2009年12月4日第45号(通巻第197号)・FOR MEN・




【photo by Kazuhiro Matsumoto】
BOOKEND
CUP

12/4(Fri) - 12/10(Thu)
HARIKEN「なかひら まい」
絵画・立体・イラスト・雑貨

12/4(Fri) - 12/6(Sun)
REVOLUTION;02
ファッション

12/5(Sat) - 12/11(Fri)
おいす「おいす展」
絵画・イラスト・写真

12/9(Wed) - 12/11(Fri)
慶応義塾大学岡原正幸研究会 「homoaffectus team Oka」

→編集部のみなさん、一年間ご苦労様でした!年末になりましたね。なにか楽しいできごとはありましたか?みなさんの一年間のご苦労をねぎらいたいと思います。【オーストラリア 孤独的牧羊人

←孤独的牧羊人さんは、いつも大切な時に、南半球から温かいお便りをくださいますね。我々は心から感謝しています。今いちばん嬉しい情報は、日本のテレビ局が今月、我々の編集部に取材に来るということです。いつも取材をしている我々が取材されるというのもおもしろいものですね。詳しい内容はメルマガでお知らせしますので、是非お読みください。

→今日スターバックスで、伝言板に誰かが書いた「願い」を読んで、温かく幸せな気分になりました。(非公式ブログ「東京letter」の「感知幸福」を読んで)【上海 ☆nana

←「幸福」というものは、実は自分の感じ方であって、置かれている状況とは関係なく、心境によって決まるものですね。私は「珈琲時光」という本を読んで、他の人が本に書き付けた願いを読んだ時、☆nanaさんと同じような気持ちになりました。

ALAYA

クオーツウオッチ発売40周年を迎えるSEIKO

セイコーの「セイコー パワーデザインプロジェクト」は、セイコー社内のデザイナーたちによるデザインワークショップの取り組みで、2002年以降、まったく新しいスタイルとデザインコンセプトを次々と打ち出してきた。毎年テーマを定め、一つ一つのスタイルを作り出していく。そのうちのいくつかは研究と模索のためのものであるため、作品は必ずしも量産されない。

さて、今年のテーマは「ASTRON 40」であり、「世界初の水晶発振式腕時計、クオーツアストロン」を題材にしている。現在世界中で、この種の腕時計は毎年10億個以上生産されている。しかしその歴史をさかのぼると、1969年12月25日にセイコーが初めてこのタイプの腕時計を売り出している。値段は45万円で、当時の自動車1台分に相当した。これは腕時計の新しい時代の幕開けを象徴しており、セイコーはそのパイオニアであった。

セイコーウオッチは、40周年記念として、7名のインハウスデザイナーを招き、それぞれの感性によってそれぞれのSEIKOを作ってもらうことにした。デザインの数は40周年にちなんで40種とした。1969年の雰囲気が感じられるものや、現代的なセンスのものもあり、40種を一通り見ると、デザインというものの魅力を心から感じられる。

そう聞いて心を動かされた方は是非、今年の「パワーデザインプロジェクト」の展示会をのぞいてみてほしい。今年の展示は第8回で、12月1日から6日まで行われる。また、セイコーウオッチのウエブサイトでは、今年のテーマ「ASTRON40」の作品とともに、2002年から現在までの「セイコー パワーデザインプロジェクト」のすべての作品を見ることができる。テーマはそれぞれ、「新しいふつう」(2002年)、「大人の洗練」(2003年)、「電波時計」(2004年)、「魅了」(2005年)、「STANDARD」(2006年)、「STANDARD2」(2007年)、「TOKYO」(2008年)である。

なかでも、2005年の「魅了」シリーズに特に惹きつけられた。白いレース、小さな球、ビロードなど、どれもロマンチックなイメージに溢れており、非常に購買力を刺激される。デザイナーたち自身も、デザインの過程でそれらの時計に夢中になってしまったそうだ。2008年の「TOKYO」シリーズは、12の時計が東京の12の風景を表現し、精巧な腕時計が精緻なものづくりを得意とする日本の「巧みさ」に呼応しており、プロジェクト自体が2008年のグッドデザイン賞を受賞している。(zhuoling執筆)

写真提供:セイコーウオッチ株式会社広報宣伝部

セイコー パワーデザインプロジェクト/セイコーウオッチ株式会社 http://www.seiko-watch.co.jp/p_design/ (日、英)

クラシックカーフェスタ開催

11月28日、トヨタ自動車は東京の神宮外苑聖徳記念絵画館前で、華麗な「トヨタ博物館クラシックカーフェスタ in 神宮外苑」を開催した。

1989年に愛知県長久町に開館したトヨタ博物館では、トヨタが発売したすべての自動車を展示しているだけでなく、19世紀から20世紀までの世界各地のクラシックカーを見ることができる。同館は自動車文化を普及、宣伝することに力を入れており、より多くの人に自動車の歴史、製造工程、発展などについて理解を深めてもらおうと努めている。

東京に住む人々にもこれらの自動車を鑑賞してほしいということで、2007年からトヨタ博物館は、毎年都内で展示を行っており、今年で3回目になる。今回展示された車種は、「サンビーム」(イギリス・1922年)、ベンツ(ドイツ・1886年)、トヨタが2007年に発表した「i−REAL」などで、様々な年代の自動車が一ヶ所に展示されたことで、時の流れと科学の発展の速さを感慨深く振り返ることができる。長久町の館内勤務の学芸員による来場者への自動車の百年の歴史と機械原理の説明などもあった。

今回展示された自動車はトヨタ博物館の収蔵品だけではなく、一般の熱心な愛好家の参加もあり、個人から出品されたクラシックカーは約80台、最も遠い参加者はニュージーランドからであった。彼らは愛車を自分で運転し、一斉に東京の街に繰り出した。その光景は、思い浮かべるだけでもたいへん壮観である。午前10時に、黄金のいちょう並木の間を100台のクラシックカーが神宮外苑を出発し、国道246号を抜け、皇居と二重橋を過ぎた後、銀座の中央通りを南下して、再び246号に戻る。このルートを選んだのは、周囲に東京の有名な観光地があり、このルートを走ればより多くの人と楽しさを分かち合えるからである。

展示や解説、パレードの他、今回のイベントではスターのトークショーも行われ、若者たちの関心を引いていた。また、子供たちのためにも様々なプログラムも用意されていた。次回のクラシックカーフェスタには、是非ご家族そろって出かけてはいかがだろうか。(tata執筆)

トヨタ博物館クラシックカーフェスタ in 神宮外苑   http://www.toyota.co.jp/Museum/data/h134_1.html

世相をあらわす「2009年流行語大賞」

流行語大賞とは、その年1年の間に誕生した「ことば」の中から、世相を反映し、多くの人々の話題にのぼった新語・流行語を選び、その「ことば」に関わった人物や団体を表彰するものである。この賞は、日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」、第一生命の「サラリーマン川柳」、住友生命の「創作四字熟語」、東洋大学の「現代学生百人一首」と並んで、世相を反映するひとつの目安として頻繁にマスコミにより取り上げられる。

昨年は、天海祐希主演のテレビドラマから広まった「アラフォー」と、エド・はるみの持ちネタ「グ〜!」が大賞を取ったが、今年はどんなものが候補に挙がっているだろうか。

社会の動きから生まれたものとしては、今年5月にスタートした「裁判員裁判」や、景気対策として実施されたETCの休日割引制度「1000円高速」、夏の総選挙で大勝した民主党の「政権交代」や「事業仕分け」など。中には、「貧困」という暗い世相を反映したのもあった。

NHK大河ドラマ『天地人』の幼少時代の直江兼続役で人気を博した名子役、加藤清史郎の「こども店長」も候補に挙がっている。また、立て続けに発覚した芸能人の薬物問題(酒井法子・押尾学)を称した「のり塩事件」も、皮肉なことに大賞候補である。一方で変り種は、阿修羅像に魅せられた女性たちを総称した「アシュラー」などがある。

12月1日に今年の大賞が発表された。大賞は「政権交代」。「わずか4文字のストレートな呼び掛けで、国民の圧倒的な支持を獲得した」と評価されたからだ。鳩山首相にとっては喜ばしいことであるが、一方ではその期待がプレッシャーとなるかもしれない。この受賞によって、政治に限らず、会社、家庭など様々な場で、今後「政権交代」が起こりうる時代に突入したと感じる。 (亜遊民執筆)

新語・流行語大賞 http://singo.jiyu.co.jp/

今年のクリスマスどう過ごす?

元々は西洋から来たクリスマスも、もはや世界的なイベントになってしまったが、アジアでは西洋とはまた異なる形の発展を遂げている。日本では、家族と過ごすという一般的なパターンの他に、恋人と二人でクリスマスの夜を過ごすというのが、多くの人が理想とする過ごし方である。そのため、毎年11月になると多くの女性雑誌が、ファッションやメイク、デートのためのレストラン、プレゼントの選び方、手作りのケーキなどの特集を組む。ロマンチックなクリスマスのひとときを過ごすために、若い女性たちはあれこれと工夫を凝らすのである。

昨年、若者向けのフリーマガジン「L25」と「R25」が共同で、女性2057人、男性2027人に対してクリスマスの過ごし方についてのアンケートを実施した。その結果、8割以上の人が恋人と一緒にクリスマスを過ごした経験があり、多くの女性がクリスマスを「二人だけの世界」と考えていることがわかった。一方、恋人と一緒にクリスマスを過ごした経験のない人は、わずか14.1%だった。デートの場所としては、レストラン(52.7%)が一番多く、次いで恋人の家(51.4%)、ホテル(48.5%)、旅行(33.9%)、自分の家(22.2%)、遊園地(17.0%)、映画館(4.2%)などが続いた。

今年の10月には、旅行会社のJTBがクリスマスに関する調査を実施した。調査対象の年齢層が広いので、前述の調査と簡単に比較はできないが、その結果を見ると、今年のクリスマスにはちょっと変化が起きているようである。69%の人が家族と過ごし、10%が一人で過ごすとしている。恋人と一緒に過ごすという人は、わずか9%であった。また、「どこで過ごすか?」という質問については、23%の人が「家で」と答えており、この回答が最も割合が高い。クリスマスイルミネーションを見に行くという人は15%で、14%の人が家でパーティをするとしている。温泉や国内旅行をする人は、全体の約2割に過ぎない。

こうしてみると、今年のクリスマスはロマンチックな気分や華やかさが、例年のクリスマスよりも少なくなるかもしれない。だが、ちょっと見方を変えてみると、人々のクリスマスに対する考え方が変化したとも言えるだろう。家族と過ごすクリスマスはロマンには欠けるが、温かくて平和な気持ちになれるに違いない。もちろん、今年のクリスマスが、働かざるを得ない平日であるということも、大きく関係しているのだろうが。(劉詩音執筆)

Yahoo! JAPANクリスマス特集2009 http://xmas.yahoo.co.jp/

いつでもどこでも音楽を

美しい音楽を1人で楽しむだけでなく、誰かとシェアしたい、誰にも気づかれない秘密のスピーカーを手に入れたい、瞬間的に子どもたちの関心を引きつけたい、ポケットで音楽を奏でたい、そんな願いを全て満たすグッズをご存知だろうか。

「えっ、これ何?」このふわふわのスポンジボールを見たほとんどの人が、不思議そうに尋ねる。これを身につけて外出すれば、多くの人から注目を浴びるにちがいない。音楽を携帯して出かけ、日常のあらゆる瞬間にリズムやメロディが常にあるという生活は、もはや当たり前になった。ヘッドホンやイヤホンをつけた姿は、都市では珍しくない。だが、「MUSIC BALLOON」はそれとはちょっと異なり、通常のスピーカーの概念を覆したともいえるくらい非常に工夫が凝らされたグッズである。

この小さくてかわいいスポンジボールは、実は簡単に持ち歩けるスピーカーなのだ。携帯電話やMP3プレーヤー(iPhone、iPodなど)のコードを「MUSIC BALLOON」に差し込めば、愛する人と一緒に音楽を楽しみたいときにも、キャンプで雰囲気を出したいときにも、大好きなメロディをどこででも流すことができる。この5cmの小さなボールにはアンプと充電池が内蔵され、連続5時間も再生ができる。わずか20gの重さなので首にかけることもでき、「MUSIC BALLOON」が胸に揺れる様子に、羨望の眼差しが向けられるかもしれない。

「MUSIC BALLOON」は家電メーカーの「YUEN’ TO(ユエント)」の製品である。「YUEN’ TO」のデザインコンセプトは「This is a reason why〜」で、それぞれのデザインについて、機能だけでなく環境やグローバル性や社会性などの視点も重視し、必要性をモノの形に反映して、外観だけでなくモノの持つ力を多くの人に意識してもらい、ユーザーが日常生活を明るく豊かなものにできるようにと考えている。

この球形のスピーカーは、以前話題になった「YUEN’ TO」の製品「MUSIC MUG」(マグカップの形のセラミック製スピーカー)から発想されているという。だがちょっと見ればわかるように、「MUSIC BALLOON」は屋内だけでなく、屋外でも力を発揮し、「MUSIC MUG」より優れた面を持っている。

5種類の鮮やかなカラー展開と、機械っぽくない外観デザイン、女性はファッションアイテムの一つとして使えるし、柔らかいスポンジ素材なので万一落としても壊れることがなく、子供が触っても安心だ。さあ、あなたもイヤホンを外し、「MUSIC BALLOON」をつけて出かけてみよう。そして、大好きな音楽で空間を満たしてみよう。(姚遠執筆)

ユエント/ミュージックバルーン http://www.idea-in.com/yuento/product/musicballoon/index.html

12月は、1年を締めくくる月であり、新しくやってくる1年の準備をする時でもあります。美しいクリスマスツリーが街のあちこちに飾られ、除夜の鐘が鳴るのももうまもなくですね。元旦を前にして、日本では友人や知人に出す年賀状を書き始め、お節料理の準備をします。中国では正月用品を準備したり、新しい服を買ったりするのに忙しくなります。「中日交流問答網」では、熱心なユーザーが日中の年越し文化について熱い討論を交わしています。我々もちょっとのぞいてみましょう。

●日中の正月の食文化の違い
Q1.中国と日本では、どちらも正月にもちを食べますが、象徴される意味は同じですか?
Q2.中国では年越しの時に「年夜飯」(大晦日のご馳走)を食べますが、日本では何を食べますか?
A.同じようにもちを食べますが、日本人はもちの特徴から、「ねばり強い」という意味を込め、中国人は「ガオ」(もち)の発音が「高」と同じなので、「年年高」(年々進歩するように)という意味を込めます。豆については、日本語ではマメと読むので「マメだ」という言葉にかけ、「まじめ、誠実」という意味を込めます。中国の「豆腐」は「都富」(みなが富貴になる)と発音が同じなので、豊かになるということを象徴します。
中国と日本のもちを両方食べれば、粘り強くなると同時に進歩も得られ、日本の豆と中国の豆腐を食べれば、まじめでお金持ちになれますね(笑)。

●日中の年賀状文化の違い
Q1.日本の年賀状と中国の年賀状は同じですか?
Q2.日本人は年を越す時になぜ必ず葉書の年賀状を出すのですか?
A.日本では年賀状用葉書はみな同じ規格とサイズで、政府が郵便局や店に権利を与えて全国各地で販売されます。葉書の片面はまったく同じで、一連の数字が書かれています。年が明けると、全国統一で抽選が行われ、当たり番号の葉書を持っている人は、海外旅行などの賞品をもらえます。中国では一般に、学校の友人同士の間でだけ紙の年賀状をやり取りします。一般に年越しや特殊な祝日に、若い人はメールでメッセージを送ります。
統計によれば、来年の正月に、日本人は一人平均105枚の年賀状を書くそうです!中国ではすでに、紙の年賀状からメールの年賀状に変わりましたが、日本では伝統的な文化が守られています。 。

楽しい気分いっぱいで、新年を迎えようとしている12月に、みなさんは両国の正月についてたくさんのおもしろい質問をしていますね。中国の「年夜飯」の作り方に興味はありませんか?新年の早朝に、なぜ日本人は神社にお参りに行くのでしょう?さあ、「中日交流問答網」に登録して、両国の独特の文化に触れてみてください!(「OKWave中国」スタッフ 小徐執筆)

(C) Photo by Tomo.Yun
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