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タイトル:憂国通信  2009/06/15


中国政府が国民に義務づけた検閲ソフトは米社のパクリだったことが判明 


パクリは隠微な犯罪行為であるから、普通はばれないようにこっそりやるものである。しかし、中国では政府が堂々とパクリをやってはばからない。

GDPは確かに日本を追い抜こうという勢いであるが、この国の政府は相変わらずムチャクチャである。

そもそも「フィルタリングソフトとは何じゃい?」という御仁も多いだろう。

簡単に言えばガキにエロサイトを見せなくさせるツールである。

フィルタリングソフトのしくみ
http://www.iajapan.org/rating/filtering2003.html

しかし、中国の場合は思想統制をしたいからやっているのが見え見えである。
情報操作をして国民を洗脳しておかないと一党独裁など保てないのである。

一党独裁を維持する方法としては、一番頭がいいのは、似たような政党で適当に政権交代をさせることだ。これをアメリカ方式と呼ぶ。今度日本も採用するやつだ。国民も適当にガス抜きされ、一党独裁支配されている被害意識がわきにくい。

国民を徹底してお馬鹿状態にして情報を遮断しまくる。かつてのロシア、現在の北朝鮮である。まあ、北朝鮮方式とでも呼んでおこう。

北朝鮮方式はきわめて古典的なやり方なので、小国ならば現在でも結構通用する。軍事独裁国家などほとんどがこの方式を愛用している。

中国も共産党しかないから、当然一党独裁方式である。国がでかいのは難点だが、貧乏な頃はこれでもよかった。国民が慢性飢餓状態で食うや食わずでは、なかなか知識や教養も身につかない。

しかし、これでは国力も向上しないので、一部の富有階層を優遇せざるを得ない。
中国の場合、民営化がうまくいった。もともとアナーキーな国民性なので、政府がどんなであれ商売熱心なのだ。結果としてGDPの向上に役立ったわけだ。
出版物や放送ならば検閲統制が可能だが、インターネットには困ってしまった。
国民が急激に富裕化して、ネットをやり出したので、今までついていた政府の嘘が一気にばれ出したのである。

景気がいいから国民もそれほど文句を言わないが、一端歯車が狂えば、暴動が起きることは必至である。

中国も時間の問題で北朝鮮方式は破綻するだろうが、うまくアメリカ方式に移行できるかは解らない。
内紛で核ボタンだけは押さないでもらいたいものである。

コード盗用に脆弱性――中国フィルタリングソフトの問題、米研究者が指摘
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/15/news028.html

≪中国政府がPCへのプリインストールを義務付けているフィルタリングソフトに、重大な脆弱性や、米国産ソフトのコードが含まれていることが明らかになった。≫

ただパクっただけではなく、重大な脆弱性まであったようだ。どうも中国はIT関連のスキルが弱そうである。後発のインドにすぐ追い越されそうだ。

国民に強制した問題のフィルタリングソフトは「Green Dam」という名称である。

≪Green Damはブラックリスト方式でWebサイトをブロックし、画像認識技術を使ってヌードと思われる画像を遮断する。また、ほかのアプリケーションのテキスト入力フィールドをスキャンし、ブラックリストにある単語を含んでいるかどうかをチェックする。中国政府が「主な遮断対象はポルノ」と主張している通り、ブラックリストには「熟女」「人妻」などの単語が並ぶが、「法輪功」「天安門虐殺」などの政治的なキーワードも含まれている。≫

またセキュリティホールが二つもあるから、ハッキングも簡単なようだ。

≪また研究者らは、Green Damのブラックリストの多くが、米国のフィルタリングソフト「CyberSitter」から盗用されたものであることも発見した。≫

当然ながら中国政府はパクリの事実を認めていない。

<レコチャ広場>インストール義務化の検閲ソフトはパクリだった?!米企業からソースコード盗用か―中国
http://www.recordchina.co.jp/group/g32417.html

アメリカは中国に対してバッチリ損害賠償訴訟を起こすべきだろう。


 
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