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☆。・゜゜・。♪゜・。。・゜☆。・゜゜.。.:* ◆∞◇ ◆∞◇ ◇∞◆ クリスタルノベル〜百合族〜 ◇∞◆ ◆∞◇ Vol. 072 2011.2.26 ◆∞◇ ♪゜・。。・゜☆。・゜゜♪・゜゜・。☆。゜・。.。.:* ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ ♪ − ビアン・スキャンダラス 第四章 香澄が先に衣服を整えるまで、菜々美は全裸のままじっとソファの前で 正座をして待っていた。 黙って特攻服を着直してソファから立ち上がった香澄は、目の前の菜々 美を目が合うと、恥しそうに目を逸らせた。 「あ、あの、香澄さん。わ、私も服を着ていいですか?」 菜々美は恐る恐る顔を上げて口を開いた。 「勝手に着なさいよ……」 「はい……」 菜々美は恥しそうに胸と股間を手で隠しながら、そろそろと下着を着け ていった。その様子を香澄が盗み見していることに、菜々美は気づいていた。 この羞恥心を露わにした自分の姿に、香澄は心を奪われているはずだ。 舌で香澄の陰部を舐め擦ったのは、ひとえにレズである彼女の心を掌握し て、これからも付きまとってくるであろうレディースの嫌がらせを回避す るために、彼女を手懐けて味方にしておくためである。晴代に屈辱的な画 像を取られたので、それを取り返す必要もある。晴代と同格の香澄なら、 それができるはずだ。 それに……。 そう思いかけて、チラッと香澄を見た。こっそり自分の着替えを盗み見 していた香澄と目が合った。香澄はあわてて視線を別の方向に向けた。 美姫にもう一度会いたい。会って、彼女にもう一度この身体を弄っても らいたい。 菜々美はあの日、美姫に愛撫されたときの快感を忘れることができなかっ た。 服を着終わった菜々美の前で香澄は脚を組んでソファに座った。さっき 裸で抱き合ったときの従順な少女の姿はそこにはなく、レディース独特の ふてぶてしい態度に変わって、相手を小馬鹿にするような笑みを浮かべて 菜々美を見下ろしていた。 「あんた、私のことが好きなんだって?」 「はい……好きです……だって……」そういって、菜々美は潤んだ瞳で香 澄を見た。香澄が一瞬ひるんだ表情を見せたが、すぐにふてぶてしい顔に 戻った。 「香澄さん、すごく綺麗で、最初見たときはドキッとしちゃいました。それ に、いろんな恥しい姿を見られているうちに……その……香澄さんに見ら れていると思っているうちに……香澄さんに触ってもらえるとすごく気持 ちよくなれるんじゃないかって思って……」 「菜々美って、本当に変態なのね」 「はい……すみません……」 そういって、香澄を見た。香澄は必死になって自分の優位を保とう、菜々 美を軽蔑した目で見下げていたが、その瞳は官能的な湿り気を帯びていた。 香澄は既に自分の手中にあると菜々美は核心した。 「でも、もう香澄さんとは会えない……」 「えっ?」 香澄の顔色が変わった。すでに、香澄は菜々美の操り人形となっていたの だ。 「私、晴代さんにあんな恥ずかしい画像を取られちゃった。一万円もって こなかったら、あの画像をばら撒くって……そう言われたけど、そんなお 金持ってないし……。あんなのばら撒かれたら、私、この町に暮らせない……。 お母さんに言って、どこか遠い町の学校に転向させてもらいます」 「そ、そんなことしたって、あいつらどこまでも付きまとってくるぜ」 香澄の言葉に菜々美は首を横に振った。 「もっともっと遠いところにです」 香澄の顔色が変わっている。 「もう……香澄さんとは会えない……」そういって、菜々美はその場に伏 せて泣き出した。 「大丈夫だよ」香澄は震える声で言った。「そんなの、すぐに晴代に頼んで 消させてやるよ。あの子は別にあんたの裸に興味があるわけじゃないんだ。 単なる嫌がらせだよ。あの子、私の言うことならきくから」 「本当ですか? 私はまた霞さんに会えるんですか?」 「そんなに私のことが好きだったら、しばらく遊んでやるよ」 香澄の言葉に、菜々美がまた泣き声をあげた。 ≪無料メールマガジン:アーケロン通信≫ オリジナル官能小説メールマガジンです。 登録は無料です。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ http://www.alphapolis.co.jp/maga.php?maga_id=1000563 オトメ文庫 ガールズラブ 電子書籍 http://www.dmm.co.jp/digital/book/lovelymei-001 レズビアンコミック http://www.dmm.co.jp/digital/book/-/list/=/article=keyword/id=4013/media=comic/lovelymei-001 ♪======================================================= ご意見ご感想ご質問等々お待ちしております。 発行者 : 春野 水晶 * タイトル:『クリスタルノベル〜百合族〜』 * 発行周期:不定期(週2回発行予定) ========================================================♪ |