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[反授権規範政治の真相]「巷の政治談議」と「グローバル・ネット政治談議」のリソナンス(共鳴) <注記0>お手数ですが、当記事の画像は下記URLでご覧ください。 http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20090612 <注記>右上のヤン・フスの画像は、http://www.ceskatelevize.cz/specialy/nejvetsicech/dokumenty_osobnosti_husより(関連記事、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20090605を参照乞う) 【プロローグ】Documentary on Jiri Trnka : PART 1(反権力サブカルチャーの真髄、イジー・トルンカのチェコアニメ) [http://www.youtube.com/watch?v=uwofSxBiNfc:movie] ・・・ロシアのセル・アニメ「せむしの仔馬」、「イワンの馬鹿」、「アンデルセン童話」などで知られる(人形)アニメを創ったのはチェコのイジー・トルンカ(Jiri Trnka /1912‐69)です。これに先立ち、チェコには長いドイツ語(ハプスブルク朝)支配の時代に“チェコ語とチェコの民衆文化”を継承するという意味で反権力的な役割を担った人形劇の伝統があります。 ・・・そして、驚くべきことですが、チェコが誇るのこの伝統の嚆矢の時代(17世紀)に、しかもそのような反権力的な培養地の中で、今の我々が当然視する“義務教育の意義”(同一内容、同一年齢、同一時期の教育の重要性=一般国民へ政治悪批判が可能な判断力の基礎を植えつけることの大切さ)がコメニウス(Johannes Amos Comenius/1592−1670/チェコの教育学者)によって発見されています。 ・・・このような観点からしても「麻生・国立マンガ喫茶」構想なるものの“マンガ的なバカバカしさ”(=サブカルチャーの役割を曲解していること)が浮きぼりになると思われます。 (関連・参照 → http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20090601) 1 巷の政治談議(?) ・・・以下は「とむ丸の夢」さんのブログ記事[巷の政治談義(?)、http://pokoapokotom.blog79.fc2.com/blog-entry-1112.html]からの転載です。 ・・・・・ 昨日、始めて幸福実現党のポスターを見ました。 1軒の店舗の壁に3枚も並んで。よほど熱心な信者さんなのか、と妙に感心。 それにしても、やけに明るさ満開の候補者の笑顔。 誰の幸せを実現しようと言ってるのかな? で、その斜め向かいには公明党のポスター。 そして“公明党→創価学会”という連想で思い出したご近所の70代後半のおばさまと最近交わした話。 アソウさんは、北朝鮮に強硬姿勢だけど、アソウさんとこのセメント会社は北朝鮮で儲けているんだってねえ。 うん。 ネットじゃ知られた話だけど、どうして知ってるの!? ほら、創価学会の友達から教えてもらったのよ。 ここで、もっと驚いたのは当然。 ご近所さんの友人の学会員の方は、やはり同じくらい高齢。 ネットはしないし、まさか、学会でそんな指導をしているとは考えられないし…もしかしたら、考えられるかも…… … … でも、多分、同居している息子さんに教わったのだろう、ということでしたが、どうなんでしょうね。 さて、本日、入院する叔父に一日付き添っていた時に耳に入ってきた、5,60代の男性の会話。中でも衝撃的だったのはつぎの言葉。 ○○(自民党市議会議員の名前)から(自民党候補者への)投票頼まれたけど、“ただ”ではせんでえ、といっといた。 こんな要求をする人が今でもいるのは事実なんですね。で、大声でそのことをあたりかまわずしゃべって。 ちなみに、この男性が頼まれた衆院選自民党候補者は、小泉チルドレンのひとり。 まさか、ただでは票を入れないでえ、と言われて何か見返りをすることはないとは思いますが。 でも、もしかしたら、市議会議員選挙の時は何かしたのかもしれない、と想像するのは、不思議ではないですよね。 思わず後ろを振り返って発言したご当人の顔を見てしまいました。 人品卑しからぬ紳士風、と言いたいところですが、まあ、そうではありませんでした……人を見かけで判断してはいけませんが。 これが日本の選挙風景の一部なのか? ごくごく一部に過ぎない、と思いたいです。 2 グローバル・ネット政治談議 ・・・以下は、「2009-06-05/toxandoriaの日記」の[「歴史と市民意識」の葛藤に思慮が及ばぬ「日本核武装論」なる冷酷な官僚型・硬直思考の愚、 http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20090605]の<コメント&レス>からの転載です。 ・・・・・ pfaelzerwein 2009/06/07 20:09 「我々は戦うべき時は戦わねばならない。」麻生 こんな記事を見かけましたが、こんな好戦的で「国民の生命と財産を賭ける」首相を放って措いて大丈夫ですか? toxandoria 2009/06/07 21:18 pfaelzerweinさま、コメントありがとうございます。 ◆「対北、戦うべき時は覚悟を」…麻生首相が演説、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090607-00000588-yom-pol それは、このニュース(↑)のことだと思いますが、これは今まさに“日本政治を席巻して我が世の春を唄う<世襲議員なる存在>のマンガ的軽薄さが”露呈した瞬間だと思います。 麻生に限らず、安倍にしろ、福田にしろ、小泉にしろ、彼ら世襲議員連中の<危うさと胡散臭さの本質>は、彼らに特有なこの『軽薄極まりない政治屋“世襲家業”意識』(麻生屋、安倍屋、福田屋、小泉屋?)にこそあり、それはヤクザ世界の“××一家”意識に近いようです。 しかも、この『軽薄極まりない政治屋“世襲家業”意識』からすれば下々の日本国民の生活・生命・財産など屁でもない存在のようです。が、その問題の根本は日本国民が心底から彼らのこの正体(実像)を見抜けるかどうかにあります。 然るに、肝心の場面になるとガセ情報に踊らされてヘロヘロする日本のマスゴミは、この『軽薄極まりない政治屋“家業”意識』に必ず尻尾を振ります。翻れば、太平洋戦争への突入時も同じでした。 しかも、結局、日本の高級官僚とマスゴミの「ごく仲間内的な“家業”意識」を許してきたのが他ならぬ日本国民自身なので、万が一の時は“自業自得を覚悟する”しかないのかも知れません。 このように理解すると、北の金正日(キム・ジョンイル)一家と麻生一家・安倍一家・福田一家・小泉一家らは相似形に見えてきます。つまり、「対日、戦うべき時は覚悟を」と「対北、戦うべき時は覚悟を」は表裏一帯という訳です。 チェコ・ナショナリズム史で重要エポックを画した、二度におよぶ「プラハ窓外投擲事件」(三度目はソ連共産党による謀略の臭いがしますが・・・)とまでは行かずとも、この類の<市民意識の高揚・純化>を期待するのは日本ではとても無理かも知れません。 そもそも、現代の日本人には“健全で力強い民主主義社会を自らの手で創り出すという意識”が殆ど存在していないと思われます。 同じことは、歴史経験的・経路依存的な順化努力で何とか市場主義経済を自らの血肉化しようと格闘する中欧諸国・知識人らの粘り強さと、いまだに小泉旋風に煽られヘロヘロしている日本の御用学者らのひ弱さとの違いにも見られるようです。 3 エピローグ 偶然ですが、(1巷の政治談議(?))と(2グローバル・ネット政治談議)から『日本政治の中枢にしぶとく巣食う宿痾』の醜悪な実像が垣間見えたような気がします。 殆どのメディアは、“6月7日開票の欧州連合(EU、加盟27カ国)の欧州議会選挙で、深刻な金融危機に襲われた加盟国で国政与党(フランスとドイツの左派など)が敗北し各国で極右が健闘するなど、雇用不安を招いた政府に対する市民の不満が噴出して、全般的な欧州市民意識の右傾化が進んだ”と報じています。 しかし、これはマスゴミらしく粗雑で危いミスリードな報道スタンスだと思います。それよりも、留意すべきは、このような「麻生マンガ政権の好戦的な姿勢」と呼応するかのように、下◆のような「日本・極右(=実像は好戦的な偽装右翼・偽装保守)の蠢きが再び活発化する気配」が見られることです。 ◆「NHK番組の偏向検証」自民有志(偽装極右の美しい領袖?=安倍元首相ら)が議連結成(よく飽きもせず、よくも懲りずに、NHK等メディアへの圧力議連を再び?)へ、http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090604/biz0906041938016-n1.htm ・・・これには、余りにも美し過ぎる(?)安倍晋三両元首相やヘロヘロ中川昭一前財務・金融相ら“日本のイケメン英雄”を自負する約60人の国会議員が参加しており、議連を代表する当代随一コワモテの古屋圭司会長は、価値観外交を推進する議員の会・会長でもあり、この妖しい蠢きは明らかに日本・偽装極右(≒偽装右翼・偽装保守)の再起動だと思われます。 ◆憲法審査会規程を制定 衆院、与党多数で可決(2009.6.11)、http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009061101000479.html 従って、メディアの多くが今回の欧州議会選挙の結果を“金融・経済パニックを背景とする世界的右傾化への選好の流れ=右傾化は世の流れ”であるかの如く“軽薄に報じる姿勢”の背後にあるものをこそをシッカリ見据えるべきです。そこには我われが真摯に批判し、葛藤し、対決すべき「ネオリベ・極右・マスゴミの談合」という政治悪の深層が潜んでいるはずです。 そして、その中枢で偽装的な雄叫びを上げ続けるのが中川秀直・久間章生ら“守銭奴”の本性が疑われる偽装国会議員たちです(関連参照 → http://archive.mag2.com/0000017208/index.html)。 いずれせよ、今のままでは、日本政界の中枢に寄生する「ネオリベと巧みに癒着した偽装右翼・偽装保守勢力」の胎動は要注意であり、たとえ民主党政権が実現したとしても実態は何も変わりません。 つまり、この厄介な宿痾の病巣が完全に摘出されるか、その感染力と病原菌毒素が希釈されない限り、日本の反民主的<政治悪>は永遠に“伝染(うつ)るんです状態”であり続け、日本の権力中枢を席巻する「反授権規範的異常政治」が完治することもあり得ないのです。 なお、「ネオリベと極右勢力、双方」と真摯に葛藤する欧州政治の真相については、次回記事[2009年春/チェコ・プラハの印象(2)]で書く予定です。 DISINFECTION、Lara Fabian Tu es mon autre [http://www.youtube.com/watch?v=XfzR1yTulPE:movie] |