2010年10月29日第39号(通巻第238号)
 




【photo by Yao Yuan】

10/29(金) 「東京アートミーティング トランスフォーメーション」 展 (〜1/30)東京都現代美術館

10/30(土) 香水瓶の世界(〜11/28)東京都庭園美術館

10/31(日) 銀座JAZZ2010(〜11/3) 銀座三越など

11/1(月) フィンランド映画祭2010(〜11/5) 恵比寿ガーデンシネマ

11/2(火) 日本の型染(〜12/18) 文化学園服飾博物館 

11/3(水) 白鷺の舞 浅草寺

11/4(木) 隅田川〜江戸が愛した風景(〜11/14) 江戸東京博物館

10/22(金)少女時代、2ndシングル「Gee」がTOP3入り!

10/23(土)華々しいゲスト、第23回東京国際映画祭開幕!

10/24(日)気鋭デザイナー9組が路上ゲリラショー

10/25(月)「東京ラーメンショーLOVE」がオープン

10/26(火) 平井 堅、奇跡のステージ

10/27(水)ワンアクション・オープン搭載の「T005」発売

10/28(木)東京造形大学で「国際アニメーション・デー」

→日本に旅行に行ったとき一番慣れなかったのは、左側通行の交通規則でした。中国の右側通行に慣れていたので、何度も人にぶつかりそうになりました。【中国 馬克

←日本の交通規則がなぜアメリカや中国とは違っていて、イギリスやオーストラリアと同じなのかというのは、なかなか興味深い問題です。ある友人は、昔の日本の武士がいつも左側に差している剣を右手で抜いていたから、左側通行は自分が襲われないようにするためだと考証していました。この説明は最も事実に近いかもしれませんね。

→「誰も知らない〜子不語〜」を私も持っています。色っぽいわけじゃないですが、ヒロインのもうゆうのママさんはきれいなキャラクターですね。この作品がドラマになったら、もうゆうのママさんは井上喜久子になりそうですね。(前号の「誰も知らない〜子不語〜」を読んで)【日本 キョカンチン

←今日本でも注目される中国の漫画家、夏達はその筆頭でしょう。我々もこの傑作がテレビドラマになるのを期待しています!キョカンチンさんのママさんの配役予測が当たるといいですね!

ALAYA

109ファッションは東コレでどう映る?

女の子の誰もが一度は憧れるフリフリ、ヒラヒラのお姫様のような格好。私たちは可愛いな、着たいな・・・と思っていても、大人になるにつれ「どう見られるかな」「もういい年だし」と周りの目を気にして諦めてしまうことがある。しかしリズリサの服はそんな考えを一掃してくれる。「私が着たいもの着る」という堂々としたメッセージ。それはカワイイを追求したショーの内容とは裏腹に、潔く格好良いくらいである。

今回、「109ファッション」と呼ばれるリズリサが東京コレクション初参加ということで、ラインも東コレに合わせてくるのかと思っていたが、直球勝負、リズリサらしい花柄やピンク、レースにリボンを多くあしらった丈の短いAラインのワンピースが多かった。そして外着だけでなく、パジャマやバスローブも登場した点が他のブランドと大きく異なっている。なんとモデルたちがパジャマ姿でスリッパを履いてランウェイを歩いているのだ。ここでのファッションとは人に見せるもの、外で身に着けるものではない。一日中レースやリボンに囲まれていたい、女の子でいたいという願望を叶えてくれるのである。

雑誌やテレビのファッションチェックでは、その服で周りからどう見られるかというところばかりが取り上げられがちである。他の人に、素敵だと思われるか、綺麗だと思われるか。しかし服には着ている本人の気持ちを盛り上げ、ハッピーで明るい気持ちにする力がある。リズリサは「洗練された」、「ハイファッション」といった表現は似つかわしくないが、そんな周りからの言葉よりも自分自身で満足するための服なのである。

お花畑のようなランウェイにピンクのライティングの中、久しぶりに女の子の気持ちになり、なんだか元気になったような気がしたのは、そんなパワーを全身に浴びることができたからだろう。ファッションに対する「自分自身」という視点、リズリサのショーでそれを再発見できた気がする。(ヤマウチ執筆)

(C) 2010 Japan Fashion Week Organization

JFW「東京発日本ファッションウィーク」 http://www.jfw.jp/jp/ (日・英)

瀬戸内海の芸術祭(その2)

瀬戸内海の七つの島(直島、男木島、女木島、大島、豊島、犬島、小豆島)と高松市を舞台として、数え切れないほどの現代アート作品を楽しむことができる「瀬戸内国際芸術祭2010」が、10月31日に閉幕する。普段は静かな小島が、この国際的なイベントによって大変な賑わいを見せている。高松港から船に乗って30分〜1時間で、大きさも雰囲気も異なる島々に渡ることができる。さあ、一緒にアート探検に出掛けてみよう。

小豆島は七つの島のうちで面積が最も大きい舞台である。小豆島そのものとアート作品の魅力をじっくり味わいたい場合は、レンタカーを借り、一泊滞在するのが最もよい選択だろう。美しく壮観な棚田の風景を眺めることができる肥土山、中山地区は、畦道や曲がりくねった山道を歩いて行かなければならない。王文志さんが製作した大型の竹の建築物「小豆島の家」は、大きな話題を集め、心地よい気分にさせてくれる竹の空間の中では、様々な討論会が行われた。肥土山農村歌舞伎の舞台は、江戸時代から島内の各集落によって五穀豊穣願う歌舞伎が上演されてきた舞台である。土渕海峡地区の岸部に静かに設置された、韓国人アーティストのスゥ・ドーホーさんの巨大な漁の網のような作品は、展示期間が終了しても通りがかりの人々を引きつけることだろう。

10月21日までで、累計来場者数は80万3976人に達したが、最も多かったのは直島で、26万548人であった。連休の期間は特に込み合っていた。最後に島内の作品を観尽くしたいと思ったら、朝早くから屋外の作品を鑑賞し、遅くなってから、開館時間の長いベネッセハウスミュージアムに行くのがお勧めだ。事前に島内の移動手段を確保しておけば、楽に回ることができるだろう。大竹伸郎さんとgrafさんが共同製作した直島銭湯「Ilove湯」は、外観も内部も遊び心に満ち溢れた作品で、実際に入浴することも可能だ。ここではオリジナルのお風呂用品セットを買うこともできる。李禹煥美術館は新しく作られた美術館で、地中美術館から徒歩圏内にあるので、同時に鑑賞するのもよい方法だ。川俣正さんが作った向島プロジェクト「島から島を作る」は、本村港の対岸の島から集めた漂流物で作られた大きな浮島である。護王神社の上から本村港まで下りていく展望台から眺めるか、T.V.C.SERVICEによる鑑賞ツアーを利用するのが、浮島を鑑賞する最もよい方法だ。(緋梨執筆)

瀬戸内国際芸術祭 http://setouchi-artfest.jp/ (日、英)

第23回東京国際映画祭開催中

今年で第23回目を迎えるアジア最大規模の映画祭「東京国際映画祭」が、東京・六本木で10月23日から31日まで開催されている。映画祭のメインとなる「東京サクラグランプリ」を競うコンペティション部門には、今年も中国、フランス、アメリカ、イラン、イスラエルなど世界各地の優秀作品15本が選ばれ、映画ファンたちを沸かせている。今年の作品の特徴は、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」や、タチアナ・ド・ロネの「サラの鍵」など、ベストセラー小説を大きなスケールで映画化した作品があることや、将来を期待される若手の監督たちによる、独自の世界観に満ちた作品が多いことだ。また、世界最年長監督の一人、98歳の新藤兼人監督は、自身の映画人生最後の作品と語る「一枚のハガキ」で、戦争の残酷さを描き出し、私たちに平和の大切さや命の尊さを改めて訴えかけている。

同映画祭ではコンペティション部門以外にも、ブルース・リーの生誕70年記念特集や、自然と人間との共生をテーマとした「natural TIFF」部門、アジア映画を集めた「アジアの風」部門などがあり、合計約200本の作品が上映される。さらに提携イベントとして「2010東京・中国映画週間」や「コリアン・シネマ・ウィーク2010」なども各地で開催され、東京は映画祭ムードに染まっている。

23日のオープニング・イベントには、日本を代表する女優、藤原紀香や木村佳乃、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴ、全米で大ヒットし、同映画祭のオープニングも飾った「ソーシャル・ネットワーク」の主演俳優ジェシー・アイゼンバークなど、豪華ゲスト333人が登場。さらにゲストたちが登場した200メートルにも及ぶグリーンカーペットには、一般観覧者3200人と580以上のマスコミが詰めかけ、会場の六本木ヒルズ周辺は華やかな雰囲気に包まれた。最終日の31日には、クロージング・イベントが開催され、今年の各賞と東京サクラグランプリ受賞作品が発表されることとなる。(林愛香執筆)

(C) 2010 TIFF

東京国際映画祭公式サイト http://www.tiff-jp.net/ja/(日・英)

「TOKYO DESIGNERS WEEK 2010」〜東京がDesignに包まれるイベント〜

今年で25年目を迎えるTOKYO DESIGNERS WEEKは、様々なジャンルが融合した国内最大のデザインイベント。今では、明治神宮外苑を中心とした「DESIGNERS WEEK」、六本木の東京ミッドタウンを中心とした「DESIGN TIDE」、「DESIGN TOUCH」のほか、都内のデザイン、インテリアショップなどが多数のイベントを開催する。

2007年からスタートした「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH」の2010年のテーマは、「未来の手ざわり」。未来のデザインを五感で感じられるイベントになっている。このDESIGNイベント限定で発売される商品にも注目したい。

「eneloop tones glitter」―これは以前紹介した「くり返し使う生活」を提案している三洋電機の「eneloop」発売5周年記念モデルで、このデザインイベント限定で先行販売される。グリッターとは、ピカピカ光る・輝く・光沢のあるラメ素材を指し、業界初のテクスチャー(質感)を採用している。キラキラでかわいい電池だから、くり返し使いたい。そんな気持ちが、「くり返し使う」ライフスタイルのきっかけになってくれたら・・・との思いが込められている。

この期間(10/28-11/3)取り扱いがあるのは、MoMAデザインストアのみ。東京ミッドタウンのB1F催事スペースでは「eneloop」Clean Energy Loopと題して、この商品の世界観が展示される。単三または単四充電池の8本セット。これからの季節、ギフトやお土産にも喜ばれそうだ。

写真提供:三洋電機

「eneloop tones glitter」ニュースリリース http://jp.sanyo.com/news/2010/10/25-1.html?cid=101029_01_tokyo-fashion_ml
  東京ミッドタウンイベント紹介はこちら http://jp.sanyo.com/design/dt2010/?cid=101029_02_tokyo-fashion_ml
  MoMAデザインストア http://www.momastore.jp/index.html?cid=101029_03_tokyo-fashion_ml

お金持ちになりたい?じゃあ宇賀福神社でお金を洗わなくちゃ!

日本に50回以上出かけて、私は各地の有名な神社やお寺にたくさん参拝しました。中国のお寺が鮮やかな色彩で、建築物に華麗な彫刻が施されているのとは反対に、日本のお寺や神社は厳かで静かで、深遠な雰囲気のものが多いです。大抵は参拝した後、あまり深い印象が残らないのですが、ただ一つ、「お金を洗う」神社については、今でも記憶に鮮明に残っています。

みなさんは鎌倉にある、「銭洗弁天」を祀った「宇賀福神社」をご存じですか?昔、巳の年、巳の月、巳の日の夜に、「源頼朝」が宇賀福神の夢を見たのだそうです。その神様が、「この水で神仏を供養すれば天下は平和になる」と言ったとか。頼朝はこのお告げを聞いて、この神社を建てました。ここの霊水でお金を洗うと、お金の垢が洗い落とされて清められ、お金の霊力が再生してお金が増えると言われています。そのため、神社が建立されて以来、多くの信者の信仰を集めています。宇賀福神が「巳の日」に現れ、水の神と呼ばれる弁財天の使者が蛇なので、弁天様の縁日は「巳の日」となっており、「巳の日」に参拝する人が最も多くなっています。ついでに言うと、この「縁日」とは、神仏と縁のある日であって、神仏はこの日に不思議な力を顕したり降臨したりします。そのため、この日にお寺や神社に参拝すると、霊験がより大きいのです。毎年、四月と九月の「巳の日」に参拝すれば、効果はますます高いと言われています。

その日神社に到着した時は拝観時間終了の十分前でしたが、参拝者の波は絶えることがなく、なるほど「お金持ちになれる」人気の神社なんだなあと思いました。本殿でろうそくと、お金持ちになれるという小槌の飾りを買い、ろうそくを台に立てて参拝した後、私はすぐに伝説の奥宮に向かいました。本殿の左手の洞窟内に奥宮があり、奥宮には鎌倉五大名水の一つである「銭洗水」が流れているのです。参拝客はみな、小さなざるを手に取り、持っているコインやお札、キャッシュカードなどを中に入れて、銭洗水で洗っています。この洗ったお金は、あおいだりろうそくの火を使ったりして乾かさないでくださいね。そうすると、洗ったことによる効果が消えてしまうのです。ハンカチで水を吸い取るのが最もよいそうです。それから、このお金は浪費に使ってはいけません。意味のあることに使えば、お金は必ず戻ってくるのです。

ここまで読んできて、みなさんもやってみたいという気持ちが湧いてきたのではありませんか?鎌倉観光にいらっしゃる機会があれば、有名な大仏を参拝した後に、ここに寄ってお金を洗ってみてください。その後の人生で、金運が上昇するかもしれませんよ。(哈日杏子執筆)

photo by 哈日杏子

宇賀福神社(銭洗弁財天) http://www.sukidesu.jp/zeniarai/
  哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)

風の中の命のマフラー

日本の新学期は、いつもなら温かな秋風と、美しく輝く紅葉と、ふくよかな栗の香りと共にやってくる。この美しい島国では、「文化の秋」「読書の秋」「スポーツの秋」という言い方があり、確かに人々が期待をもって迎える豊かな季節である。だが今年は夏の酷暑がいつまでも尾を引いて、つい昨日まで暑さが続いていたと思ったら、突然北海道から初雪のニュースが伝わってきた。今年の秋は消えてしまったのだろうか?――盛夏からいきなり冬に突入した日本列島で、おろおろしている状態だ。

この秋のなかった年に、一人の小学校6年生の少女が、苦しみの中で自分の幼い命を絶ってしまった。彼女は上村明子さんといって、母親が外国人であることなどから同級生のひどいいじめを受けていたそうだ。「きたない」「近寄るな」などと酷い言葉を投げかけられるだけでなく、給食の時間にも一人で食べざるを得なかった。そのため、父親が少なくとも10回は学校に解決を求めたが、何の進展もなく、来年の4月に中学に上がる時に転校するまでと我慢していた。しかし、明子さんの命はぷっつりと絶たれてしまった。

明子さんが自分の命を絶った道具は、彼女が心を込めて編み、母親にプレゼントする予定だったマフラーだった。――このことを知って、良識を持つ多くの人々が深く心を痛めたに違いない。アニメやネット、SNSやブログが溢れかえる現代にあって、何人の子供たちが自分の手で母親のために寒さを防ぐマフラーを編もうとするだろうか?――このように親思いな子供だったのだ!一方、その小学校の校長がいじめの事実を否定している様子を見たが、その終始責任を回避して自己弁護をする言葉は、人々を深い悲しみと怒りに駆り立てたことだろう。

もし私が明子さんの担任教師だったとしたら、給食の時に彼女が一人でいたら、他の生徒になぜ一緒に食べないのかと聞き、「また今度」などの拒絶の言葉に遭ったら、決してそのまま放っておくことはしないだろう。友情を強制することはできないということは分かっているが、少なくとも私は明子さんのそばに座り、「先生が一緒に食べよう」と静かに彼女に言っただろう。私が明子さんの両親だったら、聞きがたいようないじめの言葉を知ったら、彼女に困難に強く立ち向かうように言うだけでなく、自分を守ることを学ぶように彼女に教え、「お父さんとお母さんは永遠に明子を支えるよ」と言っただろう。……しかしすべては私の一方的な願いに過ぎない。失われた命を呼び戻すことはできないのだ。愛情がいっぱいこめられ、恨みもいっぱい込められたマフラーに寄せて、冷たい冬の夜に寂しく沈黙するだけだ……。

今年の秋は消えてしまったのだろうか?――盛夏からいきなり冬に突入した日本列島で、1人の幼い心がいじめの中で静かにその動きを止めてしまった。このような悲劇が再び起こらないようにと祈るだけだ。――冷たい冬の風に向かって、私はこうして心の底からの願いを捧げる。(姚遠執筆)

photo by Yao Yuan

いじめと戦おう! http://ijimetotatakau.upper.jp/

個人情報保護方針 | 運営会社 | お問い合わせ | 東京流行通訊について
Copyright 2005-2010 Tokyo-Fashion.net All Rights Resverd.
E-mail:info@tokyo-fashion.net