「一筆書き」のハンガー
衣服を掛けるときにいちばん困るのは、Tシャツなどの首まわりがハンガーによって伸びてしまうことや、クローゼットにかけておいたお気に入りの服が滑り落ちて、シワだらけになってしまうことである。「掛ける」ときも「はずす」ときも、ハンガーと服の間にちょっと面倒な摩擦があるのは、まるで日常生活の縮図のようにも思える。
自然のうちに生活に溶け込んでしまい、使ってみるとたちまちその機能が理解できる。外観は非常にシンプルなハンガーだが、普通のハンガーとは大きく違っている。この「HITOFUDE」という名前の流れるように美しい形のハンガーには、斬新なアイデアが込められているのだ。
使い方は非常に簡単だ。「一筆書き」を書くように、ハンガーを手に持って衣服の首のところに差し入れ、右に左にと服を滑らせればすんなりと収まってしまう。ワイシャツも、丸首Tシャツも、タートルネックのセーターも、キャミソールも、強くひっぱったりすることなく、ボタンをとめたままでも掛けることができ、落ちる心配もない。これまでの襟をひっぱったり、力を入れてハンガーを差し入れたりしていた苦労も、濡れた洗濯物が腕にまとわりつく面倒も、このハンガーがあればすべて解決する。
「HITOFUDE」はデザインにおいて、左右の重さと形のバランスを重視し、クリアな側面とつや消しの平面によって服が掛かっていないときの立体感と並べたときの透明感を出し、変化のある表情になっている。「一筆書き」のデザインによって力が一点に集中する問題を解決するために、弾力性のあるポリカーボネート素材を使用したので、耐久性も高く、屋外で使用しても色褪せたり変質したりしない。
また、「HITOFUDE」は子供服も簡単に掛けることができる。市販されている子供用のハンガーは過激な色が多く、子供部屋に掛けると落ち着かないが、「HITOFUDE」なら大人も子どもも同じように使えて、余計に曲がることもなく、落ち着いた色彩が楽しめる。
すてきなクローゼットに美しい流行の服を掛けても、使っているハンガーがよくなければ見た目が美しくない。優雅で快適なインテリアにとって、ハンガーは間違いなく重要なポイントといえる。「見える収納」も、クローゼットの中も、自然で調和の取れたものにするために、「HITOFUDE」はクリアー、クリアーブルー、クリアーブラックの3つの色を用意している。このように、日常生活の中で不可欠でありながら軽視されがちなハンガーを、デザインによってすばらしいものに変えることで、お気に入りの愛用品が生まれる。(姚遠執筆)
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