2010年12月24日第47号(通巻第246号)
 




【photo by Yao Yuan】

12/24(金) 西新宿街ぐるみプロジェクト2010 WINTER illumination museum (〜12/25) 新宿アイランド他

12/25(土) 未来を担う美術家たち DOMANI・明日展 (〜2011/1/23) 国立新美術館

12/26(日) 光都東京・LIGHTOPIA2010 (〜12/29) 皇居外苑、丸の内

12/27(月) 「水森亜土展〜どうしてずっとアドちゃんが好きなの?〜」 (〜12/26) 弥生美術館

12/28(火) 「かがやきの瞬間」日本の新進作家展 vol.9(〜2011/2/6) 東京都写真美術館

12/29(水) 赤摩千穂 「クツ? くつ・・・ それでも靴!」(〜2011/1/16) ポーラ ミュージアム アネックス

12/30(木) 小林礫斎 「手のひらの中の美 ・技を極めた繊巧美術・」(〜2011/2/27) たばこと塩の博物館

12/18(土)ジャンポール・ゴルチエが宇宙服で上陸!世界初の銀河系ショップ

12/19(日)栗山千明「ジャンプフェスタ2011」に出演!

12/20(月)KODAWARI、iPhone 4用高級木製ケース「iWood 4」の国内販売を開始

12/21(火) ダイヤモンド社、電子書籍ストアアプリ「ダイヤモンドブックス」をリリース

12/22(水) 東芝、裸眼3D「グラスレス3Dレグザ」発売

12/23(木)Wii、韓国カリスマ主婦のダイエットソフト「モムチャンダイエット」発売!

【親愛なる読者のみなさんへ】

ジングルベルが街に流れ、誰もがクリスマス気分に酔いしれるこの時期に、メールマガジンを通じてお会いすることができ、たいへん嬉しく思います。華やかなイルミネーションに彩られた東京から、遠くにお住まいのみなさんに「メリークリスマス!」の一言をお届けします。今回の「クリスマス特集」は、みなさんにクリスマスの楽しい気分をお届けできたでしょうか?

本号は、2010年最後の「週刊/東京流行通訊」です。日本の休日に合わせて、編集部は12月29日から1月4日まで、年末年始のお休みに入ります。来年の「週刊/東京流行通訊」第1号は、1月14日(金)に発行されます。画面のデザインを一新し、新しいコーナーも加えて、みなさんの前に登場する予定です。

来年は、私たちにとっても、みなさんにとっても、きっと夢いっぱいで収穫の多い年となることでしょう。ここでみなさんに新年に向けてのご挨拶を申し上げます。みなさんの2011年が、「万事如意、心想事成(思い通りで願いが叶う)」の年になりますように!

ALAYA

日本人のクリスマスプレゼント

近頃は、クリスマスにパーティーを開く人がますます増えている。恋人や友人、家族とディナーを共にするというのは、最も一般的なクリスマスの過ごし方だ。最近は日本料理ブームが起こっているため、和風のクリスマスもだんだん広がり始め、鍋料理でクリスマスパーティーをする人も少なくない。伝統に縛られず、自由なスタイルで楽しめるということが、恐らくクリスマスが日本人に受け入れられた大きな理由の一つだろう。

クリスマスの一大イベントとして、プレゼント交換は欠かせない。夫婦同士や恋人同士のプレゼントでは、アクセサリー、腕時計、スカーフ、手袋など、身に付けられるものが人気である。友人や同僚との間では、肌に直接触れるものよりも、財布、定期入れ、名刺入れ、キーホルダー、ペンケースなど、実用性の高いものの方がよいようだ。形のあるプレゼントだけでなく、恋人と高級ホテルに宿泊したり、旅行をしたり、あるいは何かサプライズを用意したりするのも、プレゼントの一種と言えるだろう。

相手に喜んでもらえるものを選ぶためには、事前に十分な調査をすることが重要だ。相手の好きな色やデザインなどを知っていれば、プレゼント選びの大きな助けになる。例えば、相手とおしゃべりをしている時に、何気なく口にした好みを覚えておくのもよいし、直接聞くのが難しい場合は、友達に頼んで探ってもらうのも情報収集の有効な手段だ。ちょっと高級な日用品や、ほしいけれど自分で買う勇気はないというようなものを贈るのも、相手に喜んでもらえる一つの方法である。限定品や珍しいグッズを探して、買うまでの苦労を相手に分かってもらうというのも、感動してもらえる重要なポイントだ。

今年のクリスマスで、日本の女性が最ももらいたいプレゼントのベスト5は、指輪、ネックレス、腕時計、財布、バッグである。一方、男性が最ももらいたいプレゼントのベスト5は、腕時計、財布、電子製品、アクセサリー、洋服である。プレゼントの予算を決める場合は、相手との関係や交際の頻度を考慮する。交際中の男女や夫婦の間なら、一般に平均予算は5000円から1万円ぐらいである。2人のデート費用を含めた金額としては、5万円から10万円ぐらいだろう。普通の友達だったら、相手の負担も考えて、3000円から5000円ぐらいのプレゼントにするのが妥当だ。2000円以内の小さなプレゼントの場合は、贈る時に手作りのカードを添えたり、カードの方をメインのプレゼントにしたりすることもでき、気持ちを伝えるにはかえってこの方が効果的かもしれない。(ff執筆)

クリスマスプレゼントランキング http://www.sharev.net/

日本のクリスマスイルミネーション

Super Light City 2010 〜present for you〜6年目を迎えた東京ドームシティの冬のイルミネーションである。2010年のテーマは「プレゼント」。森永製菓と共に企画した「エンゼル・スポット」は、タワーランド内に設置されている。ラクーア内に設置されたLED水耕野菜栽培オブジェの「グリーンスフィア」では、野菜とハーブの栽培過程を見ることができる。遠くからでも眺められるクリスタルアベニューの「光の帆船」が発する神秘的な7色の光と巨大な船体には、誰もが驚きの声を上げるだろう。東京ドームのイルミネーションは都内最大規模だ。今年は昨年よりも規模が大きくなり、全部で150万個のLEDが美しい光と巧妙な構造を作り出し、冬の日の輝く思い出を与えてくれる。
会場:東京ドーム 期間:11月10日〜2月14日 17時〜25時

六本木ヒルズArtelligent Christmas 2010既に東京の冬の風物詩となった六本木ヒルズのイルミネーション。けやき坂、66プラザ、毛利庭園の3ヶ所に、白い雪を連想させるような個性溢れるイルミネーションが設置されている。高く茂ったけやきの木は、まるで雪が積もって光が反射しているようにきらめいている。大屋根プラザのクリスマスマーケットでは、様々なクリスマスのデコレーションを買うことができる。ドイツから輸入されたグッズは1000種以上である。
会場:六本木ヒルズ、けやき坂、大屋根プラザ 期間:11月9日〜12月25日 17時〜23時、24時

国営昭和記念公園Winter Vista Illumination国営昭和記念公園の人工池の前に飾られたクリスマスツリーは、6500個のシャンパングラスを積み上げて作った「キングオブシャンパングラスツリー」である。長さ200メートルのイチョウ並木のそばに連なる四つの樹氷型噴水がライトアップされ、辺りに夢のような雰囲気が漂っている。ここは都内で唯一の、イルミネーションと一緒に花火を楽しめるポイントである。
会場:昭和記念公園 期間:12月4日〜26日 17時〜21時 入場料:大人400円、子供80円 花火:12月23日〜25日(緋梨執筆)

東京のイルミネーションスポット http://www.rurubu.com/season/winter/illumination/list.aspx?KenCD=13

クリスマスショートプログラム上映中 ブリリア ショートショート シアター

横浜・みなとみらいのショートフィルム専門映画館「ブリリア ショートショート シアター」では、ロマンチックで心温まる作品を集めたクリスマスショートプログラムを12月30日まで上映している。

このプログラムの中でも、特に注目すべき作品は「ゆっきーな」と「メトロのラブレター」だ。「ゆっきーな」は、今年の「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2010」の新部門「ミュージック Short クリエイティブ部門」の特別製作作品で、主演はバラエティ番組や音楽活動など多方面で活躍する木下優樹菜さん。大黒摩季の永遠の名曲「あなただけ見つめてる」をベースとした、一途な女の子のラブストーリーとなっている。「メトロのラブレター」は、フランスらしいエスプリ溢れる作品で、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞するなど国際的にも高い評価を得ている。パリのメトロで読書をしている青年の隣に、1人の若い女性が座ったことからストーリーは始まる。赤の他人同士の2人だが、青年が彼女に対する周りの視線を意識し始めたことから、2人の間に「本」を通じた秘密の会話が始まる。見終わった後、思わず微笑まずにはいられないロマンチックでハイセンスな作品だ。その他誤って自分に恋の魔法をかけてしまったキューピッドの奮闘劇を描いたコメディ「恋するキューピッド」など、恋人や大切な人と観てみたい五つの恋愛作品が揃えられている。

ブリリア ショートショート シアターでは、通常のショートフィルム上映の他にも、独特の落ち着いた語り口で人気を集め、現在テレビ番組でひっぱりだこの戦場フォトグラファー渡部陽一さんのトークショー(チケット完売)や、三遊亭鳳志さんの落語とショートフィルムのコラボレーションなど、多彩なイベントが随時開催されている。(林愛香執筆)

  (C) Short Shorts Film Festival & Asia

ブリリア ショートショート シアター http://www.brillia-sst.jp/

ユニークなクリスマスプレゼント

宇宙からメリークリスマス宇宙からクリスマスメッセージを受け取る…。そんなロマン溢れるサービスを、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が行なった。このサービスは、地球から遙かかなた3万6000キロメートルの宇宙空間を飛行している超高速インターネット衛星「きずな」のネットワークを利用して、事前に登録されたEメールアドレスにクリスマスメールを送信するというもの。メールの件名 は、「(登録者名)様からメリークリスマス」となっており、クリスマスを祝う定型文と、クリスマスカードが送られてくる仕組み。このサービスは「きずな」の事業への理解を深めてもらうことを目的としており、無料である。配信は本日12月24日で、残念ながら申し込みは締め切られているが、JAXAは他にも七夕などの時期に同様のサービスを行なっているので、是非次回は参加してみてほしい。

エヴァンゲリオヲンの名台詞入りアクセサリーペアジュエリーブランド「THE KISS COUPLE’S」などを中心に企画・製造・販売をしている株式会社ザ・キッスは、大ヒット作「エヴァンゲリヲン新劇場版」とのコラボレーションアクセサリーを発売した。同コラボレーションアクセサリーは3シリーズ全10種類。一つ目は、主人公たちが着用する「プラグスーツ」に描かれたナンバリングをイメージしたネックレス。二つ目は、作中の台詞「We'll make a miracle through human will.(奇跡を起こすのよ、ヒトの意志で。)」と刻印されたリング。そして三つ目は、「“Thank you”... Words of gratitude. The very first words...(ありがとう感謝の言葉。初めての言葉。)」など、ファンなら忘れることのできない3種類の名台詞が刻まれたネックレス。ディティールにもこだわりが感じられ、価格も1〜2万円台と手頃なので、大切な人へのプレゼントにいかがだろうか。THE KISS各店舗やEVANGELION STOREで購入可能。(香雪執筆)

写真提供:株式会社ザ・キッス、航空研究開発機構(JAXA)

THE KISS公式ホームページ http://www.thekiss.co.jp/
 航空研究開発機構(JAXA)公式ホームページ http://www.jaxa.jp/(日・英)

新年にはいつも活気に満ちた浅草寺に初詣に行こう

間もなく年末ですね。月日の経つのは本当に早いものです。みなさんは新年に、どこか初詣にいらっしゃいますか?東京都台東区には国内外で知名度の高い浅草寺があり、以前から私は東京に来ると必ずここに立ち寄っています。ちょうど年末なので、この機会にみなさんにご紹介しましょう。

友達に日本でいちばん好きなのはどこかと聞かれると、私は即座に浅草寺と答えます。浅草寺は元気いっぱいで活気に満ちているからです。青空の下で特に輝いて見える浅草寺の朱色の建築が、絶えることなく訪れる観光客と、素敵なグッズが溢れる商店街と共に、賑やかで楽しい風景を作り出しています。特別な日でなくても、毎日お祭りのような雰囲気があり、東京都内で唯一、私に江戸時代の下町の風情を感じさせてくれる場所なのです。

正直に言うと、ここ数年続々と出現している現代的な高層ビル建築は確かに素晴らしくてお洒落ですが、ちょっと冷たい感じがします。浅草寺のような古い建築や寺院が醸し出す平和な気分こそが、私に安心感と温かさを与えてくれるのです。ご存知ですか?浅草寺の境内に入ると、空気まで違って感じられるんですよ。人の心境というものはそんなふうに変化するものなのですね。

浅草寺は東京都内で最古の寺です。鎌倉時代から、歴史上で有名な武将たちの信仰と尊崇を受けてきました。江戸時代初期には徳川家康が幕府の祈願所に指定し、それから江戸文化の中心地となって今日まで栄えてきました。寺で中心として祀っているのは観世音菩薩で、ここで参拝する時は両手で合掌して「南無観世音菩薩」と唱えます。歴史が長く、線香の火の絶えることがない、年間約3000万人の人が参拝に訪れる浅草寺ですから、普段から寺の前の仲見世通り商店街には国内外からの観光客が溢れかえっています。正月の時期になると、ここに新年の幸福を祈願しに来る人々がたいへん多くなり、浅草寺の周辺は人で埋め尽くされます。絶えることのない活力に引きつけられるだけでなく、この地区にたくさんのおいしい日本の味の老舗があることも、私を誘惑する大きな理由の一つです。人形焼、大福、高級すき焼き、天丼などなど……。みなさんが本物の日本のおいしいものを召し上がりたければ、浅草寺に行ってみてください。絶対失望しないことを保証します。

やがて来る2011年のために願掛けをしたいと思われますか?それならば、1月1日から7日まで行われる浅草寺の新年大祈祷に参加してください!私もここで少し早めに、みなさんの卯年の幸せを祈りたいと思います!みなさんの願いが叶いますように!では、また来年お会いしましょう!

photo by 哈日杏子

浅草寺公式サイト http://www.senso-ji.jp/ (日、英、中、韓)  哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)

クリスマスイブに「銭湯」を語る

「クリスマスイブに1人で銭湯に入っている自分が好き」――これは、アカデミー賞外国語映画賞を獲得した「おくりびと」の脚本家、小山薫堂さんがTwitterでつぶやいた言葉だと言われている。クリスマスイブは普通なら、キャンドル、ローストチキン、お菓子、ケーキなどを前にして、一家で楽しく過ごす日だから、1人で過ごすというだけでも寂しいのに、そのうえ広々とした銭湯に1人ぼっちで入るというのは、かなりうら寂しい風景ではないだろうか?

番台にいるおばさんの目の前で服を脱ぐ恥ずかしさや、石鹸で身体を洗ってから湯船に入るべきなのを知らなくて冷たい眼で見られた時の気まずさなど、日本に来たばかりの華人たちは誰しも、銭湯で顔を赤らめるような経験をしたことがあるに違いない。だが、種類も様々な薬風呂やスチームバスなどの知識も次第に増えて、湯船につかりながらタイルで描かれた富士山の絵を眺めて露天風呂の気分を味わえるようになり、銭湯が大好きになる人も少なくない。

残念なことに、最近はアパートにも浴室が普及し、プライバシー重視が日本でも一般的になり、昔ながらの銭湯に行って周囲の人々とおしゃべりをする「裸のコミュニケーション」があまり好まれなくなったため、銭湯の数も30年前の18万軒から現在の5000軒あまりに減少しているという。昔からの習慣を残している銭湯となると、1000軒もないだろう。有識者が「銭湯文化は危機に瀕している!」と言うのも無理はない。

銭湯文化を救うために、一部の施設では幼稚園や小学校低学年の子供たち向けの「共同入浴」イベントを行い、次の世代に、高層マンションでは体験できない楽しさを味わってもらっている。各地区の行政部門でも銭湯に補助金を出しており、毎月2回、金曜日に100円硬貨1枚で、「アザレアの湯」「ポインセチアの湯」「エニシダの湯」などの「花の湯」を楽しめる銭湯もある。横浜のある銭湯では、熊本特産の晩白柚(ギネスブックで世界最大の柚子と認定された)を準備し、今年の冬至の柚子湯に使ったという。柚子は香りが豊かで、血液の循環を促す効果もあり、仙境にいるような気持ちのよさは例えようもないだろう。

「純情商店街」のある高円寺の銭湯「なみのゆ」では、先月からTwitterで、世界を明るく照らす言葉を募集し、LEDを使って銭湯の25メートルの煙突に「ありがとう」「がんばれ」「やさしい」「スマイル」などの言葉が表示されている。さらにこれがネット上で実況中継され、クリスマスの日まで続く予定である。

夕陽が傾き、高層ビルと下町の民家の不ぞろいな影が続く暗闇の中で煙を上げる煙突は、宮崎駿の映画のシーンのようだ。「クリスマスイブに1人で銭湯に入っている自分が好き」――私は突然、この言葉が表現する気持ちを理解した。これが本当に小山さんの言葉かどうかはともかくとして、私は今年のクリスマスイブに、この至福の時間を真に味わえることを期待している。(姚遠執筆)

東京都浴場組合 http://1010.or.jp/

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