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タイトル:Daily Drama Express 2009/06/19 名探偵の掟 (最終回)  2009/06/26


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/06/19 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 名探偵の掟
局  名 テレビ朝日系
放映日時 土曜23時15分
キャスト 天下一大五郎(松田翔太)
 藤井茉奈(香椎由宇)
 森山瑞希(ちすん)
 植松慶太(入江甚儀)
 大河原番三(木村祐一)
原  作 東野圭吾『名探偵の掟』
脚  本 大石哲也ほか
主題歌  馬場俊英『ファイティングポーズの詩(うた)』

あらすじ  最終回 最後の選択

 街角の手相占い師が殺される。

 レースクイーンが、会場の前で殺される。


 最終章 最後の選択

 レースクイーン殺害の現場検証にやってくる脇役の刑事・大河原番
三(木村祐一)と新人刑事・藤井茉奈(香椎由宇)。婦警の森山瑞希
(ちすん)が、殺されたレースクイーンは、十文字文子だと言う。
 大河原は、「文子」と口にすると、彼女の死体にかがみ込む。
 実は文子は、元警視庁捜査一課の切れ者・女性刑事だったのだ。
 凶器は、頭に刺された『死亡』と書かれた旗の棒の先に塗られてい
た毒。
 昨夜、占い師も同様の手口で殺されている。連続殺人か。

 そこに、レースクイーンを引き連れて登場する、名探偵・天下一大
五郎(松田翔太)。日差しが強くなってきたら、みんなパラソルを差
し掛けてくれたという。

 その時、みんな携帯電話に着信があり、電話に出る。

 大河原は別れた女房との復縁話が持ち上がっていて、実家の小料理
屋を継いで欲しいという話になっている。
 瑞希には、無人島の駐在所への異動話。

 でも、携帯を受けたはずの茉奈は何も無いと言う。

 舞台裏へ入る天下一と大河原、茉奈。
 天下一と大河原は、最終回では強引に話をまとめるために、結婚と
か出産とか転勤とかで終わらせることが多い。
 でも、茉奈に何もないとすると、視聴者から注目されていない、干
物女と言うことだという。
 天下一は主役なので、華々しく事件を解決するというパターンもあ
るのでは。

 その時、大河原の携帯が鳴る。警視庁内で殺人が起きたというのだ。

 殺されたのは、庶務課の九重ミロナ。実は今まで何度も犯人を言い
当てている。彼氏が刑事で、事件を寝物語に聞いていてだ。

 天下一がまた2人を舞台裏へ呼び、今回のテーマ、わかっちゃいま
した、と言う。
 ずばり、『素人探偵殺人事件』。
 それじゃあ、天下一も危ないじゃないと言う茉奈に、天下一は自分
は、ただの探偵ではなく、『名探偵』だから、一緒にされては困る、
と言う。

 大河原は、最終回ではみんなバラバラになってしまう。その最終回
の掟には、誰も逆らえないと言う。
 結婚や栄転などで喜ばせておいて、翌日突然殺す、などということ
が行われる、と。


 茉奈は上京してきた母親と食事をしていた。
 母親は茉奈に、お見合いを勧めるが、茉奈は断る。
 誰か好きな人でもいるの?と聞かれ、脳裏に天下一が浮かぶが、そ
れは打ち消し、いないと答える。

 料理屋から出てきた茉奈と会う天下一。茉奈の母親にはお世話にな
ったので、ご挨拶したかったな、と天下一。

 茉奈は、怖いので、乗せていってと言う。
 天下一は二尻はできないので、茉奈を自転車に乗せ、自分は走る羽
目になる。

 途中で茉奈は、今回だけは掟に従ってもいいかと思う。天下一に憧
れる役をやってもいい。たまたまここに映画のチケットがある。映画
を見てデートなんてどう?と誘う。

 その時、天下一の携帯に着信。テレビ電話に、縛られた瑞希が映っ
ていて、ジェイソンのようなマスクをした男が、天下一に助けに来ら
れるものなら来てみろ、という。

 天下一は救出に向かい、付き合わされる茉奈。
 天下一は、主人公は死なないから大丈夫だという。

 ビルに入ると、大きな鎌が降ってくるが、天下一は転んだことによ
って、避けてしまい、瑞希の所までたどり着けてしまう。

 だがその時茉奈は、天下一の胸に赤いレーザー光が当たっているの
に気付き、レーザー光の元に目をやると、ライフル銃の引き金にワイ
ヤーが結ばれていて、茉奈が声を掛けるより前に発射されてしまう。

 胸を撃たれる天下一。

 だが、茉奈が助け起こすと、上半身を起こす天下一。
 弾は胸ポケットに入れてあった手帳に突き刺さっていた。
 天下一は、「ボクは主人公だから死なないんですよ」といいながら、
また倒れる。


 大河原が天下一の額にぬらしたハンカチを置こうとすると、天下一
は帽子を脱がさないで欲しいと、手で帽子を押さえる。

 そこに植松慶太(入江甚儀)が、連続殺人事件犯から、天下一への
挑戦状を持ってくる。

 大河原は、慶太は犯人って感じじゃないけど、まあいいかと逮捕し
ようとする。

 茉奈は、それって、意外すぎて、誰もついてこられないでしょ、と
反対する。

 そこに刑事達が、大河原に逮捕状を持ってくる。挑戦状から、大河
原の指紋が検出されたためだった。

 脇役に徹しているはずなのに、なんていう失敗を.....と悔やむ大
河原。

 天下一と一緒に行こうとする茉奈。
 天下一は、茉奈から貰った映画のチケットを破り捨て、こんな関係
になると、死にそうだからイヤだという。

 天下一は、こちらが入り口です、とロッカーのドアを開ける。
 中へはいる茉奈。
 天下一はロッカーの鍵を閉め、その鍵を慶太に渡す。

 出かけようとする天下一に、火打ち石を打ったり、寄せ書きを見せ
る慶太に、それじゃ、死にそうだからイヤだ、と天下一。


 地図を見ながら、『素人探偵の墓場』にたどり着く天下一。
 すると向こうから、芸者や女子高生など、数人の男女が、天下一が
貰ったのと同様のカードを手に歩いてくる。
 みんな、自分こそが事件を解決する、と、やる気満々。他人とは角
突き合わせている。

 だが、館内に入ると、せっかくだから自己紹介しましょう、となる。

 七瀬登志子(三浦理恵子)−−京都祇園からやってきた茨城県出身
のお色気芸者探偵。どんな男でも、一目見ただけで、職業、年収、出
世運をズバリ言い当てることができると豪語する。お座敷仕込みの聞
き込みテクニックと、持ち前の色気を駆使して、事件を調べる。

 三木ひろみ(雛形あきこ)−−16歳で『デビュー』して以来、十
数年にわたってギャル設定で頑張っているなんちゃって女子高生探偵。
年齢も年齢だけに、女子高生という設定自体に無理が出てきているが、
本人はそれを承知で自分のキャラを守っている。

 五島大介(RIKIYA)−−行く先々で事件に巻き込まれるもの
の、懲りずに全国を旅して回っている、旅行ライター探偵。温泉、観
光、ご当地グルメの紹介はお手の物だが、偶然頼みの展開も多く、肝
心の推理力を疑問視する声も。

 二宮欽次(みっちー)−−UFOや火の玉などの超常現象を解き明
かす天才物理学者探偵。疑問が浮かぶと、どこにでも数式を書いて解
こうとするが、他の人には全く理解できない。決めぜりふは「なるほ
ど、これは興味深い!」。

 四条博之(夏八木勲)−−古今東西の難事件をすべて記憶している
という推理小説評論家探偵。自身曰く、現場も見ないですぐに謎解き
を始めてしまうらしい。派手な設定の素人探偵の中にあっては、個性
が薄く、芸者探偵の登志子からは『印象が薄い』と評される。

 天下一は、いつもの容姿端麗、頭脳明晰の名探偵と自己紹介する。

 みんな天下一の自己紹介は曖昧すぎる。チャームポイントがないの
ではないか、と責める。

 すっかりやる気を無くした天下一は、もう帰る、と言い出す。
 みんなどうぞと言い、誰も天下一を止めてくれない。


 少し前、グゥアンタナモ刑務所に収監されている大河原。
 すると偶然にも、金田と同室。
 大河原はお腹に、この檻房からの脱出毛色を描いていた。
 金田は大河原のふりをして、脱走をごまかすと請け合う。
 金田の「布団温めて待っているからな」という言葉に送られ、脱走
経路へ向かう大河原。


 帰ろうとした天下一の前に現れる大河原。
 天下一と大河原は抱き合い、天下一は自信を取り戻す。

 みんな助手を連れているなんて、天下一はずいぶん余裕があるのね
と、ひとしきり嫌みを言う。

 ダイニングルームに移動すると、全部で素人探偵は6人しかいない
のに、食事の用意が7人分されている。

 じきにひろみと登志子が、床に倒れている男性を発見する。その男
性の頭にも『死亡』フラグが突き刺さっている。
 登志子は、男の財布をあらため、職業はパイロットなのに、所持金
が少ない、と言う。

 みんな自分こそが事件を解くのだと、それぞれ得意の方法で犯人を
捜し始める。

 大河原は、警察より先に素人探偵が死体を勝手にいじくりまわして
いるのはさておき、とつぶやく。

 天下一は、犯人を捜すより、そもそもみんな殺されるかもしれない
という身の危険があるのに、気にしないのかとあきれる。天下一は、
殺されることも、もちろん痛いこともいやなのだ。

 四条は一人になりたいと言う。
 天下一は、一人でいては危ない、と止める。だが四条は、誰が犯人
か分からない人たちとは、もう一緒にいられないと、一人になる。

 書棚を見る天下一と大河原。
 天下一は、自分の本が一番冊数が多いことを見て喜ぶ。
 よく見ると、すでに殺された素人探偵の本は無くなっていた。

 一人になった四条は、『死亡』フラグを頭に突き立てられて、殺さ
れていた。


 その頃慶太は、天下一が破り捨てたチケットが、映画のチケットで
はなく、自転車のパーツの安売りの券だったことに気付き、天下一の
危機を悟る。


 二宮は、また床にマジックペンで数式を書き連ね、「これは実に興
味深い」と言う。

 その時、突然停電が起き、部屋は真っ暗になる。

 再び灯りが付くと、二宮の頭に『死亡』フラグが突き立てられ、亡
くなっていた。

 天下一は、決めぜりふを言ってしまうと殺されてしまうのだ、と言
う。

 生き残っているのは、登志子、ひろみ、天下一、五島の4人と大河
原。

 その時、天下一はあと1人います、と言う。
 大河原は、自分を疑っているのか?と言うが、天下一は、違います
と言う。

 並んで鏡に向かっていた、登志子とひろみ。
 悲鳴が聞こえ、登志子は飛んでいく。

 ひろみは1人にしないで!と慌てて化粧道具を片付けていたが、そ
の時、背後から近づいてきた黒装束の人物によって、頭に『死亡』フ
ラグを突き立てられる。

 登志子が駆けつけた先には、『死亡』フラグを立てられた五島が亡
くなっていた。

 焦る登志子の前に現れる黒装束の人物によって、頭に『死亡』フラ
グを突き立てられる。

 みんなバラバラになってしまったと話す、天下一と大河原。

 天下一が、自分以外の人物の本が無くなっているという。でも、犯
人は自分ではないとも。
 大河原は、やはり自分を疑っているのか、と言う。

 2人は階下のホールへ下りていく。
 天下一は、いよいよ自分の名推理を発揮するときが来た、と言う。

 そこに茉奈が駆け込んでくる。
 いいところに来た、と大河原。

 すると踊り場に現れる四条。
 四条の本は最初から無かった。四条は、自分で事件を解決できるわ
けではない。本を読んでいる一般読者と同じなのだ、と天下一。

 四条は、確かにそうだ。本格推理小説から、笑っちゃうような、な
んちゃって探偵までいろいろ読んできた。
 でも、今は本格推理小説も危機的状況なのだ。読者は次々と読み捨
てていき、忘れていく。だから四条は、みんなに忘れられる前に、み
んなを殺すことにしたと言う。
 そして天下一も、もう飽きられている。起死回生の策としては、天
下一が犯人になるか、殺されるかするしかないと言う。今回はその両
方をさせてやると、拳銃を天下一に向ける。これで天下一を撃ち殺し、
死んだ天下一に握られたあと、四条自身を撃つ、と言う。

 大河原は、自分の身体で、天下一を守り、茉奈に、今度こそ、天下
一に好きだと言ってやるのだという。
 茉奈は、それって遺言ぽくってイヤだ、と言う。

 四条は、大河原は別れた奥さんと復縁して、小料理屋を開き、『グ
ルメ探偵』をやるつもりだったのだろう。くだらない、と言う。
 そして何発も大河原を撃つ四条。
 天下一は、別のやり方もあるのだと、前に進み出る。

 すると四条はジャケットの前を開ける。そこにはダイナマイトが付
けられていた。

 天下一は四条の前へ出て行くと、拳銃を持った手を押さえ、2人で
庭に面した窓へ迎う。
 2人は掃き出し窓から庭へ出る。

 茉奈も続いて追いかけようとしたが、2人が出たあと、窓が閉まっ
てしまって、開かない。
 茉奈が焦ってみている目の前で、大爆発。

 茉奈は仕方なく、玄関を回って庭へ出る。
 すると、穴の開いた天下一の帽子だけが、落ちていた。
 天下一に優しくできなかったことを悔いながら、涙を流す茉奈。


 宇宙ステーションとその近くを飛ぶ宇宙船。

 なぜか青い宇宙服を着た大河原が現れ、おとぼけの宇宙デカだと名
乗る。
 そして事件が起きてしまった。完全な密室で、俺の手にはおえん、
と大河原。

 すると赤い宇宙服に、いつもの中折れ帽をかぶった天下一が現れる。

 その部屋には、宇宙仕様の自転車まで置いてある。

 亡くなったはずの天下一の出現に、わたしが流した涙はなんだった
の!と茉奈。

 天下一と大河原は、これは『叙述トリック』だな、と言う。
 茉奈が、それって作者が読者を騙したってことじゃないですか、と
抗議する。

 天下一と大河原は売れなくなったシリーズ物の盛り上げに、『最終
回』とあおっておいて、続けることはよくある、と言う。
 だから、盛んに『最終回』って言っていたのね、と茉奈。

 天下一は、続編決まりました、と言う。
 天下一は、頭脳明晰、容姿端麗の宇宙名探偵と名乗る。

 だが、その時宇宙船が揺れる。操縦していた瑞希と慶太がペーパー
なもので、と言う。


寸  評  原作もこの最後の作品は何がなんだかよくわからないような展開
でしたが、ドラマの最後もメチャクチャでしたね。
 ただ、宇宙の話になる前までは、原作よりもドラマの方がまとまっ
ていると感じました。

 原作ではその場にいる人数よりも食器だとかなんだとかの数が一つ
ずつ少なくなっていって、そのたびに一人ずつ殺されていましたが、
ドラマでは人数よりも多い食器から、殺された人が見つかりましたね。
 殺されるまでの過程を簡単に描いたため、恐怖感を感じさせずに終
わってしまったと思います。

 ところで、登志子は、和久俊三の芸者弁護士か、山村美紗の舞妓・
小菊か。ルポライターは内田康夫の浅見光彦でしょうかねぇ。二宮は
絶対、ガリレオ探偵湯川準教授ですよね。ところで、あの女子高生は
誰がモデルでしょう?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
 このドラマはなかなか原作に忠実で、先の展開が読めるものでしたが、最初
の想定と違うドラマが今回は多かったですね。『ぼくの妹』は、里子殺害事件
はあっさり解決して、不気味だった九鬼もいい人になっちゃうし。『婚カツ』
は、いつの間にか結婚よりも地域活性化に変わっちゃうし。『スマイル』は、
裁判員制度がテーマになってきてしまいましたし。『BOSS』についても単
なる世間の落ちこぼれが、実はみんな長所を持っていて、協力して事件を解決
していく成長物語だと思ったら、実は警察上層部の裏金事件?
 原作が無いだけに、好きな展開にできるということかもしれません。
 やはり視聴者は、より刺激を、より大きなどんでん返しを期待している、と
いうことなのでしょうか。
 ドラマは視聴率が稼げなければならない。その命題をクリアするためのあが
きなのでしょうか。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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(http://www.mailux.com/)
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