メルマガ:クリスタルノベル〜百合族
タイトル:クリスタルノベル〜百合族 Vol. 060  2010.10.17  2010/10/17


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   ◇∞◆  クリスタルノベル〜百合族〜    ◇∞◆
    ◆∞◇      Vol. 060  2010.10.17      ◆∞◇


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                    ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ 
            
             ♪ − ビアン・スキャンダラス


第二章

 美姫にタクシーに乗せられ、自宅に着いたのは六時過ぎだった。
「お帰り。遅かったのね」
 母の声で菜々美は我に返った。
 菜々美は自分の部屋に入るとベッドに横になり、ほんの十分前までの異常
な体験を思い起こした。
 人前で性器を曝けだすなんて。その上、女たちに身体を弄ばれた。
 美姫・・・。
 美しい美姫の顔を思い浮かべた。自分の身体を弄んでいるときの美姫の妖
しい笑みが瞼の裏に蘇ってきた。
 いつもは寝る前にしていたが、今日はまだ夕食の前だった。でも、我慢で
きそうにない。
 身体が疼いている。この疼きを鎮めるためにはオナニーをするしかない。
 鏡を見つめながら、菜々美はブラウスのボタンを外した。
 袖を抜き、下に落とす。
 純白のブラも外すと、鏡の中には全裸の自分がいた。
 細い首。
 狭い肩。
 薄い胸。
 そして、薄い陰毛で覆われた性器。
 人形のような顔に、人形のような身体。
 これが自分だ。
 でも、この人形のような身体から、人並みの性欲が溢れてくるのだ。
 いや恐らく、人並み以上の……。
 菜々美は、小さな乳房に手の平をあてた。
 膨らみ始めたのは中学に入る前だった。少し前までは幼い隆起だったが、
いまではクラスの女子の誰にだって負けない。
 ブラに隠されていたときから、その頂点は既に勃起していた。
 身体に対比するとやや大振りな乳首が、ぷっくりと膨れた乳輪の上で尖っ
ていた。
 菜々美は、指先を束ねてその果実を摘んだ。
 指を細かく擦り合わせると、指の腹が乳頭を、指先が乳輪を刺激する。
 それだけでもう、菜々美の鼻孔は膨らんでいた。
 鏡の中で、陰唇が開いていくのが見えた。
 そこから漏れ出た膣液が、太腿に幾筋もの細い流れを印し始めている。
 乳首を強く摘む。
「あぁ」
 もう、声が漏れた。眉間にしわを刻み、鏡の中の人形が顔を歪めた。
「美姫さん……」
 菜々美の口から洩れたのは美姫の名前だった。誰からも隠してきたこの身
体を、もう一度美姫の前で曝けだしたい。
 そして、あの豊満な肉体に組み敷かれて、欲しいままに蹂躙されたい。
 菜々美の美姫への思いは、強い性的な欲望を孕んでいた。
「美姫さん、見て。菜々美を見て……」
 凝視する鏡の中で、菜々美の片手は乳首から離れ、ゆっくりと下へ向かっ
た。鳩尾を這い、下腹をなぞり、さらに下へと降りてゆく。
 この片手は今、美姫の手だった。
 美姫の手が、ようやく恥丘に届いた。その手は、菜々美の恥丘を圧迫しな
がら、円を描くように揉み始めた。まだ触れてもいない陰核に、恥丘の奥か
ら律動が伝わる。
 陰核は既に、亀頭部が包皮を割って、痛いほどに勃起していた。
 切なさに似た戦慄が、背筋を駆け上がり、駆け下りる。
 菜々美の口が開き始めた。
 美姫の指が、ついに陰核を捉えた。
「ああっ」
 菜々美の尻が、小さく跳ねる。
 しかし美姫の指は、微かにそこに触れただけで、指の腹で包皮をなぞるよ
うにしながら、さらに下へと降りていった。
 指先が膣口まで届くと、溢れる膣液を絡め取る。
 再び指は、ゆっくりと上へ戻ってきた。絡めた膣液で陰核を捏ねる。そし
て今度は、容赦なくそこを揉み立てた。
「あっ、あっ、あっ」
 菜々美の腰が引け、脚の力が抜けた。立っていられなくなり、その場に萎
え崩れる。



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  発行者      : 春野 水晶 

  * タイトル:『クリスタルノベル〜百合族〜』
  * 発行周期:不定期(週2回発行予定)

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