2010年12月3日第44号(通巻第243号)
【PHOTO BY YAO YUAN】

12/3(金) 「池田龍雄―アヴァンギャルドの軌跡」展 (〜2011/1/10)岡本太郎美術館

12/4(土)東京オペラシティ 2010クリスマスキャンペーン (〜12/25) 東京オペラシティ

12/5(日)オペラ映画フェスティバル〜プラシド・ドミンゴ in Films〜 (〜12/26) 東京都写真美術館ホール

12/6(月)人形見 ─浮遊する魂─ 人形/伽羅×写真/たかはしじゅんいち (〜12/13)新宿高島屋 美術画廊

12/7(火) 麻生三郎 展(〜12/19)  東京国立近代美術館・企画展ギャラリー

12/8(水) Platinum Prints from the Collection: Vestiges of the Lightプラチナ・プリント―光の名残り(〜2011/1/23)清里フォトミュージアム

12/9(木) 「いざ討ち入り! 浮世絵忠臣蔵」展 (〜12/19) 太田記念美術館

11/26(金)進化した萌えキャラに萌える? 泡盛リキュール! あわもえ2発売

11/27(土)「モンハンショップ」がヤマシロヤに登場、11月27日よりオープン

11/28(日)徳永英明、デビュー25周年となる2011年第1弾シングルのリリースを発表

11/29(月)今度はトリパイタン!スープdeおこげ発売

11/30(火) マイケル超えた!ボン・ジョヴィ来日公演大盛況

12/1(木)2010年流行語大賞は「ゲゲゲの〜」に決定!

→最初、ある日本語教育の雑誌でこのサイトの紹介を読みました。みなさんの作っていらっしゃる「東京流行通訊網」がとても好きです。私が今まで見た中で、日本に関する最も素晴らしいサイトの一つです。これからも頑張ってください。【東京 猫大人

←お褒めの言葉と励ましをありがとうございます!また、私たちが知り合うきっかけになった雑誌「一番日本語」にも感謝しています。私たちも猫大人さんの「douban」のサイトを訪問し、たくさんの素晴らしい日記と写真を拝見しました。同じ東京に住む華人として、異なった視点には新しい発見があります。お互いに頑張りましょう!

→カシオの新しい女性用腕時計シリーズは素敵ですね!(前号「編集長のフォトエッセイ」を読んで)【東京 SENRI

←SENRIさんのように大小家電の新製品に精通していらっしゃる専門家にカシオの「SHEEN」の新シリーズを評価していただけると、ますます嬉しいです。素人である私たちは、「輝く星空」の方にも気持ちが惹かれますが。「SHEEN」がお好みな専門家の女性たちは、私たちに共感してくださるでしょうか?

ALAYA

私の部屋じまん

生活のテンポが非常に速い現代の生活では、ネットワーク通信などの連絡手段がますます発達し、電話や携帯のショートメール、さらにはネットで映像を見ながらチャットをしたりすることによって、家を出ずして相手の情報を知ることができる。そのため、直接友達を訪ねる機会は少なくなっているかもしれないが、人と人とが交流する機会はむしろ増えているのではないだろうか。だが相手の家を訪問しなければ、プライバシーである相手の家の様子を知ることは難しい。また、知らない人の家を覗くなどということは、常識のある人には考えられないことだ。時代の変化につれて、自分のプライバシーを守ろうという意識も強くなっている。ところが意外なことに、最近これとは逆行するようなサイトが誕生した。

10月19日に公開された「reroom(リルム)」というコミュニティサイトでは、自分の部屋の写真を投稿したり、他の人が投稿した家の写真を閲覧したりすることができる。自分の家の中の入念に整えた部分、あるいは素敵な生活用品を自慢したり、家の種類や写真の色によって検索して、他人の部屋のいいところを参考にして、自分の家の配置や雰囲気を変えたりすることができるのだ。会員登録をした後、投稿する場合は、部屋の写真に説明を加え、使っているアイテムの色やタグなどを設定することができる。また、写真に対してメッセージを送ったり、自分の好きな写真を保存したりすることもできる。会員のフォローをすれば、自分のメインページからその会員の更新状況を見ることができる。

「reroom」に似ている住宅&インテリアのメールマガジン「LiVES」は、雑誌「LiVES」の電子版である。内容は「reroom」に比べて、部屋の全体構造と配置に重点が置かれている。部屋を購入したり改造したりする時に必要な注意事項、相談窓口、建材や設備などの紹介も詳しく、参考になる。このメールマガジンで最近紹介された東京都豊島区の石原さん宅は、建築デザイナーの息子と大工の父親が共同でデザインし、自分たちで建てたものである。100平方メートルという制限のある土地の上に、3代の家族が住める居住面積を確保し、事務所の使用空間まで考慮されている。二つの独立した浴室と台所設備、共用の客間、そして建材の木質を十分に活用した内装など、シンプルなデザインでありながら、温かく快適な住居を作り出しており、その巧みなデザインは一見の価値がある。(河上晃一郎提供)

Reroom部屋じまんコミュニティ http://reroom.jp/

新幹線のファーストクラス

JR東日本では、明日12月4日から東北新幹線を新青森まで延伸する。E2系の「はやて」は、東京駅と新青森駅の間を1日15往復運行する。その他、仙台−新青森間と、盛岡−新青森間は、それぞれ1往復する予定だ。来年3月から運行開始予定の新型車両E5系は「はやぶさ」と命名された。はやぶさは10両編制で、最高時速は300キロメートル、東京−新青森間の運行時間は3時間10分に短縮される。

鉄道マニアたちを最も興奮させているのは、この新型列車に、日本国内で初めて新幹線のファーストクラスとも言える「グランクラス」が設置されることである。E5系はやぶさに連結される「グランクラス」の「グラン」とはフランス語で「大きい」と言う意味で、欧州諸国間を走る国際列車の最高級車両グランクラッセと同じく、高級でゆったりと快適な乗り心地を表現している。

グランクラスは車両の最前部にあり、座席数は18である。座席の長さは130cm、幅52cm、背もたれは45度まで倒すことができ、席と席の間には仕切りが設けられている。これは、ドイツの航空機シートメーカーが製造したものだ。座席は本皮や濃い色の木質を使用し、高級感に溢れている。照明はすべてLEDを採用し、複数の間接照明を組み合わせている。読書灯の位置は自由に調整できる。

グランクラスに乗車すると、専任のアテンダントのサービスを受けられ、無料で特別の食事や飲み物が提供される。車内にはさらに、乗客のためのブランケット、スリッパ、アイマスク、新聞、雑誌などが用意され、乗客の旅に対して完璧なサービスが用意されている。グランクラスの価格は一般のグリーン車に比べて5000円高く、東京−新青森間で、特急料金を含めて2万6360円である。(緋梨執筆)

新幹線E5系が東京駅初登場! http://www.youtube.com/watch?v=Q_w435B-FY4&feature=related

たかぎなおこさん 待望の新刊「マラソン2年生」発売

人気イラストレーター、エッセイストのたかぎなおこさんの新刊「マラソン2年生」が、11月19日にメディアファクトリーから発売された。たかぎさんは、2003年に「150cmライフ。」でデビューして以来、日本のみならず、中国、韓国、タイなどアジア各地で作品が出版されている超売れっ子だ。

その作品の特徴は、日常生活の小さな出来事がほのぼのとユーモアたっぷりに描かれており、誰もが共感できるということだろう。例えば人気作「上京はしたけれど。」や「ひとりぐらし」シリーズは、夢を追いかけて東京で一人暮らしを始めたたかぎさんが、悩みながらも持ち前の明るさで生活を楽しむ様子が描かれ、同じように一人暮らしをしている中国の読者などからも「まるで私のことが描かれているよう!」と多くの反響が寄せられている。また、「ローカル線で温泉ひとりたび」などに描かれている、力まずゆったりと一人旅を楽しむ姿は、女性たちに新しい旅のスタイルとして受け入れられた。
 
今回発表された「マラソン2年生」は「マラソン1年生」の続編で、たかぎさんが沖縄県の与論島で、ホノルルに次いで人生2度目となるフルマラソンに挑戦する話。今回はどんな面白いハプニングに見舞われるのだろうかとページをめくると、マラソンだけでなくグルメ、ファッション、友情など、様々な話題がカラフルなイラストや写真と共に溢れ出てきて、すぐに物語の中に引き込まれてしまう。そしてコースの難所を観客の声援を受けながら走り抜いたり、美味しい郷土料理に舌鼓を打ったり、いつの間にかたかぎさんたちと共に時を過ごしているような気分になってしまうのだ。読み終わる頃には「人と比べず、自分のペースで楽しみながら走る」ということを大事にしながら、着実にゴールへと近づいていくたかぎさんの姿に感動を覚え、とても爽やかで温かな気持ちになることだろう。あるがままの今の生活を大切にしながら、他人に左右されず着実にやりたいことを実行していく。それがたかぎなおこさんの作品が多くの読者の共感を得て、愛され続けている理由であろう。(林愛香執筆)

写真提供:メディアファクトリー

たかぎなおこさんホームページ http://hokusoem.com/ メディアファクトリーホームページ http://www.mediafactory.co.jp/

香港のデザインウィーク

香港デザインセンターが2002年から主催しているビジネス・オブ・デザインウィーク(BODW)は、デザインとビジネスの新しい突破口を求めることをテーマとした、アジア最大の国際的コンベンションである。1週間の会期中に、世界各地から著名なデザイナーやビジネスリーダーが一堂に集まって、メイン会場を中心に展示会、フォーラム、教育プログラムなどが実施される。BODWの目的は、デザインの価値を高め、ビジネスとの密接な関係を築くことによって新たな突破口を開くことにあり、これは21世紀を代表する課題を共同で検討するイベントと言えるだろう。

日本は今年12月に行われるBODW2010に、アジアから初めてパートナー国に選ばれた。日本から参加する世界的な建築家、工業デザイナー、平面デザイナー、空間デザイナー、およびデザインの価値が世界的に認められている日本企業による企画構築コンサルティング、および現代日本を象徴するポップカルチャービジネス、サービスデザイン、メディアデザインなどの様々な講演会が準備されている。

より多くのビジネスチャンスを求めて、日本産業デザイン振興会と香港貿易発展局は、BODWパートナー国のイベントの一環として、香港と珠江デルタ地区の市場進出支援について一連の活動を展開する。中国は2009年に8%以上のGDP成長を実現し、世界第2位の経済大国になった。中国の経済発展を牽引する珠江デルタ(広東、香港、マカオ)の総人口は4700万で、中国の輸出入総額の24%を占め、GDPの実質成長率は16.2%である。中でも香港は珠江デルタのリーダー的役割を担い、ビジネス習慣や生活水準において世界の先進国と肩を並べ、知的財産権の保護も重視しており、日本の最良のパートナーとなると思われる。

IDTExpo(見本市、イノデザインテックエキスポ)が行われるトレードホールは、デザイン、技術、ブランドなど多くの産業が集まる場所で、その範囲は広く、付加価値が高く、総合的PRを行うことができ、自己の特色を最大限に示すことが可能である。BODWの期間、香港と世界各地からのたくさんの著名なデザイナーや宣伝メディアがここを訪れることだろう。(南風執筆)

【IDTExpo】
会期:12月2日〜4日
会場:香港コンベンション&エキジビションセンター
対象:コミュニケーションデザイン、デザイン&ブランディング、イノベーション&応用技術、R&Dなど
内容:ビジネスデザイン、ブランド戦略、応用技術、環境保護などをテーマとした講演会、ネットワークビジネス、ネットワーク構築、カク    テルパーティ、個別商談会など

写真提供:日本産業デザイン振興会

BODW2010公式サイト http://www.bodw.com/2010/jap/index.php (日、英、中)

日本で食べた不思議な中華の味

日本に長く滞在すると、ホームシックにはならなくても、胃袋と頭が先におかしな具合になってきます。いつの間にか刺身も日本風ラーメンも食べ飽き、突然無性に中華味の炒め物などを食べたくなるのです。

私は日本に数ヶ月滞在することがあり、親切な日本の友人たちが私の食欲をいつも気遣ってくれます。そのため、食事のたびに友人たちは頭を絞って、私という「客人」にサプライズを与えてくれようとします。そして決定される場所には、通常二つの選択肢があります。一つは、非常に日本風の居酒屋か料理店、もう一つは、みんなが食べたことがあって、とてもおいしいと考えている中華料理か台湾料理の「秘密の店」です。彼らは私の反応に期待し、彼らの薦めた店を私が認めることを願っています。さて、私は日本の無数の中国料理店で食事をし、それらには非常に高級なところから普通の値段の店までありました。しかし、みなさんをがっかりさせたいわけではありませんが、正直言って今までのところ、100%おいしい中華料理を食べたことがないのです。

考えてみれば、それも当然です。これらの料理店は日本人相手の商売ですから、味も早くから改良されてしまっているのです。「日本にいながら、故郷の味を食べたい時に食べられる」ということについては本当に感謝しています。でも、普通の肉まんが横浜中華街に行くとどうして500円もするのかということは、どうしても受け入れがたいのです。これは台湾の10倍の値段です!それから、「ピータンのスライス」の場合、一個のピータンを薄く切って並べ、葱のみじん切りを散らしただけなのに、480円ですよ!最初、私がおなじみの庶民的な食べ物にこのような価格がついているのを見たとき、目がおかしくなったのかと思ったぐらいです。料理店だけでなくコンビニでも、日本人が開発した「中華味」のデザートを食べたことがあります。珍珠?茶や豆花などです。さて、味の方は……?まあまあ食べられるとしか言えません。オリジナルの味に似ているかというと、私がわざわざ言わなくても、みなさんは想像がつくことでしょう。(笑)
 
日本で何か食べたくなった時、私はチェーン店の「餃子の王将」に行って、焼き餃子とチャーハン、それからレバニラ炒めを食べます。味もなかなかだし、安いからです!あるいはミスター・ドーナツへ行って、肉まんを食べることもあります。ここの肉まんは皮に弾力があって、餡もおいしく、私は大好きなのです。今度みなさんが日本にいらして、食べ物が口に合わなかった場合、この二つの店にいらっしゃってはいかがでしょうか?(哈日杏子執筆)

PHOTO BY 哈日杏子

餃子の王将 http://www.ohsho.co.jp/ 哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)

外国人の見た日本

「What do you like about living in Japan(日本に住んでいて一番気に入っていることは何)?」――日本に20年あまり住んで、日本人の好奇心から来るこの質問を無数に受けたが、そのたびに直感の背後にある理由を説明するのに苦労した。だが、最近日本に住む外国人たちの答えを読んでみて、彼らが持つ共通の感覚は、実は人種も国籍の違いも超えて、すでに異郷に対する深い愛情に昇華しているということに気ついた。この気持ちこそ「国際人」を誕生させるのに最もよい土壌なのではないだろうか。

「ジャパンフォーラム」で、上記の質問に対する答えと議論が、熱く語られている。――日本に生活したことがある外国人たちは「日本の一番素晴らしいところ」として以下の点を挙げた。第1位は「平和で穏やかな人々」。特に日本の治安の良さについては、老若男女を問わず、また昼夜を問わず行動できるという点で、アメリカの男性もイギリスの女性も口をそろえて賞賛している。第2位は「移動手段の便利さ」。電車や地下鉄が網の目のように張り巡らされ、時間通りに発着し、都心に住んでいれば自家用車も必要ない。ベルギー人の男性は、この点を「第1位」に挙げている。

その次に来るのは「道の綺麗さ」。マレーシア人、インド人、オランダ人、フランス人などの目から見ると、「日本の道には落書きが少ない」「広々として混雑していない」ということになる。また、「安くておいしい食べ物」は、日本に住む外国人に無限の生活の楽しみを与えているに違いない。オランダ人とイギリス人が賞賛しているが、あるアメリカ人は、各種のおいしい食べ物が待っていてくれる日本を「大きな居酒屋」と表現している。もちろん、「日本の祭り」と「日本式の住まい」も彼らを大いに引き付けている。イタリア人の女性は、「祭り」を通じて人の温かさを感じ、メキシコ人の男性は浴衣の女性を「かわいい」と言う。お風呂、畳、そして床に寝る布団の習慣は、メキシコの男性、シンガポールの女性、そしてアメリカの女性に、故郷を思う気持ちを忘れさせてしまった。

そして、「礼儀正しさと、助けてくれること」という美徳は、間違いなく外国人の生活を最も快適なものにしている。アメリカ人の男性と女性は、「日本は世界で最も異文化を認める国」「日本人は気兼ねせずに一緒に過ごせる国民」「清潔できれいな身なりで、礼儀正しく、静かで温かい」「日本では本当に親しくならないと不平不満を言わない」と述べている。

近年、隣国の急速な成長を前に、自分たちを比較して「病的な国民」と自己批判する日本人学者がたくさんいる。自分を反省して世に警鐘を鳴らすのは、悪いことではない。しかし、気持ちを煽って民族の劣等感を誘導するのは、まったく必要のないことだ。生存していくことができる民族はいずれも、素晴らしい本質を必ず備えている。半世紀前にフォークナーが「Impressions of Japan」で、その純朴で誠実な国柄を描いたが、今日の外国人は日本を見て、この美しい島国から発する最も純朴な心の声を聞いているに違いない。(姚遠執筆)

PHOTO BY YAO YUAN

ジャパンフォーラム http://www.japanforum.com/ (英、日)

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