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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010ー05−16-------第372 (毎週日曜日発行) 地方の札所を巡る旅 信濃三十三観音 23 小諸 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 小諸 信濃三十三観音 29番札所 【釈尊寺】 天台宗 15−7−28 無信心の老女が千曲川で白布を晒していると、 大牛が現れ角に布を掛けて走り出し、後を追ったら善光寺だったという、 その由来で「布引観音」と称される。 創建は724年行基菩薩。奇岩や大木に覆われた急な参道を登り始める、 先ず現れたのが「布引二段の滝」信濃の耶馬溪といわれ渓谷美は素晴らしい、 所々に小石のケルンが積まれ人々の願が感じられる。 「馬岩」「牛岩」と名付けられた巨岩もある、何処が馬や牛なのか良く判らない。 湿った道が足を柔らかく包む、青く苔むした岩が点在し木の根道もある、 清水が山道に溢れ片足で飛び越えて進む、 「善光寺穴」長野の善光寺が火災の折此処から煙が出たという、 高さ2m程の三角の岩の割れ目がある。 「不動滝」を過ぎると右手に『仁王門』この門は潜らず前を通る、 麓から徒歩で20分やっと『冠木門』に着く。 『本坊』『白山社』と続き岩穴をくぐり山肌沿いに懸崖造りの 朱塗りの『観音堂』がへばりつくように建つ。 ご本尊は聖観世音菩薩、両脇に三十三観音像が岩穴に祀られている。 1258年建築の重要文化財でもある。 眼下に流れる千曲川と小諸の街が手にとるように見える。 所在地 長野県小諸市大久保2250 0267−23−0520 |