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タイトル:石川ファミリーアンサンブル通信564  2010/01/28


今日は微妙な天気。雲が多く、晴れたり曇ったり、雨が降るようです。久々のお湿りです。それに暖かい。
昨日、オケで演奏した曲について紹介しました。あんまりたくさん演奏してないんですが(そもそもキャパシティーが無いので)、ひとつ不思議なことがあります。
そもそも今の演奏会スタイルはいつごろからはじまったのでしょうか?
オープニングに序曲、2曲目がコンチェルト、3曲目がメインの交響曲というのが普通の組合せです。
まれに、ブルックナーやマーラーの交響曲のような長大な交響曲を演奏する場合、序曲だけとか、あるいは交響曲のみの1曲プロというのもあります。
ですが、普通は、序曲-協奏曲-交響曲というプロが多いようです。
そもそも序曲とは、チャイコのロメジュリや1812年のように1つで完結しているものならばともかく、通常はオペラの始まりに演奏するものです。
たまに、トリスタンとイゾルデから前奏曲と愛の死なんていうキセルのような曲が演奏されますが、なんだか、変ですよね。せめて歌でも入っているとまだいいんですが。
トリスタンとイゾルデは、以前ベルリンオペラが来日したのを生で聞いたことがあります。
最初と最後は確かに有名ですが、それ以外に聞き所はいっぱいあり、生での演奏は本当にすばらしいものでした。
全部聞かなくてはその素晴らしさは理解できないでしょうし、感動も全く違います。
オケの演奏会のプログラムには、オペラの解説がよく書いてあります。ですが、それを読んで、序曲を聴いて、オペラを聞いた気分にはなれませんよね。
まあ、演奏会のファンファーレ的なものなんでしょうか?
最近では、序曲をやめて、最初にモーツァルトやハイドンあるいはシューベルト等の短めの交響曲を演奏し、大きめの交響曲をメインにする2曲プロもあります。
ですが、お客さんとしては協奏曲も聴いてみたいですよね。
まあ、そうなると、いきなりソロというのも演奏する側も聞く側もまだ準備が出来ていないので序曲でウオーミングアップと言う感じでしょうか?
そういう点では、オペラと関係ない序曲はしっくりきます。
先ほどのチャイコフスキーの序曲はこの曲だけで完結しています。ロメジュリはやったことありますが、傑作ですよね。
劇音楽を書かせたらチャイコフスキーは天下一品。
ブラームスはオペラを書かなかったんで、大学祝典序曲や悲劇的序曲があり、いずれも傑作です。
メンデルスゾーンにも交響詩的なフィンガルの洞窟や、静かな海と楽しい航海があります。風景を見ているような色彩豊かな曲です。
リストの交響詩も1曲で完結しています。レプレリュードはよく演奏されますね。私も2回弾いたことがあります。
まあ、オペラの序曲も、これからオペラが始まるという気分ではなく、コンサートが始まるという気分で聞く方がよいですかねぇ。
そして会場の温度も少し暖まって、気分も盛り上がって所でソリストの登場という方がいいのでしょう。
そしてソリストの名人芸を楽しんで更に盛り上がったところで、一旦休憩。外に出て気分を入れ替え、また熱気さめやらぬホールへ。
そしてメインディッシュの交響曲を楽しむというのがよいのでしょう。こういうプログラム形式が確立してしまった以上そのように気分を持って行くと演奏会が楽しめますよね、

お問い合わせ、ホームページは以下の通りです。お便りお待ちしています。

IFE通信No.564 10/1/28発行(平日発行)
発行者:石川 聡
石川音楽工房(PC版)
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email:s-ishikawa@music.email.ne.jp

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