぎるのを待ってい
たこと・・・

 でも、それらは沙希が繊細で傷つきやすいためで、普通の人は傷つ
けば落ち込んだりするが、沙希の場合は攻撃に転じてしまうだけなの
だ、と雅彦は沙希のことをかばう説明をした。

 そして、今回矢野家が標的にされた理由は、やはり、隼人が亡くな
ったのに、駿が助かったことだろう、と雅彦は答えた。

 しかし、絵里子は、矢野家ではなく自分一人が標的になっている気
がすると漏らす。なぜ自分だけなのか解らない・・・と。

 絵里子は、駿を理生(南圭介)に預けて探偵事務所を訪れる。絵里
子は沙希の居場所を探してもらうように事務所に依頼した。

 真由美(三浦理恵子)のカフェ、ミッキーで蛍の会の忘年会が開か
れる。その場で絵里子は、もし沙希を見かけたら自分に教えて欲しい、
と言い残して帰った。

 夕暮れ時、”ペチカ”の歌を口ずさみながら川辺を沙希が一人で歩
いていた。ふと立ち止まった沙希は、川の流れをじっと見つめた。

 夜、慎二(渡部篤郎)は気分を変えるためにも旅行に行こうと絵里
子に提案するが、絵里子は、今は人に頼んで沙希を探してもらってい
るから行きたくない、と答える。

 沙希にいつまでもこだわっていたら幸せになれない、と諭す慎二に
絵里子は、沙希が駿に、本当の母親は自分だと言い聞かせ、駿はそれ
を信じており、駿の中にそのまま沙希が本当の母親として残るんじゃ
ないかと不安だ、と泣き出す。

 驚いた慎二は、母親は君なんだ、駿を信じろ、と絵里子をなだめた
が、絵里子は
「こんなに人を憎んだのは初めてだ、母親失格だ」
と言って倒れてしまう。

 絵里子はそのまま入院する。なにより休養が必要で、寝た方がいい
と慎二に言われて、諦めて眠る絵里子。

 絵里子が目を覚ますと加奈(鈴木砂羽)がお見舞いに来ていた。駿
の事を尋ねられ、きっと真由美のところに行くと絵里子が答えると、
加奈はそんな話を真由美は言っていなかったと答える。

 それを聞いて胸騒ぎのした絵里子は、病院を抜け出して探しに行く。
公園で駿が理生と自転車の練習をしているのを見つけて絵里子がホっ
としたのも束の間、そのそばに沙希がいるのを見つけて愕然とする。

 駿が絵里子のことに気付き、沙希も絵里子に気付く。沙希は「駿、
またね。」と言って走り始めた。後を橋って追いかける絵里子。
 必死で追いかける絵里子に対して、笑顔を浮かべながら走る沙希。

 結局沙希はタクシーを捕まえて逃げてしまった。呆然としながら駿
のところに戻った絵里子は、「信じてたのになぜ?」と言って理生の
頬を平手打ちして去っていった。

「なぜ」の問いかけに理生は沙希のことを思い出していた。理生は自
分が沙希のことが好きだということに気付き、それを沙希にも話して
いた。

 強引に退院支度をする絵里子のもとに、蛍の会のメンバーから先を
見かけたという情報が入る。その情報を受けて、絵里子は沙希を見か
けたという住宅展示場に向かう。

 展示場で情報を集めた絵里子はついに沙希を見つける。絵里子に気
付いた沙希は、仕事の終わった夜12時に元の家、つまり沙希の住ん
でいた空き家で会おう、と絵里子に伝える。

 絵里子はいつもどおりに過ごし、慎二が寝ているのを確認し、駿の
手を握った後、12時に家を出て隣の家に向かった。

 部屋に入った絵里子を沙希は二階の子供部屋に誘った。そして、残
していった揺り椅子に座った沙希は、ここが隼人と駿の部屋で駿はこ
の部屋が大好きだった、と話す。

 絵里子は沙希の話を無視して、沙希が絵里子にこだわってここまで
攻撃する理由を教えてくれ、と問いかけた。

 そんな風に恨まれる覚えはないと話す絵里子に、覚えていないなん
てビックリだと沙希は言う。さらに、(覚えていないん)だったら教
えない、一生考えたらいい、と言い返した。

 その言葉に怒った絵里子は、一生あなたに付きまとわれるなんてと
んでもない、今夜中に決着をつける、と言い放つ。

 そして、もう一つ、二度と駿にも私の家庭にも近付かないと約束し
て、と絵里子は頼んだが、沙希は約束できない、と言い返した。

 絵里子が、かつて沙希が「裏切ったら殺してもいい」と言ったから
殺してもいいのだと沙希に詰め寄ると、沙希はあなたに殺せるかなぁ、
と茶化した。しかし絵里子は、沙希がいる限り幸せになれないのだ、
と言い返した。

 駿を守りたい絵里子に対し、沙希は、隼人が死んだときに駿が助か
ったのだから駿は特別な子供、隼人が駿を助けてあげたのだ、と自分
は感じる、と説明する。

 隠していたナイフを取り出した絵里子は、駿を諦めるようにナイフ
を使って脅して、それでも駄目なら、駿を守るために沙希を刺し殺し
てもいいと思っていたと話す。

 そんなのはきれいごとで、単に私が嫌いだから殺したんでしょ!と
叫ぶ沙希。絵里子は、その通りあなたが殺したいほど大嫌いだ、と答
える。でも、それをしたら駿は沙希のものになってしまう事が今判っ
た、私はやらない、そう言ってナイフを捨てた。

 沙希は出来ないだけじゃ?と絵里子を挑発するが、絵里子は答えた。
「あなたと同じところまで落ちたくない。駿はきっと私のところに戻
ってくる。あなたが愛しているのは駿ではなくあなた自身よ。」

 そう言われてハっとして動揺する沙希。外はもう白み始めていた。

 朝焼けの中、沙希はナイフを持ち上げると絵里子ににじり寄ってい
た。「あなたが不幸なら私は幸せなはずなのに、おかしいな、何で幸
せになれないんだろう・・・?」

 そうつぶやくと、窓を開けて窓枠に座り、首にナイフを当てると絵
里子を見つめた。「あのときの蛍、きれいだったね。」

 涙を流しながら笑顔を見せると、そのまま先は後に落ちた。「だめ
よ、あぁー!」絵里子の叫び声だけが響いていた。

 絵里子たちの引越しの日。美津子がおにぎりを持って訪ねてきて、
ヒマにしている駿を連れて散歩に出かけていった。

 駿と散歩しながら、美津子はつぶやいた。「三人で引っ越すんだか
らきっと乗り越えたのよね・・・」

 後日。沙希に関する調査の結果を聞くために、絵里子が探偵事務所
を訪れた。

 沙希の実家は開業医で、父親が亡くなり、兄が後を継いでいる、中
学から私立の女子高に入りそのまま女子大までエスカレーター式に進
学、周囲の評判はまじめで特に目立たない生徒だった、と言う。

 絵里子は、沙希が自分と同じような家庭環境、経歴だったことに驚
くのだった。

 新居で暮らし始めたある日、絵里子宛に郵便が届く。そこには何も
かかれていないDVDが入っていた。すぐに再生すると、そこには隼
人がなくなった日の事件を報道するニュース番組が録画されていた。

 その中で、隼人の死亡が放送されると同時に、駿が行方不明になり
ながらも見つかり、「良かった・・・」と慎二の腕の中で泣き崩れる
絵里子の姿が大きく映し出されていた。

 絵里子はすぐにそのDVDを庭で焼いた。そこへ駿が帰ってきて、
絵里子の様子をいぶかっていた。

 川の上でボートをこぐ沙希。沙希は携帯を取り出して絵里子に電話
をかける。「今わたし、なに見てると思う?」そう話す沙希の周りに
無数の蛍が飛んでいた。・・・そんな夢を見て絵里子は目を覚ました。

「沙希はあの世からまるで親友のような親しげな声で電話をかけてき
ました。でもそれは、たった一度きりのことでした。」

 白いシーツの上に横たわる沙希。そしてなにかをつぶやいた。
「・・・」



寸  評  なんともすっきりしない終わり方です。最後の沙希のつぶやきが
なんなのか、ネット上で話題になっていたようですが。そのままの解
釈で行くと、沙希は飛び降りて亡くなり、やっと絵里子は安心して新
しい暮らしをやり直した、と言う感じですが、はっきり亡くなったと
いう台詞もないし、なぞのDVDが送られてくるし、で、いかにも続
編がありそうな、すっきりしない終わりでした。

執 筆 者 フラ()

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2. 編集後記
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 「美しい隣人」が最終回を迎えました。いつもながらあまりうまく描けない
ところもあったりして満足のいく出来ではなかったかと思いますが、最後まで
お読みいただいてありがとうございました。またお会いできましたら、よろし
くお願いいたします。(フラ)

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