注目映画『板尾創路の脱獄王』
昭和初期。どんなに過酷な状況に追い込まれようとも、脱獄を成功させる男がいた。その名は鈴木雅之。独創的なアイデアと類希なる身体能力を駆使し、ことごとく脱獄を繰り返す彼のことを世間は「脱獄王」と呼び英雄視するが、逃走後はいつも簡単に捕まってしまう。鈴木はなぜ脱獄するのか、果たして真の目的とは…。
もともと沖縄映画祭のために構想した作品であり、刑事もの、カンフーアクションなどのアイデアはあったが、行き着いたのは脱獄だった。マックイーンの『大脱走』や『パピヨン』など、脱獄映画がきっかけで映画が好きになったので、脱獄ものにはエンターテインメントが詰まっていると考えてこのテーマを選んだ。玄人受けしているみたいだけど、難しい話じゃないので、みんなに観てもらいたい作品、と板尾監督は熱く語る。
本作品は、お笑いのみならず、俳優としてもカンヌ映画祭に参加し、歌手、作家などとしての活躍も目覚しいカリスマ、板尾創路の監督・主演作品だ。そのシュールかつエンターテインメント性に溢れたどこにもない世界観を持つ本作には、マスコミや世界の映画祭が注目。既に、釜山国際映画祭、アジア太平洋映画祭、マラケシュ映画祭へ出品し、異例のスタンディングオベーションを浴びたほか、アメリカ、ヨーロッパの映画祭からも続々オファーが殺到している。『板尾創路の脱獄王』全国ロードショーは1月16日(土)から。
【板尾創路(いたお・いつじ)】1963年7月18日生まれ。大阪府富田林市出身のお笑いタレント、俳優。お笑いコンビ・130Rのボケ担当。よしもとクリエイティブ・エージェンシー(吉本興業)所属。吉本総合芸能学院(NSC)4期生。既婚。血液型A型。身長177cm。(ff執筆)
|