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今日もすっきりしない天気。でも朝歩いていたら、畑には霜が降りていて寒いです。 このところ、木々の落ち葉がすごいですね。道を掃いても掃いても降ってくる。でもこの落ち葉、夏は陽射しを遮ってくれますよね。 地球温暖化が話題になり、二酸化炭素の排出が厳しく規制されているこの時代、バイオ燃料なんかが話題となっています。 つまり、植物が光合成で空気中の二酸化炭素を使って作った炭水化物や糖を分解してアルコール燃料を得るというもの。 空気中の二酸化炭素をまた燃やすのだから二酸化炭素の収支はゼロとなり、二酸化炭素排出につながらないと言われています。 確かに数字上ではそうです。ですが、わざわざ食べられる食料を燃料にする必要があるのかという問題です。 アジアアフリカ等の後進国で食料不足のこの世の中、先進国の燃料を作るために貴重な食料を無駄にするなということです。 そう考えていると、この大量の落ち葉、なんとかならないかと思います。これで燃料作れたら(昔は落ち葉でたき火しましたよね)。 それに、日本には沢山の竹林があります。ですが、人手不足、後継者不足で手入れされていないところが多いのです。 竹は生命力旺盛ですから、近隣の田畑を荒らし、森の生態系を壊し、更には家屋にまで被害が及びます。 ですが、竹は手入れをすれば多くの恵みをもたらしてくれます。 以前洸貴が里山体験ということで、近くの竹林で竹の手入れを習ったことがあります。 その時、管理している人が言うには、傘をさして歩いてもかさが竹に当たらないくらいの間隔が良いとのこと。 間伐を行い、隙間を十分に作るということです。この間伐材、それに大量の落ち葉、なんとか燃料にならないんですかね? 勤労感謝の日に行った民家園で、古民家の作り方というビデオを見ました。 材木が使われるのはもちろんですが、竹が実に沢山使われているのには驚きました。 屋根回りで部品と部品をしばったり結んだりするのも竹。竹は非常に強くで柔軟ですから、使いようによってはおもしろいですよね。 本当のエコって、自然の恵みをうまく利用することじゃないでしょうか? 話は変りますが、先週ヴィヴァルディのスキャンダラスな晩年に話題が及びました。 男性の芸術家にとって女性との係わりは、作品に大きな影響を及ぼします。 結婚した人で幸せだった人、以外と少ないみたいですね。先日紹介したバッハなんて本当に幸せだったんでしょう。 現在と違って妻と死別するなんてことが結構多かった時代。最愛の妻と思っていると薄命なんてこともあります。 ショスタコーヴィッチの先妻は腸ねん転で急死。当時、息子マキシムも音楽の道を歩み出し、公私ともに最も充実していた時の出来事。 病院へかけつけた時には既に亡くなっている妻に対し、先に来て居合わせた友人はあまりにかわいそうなので、すでになくなっているとは言えなかったそうです。 ショスタコーヴィッチは、病室の窓が開いているのを、「病人に風が当たるのはよくない」といって閉めたのですが、 それを見た友人はすでになくなっていたことをどうしても言えなかったとか。 ショスタコーヴィッチはあまりのショックに追悼のための弦楽四重奏曲第7番を書きますが、混乱した精神状態で勢い余って再婚。 でもすぐにそれは間違いだと気付き、別れた上でまた再婚。この3番目の妻とは死ぬまで幸福だったようで弦楽四重奏曲第9番を献呈しています。 でもこういう人たちは、ある意味幸福だったのかも知れません。そうでない事例(明日の話題です)が多いのも音楽の世界ですね。 それではまたよろしくお願いします。 お問い合わせ、ホームページは以下の通りです。お便りお待ちしています。 IFE通信No.538 09/12/16発行(平日発行) 発行者:石川 聡 石川音楽工房(PC版) http://www.ne.jp/asahi/ishikawa/music/ email:s-ishikawa@music.email.ne.jp |