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タイトル:Daily Drama Express 2010/11/12 秘密 (5)  2010/11/16


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/11/12 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 秘密
局  名 テレビ朝日系
放映日時 金曜23時15分
キャスト 杉田藻奈美(志田未来)
 杉田平介(佐々木蔵之介)
 橋本多恵子(本仮屋ユイカ)
 小坂洋太郎(橋本さとし)
 吉本和子(池津祥子)
 藤崎和郎(升 毅)
 川辺由梨絵(林 丹丹)
 相馬春樹(竜星涼)
 梶川征子(堀内敬子)
 梶川幸広(吹越満)
 梶川逸美(日向ななみ)
 根岸文也(田中 圭)
 杉田直子(石田ひかり)
原  作 東野圭吾「秘密」(文春文庫刊)
脚  本 梅田みか
主題歌  初音「つよがりソレイユ」(ユニバーサル J)

あらすじ 第5話「東野圭吾原作〜妊娠!!」

 寂しい元旦だった。去年までは親子3人楽しいお正月を過ごしてい
たことを思い浮かべながら平介(佐々木蔵之介)は藻奈美(直子)
(志田未来)と2人静かにお節を食べた。藻奈美(直子)は平介を
「お父さん」と呼び、正月だと言うのに勉強に取り組んでいた。直子
が直子でなくなる、平介はその現実がまだ受け入れられなかった。

 新学期。藻奈美(直子)は進路をどうするかを考え始めた。その日
春樹(竜星涼)が学校に来ていた。不意に由梨絵(林丹丹)は藻奈美
(直子)に春樹と付き合っていると言ってきたが、藻奈美(直子)は
意に介しなかった。

 藻奈美(直子)が家に帰ってくると、担任の多恵子先生(本仮屋ユ
イカ)が来ていた。藻奈美(直子)が医学部を志望していることを話
に来たのだと言う。口が軽い!藻奈美(直子)はちょっとイラついて
いた。多恵子と平介の様子が何やら親密そうな雰囲気があったのが癪
に障った。

 平介はなぜ医学部志望なのか尋ねた。
「自立した女性になりたいの。男の人に寄り添って生きて行くのって
惨めよ」
 なんだか自分に言っているように見えた。
「直子は、今までの人生を後悔しているのか?」
「まったくないって言ったら、嘘になるわ。誤解しないで。不幸って
わけじゃない。ただ私は運が良かったのよ。あなたじゃなかったらど
んな人生になっていたかわからないわ。結局あなた任せなのよ」
 藻奈美になってみて、直子は無限の可能性を感じた。ちょっと勉強
しただけで成績が伸びる。スポーツも得意。自分にできなかったこと
ができる。藻奈美の能力を最大限活かしたい。藻奈美が戻って来た時
のためにも自分で道を切り開けるようにしておきたい、直子はそう思
っていた。

 その日から藻奈美(直子)は藻奈美の部屋で寝ることにしたと言い
だした。夜勉強して下に降りると平介を起こすからというのが理由だ
が、平介は直子は一体どこに行ってしまうのか、どんどん不安になっ
た。

 翌日、平介は今のプロジェクトを外れる辞令を受けた。家庭と仕事
を両立できるようにという配慮との説明だったが、体のいい肩たたき
のようにも思えた。藻奈美(直子)の医学部志望と相まって、平介は
ひどい虚脱感を覚えずにはいられなかった。

 藻奈美(直子)は校舎裏で気分悪そうにしている由梨絵を介抱した。
由梨絵は泣きながら妊娠したかもしれないと打ち明けた。相手は春樹
らしいが、まだ話してないと言う。

 平介は帰り道、コンビニでふとエロ本を手に取って買った。自分で
も何をしているのだろうという思いがあったが、やはりさびしい思い
が募っていた。とはいえ家で見ようとすると、藻奈美(直子)がいる
のに、見るわけにはいかず捨てようとした。しかし運悪く藻奈美(直
子)に見つけられてしまった。
「もうやだ、最低!」
 平介は何もそこまで嫌悪しなくてもと驚いた。心が藻奈美になりつ
つあるのか、いやもしかして藻奈美に戻ったのか?と平介は思った。

 異動のための引き継ぎも済んだ平介は、いよいよ空しさが募った。
帰り道ケーキを買った。藻奈美と直子のためだったはずだった。

 藻奈美(直子)は妊娠検査薬を買い、由梨絵に渡したが、運悪く多
恵子先生に見られてしまった。藻奈美(直子)は自分が付き添って病
院へ行き、妊娠しているかどうかを確かめるのが先決で、それまでは
ことを大きくしないでほしいと言った。多恵子はまるで年上の人と話
をしているような感覚にとらわれると戸惑った様子だった。

 平介は自分でもなぜかわからないまま征子(堀内敬子)のアパート
へと足を運んだ。征子は引っ越しを考えていて、荷物の整理をしてい
た。
「あの、何かわかったでしょうか?」
 通帳とメモのことを征子は訊いた。平介はまだ何も調べてない状況
だった。
「やはり私が自分でやります。通帳とメモは返してください」
 征子は無理なことを頼んでいたと思いそう言った。いろいろ考えて
見て、自分の口でその女に梶川が死んだことを伝えなければ何も終わ
らないと思うようになったと言う。

 逸美(日向ななみ)が帰って来たので、平介はケーキを出して一緒
に食べた。
 なんだか久しぶりに家族で過ごしているような気分にとらわれた。
もしかしたら征子もまた同じことを考えているのではないかと思えた。

 すっかり遅くなってしまい、帰り道、平介は藻奈美(直子)に電話
して、小坂(橋本さとし)と会っていたと言った。
「そっ」と藻奈美(直子)はそっけなく答えたが、表情は硬かった。
その時小坂が藻奈美(直子)の家に来ていたのだ。藻奈美(直子)は
平介が小坂と会ってて遅くなると言ってたと言うと、小坂は狼狽し、
帰り支度を始めた。そして「お父さんを責めちゃダメだよ」と言い残
した。

 平介が帰って来ても藻奈美(直子)は何も言わなかった。ところが、
平介と話をしようと部屋に入ったとき、平介が征子から渡された通帳
を見てしまった。
「どうして、もう終わったことでしょ?」
 藻奈美(直子)は信じられないという表情だった。
「なんで、何でそんなに割り切れんだよ!俺は納得してないよ」
 平介は抑えていたものが一気に噴き出してしまった。俺たちは夫婦
じゃないのか?終わってなんかないんだと。
「あたしが、あたしがどんな思いでふっ切ったと思ってんのよ!お父
さんなんて呼びたくないよ。でもそうしないとうまく生きていけない
のよ!どうして分かってくれないのよ!」
 藻奈美(直子)も抑えていたものが爆発した。

 そこへ征子から電話がかかってきた。平介が出ようとしないので、
藻奈美(直子)が出た。だが電話をかけてきたのは逸美だった。
「急用でしたら私が受けますが」
 藻奈美(直子)はきつい口調で言った。すると逸美は言った
「お母さんが亡くなりました。お母さん、最後におじさんに電話した
がっていたみたいだから」



寸  評  いろいろとごちゃごちゃしている感も否めないのですが、だんだ
んと面白くなってきたように思います。直子の心が藻奈美に戻るのか、
バスの事故に何の謎があるのかとか、徐々に方向性が見えて来ている
と思います。ただテーマは何なのだろうという気はします。ただのミ
ステリーでもないと思いますし、家族でもないと思います。すべては
最終回までのお楽しみといったところでしょうか。

執 筆 者 けん()

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2. 編集後記
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 『源氏物語』を読んでいます。といってもダイジェスト版ですが。昔から読
もう読もうと思っていたのに長すぎて読む気になれないままでしたが、聞くと
ころによると『源氏物語』を読みとおしている人はごく少数の研究者のみとか。
読もうと思って読めるものじゃないと実感したので、まずはダイジェストで筋
をつかんで、徐々に深めて行こうと言う気になりました。もっとも子どもの頃
『三国志演義』は完訳版を一気に読めたものでしたが。(けん)

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