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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010ー04−25-------第369 (毎週日曜日発行) 地方の札所を巡る旅 信濃三十三観音 20 穂高 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 穂高 信濃三十三観音 26番札所 【満願寺】 真言宗 15−5−9 北アルプスの山々を目の前に穂高町から 窪沢川に沿って登ると常念岳の麓に【満願寺】はある。 山道を登りつめると大杉の並木の下に『六地蔵』のお出迎え、 せせらぎに幅2,5m、長さ10m、欄干に屋根の付いた 緩やかな弧を描いた太鼓橋『微妙橋』が架かる、 橋板の裏にお経が書かれている為『お経橋』とも言われている。 橋を渡ると『地蔵堂』見事な地蔵菩薩立像がお祀りされている、 その足元に「ぬいぐるみ」が一杯納められている、 子供の成育を願っての奉納だろう。 堂の隣に『賽の河原地蔵尊』も建つ。杉の美林の中を山道と階段が続く、 途中の『弘法大師座像』は珍しい笑い顔で鎮座されている。 地蔵堂から徒歩5分程で『仁王門』、 付近には四国八十八ケ所の石仏が点在する、登りはまだまだ続く、 暫らく登ると正面に石垣が壁のように現れる石垣に沿って 左に折れると『手洗い』『鐘楼』があり、やっと境内に着く標高1,000mである。 寺伝によると創建は725年頃裏山の長者ケ池から出現した一寸八分の黄金の千手観音を聖武天皇の勅願によって堂宇に安置したのが始まりで、 その後807年に坂上田村麻呂が自刻の千手観音を御前立ちに安置した。 堂内には縦2m、横10mに及ぶ巨大絵馬が2枚架かっている, 「地獄極楽変相の図」生々しい絵が描かれていて興味深深。 境内左隅に『聖天堂』が建ち大聖歓喜自在天を祀る、 1895年建造で正面唐破風の軒、柱には繊細華麗な彫刻が施されている。 所在地 長野県南安曇郡穂高町牧1812 0263−83−2088 |