メルマガ:地方の札所を巡る旅
タイトル:NO=332 近江三十三観音   2009/08/09


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 2009ー08−09-------第332 (毎週日曜日発行
  地方の札所を巡る旅 近江三十三観音 17 愛東1
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愛東 近江三十三観音 16番札所 【百済寺】 天台宗  13−11−12

湖東三山の 百済寺は 湖北名刹11番札所にもなっている。
鈴鹿連山の中腹に位置し、湖東三山では1番南にある。

寺にいたる山道にも、所々紅葉が色ずき楽しませてくれる。

赤門をくぐり、300段の石段へ向かう、極楽橋を渡り坂道を登る、
暫らく登ると左側に本坊がある、
此処には小野道風直筆の【下乗】の碑が立っている。

中庭の庭園は、石、池、水の流れを組み合わせた池泉回遊式で、
紅葉が水面に映えて美しい、池の周りを石組みに沿って築山を登れば見晴台へ、
近江平野が一望できる、眼下に庭園と寺の建物が美しく調和して、
この眺めも格別。

本坊を出て更に登る、深い木立に誰が撞くやら鐘の音が響く,
気持が安らぐ雰囲気の中仁王門に着く、此処にも大わらじが掛けてあり、
普通なら正面を向いている仁王さんは内側に向き合って立っている。
これも奇妙な感じ。

赤門から20分、やっと本堂に着く、ご本尊は2m60cmの十一面観音、
1573年4月7日織田信長の焼討ちの際、
東の8k奥の院に遷座して焼失を免れたという幸運な仏様。

脇侍は聖観音と如意輪観音で本尊と共に秘仏である、
開帳は一住職一回という事で、何時お目にかかれるかは、定かでない。

本堂にはこの寺が聖徳太子の発願により創建されたと言うことから、
陶芸家、島林生貢氏から1m60cmの信楽焼の太子像が寄進されている。

上りは登ることで一生懸命だったので、
帰路はゆっくり景色を楽しみながら石段を下り、山深い静かな寺に別れを告げた。

所在地 愛知郡愛東町百済寺 0749−46−1036

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