メルマガ:日刊ドラマ速報
タイトル:Daily Drama Express 2010/08/30 夏の恋は虹色に輝く (7)  2010/09/16


===================================================== 発行部数   27 ==
                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2010/08/30 (Mon) ☆☆
======================================================================

== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
======================================================================

----------------------------------------------------------------------
1. 月曜日の連続ドラマ
----------------------------------------------------------------------
タイトル 夏の恋は虹色に輝く
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 俳優・橘航太郎の次男 橘 大雅(松本 潤)
 謎の女性  北村詩織(竹内結子)
 詩織の娘  北村 海(小林星蘭)
 大雅の親友・俳優  植野慶太(笠原秀幸)
 若手俳優  伊良部譲(永山絢斗)
 タレント事務所所長  青木久雄(重松豊)
 若手女優  宮瀬 桜(桐谷美玲)
 大物俳優  橘航太郎(伊東四朗)
 元女優・橘航太朗の妻 橘真知子(松坂慶子)
 橘航太郎の長男  橘 大貴(沢村一樹)
 詩織の義弟  北村春樹(塚本高史)
 若手女優  宮瀬桜(桐谷美玲)
脚  本 大森美香
主題歌  『Love Rainbow』嵐

あらすじ 第七回

 最愛の夫を亡くしてまだ間がない北村詩織(竹内結子)と、若手の
二世俳優・楠大雅(松本潤)は、ひょんな事から出会った。
 詩織に一目惚れした大雅は、俳優として親の七光りばかり。しかし、
詩織にあったことで、冴えない自分をなんとかしたいと努力する。
 一方の詩織は忘れられない夫を亡くした傷を、そんな大雅の優しさ
によって癒されてきた。
 そんな二人は、いつしかお互いを掛け替えのない人だと思うように
なっていた。
 そして、ついに想いを押さえきれなくなってしまった二人は、事務
所で静かなキスを交わす。

 と、そこに「財布を忘れた……」と帰ってきた所長の青木久雄(重
松豊)。
 動揺した二人は、こっそり隠れるが「そろそろ、娘の海(小林星蘭)
を迎えに行かなくちゃいけない時間だろ?」と大雅が口にしたことか
ら、詩織は我に返る。
 シングルマザーとして、娘の海と二人でひっそりくらしたい、そう
決心していたはずなのに……。
 詩織は「今のことは、無かったことにして……」と言って去ってし
まう。
 ひとり、残された大雅は……。

 詩織は大雅とのキスを思い出しては、振り払い、必死に思いを打ち
消そうとする。
 海を保育園に迎えに行き、そこで海の誕生日会をやらないかと、海
の友だちの母親たちに声を掛けられる。
 そんな姿を見て、詩織はやはりこんな生活を大切にしたい、と思い
直すのだった。

 大雅は家に帰ってから、詩織とのキスを思い悩んでいた。
「嬉しかったけど……俺は最低だ。彼女が弱っているところにつけ込
んで……」
 でも、苦しくて苦しくて、切なくて、胸の奥が熱くなって……。
 と、つぶやく相手は、親友の若手俳優・植野慶太(笠原秀幸)。
 しかし、あまり興味がなさそう。
「ふーん」
 醒めた声に対して、大雅は切々と気持ちを打ち明ける。
「じゃ、撮影があるから」
 慶太はそういって、サクッと携帯を切る。大雅はまた一人でもだえ
るのだった。

 海は誕生会に、ひそかに恋心を抱く少年・空を招こうと声を掛ける。
 一瞬、渋い顔をした空だったが、帰り際に「行くよ」と応じてくれ
た。
 喜び、はしゃぐ海。
 帰って、詩織に誕生パーティの話をする。
 海は、以前、大雅の家でごちそうになったミートローフがまた食べ
たいと詩織に甘える。
 が、詩織はもう、大雅のことを忘れたい。
「大雅さんは、家族でもなんでもないんだから、甘えちゃダメなのよ」
 海に向かって詩織は言う。それは、自分自身に言い聞かせてもいる
ようで。

 大雅は家で料理を作っていた。
 大雅の事務所が歩合制になってからというもの、仕事のない大雅は
給料もろくに稼げず、家計が苦しいのだ。
 そんな大雅を兄の楠大貴(沢村一樹)がからかう。
 と、そこへ同じ事務所の子役上がりの女優・宮瀬桜(桐谷美玲)が
尋ねてくる。
 実は、桜もまた大雅に思いを寄せていた。
 事務所に届いていた大雅と母の真智子(松坂慶子)が一緒に出演し
た、温泉旅行番組の感想を持ってきてくれたのだ。
 帰り道、桜を送っていく大雅に、桜は「好きなの、先輩のこと」と
想いを打ち明ける。
 が、「俺も好きだよ。お前のこと。最初は、イヤなやつだなー、っ
ておもっていたけど、演技とか尊敬できるし」と、とんちんかんな答
えを返す大雅。
「そう言う意味じゃないよ! こういう意味だよ」
 桜は大雅にキスをする。
 慌てる大雅。こんなところを、写真週刊誌にでもスクープされたら
大事だ。
 辺りを見回して、見ている人がいないかを確かめると……。
 通りの反対側に呆然と突っ立っていたのは、詩織。
 たまたま、買い物の途中で、といって去っていく詩織。追いかけよ
うとした大雅だが、桜は引き留めていう。
「行けば……。先輩が北村さんのこと好きなの、見ててわかってたよ。
でも、わたしの方が絶対に先輩のことを幸せにしてあげられる」
 しかし、大雅は詩織を追って走り出して行く。

 公園をムキになって歩いていく詩織に、大雅は追いついて、精一杯
の言い訳を言う。
 しかし、「勝手に桜と恋でも何でもすればいい、わたしには関係な
いことだから」ととりつく島もない詩織。
 追いすがって、言い分を聞いてもらおうとする大雅に、詩織はさら
に言う。
「もうわたしは誰にも恋しないし、誰をも愛さないし、誰からも愛さ
れない、そういう人生を送ろうと決めたの」
 亡き夫とのことをいつまでも忘れられず、心に壁を作っている詩織
を、大雅は放っておけない。
 そんなことが出来ると思っているのか、と問い詰める。
「わたしには、海が居るから!」
 意地を張る詩織に、大雅は何も言い返せない。
 憤然と去っていく詩織を、呆然と大雅は見送るだけだった。

 翌日、まだショックが抜けきらず、呆然と歩く大雅の前に現れたの
は、ライバルの若手俳優・伊良部譲(永山絢斗)。
 伊良部は、当面の目標のいくつかをクリアしたから、次の目標を目
指すと大雅に告げる。
 その目標とは、舞台の演出家として有名な、有栖川正志の演劇ワー
クショップに参加すること。
 二週間の厳しいワークショップに参加して、ほんの一握りの俳優が
選ばれ、舞台に立つことが出来るというもの。
 そこで本当の実力を試してみたいと、伊良部はいう。そして、「大
雅君も参加してみないか」と熱く誘うのだった。
 大雅もまた、自らを鍛え直すために、ワークショップに参加するこ
とを決意する。

 事務所にもどり、その決意を青木に告げる大雅。
 青木は、大雅が自ら厳しいワークショップに参加しようとしている
ことに、感動したと言う。
 そして、応援を約束する。
 が、「ちょっといいか」と大雅を別室に呼び込んで訊ねる。
 ……お前、北村さんと何かあったのか? 確かに彼女は美人だし、
お前がくらっと来るのは分かる。でも、ちょっと考えてみろ。お前、
海ちゃんの父親になれるのか? きちんと養っていくことが出来るの
か? お前が進もうとしている俳優の道は、それがどういうことなの
か、ちょっとでいいから考えろ……。
 父親の航太郎が亡くなってから、お前の父親代わりだと思っている、
という青木の真剣な言葉に、大雅はさらに思い悩むが。

 海の誕生日の日、海をつれて運河沿いを歩いて帰る詩織は、偶然ア
ルバイト中の大雅に会ってしまう。
 海の誕生日を祝ってあげたいんだけど……という大雅は、ふと思い
ついて近くの楽器店に海を連れて入っていく。
 そこにあった展示品のグランド・ピアノを弾いて、「ハッピー・バ
ースデー」を歌ってあげる大雅。
 思わぬ腕前に、はしゃぐ海。
 ついてきた詩織も意外そうな顔。「ピアノなんて、弾けたんだ」
 大雅は少し微笑んで「お坊ちゃまをなめんなよ。ピアノだって、英
会話だって、バイオリンだって習わされたんだ」と言う。
 思わずつられて笑った詩織。
「ありがとう」
 素直に大雅に感謝を述べる。
 が、大雅も詩織に感謝していると言う。
「北村さんを好きになって良かった。こんな想いがあるなんて、初め
て知ったよ。……俺こそありがとう。二人の幸せを、祈っている」
 言い置いて、すっきりとした顔で去っていく大雅。
 その背中を見つめている詩織。
 なぜか涙が頬を伝う。そんなに簡単に、割り切ることができない大
雅への思いがあふれて……。

 詩織のアパートでは、海の誕生日会が開かれて、友だちが大勢来て
いた。
 大雅とのことを思い出さないように、明るく振る舞う詩織。
 そこへ、亡き夫の弟・北村春樹(塚本高史)が、海の誕生日を祝い
にやってくる。
 詩織はまた、無邪気に喜んでみせるが……。

 一方、事務所に顔を出した大雅。
 日曜日なのに、そこに来ていた桜と二人きりになってしまう。
 桜は「北村さんのこと、忘れさせてあげる……」そういって、大雅
にキスをする……。



寸  評  桜が積極的に参戦してきたことで、いよいよ、ラブコメディっぽ
くなってきました。
「三角関係」「つかず離れずの関係」……。
 このどきどき感、じれったい感じがまさにラブコメ。
 王道をつきすすんでおりますが、ちょっと詩織が鬱陶しい感じにな
ってきましたね。
 強情を張ってみせるくせに、案外、素直だったり。
 子ども、子どもという割に、恋愛感情を捨てきれなかったり。
 ちょっと人格が破綻しているような気も……。
 さて、次回はどうなりますか。

執 筆 者 畑中ヒロ()

----------------------------------------------------------------------
2. 編集後記
----------------------------------------------------------------------
 暑い日が続いています。なんでも、観測史上最高の暑さ、だそうで。
 一方、この「夏の恋は虹色に……」は、月曜日の九時という、ドラマの四番
バッター的な時間帯にいるわけなんですが、視聴率は「最高」とはいかないよ
うです。
 いろいろ原因はあるようなのですが、ちょっと古くさいのかな、などと私は
思います。
 絵に描いたような「ドラマ」の世界。それに人気のアイドルと、これまた人
気の女優を配して、実績のある脚本家を据えて……。
 あんまり、目新しいものが出来るわけがないですよねぇ。
 このところアメリカのTVドラマにハマっておりまして、見ていると、実に
工夫が凝らされていて、いろんな新鮮な設定があったり、興味を引かれるとこ
ろがあったりと、どんどん進化しているような気がしてならないんですね。
 それに引き替え……。
 王道は王道でいいところもあるんですが、そろそろ視聴者も飽きてきている
んじゃないでしょうか、なんて思います。(畑中ヒロ)

======================================================================
発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。
(http://www.mailux.com/)
======================================================================

ブラウザの閉じるボタンで閉じてください。