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===================================================== 発行部数 27 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2010/09/04 (Sat) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.土曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 土曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 美丘 局 名 日本テレビ系 放映日時 土曜21時 キャスト 峰岸美丘(吉高由里子) 橋本太一(林 遣都) 笠木邦彦(勝地 涼) 五島麻理(水沢エレナ) 北村洋次(夕輝壽太) 佐々木直美(中村静香) 峰岸 始(寺脇康文) 高梨宏之(谷原章介) 峰岸佳織(真矢みき) 原 作 石田衣良「美丘」(角川文庫刊) 脚 本 梅田みか 主題歌 福山雅治「蛍」(ユニバーサル J) あらすじ 第8話「身体が動かない…最後の家族旅行」 美丘(吉高由里子)は高梨(谷原章介)の定期検診を受けた。症状 は前よりも悪化していた。しかし美丘は入院しないと言った。高梨は 後で太一(林遣都)だけ呼び、もうすぐ右手、右足が動かなくなるだ ろう、そうなったら医師として入院を勧めると伝えた。 美丘の気持ちと高梨の説明のことを思うと太一はどうしていいのか 深く悩んだ。 美丘と太一は邦彦(勝地涼)がバイトしている店にやってきた。久 しぶりの仲間との交流に美丘の気分も少しは晴れたようだった。太一 はバイトがあるので、先に出かけていった。美丘も笑顔で送り出した が、少しすると「太一くんは?」と聞き出したので、邦彦たちは改め て美丘の病気の進行を思い知った。 太一はバイトが終わると美丘に電話をした。母親が来てビーフシチ ューを作ってくれたと嬉しそうに話しているので、太一はホッとした。 ところが家に帰ってみると美丘はふさぎこんでいた。台所は散らかし 放題で、鍋には火がかかりっぱなしだった。 美丘はシチューの鍋をこぼしてしまい、慌てて自分で作ろうとした。 だが、途中からどこまで作ったのか、自分が何をしているのかもわか らなくなってしまったのだという。発狂寸前の美丘を太一はなだめて 落ち着かせ、後片付けをした。美丘も必死に右手だけ動かして手伝っ た。もう日常生活を送るのも難しくなり始めていた。 美丘は家族旅行をしようと言い、両親と太一で出かけた。行先は美 丘の両親がプロポーズした丘だった。美丘という名前はこの丘から取 ったのだと言う話を美丘は幸せそうな表情で聞いていた。思い出の丘 で家族写真を撮り、始(寺脇康文)は太一に美丘が幸せそうだと頭を 下げた。 そんな風にして旅行は和やかに終わり、いい思い出ができた。けれ ど、太一は旅行中、美丘が右手を動かしずらそうにしているしぐさを 目にしていた。こっそり高梨に電話で聞いてみると、おそらくもう右 手右足に痙攣や痺れがでているはずで、ここからの進行は早くなると 言った。 旅行から帰った後、太一は右手の具合を聞いた。美丘は大丈夫だと 答えた。この日は太一の誕生日で邦彦や麻里(水沢エレナ)たちがお 祝いに駆けつけてきた。美丘はプレゼントともにカードを贈った。文 字がぐちゃぐちゃに乱れていた。そこまで動かなくなってきているの かと太一は驚きを隠せなかった。けれどその分美丘の真心が強く伝わ ってきて、泣きそうになってしまった。 高梨が佳織(真矢みき)と始を訪問して来た。重大な話があると高 梨は切り出し、右手の麻痺が見られるようになったら入院を強く勧め ると言う。佳織は美丘の意思を尊重し、自分たちの力で何とかすると 言ったが、高梨は運動機能障害が始まれば24時間の看護体制が必要 になる。合併症にも注意を払わなければならないと言った。 誕生日会は和やかなムードで進み、美丘はありがとう、ありがとう を繰り返していた。その日の真夜中太一は何か胸騒ぎがして目が覚め た。見ると美丘がいない。慌てて見回すと床にへたり込んでいた。 「来ないで!」 美丘は悲しげに言った。トイレに行こうとして間に合わなかったの だという。右足が動かなくなってしまったのだ。太一は自分が連れて いくから大丈夫と言われたのが美丘には堪えた。 「あたし、入院する」 「ダメだ、あれほど美丘入院しないって言ったじゃないか」 「でも自分が自分じゃなくなっていく。そんな姿太一くんに見せられ ない」 「どんな美丘だっていい、ずっと美丘と一緒にいたいんだ!」 太一は美丘を抱きしめた。 「ありがとう」 美丘は言った。 「でも平気。だっていい思い出がいっぱいできたから」 家族と旅行もできたし、太一とも一緒に暮せた。十分すぎるほどの 幸せを美丘は実感した。これから先、思い出は頭から消えてしまうだ ろう。けれど心の中には絶対残る、美丘は心の底からそう思えた。そ の時の美丘は本当に幸せそうな顔をしていた。 寸 評 じわじわと進む病状に、変な言い方ですが固唾を飲んで見ていま した。やはり不治の病のラブストーリーは切ない感じがよく出るなと 思います。ただドラマ性という観点では物足りないかなと思います。 身体が動かなくなるのを実感して入院すると言うのは普通の流れです。 そうではなくて最後まで周囲の人で困難を乗り越えようとするから意 外性というか、ドラマ性が生まれるのではないでしょうか。 執 筆 者 けん() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 9月になりましたが、暑さが和らぐ様子が一向にありません。雨が降れば 徐々に涼しくなっていくと思うのですが。雨の日は好きではないのですが、今 年に限っては早く雨が降る日が増えてほしいと思ってしまいます。(けん) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |