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☆。・゜゜・。♪゜・。。・゜☆。・゜゜.。.:* ◆∞◇ ◆∞◇ ◇∞◆ クリスタルノベル〜百合族〜 ◇∞◆ ◆∞◇ Vol. 037 2010.1.9 ◆∞◇ ♪゜・。。・゜☆。・゜゜♪・゜゜・。☆。゜・。.。.:* ◇∞◇ タイトル ◇∞◇ ♪ − 星の降る夜空の向こう 8. まるでリゾートマンションのような豪華な超高層マンション。梨香に続いて オートロックの玄関をくぐる。 エレベーターに乗り込むと、梨香が私の手を握ってきた。私は高まる胸を感 じながら彼女を見る。彼女の形のよいバストとヒップに、つい視線がいってし まう自分が恥ずかしかった。 十二階に着くまで、私たちは無言だった。 「さ、どうぞ入って。両親は今日はいないんです」 心臓がドキドキしてくる。 「どうかしたんですか?」梨香が首を傾げながら聞いてくる。 「ううん、立派なマンションね。圧倒されちゃった」 玄関をあがり、長い廊下を歩いてリビングルームヘ進む。 「うわあ」 リビングに入った正面に大きな窓があり、静まりかえった街が一望できる。 「すごい、素敵なお部屋ね」 「ありがとう」 かすかなラベンダーの香りが部屋の中を漂っていた。私は緊張していて、梨 香の部屋に入ってからずっと宙に浮いているような感覚だった。 「今日はもう遅いから泊って行ってください」 「いいの?」 「はい、電車もないですし」 私は再び梨香を見た。ウエストはきゅっと細いのに、胸が大きい。Tシャツか らパンと張った胸は、女の私から見ても、触れたくなるような見事な形だ。 私ははっとして慌てて窓の外に目をやった。きれいに磨かれた窓ガラスの向 こうの夜景が美しい。時計を見ると、夜中の一時すぎだった。- 窓の外にはす っかり夜の帳がおりていて、外からは物音ひとつ聞こえてこない。 「私……あなたのことが好きになって、どうしたらいいかわからなくって」 私はようやく言葉を口にすることができた。梨香がどんな顔をしているのか 見るのが怖くて顔をあげることができなかった。 梨香は私の手を取るとソファまでー導いてそこに座らせると、私の横に腰を 下ろした。 「でも、美紀さん、私がどんな女の子かよく知らないでしょ? 部活以外で付 き合いがあったわけじゃないし」 「そうだけど」 「私ね、彼氏いるんです」 「知ってる。時々学校まで車で迎えに来る人でしょ?」 しばらく沈黙が流れる。 「コーヒー飲みます?」 梨香は席を立ち、キッチンに行くとコーヒーメーカーのスイッチをいれた。 香ばしい匂いがリビングまで漂ってくる。 梨香が戻ってきて、また私の横に座った。 「その彼、大学生なんですけど、私が中二の時に知り合ったんです。その時、 彼、高三だったんですけど」 私は驚いて彼女の顔を見た。この初心そうな梨香が中学二年の時から四つも 年上の男と付き合っていたとは知らなかった。 「中三になった時、彼と初体験。それ以来、ずっと彼に抱かれているんです」 「そう……」 「そんな女の子、美紀さんは嫌じゃないんですか?」 「別にそんなの関係ない。梨香ちゃんに彼氏がいるのはずっと前から知ってい たから」 梨香は立ち上がって再びキッチンに行った。滝れたてのコーヒーをカップに 注ぎ、カップを両手で持って戻ってきて、テーブルの上に置く。コトリという 音が、やけに大きく部屋に響く。 梨香の顔が、部屋の間接照明に照らされて、幻想的に見えた。男を知ってい ると聞かされたためなのか、梨香の身体から大人の色香が漂っているように感 じた。その表情はなぜか甘美なものに思えた。 ≪無料メールマガジン:アーケロン通信≫ オリジナル官能小説メールマガジンです。 濃い口の官能小説Tiny paradiseを連載中です。 登録は無料です。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ http://www.alphapolis.co.jp/maga.php?maga_id=1000563 オトメ文庫 ガールズラブ 電子書籍 http://www.dmm.com/digital/book/-/list/=/article=keyword/id=90029/media=novel/lovelymei-001 レズビアンコミック http://www.dmm.co.jp/digital/book/-/list/=/article=keyword/id=4013/media=comic/ lovelymei-001 ♪======================================================= ご意見ご感想ご質問等々お待ちしております。 発行者 : 春野 水晶 * タイトル:『クリスタルノベル〜百合族〜』 * 発行周期:不定期(週2回発行予定) ========================================================♪ |