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タイトル:憂国通信  2009/06/22


警視庁 ストリップに続きついにソープにもメス 吉原優良店摘発の怪 



日本では法律で売春は犯罪とされている。したがって、合法的に売春できる商売は日本には存在しない。
現在、日本では様々な売春の形態が存在するが、それら総ては非合法なのである。

しかし、現実に売春が摘発されるケースはまれである。国際的に児童ポルノが問題視されており、それに関連する取り締まりはそれなりに厳しいが、18歳以上の女性の売春に関しては、長い間野放し状態の観があった。

しかし、最近になって風俗取り締まりの状況に変化が現れた。いかにも胡散臭い性風俗ではなく、事実上国民に認知された「正統的性風俗産業」に官憲のメスが及ぶようになったのである。
いったい、警察の内部で何が起こったのだろうか?

老舗ストリップ劇場を摘発
http://www.oita-press.co.jp/worldSociety/2008/11/2008111701000189.html

≪警視庁保安課は17日までに、公然わいせつの疑いで東京都渋谷区にある老舗のストリップ劇場「渋谷道頓堀劇場」の経営者65)、ストリップ嬢(36)の2人を逮捕。公然わいせつほう助の疑いで、同劇場の従業員4人を逮捕した。≫

2008年11月17日のことである。 
このニュースは全国のストリップショーファンを震撼とさせた。
「渋谷道頓堀劇場」はストリップ劇場としてはきわめて正統的な営業を行っていた。

同じ日、埼玉でもストリップ劇場「栗橋大一劇場」が摘発された。

2009年2月24日には、創業40年を誇る京都市のストリップ劇場の「DX東寺」が摘発された。

2009年5月13日には千葉県の船橋市にあるストリップ劇場「ニュー大宝劇場」が摘発されている。

観客に陰部露出でストリップ劇場摘発 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090513/crm0905132142029-n1.htm

勿論これらのストリップ劇場で「陰部を露出」する等法律で禁止されている猥褻行為をしていたことは事実である。

摘発されるのは当然にしても、「どうして今まで見逃していたのに、ここに来て立て続けに…?」という疑問は残る。

警察が本格的にストリップ劇場に介入しだしたのは2008年10月のころのようだ。道頓堀劇場に先立って、大阪の男性ストリップや名古屋のマンションストリップなどが摘発されている。

どうも雑魚は狙わず、いきなり老舗を潰すのが警察のやり方らしい。

ソープランドの摘発も同様の手法だった。

業界震撼! 吉原の最大手ソープランドが摘発された“ある事情” 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090621/crm0906211301005-n1.htm

≪日本一のソープランド街である東京・吉原。 
江戸時代から脈々と続く大歓楽街で、業界最大手の「角海老グループ」が摘発された。 
無届けの風俗案内所を運営して客を案内し、売春する場所を提供するなどした疑いだ。 
同グループは、かつて「警察に協力的」(業界関係者)とされたソープ界の顔とも言える存在。 
吉原の案内所のほとんどが無届けといわれる中、そんな「優良店」になぜ捜査の手が伸びたのか。 
警視庁の“逆鱗”に触れた理由を探った。≫

かつての吉原には遊女とお客さんを会せる目的の「引き手茶屋」なるものが存在した。
その伝統文化を重んじているのか、吉原には「喫茶店」が多い。
ここを利用すると吉原ソープ嬢の情報を公開してくれるらしい。客にとってはなかなか便利な茶店なのである。 

警視庁はこのような茶店に「偽装案内所」という無粋な呼び名を付している。この手の茶店は吉原に35店前後あるようだ。 

東京都にはソープランドに関する条例があるらしく、案内所を開業する場合は、開店の10日前までに都公安委員会に届け出なければならない。 

≪だが、警視庁幹部によると、吉原の案内所のほとんどは届けが出ていないという。≫

角海老グループの場合は「喫茶店」ではなく、リネンの「配送センター」の看板を掲げて偽装していた。 
どうもこのやり方が警察の逆鱗に触れたようだ。

≪無届けで風俗案内所を営業していたとして、警視庁保安課と浅草署は、東京都風俗案内所条例違反容疑で「角えびグループ配送センター」店長(53)を逮捕。さらに8日に売春防止法違反(場所提供業)幇助容疑で再逮捕に踏み切った。≫

今回の摘発は売春容疑ではなく「違法案内所がけしからん」ということのようだ。

ではソープでは常識になっている性行為はお咎めがないのだろうか?

≪ソープランドは、一般的にほとんどの店で実際に性行為が行われているとされるが、摘発されるケースは少ない。 
東京都内でも昨年は例がなく、一昨年に2件があっただけ。 
売春防止法違反に問われにくいのは、「店内でたまたま知り合った男女が合意の上で性行為に至る」という建前があるからだ。 ≫

個室の中でソープ譲と客が自由恋愛していたとは知らなかった。世の中すごい理屈がまかり通るものである。

角海老と警察は長い間持ちつ持たれつでやっていた。

≪「最近、グループ内で代替わりがあり、息子さんの世代になってから警察への対応が変わったというウワサもある。≫

どうやらこのあたりに真相がありそうだ。
「警視庁は東京五輪などを控え、浄化を進めている最中」という話もあるが、ガセ臭い。
確かに慎太郎が歌舞伎町あたりで一時パフォーマンスをしていたが、慎太郎も警察も裏社会の事情を無視することなどできない。

老舗を脅して業界全体を締め付けるのは江戸時代以来のお役人の常套手段である。「なぜ摘発したか、その訳は自分で考えろ」という謎かけである。

欲しいのは山吹色の菓子折か?
風俗産業は不況の影響をもろに受けるので、付け届けをするゆとりがなくなったのかもしれない。

もう一つ考えられるのは、御用暴力団が入れ替わった可能性である。それまで、官憲に守られて縄張りにあぐらをかいていた連中が、一転駆り立てられる立場になってしまうことも裏社会ではよくある。

私にとっては、ストリップ劇場もソープランドも無縁の存在だが、それらの施設を利用しているのはお年寄りが多いようだ。年金生活しているじいさん達の数少ない憩いの場を奪うという敬老の精神とは真逆のことを警察もやらかしているのだが、国会等で問題視される可能性はまずないだろう。

お年寄りの過半数を占めるおばあちゃんの支持を得られないので議員さんも動いてはくれない。

少ない年金から捻出して、月に一度ソープやストリップに通っていたじいさんには、当然ながら介護保険も適用されそうになく、ますます住みにくい世の中になっていくようだ。

 

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