メルマガ:クリスタルノベル〜百合族
タイトル:クリスタルノベル〜百合族 Vol. 047  2010.4.11  2010/04/12


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   ◇∞◆  クリスタルノベル〜百合族〜    ◇∞◆
    ◆∞◇      Vol. 047  2010.4.11       ◆∞◇


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                    ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ 
            
             ♪ − 星の降る夜空の向こう



 礼子がふうと息をついた。
「さあ、湯船から出ようか。のぼせちゃいそうだわ」
 そう言ってゆっくり立ち上がった。月の光に照らされた礼子の体は、ぞくつ
とするほど艶めかしかった。
 内風呂には、シャワーが二つついていた。椅子も二つ用意されている。目の
前の壁には、縦長の鏡がはめ込まれている。
 礼子と並んで鏡の前の椅子に腰かける。シャワーの温度を調節しながら何気
なく横を向いたとき、礼子の、つんと上を向いた胸が目に入った。
 きれいな胸だ。
 そう思っていると、礼子が立ち上がった。
「美紀。私がカラダ洗ってあげる」
 えっと声をあげる間もなかった。礼子は私の後ろに、膝立ちをした。鏡には、
私の肩越しに礼子の顔が映っている。
 礼子はピンク色のスポンジを細かく泡立たせ、私の背中にあてがった。私は
くすぐったさに身をよじった。
「いいわよ。自分でするから……」
「いやなの?」
「だって、だって、恥ずかしいじゃない」
「何いってるのよ。いつももっと恥ずかしいことしている癖に」
 礼子が私の肩に、アゴをのせた。頬と頬がくっつく。その勢いで、礼子の胸
が、私の背中にぎゅっと押し付けられた。
 礼子がここから顔を離して私の首筋を舐めた。
「ああ……」思わず声が漏れる。
 礼子は「うふふっ」と笑い、スポンジを優しく動かして私の腕を丹念に洗っ
てくれた。
 それから、首を洗い、わき腹を洗う。
 礼子はスポンジを放り、泡だらけの自分の手で、私の体を撫ではじめる。私
は湯気で曇った鏡ごしに、礼子と見つめ合った。
 礼子の両手が、わきの下からするりともぐりこんできて、乳房を包んだ。
「あああ……」
 思わず、口が半開く。
 礼子はそれを見て、ふふと息を漏らし、私の耳たぶを口に含みながら、胸に
泡を塗りこむみたいに両手を動かした。お腹の下のほうが熱くなって、目の前
が少しかすんだ。
 鏡には、顔をピンク色に上気させた私自身が映っていた。目を細めて、だら
しなく口を開けて、肩で息をしている。
「気持ちいい?」
 礼子の問いかけに私は黙って頷いた。礼子は両手でくまなく私の体を撫でま
わした。全身を洗ってくれているというより、愛撫しているといった感じで。
 礼子の手が太腿を撫で始めた。自然に脚が開いてくる。ふと見ると、鏡に自
分の性器が映っている。なんてエッチな格好なんだろう。
「やだ」
 あわてて膝を閉じようとしたけれど、礼子の手がそれを止めた。
 礼子は耳たぶを優しく噛み、耳の奥のほうまで舌を入れた。
 私が首を反らせ、目を閉じた瞬間、脚の間に礼子の手がすべりこんできた。
「だめ、声が出ちゃう」
 礼子が私の言葉を無視して指で私の秘所を広げ、鏡にその全貌を映し出す。
ピンク色の襲を見せつけられて、私は顔を背けた。礼子が耳のそばでささやく。
「恥ずかしいのね……」
 泡にまみれた礼子の指が、蕾のまわりを刺激してくる。じらすみたいに周辺
を撫でながら、時どき、少しふくらみはじめたそこを、ふわりと触る。



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  発行者      : 春野 水晶 

  * タイトル:『クリスタルノベル〜百合族〜』
  * 発行周期:不定期(週2回発行予定)

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