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タイトル:憂国通信  2009/06/21


仙台乱交パーティー摘発の怪 越権捜査か? 


仙台が属する東北地方は乱交パーティが盛んなようである。乱交パーティの愛好家は全国津々浦々だが、人口比で見ると東北地方は愛好者が多いようだ。
歌垣の風習が色濃く残っているのかもしれない。「ナニャドヤラ」も東北地方の盆踊りの定番である。語義に諸説はあるが柳田国男説の「私をどうにでもしてちょうだい」という意味が一番合理的なようである。

今回取材のためにネット上で「乱交パーティ」で検索してみたが、同好の士が非常に多いことに驚いた。

これだけ全国に愛好家がいるのに、どうして仙台で逮捕されてしまったのだろうか?
そもそも乱交パーティは「犯罪として成立するのだろうか?

乱交パーティー摘発 「これ犯罪なの?」疑問相次ぐ
http://news.livedoor.com/article/detail/4210946/

≪ネット上で出ている反発の声に対し、仙台中央署の副署長は、こう理解を求める。「逮捕したのは、マンションの一室とはいえ、不特定多数の者が、公然と性行為をしていたからです。参加者が、ほかの全裸の参加者を見ることができる状態でした。ストリップショーでも、性行為を客に見せるようであればダメです。お金を取ったこととは、関係ありません。知人同士でも、状況によっては公然わいせつに問われます」≫

ということで、現行法では複数の人間が見える場所で性行為をすると猥褻罪が適用されるようである。

もう一つの謎は、どうして警察が乱交パーティの存在を知り得たかということである。
ネット上で堂々と開催予告しているくらいだから、警察が現場を確認するのは容易である。

仙台中央署によると、摘発のきっかけは、「匿名での通報だった」と主張している。しかし、マンション12階のため外からは見えず、声がうるさいという苦情も聞いていないということから、わざわざ通報するようなお節介がいたかどうか怪しいのである。

同署副署長は、こう説明する。

≪「ネット上で情報があるからといって、他人の家に勝手に踏み込むことはできません。裏付けがないと、裁判所から逮捕令状が取れないからです。今回は、通報があって、確実にパーティーが開かれることが分かったから摘発しました」≫

奥村徹弁護士は、摘発の理由について、1回のパーティーで16人もの参加者がいたことなどが大きいとみている。さらに今回は男性から1万5000円を徴収していたので「営利目的」と判断できるらしい。
この会費で複数の女性と性交できるのならば「良心的値段」という解釈も成り立つが、警察はそう解釈してはくれていないようだ。

≪もし、パーティーがしたいのであれば、現状では規制のない国でするしかない≫

これが今回の結論のようである。
奥村徹弁護士もこう述べている。

≪「刑法には、古い考え方に基づいているところがあり、時代に合わなければ変えられていくでしょう。こうした類のパーティーがあってもいいと社会的合意ができれば、将来は改正される可能性があると思います」≫

早急に国会で慎重な審議を行い、刑法の改正が望まれる。

 

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