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フランスで漫画博物館オープン こちらは反対意見 なし フランスで漫画博物館オープン かかった費用は約13億円、税金投入には反対意見なし http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00157603.html ≪“芸術の国”フランスで20日、漫画博物館がオープンした。日本では、政府が進める「アニメの殿堂」建設計画に与野党から批判の声も上がっているが、フランスでは、税金を投入することに反対の意見はまったくなかったという。≫ 日本で「アニメの殿堂」が批判されているのは「税金の無駄遣い」が露骨だからである。 フランスの漫画博物館の方は場所が中西部のアングレームという小都市である。 展示内容は、世界中から集められた5万冊の漫画とアニメなどの原画8,000点が中心で、4,500平方メートルの敷地に収められている。 ≪この博物館には、手塚治虫氏をはじめ、海外にも大きな影響を与えた日本の漫画が数多く展示されている。≫ とのことである。 フランスでも日本の漫画は大人気で、売り上げ総数の4割を日本の漫画が占めているらしい。 この博物館オープンにかかった費用は、およそ13億円で、日本の「アニメの殿堂」計画のおよそ9分の1だが、そのほぼすべてを税金で賄った。 フランスは漫画文化に理解があり、この計画に税金を使うことに対して反対意見は聞かれなかったという。 このような日本との差は「文化の違い」によるところが大きいことは間違いあるまい。 正確に言えば「文化に対する認識の差」である。政府の姿勢と国民の意識も大いに関係がある。 まず、漫画博物館の規模であるが、フランスでは「分相応」をわきまえていると言えよう。13億円の予算ならば日本でも批判は出なかったと思われる。 しかし、日本の現実は13億円では何もできないのである。 できても、極端にちゃっちいパビリオンみたいなものしか作れないだろう。これも文化の差である。 尤も、日本でも民間が企画すれば、フランスと同程度の博物館を作ることは可能だったかもしれない。 日本ではお役所が仕事をするとあきれるほど割高になってしまうのである。 ≪日本のは無駄に高すぎるから批判されてんだろ どうせ天下り爺どもの人件費で赤字になるだろうし≫ これは2ちゃんねるから拾った意見だが、日本では、ハコモノ=天下り=ピンハネの関係が常識化しているのである。 使用料たった1年で半額! 見積もり甘い文科省 ナショナルトレセン http://sankei.jp.msn.com/life/education/090617/edc0906171859003-n1.htm ≪五輪メダル増産を目指してトップ選手を強化するため昨年、国が設立した「味の素ナショナルトレーニングセンター」(NTC、東京都北区)が、日本オリンピック委員会(JOC)から徴収する年間利用料を設立わずか1年で半分近くに減額する事態になっている。監督官庁の文部科学省が甘い見積もりで料金設定したのが原因だ。370億円を投入して整備した施設にもかかわらず、ずさんな見積もりに批判の声も上がっている。≫ この例でも解るように、建設に法外な金がかかり、天下りの食い物にされて、赤字経営、利用者の利便性は一顧だにされず、担当者はころころ替わってしまい、責任の所在も不明になってしまうのである。 こんなお馬鹿企画の言い出しっぺは自民党の議員さんだ。後援会との関係で利権丸出しに提案されるのである。それを受けた役所では天下りの便宜を最優先して実行計画される。 日本の場合すべてがこうなのである。何かうまくいったハコモノの例が一つでもあったら聞きたいくらいだ。 ところで、漫画もアニメもほとんどが人手によって作成される。まさに、人そのものの技術が文化遺産なのだが…。 【社会】アニメーターの若手、平均年収100万円…産業の先行きが危ぶまれる現状 1http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1242997108/l50 ≪海外でも高い人気がある日本のアニメ産業の労働環境をめぐるシンポジウムが東京で開かれ、20代の若手スタッフの平均年収が100万円余りで、優秀な人材が育たないなど、問題を訴える意見が相次ぎました。 ≫ いくら日本のアニメが国際的に高く評価されていようが、担い手は全く国内で評価されていないのである。 立派なハコモノをいくつ作っても、アニメーターの待遇がよくなることはあり得ない。 アニメの殿堂の企画として、金に糸目もつけず、優秀なアニメーターを集めて国の予算でアニメ映画でも作れば話は別だが、仮にそんなことをやってもおもしろそうな作品ができるとも思えない。 一番現実的な政策は、117億円のアニメの殿堂計画を放棄して、その資金をアニメーター育成基金に充てることだろう。有能な若手アニメーターには補助金を支給するのも悪くはないだろう。 アニメの殿堂を建てるにしても、フランスを見習って地方都市に建設すれば、地域振興策にもなるし、建設費や維持費を大幅に抑えられる。 地方都市にした場合、交通アクセスの利便性が問題になるだろうが、インターネットで資料を開示すればいいだけの話だ。漫画やアニメの場合、なま資料そのものは骨董的価値しかない。 日本の政治家や役人が心を入れ替えて、本当に文化を守るつもりで計画すれば、費用も安くできるし、内容も充実し、国民の支持も得られるのである。 アニメの殿堂が批判されるのは、自業自得なのである。 (参照) 117億円 国営マンガ喫茶 どうなる? http://blog.goo.ne.jp/warabidaniyuukoku/e/20108fe79efc82f2f11d8b04fb44ab8c ************************************************************ 記事が面白いと思ったら下のリンクをクリックしてくだされ!! <(_ _)> http://blog.with2.net/link.php?312621 http://blogranking.fc2.com/in.php?id=104777 |