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タイトル:Daily Drama Express 2009/06/14 僕の妹 (9)  2009/06/22


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/06/14 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル ぼくの妹
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 江上 盟(オダギリジョー)
 江上 颯(長澤まさみ)
 九鬼研次(千原ジュニア)
 桐原里子(ともさかりえ)
 瀬川欣也(田中哲司)
脚  本 池端俊策
主題歌  いきものがかり『ふたり』

あらすじ  第9回 告白…離れたくない!!

 同期で整形外科医・半沢(尾崎右宗)が九鬼研次(千原ジュニア)
の詳細な検査データを渡す。盟の行っていた通り、末期の肺ガンだっ
た。

 半沢は、その市民病院では、手術できないので、江上盟(オダギリ
ジョー)が面倒を見られないか、と聞く。
 盟は手一杯で.....と言う。
 半沢は、小高教授(山田明郷)に相談してみる、と言う。

 −− 九鬼が、埼玉の市立病院で胸の検査を受けた。その病院にア
ルバイトに行っている同期の整形外科医が偶然そのデータをボクに見
せた。明らかな肺ガンだった。今日、更に決定的な慶差結果を見せら
れたら、妹・江上颯(長澤まさみ)はどう思うだろう。ボクは憂鬱に
なった。


 颯の口上は上手く、花が飛ぶように売れる。
 同業者がゼラニュウムを分けてくれる。
 裏では九鬼が、黙々と作業をしていた。
 颯は、肩が痛いのなら、休んでいたら?と言うが、九鬼は大丈夫だ
と断る。

 病院では検査ばかりで、何の結果も出ない。肺の検査までされたと
いう話をする。
 同業者は、病院を変わった方がいいんじゃないかという。
 九鬼は市立病院から、レントゲンのフィルムを貰ってきていた。

 −− ボクは妹に、九鬼の病状を説明すべきなのかも知れない。し
かしこうも考える。妹は、九鬼から直接聞くべきだ、と。
結果としてボクは、つらい役目から逃げているだけかもしれ
ないが。


 九鬼のフィルムや検査結果を紙袋に入れて持ち、バスに乗っている
颯。盟のところへ向かっていた。

 そのバスに偶然、看護師である英機美(西原亜希)も乗っていた。
 機美は颯のことを思い出し、明るく話しかける。これから盟のとこ
ろへ朝食を作りに行くつもりで、材料も持ってきた。この間冷蔵庫の
中を見たら、ジャムとマーガリンしかなかった。あれでは身体を壊し
てしまう。地元では、大勢の患者さんが盟を待っている。一日も早く
来て欲しくて、と言う。
 そういうの、盟は.....と言いよどむ颯に、言葉では断っていたけ
れども、内心では受け入れてくれていると思うと、あくまでも前向き
の機美。

 颯は無愛想に足を速めるが、機美は明るくついてくる。

 道路を見下ろして、颯と機美がやってくるのを見て、慌てる盟。

 −− 妹が来る。イヤな予感がした。あの看護師の英さんもやっか
いだ。いい人だけに追い返しがたい。ボクはここから逃げ出したい気
持ちになった。

 盟は逃げだそうとして急ぐが、間に合わず、結局玄関のチャイムが
鳴り、ドアを開けて、2人を迎え入れることになった。

 颯はせっぱ詰まったような声で、盟と2人だけで話したいという。
 機美は、それなら自分は2人の話が終わるまで、廊下で待っている
という。

 颯は盟に、九鬼のレントゲンフィルムを見せる。
 盟は、埼玉の市立病院に同期の医者がアルバイトに行っていて、九
鬼のデータを見せられていた。九鬼は肺ガンだと言う。
 颯は、盟ならこういうとき、どうする?と聞く。
 盟は、自分なら、設備の整った病院で再検査する、と答える。
 そしてどうするのかと聞く颯。
 盟は、手術適応か調べると答える。
 颯は、手術できるとしたら、どうするの?と聞く。
 盟は、手術をする。助かる可能性もあるのだから、と答える。

 それを聞いた颯は、トイレを借りるというと、中にこもって、泣き
続ける。

 −− ボクは時々、自分が医者であることを後悔することがある。
こういう時がそうだ。

 トイレから出てきた颯は、さっぱりしたような顔をして、九鬼に話
してみると言って、出て行く。

 廊下では機美が、チラシで紙飛行機を折って、飛ばして、時間つぶ
しをしていた。

 颯が出て行ったので、入れ替わりに入ろうとすると、書類を手にし
た盟が、玄関から身を乗り出していた。
 機美は代わりに届けると言うと、紙飛行機を盟に渡し、その書類を
手に持って、走り出す。

 颯は、バス停の手前で、バスがやってきたのを見て、走り出し、バ
スに飛び乗る。
 続けて飛び乗った機美は、颯を見つけると、書類を渡す。自分は次
の停留所で降りますから、と言って。

 颯は機美に、癌患者を扱ったことがあるか聞く。
 機美は、そういう病棟にいたことがあると答える。
 颯は、癌患者について聞きたいことがあると言い、いいですよと機
美。


 盟は、トーストにマーガリンを塗って食べ、珈琲を飲む。

 −− 結局看護師の英さんは戻ってこなかった。


 次の花を育てる準備をしている九鬼。
 颯が自分がやると言っても、九鬼は「オレには時間が無い」と言っ
て、作業を続ける。
 そして、朝早くどこへ行ってたんだ?病院か?何の病気か?と聞く。
 颯は、九鬼が隠しているなら、自分も答えない、と言う。

 九鬼は、自分は肺ガンだという。
 颯は、これで自分の病気は治った。九鬼が打ち明けてくれたから。
一緒に治療しよう。戸山医大で検査を受けて、と言う。

 九鬼は断ると言う。戸山医大ということは、盟が治療するってこと
だろう。盟に治療されるぐらいなら、癌が進行して死んだ方がましだ
という。

 颯が、医者は盟以外にもいると言っても、九鬼は同意しない。盟に
とって、オレは妹を奪った憎い男のはずだ。そんなドブネズミ、死ね
ばいいと思っているだろう。
 オレは颯に救われた。だが常に颯の後ろには、盟の姿がちらついて
いた。もう沢山なんだ、と言う。


 −− 今日は休日。理事長のお嬢さんとのデートの日だ。スポーツ
バイクに乗りたいというので、一緒に走った。妹からはあれっきり、
なんの連絡もない。電話をしてみたが、つながらない。勝手にしろ、
という気分だった。

 湖畔のレストランに二人は入る。
 大河原春奈(笹本玲奈)は、初心者のわたしの方が元気。まだ
10キロぐらい走れる、と言う。

 盟は元気が無い。すぐ顔に出るけど、何があったのかと春奈。
 盟は、知り合いが肺ガンだとわかりまして、と言う。

 春奈は、九鬼研次のこと?世間って狭いですね、と言う。
 埼玉の市立病院から内々に引き受けて貰えないかとの打診があった。
それを聞いた塚本(佐戸井けん太)準教授は反対し、盟が引き受ける
ならいいがと条件を付けた。塚本は、盟に関して、九鬼にいい印象を
持っていないと小高教授(山田明郷)から聞いた。
 盟が引き受けたくないなら、断ります。こんなことで、盟に悩んで
欲しくないから、と春奈。

 −− ボクはいよいよ憂鬱になった。九鬼というやっかいな人物を
病院が引き受けるかどうか、ボクの気持ち次第ということだ。九鬼の
運命をボクが左右すると言うことだ。冗談じゃない。


 帰宅した盟の携帯に着信。九鬼からだった。
 3日前から颯がいなくなって、連絡が取れないと、憔悴しきった声
で言う。

 ベンチに座っている九鬼の前に、自転車に乗って現れる盟。
 九鬼は黙って盟に紙を渡す。
 『探さないでください 颯』

 九鬼は、てっきり盟のところだと思った。着替えも、化粧道具も持
たずに出て行ったから、と言う。

 理由を問う盟。
 九鬼は、自分が戸山医大に行かないと言ったからだ、と答える。

 盟は、九鬼が病院へ行けば、颯は戻ってくる、と言う。
 九鬼は、肺ガンは、4段階あるが、3段階目だと言われた。でも、
自分には咳も熱もない。みんなでよってたかって、オレを病人にしよ
うとしている、と言う。

 盟は、九鬼の癌は、背骨と肋骨の間に入り込んでいる、と言う。そ
して、自分に何をして欲しいのかと聞く。

 颯を探してくれ、と九鬼。
 断る、と盟。


 帰宅した盟はメールを発信する。

 −− 東京にいる妹の知り合い、何人かに、妹の所在を訪ねてみた。
誰も知らなかった。

 盟が珈琲を飲もうとすると、チャイムが鳴る。
 ドアを開けると、九鬼が立っていて、話があると言う。
 話なら電話でもできる。颯がいるかどうか見に来たのか?と言う。

 九鬼は、入ってもいいかと聞く。
 そして、盟が返事をしない間に、さっさと上がってしまう。

 盟は、とりあえず九鬼に珈琲を飲むか聞く。
 頷く九鬼の前に、珈琲を置く盟。

 九鬼は盟に、名医か聞く。
 答えようのない盟。

 九鬼は、盟に手術して貰えば、必ず成功するのか?失敗したことは
ないのか?と聞く。
 「(失敗したことが)ある」と答える盟。
 九鬼は盟に、オレが憎いかと聞く。
 答えられ名手馬手。

 やがて盟は九鬼に、出ていってくれと言う。

 九鬼は、じゃあ盟に手術してもらっても死ぬことがあるんだな。桐
原里子(ともさかりえ)も、里子のアニキも、櫻井(大滝秀治)さん
もみんな亡くなった。だから死ぬのは怖くない。
 盟はどうだ?と聞く。
 盟は、怖いと答える。

 九鬼は、颯を探さないのかと盟に聞く。
 探さないと答える盟に、昨日花屋の仲間が颯を見かけたと連絡をく
れた。颯は熱があり、顔色が悪かった。よくしゃべる、岡山から来た
という看護師と一緒いたと聞いた、と言う。

 それを聞いた盟は、機美の携帯に電話する。

 機美が出て、今新宿にウィークリーマンションを借りて住んでいる、
と言う。
 盟が、そこに颯がいるだろうと言うと、機美は颯に携帯を渡す。
 颯は機美にいろいろ話をしているうちに、くしゃくしゃした気分の
時は、パンを作るとスッキリすると聞いて、機美と一緒に作っている
ところ。
 機美のところが居心地が良かったので、転がり込んでしまったと言
う。

 盟が、九鬼がここにいると言うと、颯は、絶対戻らない、と一方的
に電話を切ってしまった。

 盟は車に九鬼を乗せて、機美の所へ向かう。

 その途中、行っても無駄だと思う。颯は、会いたくないと言ってい
る。ボクなら行かない、と言う。

 盟は、一人で花を作れと言うのか。昔、そう思ったことがある。で
も、今は花畑へ行っても、花が同じに見える。オレは本当にこんなこ
とがやりたいのかって。最初は櫻井さんがいた。里子もいた。
 みんないなくなってしまった。東京で花作って、何が面白いのかっ
て。
 盟はみんなから必要とされている。でも、九鬼は誰からも必要とさ
れていない。九鬼も盟のようになりたいと思ったけれども、なれなか
った。
 だから盟は嫌いだ、と言う。

 −− ボクは、妹と九鬼を結びつけるのが、何なのか、やっぱりわ
からない。妹には、昔からわからないところがあり、未だにわからな
いということかもしれない。でも、今の九鬼の寂しさは理解できた。


 2人がウィークリーマンションに到着すると、その前で機美が待っ
ていた。
 機美は盟の所へ行かなければならないと思っていたけど、行けなく
て、と謝る。
 盟は、来てくれなくてもいいんだけど.....と口ごもる。

 機美は、颯は会いたくないと言っている。盟一人ならいいけれども、
九鬼と一緒ではイヤだと言っている、と言う。
 九鬼は、それでも会いたいと言い、押し切られた機美がオートロッ
クを解錠する。

 九鬼は、何号室?と聞く。
 203号室と機美が答えると、一人でエレベータに乗って、203
号室の前へ行き、チャイムを鳴らす九鬼。
 何度も鳴らすが、颯は頑として出ない。

 九鬼はチャイムを鳴らすのを止め、左手をポケットに突っ込んで、
遅れてやってきた盟と機美の間を走り抜き、エレベータホールに向か
う。
 おびえた表情の機美。

 九鬼は掲示板のポスターを一枚剥がし、左手をポケットから出すと、
手に握っていたマジックペンで、ポスターの裏の白紙に書き込みをす
る。

 そして猛然と駆け出すと、マンションの窓がある側へ駆けていく。
 フェンスをよじ登ると、203号室のベランダに向かって、マジッ
クペンを投げる。

 その音に、颯が目を向けると、九鬼がポスターの裏に書いた文字を
見せる。『戸山医大へ行く』

 颯は慌ててベランダへ出てきて、涙を流す。

 その様子を九鬼を追って駆けつけた盟と機美も見た。

 −− それは奇妙なロミオとジュリエットだった。奇妙なロミオが
ボクの妹と自分を投げ捨てて、告白しているのだ。ボクはなんだか少
し、胸をうたれた。


寸  評  盟は、颯の恋を心配していますけれども、自分の状況は大丈夫な
んですかねぇ。
 盟は春奈を取って、このまま戸山医大教授への道を進むのか(うま
くいけば、医学部長、学長への道もあり?)、機美を取って、岡山の
診療所で働くようになるのか。
 自分の人生が、分かれ道に来ているというのに、のんきですよね。

 そして、颯の心をほぐすために、結局盟の意思とは関係なく、九鬼
を治療することになるわけですよね。
 治療となったら、きっと盟は全力を尽くしますよね。

 結局颯は九鬼と結婚するのでしょうか。

 そろそろ時期的にまとめないと、困るのでは?

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 このところ、天気予報で雨が降ると言われながら降らない日が続いていて、
関東の水瓶にも、あまり水がたまっていないとか。
 それが、今日は豪雨でした。
 ただ、水瓶に水がたまるには、水源の山間部に降ってくれないとダメなんで
すよね。
 都会で降った水も、有効利用できるといいんですけどね。
 アスファルトに貯まって、歩きにくくなるばかりでは、もったいないです。

 ところで、里子が落ちた屋上と、『スマイル』で、まだ、町村フーズで働い
ていたときのビトと花が会っていた屋上って、同じような気がして。里子の方
は昼間で、ビトの方はいつも夜なのですが、あのアンテナとかが同じに感じて
しまいます。同じTBSだから、同じ建物でも不思議は無いのですが、実体は
どうでしょう。
(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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