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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010ー05−02-------第370 (毎週日曜日発行) 地方の札所を巡る旅 信濃三十三観音 21 松本 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 松本 信濃三十三観音 27番札所 【牛伏寺】 真言宗智山派 15−5−9 松本市鉢伏山の中腹、牛伏寺ダムを足元に松本平を一望に望む 美林の中に建つ【牛伏寺】(ごふくじ)は755年唐の玄宗皇帝から 信濃善光寺に奉納される大般若経六百巻が、 赤黒二頭の牛で運ばれる途中此処で牛が動かなくなり、 これはご本尊の霊力に違いないと唐の使者は此処に経典を納めたという、 それから牛伏寺と呼ばれるようになった。 ダム湖を見下ろす参道に『牛堂』阿弥陀如来を中心に赤黒の牛像が納められている。 長い参道の途中には点々と石仏が安置され、 杉木立の中の石段を登りつめると『山門』に着く。 入ると直ぐに信州特有の本棟造りの本坊。 左回りに進むと、茅葺のお堂『如意輪堂』美しい観音様が 明かりの中に静かにお座りになっている。 境内の真ん中に二頭の『牛像』、一段と高みに『観音堂』が建つ、 ご本尊は聖徳太子御作の十一面観世音菩薩 33年に一度のご開帳の秘仏である。 観音堂より更に一段高い所に『奥殿』重要文化財収蔵庫があり、 本尊の外脇侍の不動明王、毘沙門天、釈迦如来座像、 薬師如来座像等多くの文化財が収納されている。 「厄除け うしぶせの観音」として一月十五日の縁日は大勢の参拝者で賑わう。 所在地 長野県松本市内田2573 0263−58−3178 |