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===================================================== 発行部数 32 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2010/09/13 (Mon) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.月曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 月曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 夏の恋は虹色に輝く 局 名 フジテレビ系 放映日時 月曜21時 キャスト 俳優・橘航太郎の次男 橘 大雅(松本 潤) 謎の女性 北村詩織(竹内結子) 詩織の娘 北村 海(小林星蘭) 大雅の親友・俳優 植野慶太(笠原秀幸) 若手俳優 伊良部譲(永山絢斗) タレント事務所所長 青木久雄(重松豊) 若手女優 宮瀬 桜(桐谷美玲) 大物俳優 橘航太郎(伊東四朗) 元女優・橘航太朗の妻 橘真知子(松坂慶子) 橘航太郎の長男 橘 大貴(沢村一樹) 脚 本 大森美香 主題歌 『Love Rainbow』嵐 あらすじ 第九回 二世俳優の楠大雅(松本潤)は、長い間、片思いだと思っていた北 村詩織(竹内結子)に「好き」と告白された。 親友の植野慶太(笠原秀幸)、元ライバルで今は友人になった伊良 部譲(永山絢斗)らに、詩織とのことを浮かれて話す。兄の大貴(沢 村一樹)には「俺本気だよ。だから、ちゃんと、結婚も考えている」 と打ち明ける。 一同、大雅の変わりように驚きつつ、戸惑いを隠しきれない。 大雅の家に、事務所の社長・青木久雄(重松豊)が訪ねてきた。 実は、大雅の亡き父・楠航太郎(伊東四朗)の当たり役だった「風 の銀治郎」が、別の俳優を立てて新シリーズとして再スタートする事 が決まったのだ。 新しい銀治郎役は、大物俳優の高見(佐藤浩二)に決定したという。 母の真知子(松坂慶子)も、喜んで「さっそく、航太郎さんに報告 しなきゃ」と明るい顔で言うが、大雅はどこか浮かない顔。 実は昔、子どもだったころの大雅は航太郎に「僕が銀治郎になって、 悪いヤツをやっつけるんだ」と、遊びながら言ったことがある。父の 航太郎のはまり役は、自分が受け継ぎたい。そんな思いを、密かに抱 いていたのだ。しかし、今の自分ではまだまだ力不足……。 悩んだ大雅は、詩織に電話する。 「親父の銀治郎を、いつか継ぐっていう夢があったんだ。笑うかもし れないけど……」 「……笑わないよ」 やさしく、詩織は大雅を元気づけるのだった。 大雅と同じ事務所の若手女優・宮瀬桜(桐谷美玲)は、撮影の真っ 最中。 そこへ、詩織がメイク道具を抱えてやってくる。いくつか忘れてい た道具を、届けてくれたのだ。 時間の合間を縫って、詩織は桜に大雅とのことを打ち明けようとす る。 桜もまた、大雅のことが好きで、詩織にライバル心を燃やしていた のだが……。 二人は大雅の悪口を言い合うウチに、なぜか意気投合してしまい、 きちんと話をしようと約束するのだった。 演劇のワークショップでは、相変わらず大雅が舞台演出家の有栖川 正志に怒鳴りつけられていた。 いよいよ最終日。 ここで選ばれれば、有栖川正志の舞台にメンバーとして出演するこ とができる。 枠は三人。そのなかに、大雅も入っていた。 周りのみなは、不満そうな顔だ。大雅の出来はあまり良くなかった。 「彼、二世俳優なんだって」「楠航太郎の息子だって」「そういう話 か」「いいよねー、コネがある人は」……。 見かねた有栖川が、全員を集めて言う。 人にはいろいろな個性がある。金持ち、貧乏人、背が高い、低 い……。それらが全て役者になったときの長所にもなり、短所にもな る。大雅を選んだのは、確かに楠航太郎の息子だからだ。でもそれは、 二世であることが大雅の特長だからだ。父親の影さえ見えないほど演 技が下手な息子。そのギャップが面白いから、選んだのだ、と。 みんな不承不承ながら、黙って去っていく。 大雅は練習場を出て行った有栖川を追って、礼を言う。 が、有栖川は「あまりよろこぶな。俺はもう少し、お前をイジメた くなったんだ」と言いおいて出ていく。 事務所に戻って選抜に残ったことを告げると、皆喜んでくれて、詩 織もうれしそうだ。 久しぶりに、詩織の家にも招かれて、一緒に食事をしたり、詩織の 娘の海(小林星蘭)とも親しくなって、大雅は順風満々。 そこで、ふと海が描いた「パパの絵」を見つけてしまう。 海は死んでしまったパパが大好き。すごくかっこよくて、英語もぺ らぺらで話せて……だから、写真を見ながらパパの絵を描いたのだ、 と海はその絵を見せながら、大雅に言うのだった。 大雅はショックを受け、つい涙してしまう。 一度も会ったことのない父親を、大好きだという海。そして、娘を 見ることなく死んでしまった詩織の夫の事を思うと、悲しくて仕方が なかった。 翌日、海の学童保育でやっている「ひまわり祭り」に、慶太とやっ てきた大雅。 慶太も二世俳優で、テレビで見たことがある、と子どもたちがやっ てきて、一緒に遊びはじめる。 大雅もいろいろ手伝いをはじめる。 お祭りは、楽しく進んでいったが、海は気になる男の子・蒼空(井 上瑞稀)に、「俺、転校することになったんだ……」と告げられてし まう。 一方、詩織をかいがいしく手伝っていた大雅は、「こちら、新しい お父さん?」と手伝いに来ていた父母たちに突っ込まれてしまう。 しどろもどろになったところで、小学校の教師でもある大貴が二人 は付き合っているのだと明かす。まだまだ、未熟な大雅だけれど、温 かく見守ってやってください、とまとめる。 その話を、遠くで聞いていた海は……。 桜と約束していたランチをともにしていた詩織。 桜から「北村さんが、油断してたら、私が大雅先輩をもってっちゃ いますから」と告げられる。 しかし、詩織も負けずに「私も大雅さんを譲る気はありませんから。 私にとって、大切な人だから」と言い返し、二人で笑い合う。 そのころ、事務所に大物俳優の高見がやってきていた。 二代目の銀治郎を引き受けるに当たって、初代の航太郎の事務所に 挨拶をしておきたいというのだ。 慌てて大雅も駆けつけると、高見は優しく微笑みながら言う。 実は、高見もまた航太郎に世話になったことがあり、大雅がまだ幼 い頃に会ったこともある。そのとき、おもちゃの刀を振りまわし「僕 が二代目銀治郎をやるんだ」と言っていた。いずれ、大雅が三代目を 継承できるように、二代目は僕が頑張るよ、と高見は誓うのだった。 その話を聞いた詩織は、海を迎えに行った帰り道、「二代目銀治郎 もかっこいいだろうなぁ」などと期限良さそうに海に話しかける。 と、そこへ、大雅が追いかけてくる。バイト代が入ったので、海に プレゼントを買ってきた、と。 プレゼントを受け取った海は、大雅に尋ねる。 「ねえ、大雅はママと結婚するの? 大雅は海のパパになるの?」 詩織はそんなことはない、と言おうとするが、それを遮って大雅が 立ちあがる。 「俺、そうなってもいい、と思っている。いつかは、北村さんと結婚 したい。すぐにっていうわけじゃないけど、いつかは海のお父さんに なりたいと思っている……」 「パパなんかいらない! 海のパパはパパだけなんだもん!」 海は泣き出し、走っていってしまう。 慌てて追いかけようとする大雅を、詩織は押しとどめる。 「大雅さんは来ないで。これは、私と海の問題だから……。父親にな るなんて、簡単に言って欲しくなかった」 そういって、海を追って走り去ってしまう。 大雅はただ呆然とその後ろ姿を見送るだけだった。 寸 評 シングルマザーのヒロインというところが、このドラマの新しい というか、今風なところですね。 基本的に、今増えているシングルマザーっていうのは離婚が原因な んですけど、別れた夫が健在ということになってしまうと、月9のド ラマには少々生臭すぎかもしれません。 いずれにしても、シングルマザーの恋愛となると、問題になってく るのは子どものことです。いつかくるはず、と思っていたのですが、 今回、いよいよ浮き彫りになってきました。 思いだけで突っ走ってしまう大雅と、そう簡単には割り切れない海。 どう解決するのか、次回が楽しみです。 執 筆 者 畑中ヒロ() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 幼児虐待のニュースを見る度に、一歳の子どもの父親として本当に胸が痛み ます。 その多くは、「父親・母親であること」よりも、自分の欲を優先させてしま った結果のように思えます。 今回、ドラマの中で「パパになりたい」と軽々しく言ってしまった主人公に、 そういう危うさを感じてしまいました。 実際の子どもって、端から見て考えるような、気楽なものではありませんか らね。(畑中ヒロ) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |