ツイッターを試してみて
以前からの好奇心を抑えきれず、ついに二週間前、ツイッターの密林に初めて飛び込んで、人々の「さえずり」に耳を傾けてみた(twitterという英語はもともと鳥の鳴き声という意味である)。世界中のユーザーが1億500万を超え、情報発信量が100億を超えた今頃になって、盛んに沸き立っている聖域のような場所に飛び込むのは、「夕陽無限好、只是近黄昏」(夕陽は限りなく美しいが、もう黄昏に近い)というような気分で、以前mixiが大人気だった頃に招待状をもらう方法がなくて参加できなかったのにも似た心境である。
それでも少しずつやり方を学んで、あれこれやってみる。試しにiphoneで撮影した桜の写真を載せて、「目黒川沿いの桜が満開」と書いてみたところ、10分も経たないうちに「SAKURAcafe2010」という人が私をフォローし始めた。プロフィールを調べてみると、桜の季節に目黒川沿いに臨時のカフェを開いている「中目黒SAKURA cafe」の女性たちだった!会ったこともない彼女たちが、いつの間にかひそかに私をフォローしているとは、信じられない気持ちだった。
140文字以内で情報を更新して、リアルタイムに共有する。ツイッターの断片的な「語録体」の表現方式は、正に慌しく行き来する現代人の生活のリズムや習慣のために作られたもののように思われる。また、最新のインターネット技術によって、ユーザーがアクセスした人のメッセージに返事をするのも非常に簡単になっている。感慨を発信したり、気持ちを吐露したり、ブログほど堅苦しくなく、他人を気にする必要もないので、気楽で心地よい。
次に、東京地区のツイッターランキングを検索してみた。支持者が50万人に達し、首相やアイドルや経済学者などを遥かに上回ってトップに立つのは、フジテレビの子供向け番組のキャラクター、ガチャピンだった!ガチャピンは全身緑色で、恐竜の子供と言われている。彼のつぶやきにはユーモアがある。「今年の水着はパステルカラーが流行するの?ぼくのお腹はパステルカラーだよっ!ね?そうだよね?」
専門家の分析は的確だ。「ツイッターは、人々が静的な情報に満足できず、リアルタイムの情報を渇望していることを表す符号に過ぎません。こうした需要がいったん激しくなると、この世界は元の静かな状態に戻るのが難しくなります。ツイッターという青い鳥の誕生は、各人の表現欲と共有欲を満足させ、ほんの一言で世界中の人に『今何をしているか』を伝えることができるのです」
深夜まで原稿を書いていて、気分を変えようとツイッターをのぞいてみてびっくりした。「中国語が分かる人に質問?!『深深一段情教我思念到如今』の最後の『到如今』というところが分かりません。教えて!テレサテンの歌の一部です」これはただの「テレサファン」ではなく、何とあの有名な楽天の三木谷社長が明け方の3時に発信したものだったのだ!中国語を丁寧に引用して言葉の意味を知ろうとする熱心さと、謙虚な態度と向学心から、楽天が中国事業に力を入れるという話は本気なのだと実感した。
以前からの好奇心を抑えきれず、ツイッターに飛び込んで二週間後、私はついに理解した。ツイッターとは何か、ツイッターで何ができるか、ツイッターは何を変えるか……これらには決まった答はないのだ。言い換えれば、自らその密林に身を置いて、小鳥のさえずりのようなつぶやきを発してみて、初めてその真の意味がわかるのである。それが唯一の答なのかもしれない。(姚遠執筆)
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