話題作が盛りだくさん! ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010
6月10日から開催されている「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010」。今年は過去最多4000本以上の応募作品の中から厳選された31カ国62作品がコンペティションに参加している。その中でも話題の中国語作品をピックアップしてみた。
●August 15th(中国/アメリカ)
米国のサンダンス映画祭などでの受賞歴をもつ、実話に基づく話題作。若いカップルが男性の両親に会いにいくため、バスに乗り込む。バスは多くの人々を乗せて田舎道を進んでいく。そこへ2人のバスジャック犯が乗り込んで来て、瞬時に楽しい休日を悲劇へと変えてしまう。極限の状態の中、人は自分を犠牲にしてまで他人を助けることができるのだろうか、それとも自分のために他人を見捨ててしまうのだろうか…。息を呑むような衝撃の結末が私たちを迎える。
●BABEL(フランス)
現在、万博で大変な盛り上がりを見せる中国・上海を舞台としたフランス人監督による壮大なアニメーション作品。2人の男女が田舎から大都市へと出て行く。男は建設現場の労働者となり、女は裕福な男と共に高層ビルディングで生活を始め、2人の運命は別々の方向へ。人間の歴史と欲望を圧倒的な映像美で描き出した作品。
●Toy Man(台湾/シンガポール)
女の子と遊ぶどこか寂しげな謎の中年男性。彼の胸には、娘との楽しい思い出が溢れていた。娘は今どこでどうしていて、なぜ男性は悲しげなのだろうか。その答えはラストシーンで明かされる。
●Warning(中国)
静かに時を刻む病室。本作品で、病室は人間の住む世界を象徴している。一見すると静穏で平和な場所にも見えるこの世界だが、それは表面上だけに過ぎず、実は環境汚染など多くの「病気」を抱えており、病室に横たわる患者のように治療を受ける必要がある。シンプルな映像に実験的要素を加えた作品。
「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010」は20日までの開催だが、早速ビョークのミュージックビデオなど話題の3D作品を集めた「3Dプログラム」の追加上映が19日から27日まで行われることが決定した。(リンク)見逃した人も是非、この機会に足を運んでみてほしい。(西田みゆき取材協力、林愛香執筆) ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2010
開催期間:2010年6月10日〜20日
会場:表参道ヒルズスペースオー、ラフォーレミュージアム原宿、ブリリア ショートショートシアター、TOHOシネマズ六本木ヒルズ
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