2009年7月10日第25号(通巻第177号)・FOR MEN ・
【photo by Kazuhiro Matsumoto】

→前号の和菓子の紹介はとてもよかったです!見ているだけでよだれが出てきてしまいます!(「金賞受賞の和菓子たち」を読んで)【板橋 黄育新

←本物の和菓子を食べた人は、忘れ難い印象を持つようです。今後もこの分野の記事を増やして、日本に観光にいらっしゃる華人のみなさんのために、お土産にする価値のある日本のお菓子についていろいろご紹介していきたいと思っています。

→東京のいろいろな地下鉄の車体の色を知りたいので、教えていただけますか?【昆明 good morning

←東京の地下鉄は二種類あり、色は以下の通りです。

東京メトロ:銀座線→オレンジ、丸ノ内線→レッド、日比谷線→シルバー、東西線→スカイ、千代田線→グリーン、有楽町線→ゴールド、半蔵門線→パープル、南北線→エメラルド、副都心線→ブラウン

都営地下鉄:浅草線→ローズ、三田線→ブルー、新宿線→リーフ、大江戸線→ルビー

【お知らせ】
7月8日の「週刊東京流行通訊」は、「特別増刊29号」を発行し、「日本の最新流行情報」中国語化事業のあゆみについてご紹介いたしました。ご確認ください。

7/10(Fri) - 7/16(Thu)
チャウテセイ 雑貨

7/11(Sat) - 7/12(Sun)
pixivフェスタ
イラスト・グラフィック

7/12(Sun) - 7/18(Sat)
玉菊「花と骨の切り絵」 絵画

7/13(Mon) - 7/19(Sun)
Intro「D」 絵画・立体・イラスト・写真・グラフィック・映像・マルチメディア

ALAYA

日本人の好きな携帯電話

携帯電話を使ってリサーチを行う「ネットエイジア株式会社」が、5月25日から27日まで、日本全国の10代から30代の男女に携帯電話とメーカーに関するイメージ調査を行なった。今回、回答が得られ500名が使用しているのは、携帯電話会社が、NTTドコモが51.8%、auが36.4%、ソフトバンクが11.8%で、メーカーは、パナソニック、シャープ、NEC、ソニーエリクソン、富士通、東芝、日立、カシオ、サンヨー、京セラ、アップル、ノキア、サムスン、LG電子、HTCの15社であった。

●携帯電話に対するイメージ
「デザイン性が高い」とされたのはパナソニックとシャープで、「斬新である」と回答されたのがアップルである。年齢で見ると、パナソニックを「デザイン性が高い」と考える人の多くは20代から30代で、シャープとアップルを好むユーザーは10代に多かった。 国産の携帯電話でデザイン性を評価されたのはパナソニックとソニーエリクソンで、NEC、富士通、東芝、日立、カシオ、サンヨーは「実用性が高い」というイメージを持たれているようだ。。外資系メーカーのノキア、サムソン、LG電子、HTCの携帯は「個性的である」という印象であり、アップルのiPhoneは斬新さで注目されている。

●メーカーに対するイメージ
全体に見て、国内のメーカーは「信頼できる」「かっこいい」「実用的」と評価されることが多く、信頼性が最も高いとされたのは31.4%を占めたパナソニックで、そのほかではシャープ、NEC、富士通、東芝、日立が信頼性を認められている。「デザインがかっこいい」のトップはソニーエリクソンで、21.4%であった。「国際的だ」という回答が最も多かったのは22.4%を占めたノキアで、そのほかではアップル、サムスン、LG電子も国際性を評価されている。 年齢で見ると、シャープ、ソニーエリクソン、アップルを「信頼できる」とする人は年齢が低い人に多く、NECが「信頼できる」とする人の年齢は比較的高い。NECが好きな人は、少し大人であるといえるかもしれない。(樋田桂一提供)

(C)2009 Net Asia Co., Ltd.

ネットエイジア株式会社 http://www.netasia.co.jp/
  モバイルマーケティング http://www.mobile-marketing.jp/

自転車的ライフスタイル

CO2削減の為に様々な取り組みが行われる中、最も身近でエコな乗り物として自転車が注目されている。ただの移動手段としてではなく、それぞれのライフスタイルに上手く取り入れ、楽しむ人が増えてきている。

そんな中、特に目立つ存在が「ツーキニスト」だ。彼らは自宅から会社への通勤手段として自転車を利用しており、主にクロスバイクと呼ばれるアスファルト走行に適した自転車に乗っている。横一本のハンドルが特徴的なこのタイプは、一般的な自転車に比べ多少値段が上がるものの、機能性は格段に上で、体への負担が少ない。普通の人でも5キロから10キロ程度までなら一時間以内に到着できるという。満員電車に揺られている時間を思えば、運動不足の解消にもなるし、季節を肌で感じながらの通勤は気分もリフレッシュさせてくれるはずだ。  

さすがに毎日は大変・・・という方には、旅行先での自転車をオススメする。本格的なユーザーなら、大きな袋に自分の自転車を解体して入れ、目的地近くまで電車などで移動したあとサイクリングを楽しむ「輪行」というスタイルをとる。だが、一般の旅行者がいきなりやろうと思うと移動などの負担が大きくなってしまう。そんな時はレンタルサイクルが便利である。日本全国の主だった観光地には自転車を貸し出す店も増えているし、ガイド付の自転車観光コースも設けられていて、なかなかの人気である。自転車でしか入れないような道に素敵な店を発見することもあるし、ゆっくりと自分のスピードで町並みを眺めることができるのも魅力のようだ。  

日本で自転車は最もメジャな乗り物だが、走行マナーや駐輪の問題もあとを絶たない。ひとりひとりがルールを守ることで、自転車の地位も向上し、よりいっそう自転車ライフを楽しむ環境と社会になるのではないだろうか。(洛人執筆)

東京ツーキニスト http://tokyo-tookinist.com/
  エコ通勤ポータルサイト http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/ecommuters/howto/
  JTB「旅チャリ」 http://www.jtb.co.jp/e/tabichari/

日本文具大賞

機能とデザインの両面から文具や紙製品を総合評価する日本最大規模の賞、「第18回日本文具大賞」の審査会が、5月末に東京で行われた。国内外から寄せられたたくさんの応募作品の中から、機能部門、デザイン部門でそれぞれ5点の優秀賞が選ばれた。さらにその中から選ばれるグランプリは、7月8日に「第20回国際文具/紙製品展(ISOT)」の会場で発表され、表彰式が行われた。

【デザイン部門の優秀賞受賞製品】
●マルマン株式会社 製品名:ニーモシネ ノートパッド ホルダー付きA5 ギリシャ神話の「記憶の女神」から命名されたノートパッドである。切り取りに便利なミシン目が入っている。(この部門のグランプリンを受賞!)
●株式会社PlasticArts 製品名:M−pad 片手で着脱ができ、重ねて置いてもずれることがないCD収納キット
●海外事務器株式会社 製品名:ドイツ リラ社製造の色鉛筆「カラーストライプ」 黒い木軸から色鉛筆の芯が見える斬新なデザインである。
●株式会社あかしや 製品名:あかしや水彩毛筆「彩」ThinLINE 5色セット 毛筆タイプの筆ペンで、最も細い線が描ける。
●サンスター文具株式会社 製品名:バインダーボールメモセット 新しいタイプの携帯ボールペン。側面のクリップで手帳を挟んで携帯することができる。

【機能部門の優秀賞受賞製品】
●日本理化学工業株式会社 製品名:キットパスきっず12色 窓ガラスなどの滑らかなところに描いて、濡れた布で消すことができる固形マーカー。(この部門のグランプリンを受賞!)
●株式会社キングジム 製品名:デジタルメモ「ポメラ」 起動にわずか2秒しかかからない!キーボードでメモをするテキスト入力専門の新型「メモ帳」
●米谷印刷工業株式会社 製品名:YUMAIL 角の点字穴から紙を引っ張ると、糸の力で誰でも簡単に開封することができるユニバーサル封筒。
●ヤマト株式会社 製品名:メモックロールテープフィルムタイプ 付箋の折れやひらひらの悩みを解消!半透明のフィルムタイプで、下を隠さずメモができる。
●マックス株式会社 製品名:バイモ11FLAT 片手で軽く40枚を閉じられる新世代の小型ホチキス。

(C)2009 Reed Exhibitions Japan Ltd.

国際文具・紙製品展ISOT 2009  http://www.isot-fair.jp/jp/award/ (日、英、中、韓)

弁当男子、急増中。

昨今、「草食男子」 というものが話題になっているが、その次は「弁当男子」 なるものが注目されてるという。

不況のせいか、お昼休みにお弁当を持ってきて食べる男性が増えてきているという。かつての社内でのお昼休みというと、大低の男性は近くの食堂にお昼ご飯を食べに出かけ、一部の手作り弁当を持参した女性たちが、社内で食べるという光景が多かった。それが今、社内でも男性社員がお弁当を広げる姿が見受けられるようになった。そういう彼らを「弁当男子」 と呼ぶ。

お弁当を持ってくる理由とは何か。それは不況対策のため、少しでも節約をしようというのはいうまでもないが、料理の楽しさに目覚めた人がいたり、かっこいいイケメン料理人の影響からか、「料理が出来る男はかっこいい!」 という風潮があることも原因なのかもしれない。

とある百貨店では、そんな「弁当男子」 向けの弁当箱や調理器具のコーナーを設けたところ、売り上げが急増した。また、これらの「弁当男子」 が綴った弁当ブログも人気のようで、毎日の弁当レシピを書いたものがネット上で数々見受けられる。「今日はカロリーがちょっと多めになってしまった。」、「ビーフカレーは半熟オムレツと相性いい」 、「明日はまた、雑誌などを見て、新たなレシピにチャレンジする!」 など、ほほえましいエピソードがたくさん書いてあり面白い。もちろん、始めに書いたとおり、「節約」 という点での努力も見逃せない。ほとんどが500円以内で収まっているのだ。

こうやってみていると、「弁当男子」 の出現は、不景気の影響もあるが、男女平等、家事平等が叫ばれている今、当然の流れかもしれない。家事をしない女性も、これを機に「弁当女子」を目指してみてはいかがだろうか?(亜遊民執筆)

「弁当男子」 特集 http://calamel.jp/?act=event&eid=0902bento

人と共に成長する腕時計

六本木の東京ミッドタウンにある独特な造形の美術館、「21_21 DESIGN SIGHT」でデザインの本質に迫る「骨」展が開催され、大きな話題になっている。この個性的な展覧会のディレクターを務めているのは、「SUICA」の改札機や、親指で操作するキーボード、8輪乗用車などを開発し、国際的にも高く評価されている工業デザイナー、山中俊治さんである。

山中さんとの出会いは、小さな腕時計「OVO(オーヴォ)」であった。「OVO」とはポルトガル語で「卵」という意味で、生命体と生命を育む源を意味している。この命名によって、生命体の成長過程における異様な形の美を示しているのである。金属製の「卵」(時計本体)から延伸し、まるで生命体が成長しているように見える四本の細長い足が、静けさの中で生命の力強さを表現しており、その湾曲部分が我々の腕にぴたりとはまる。この時計を身に付けていると、時計と人が一体化して共に成長していくのだ。

「OVO」の独特な外観に対する好奇心が徐々に鎮まった後、我々の心には生物工学のもたらす衝撃が残される。山中さんは、現代は科学技術が生命から学ぶ段階に入っており、そのことを意識したデザイナーだけが、物事の本質を複雑かつ柔軟に表現することができると考えている。「自分の作品が歴史の中でどういう位置にいるのかを考えることはとても大切です。」

球体のガラスで覆われたダイアルは、不思議な表情をしている。まるでルーペで生命体を観察しているようだ。その下では「Gene(遺伝子)」と呼ばれる振り子が、静寂の中で一秒一秒時を刻んでいる。文字盤の構造は前例のないものだ。針は見られず、時針に当たる部分は宙に浮かび、分針はスリットになり、この立体的な形で表現される時間は流れ去る人生でもあり、それが人々を物思いにふけさせる。

一般に、デザインは芸術の一つの分野と考えられているが、山中さんは、それをむしろ科学に近いものとして捉えている。「デザイナーが目指すべきよいデザインとは、かっこよさと機能が絶妙のバランスで両立している状態のことです。『デザイン優先』という言葉がありますが、見た目を優先して機能を損なっている商品の状態を表しているとすれば、それはむしろ『悪いデザイン』でしょう。」山中さんはこのように語る。「デザイナー」、「エンジニア」などの枠に束縛されないことを大切にしているのである。

そして、山中さんはデザインを行うときに、しばしば構造と骨格から全体を考える。二年の歳月を費やしてついに成功を収めたこの「骨」展にしても、人々の心をつかむ腕時計「OVO」にしても、それらを貫く無形の何かがその背後にあるのを感じる。それこそ、山中俊治さんのデザインの「魂」なのである。(姚遠執筆)

LEADING EDGE DESIGN http://www.lleedd.com/ (日、英)

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