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タイトル:憂国通信  2009/06/10


麻生首相 都議選候補の息子に「世襲頑張れ」とエール 

巷間ではアホウ首相と呼ばれて久しいが、「漢字読めない・空気読めない」は彼のトレードマークである。
内閣支持率もすっかり低位で安定してしまい、今更何をやろうが関係ない段階に達している。
今回の件では、もはやバカウヨも書き込みようもないみたいで、音無しの構えである。
「こんな首相を誰が選んだ?」であるが、元を正せば郵政民営化の売国政策に意味も解らず賛成票を投じてしまったおばちゃん達の責任に帰するのである。
前回の総選挙で、男はそれでもまともな人間の方がかろうじて馬鹿を上回っていた。
不幸にして売国奴小泉はおばちゃんに人気があったのだ。おばちゃんが日本を亡国に追いやった構図である。東京賭痴事も大阪腐痴事も今あるのはこれらお馬鹿なおばちゃん達のおかげである。馬鹿なおばちゃん達とバカウヨどもは本人の意志とは無関係に同じような投票行為をやらかしているのである。

では、どうしておばちゃん達がバカウヨ並にお馬鹿になってしまったのか?
原因はテレビ番組だろう。ワイドショウでおばちゃん達を洗脳した成果であると思われる。
ワイドショーの司会者が三途の川の渡し守になっているのだ。

麻生首相「世襲頑張れ」と奨励=都議選候補の息子に
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009060901020

≪麻生太郎首相は9日夜、東京都議選応援のため、品川区から出馬予定の自民党候補者の事務所を訪れ激励した。首相は、候補者の小学3年生の息子に目を留めると、両手で肩をたたきながら、「おまえが跡継ぐのか。世襲頑張れ。親の跡継いで悪いことは何もない」と世襲を奨励。≫

同じ記事だが、サンケイさんのは」もう少し詳しい。

「世襲がんばれ」首相が都議選応援で立候補予定者の子供に持論? 
 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090609/plc0906092152021-n1.htm 

 ≪首相は「間違いなく親の背中を見て子供は育つ。 
親の背中を見て『ああなりたい』と思われたおやじはいいおやじだ。 おれはそう思って育ってます」と力説した。≫

おやじが利権の上にあぐらをかいて楽して儲けているのを見れば、息子だって「ああなりたい」と思うだろう。 

では、自民党のドタバタぶりを拝見しよう。

小泉、臼井氏らの公認外せば「混乱」…世襲問題で自民・菅氏
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090606-OYT1T00683.htm

≪自民党の菅義偉選挙対策副委員長は6日、大津市での党の会合で講演し、「世襲」候補の立候補制限について、「公認候補に内定した人を直前にパフォーマンスで外したら混乱が起きる。これからの人たちにはしっかりと制限をする」と強調した。≫

ということで、特に悪質な事例である小泉元首相の次男、進次郎氏(衆院神奈川11区)と臼井日出男・元法相の長男、正一氏(同千葉1区)の2人を対象外とすることは当然だとの考えを改めて示した。

菅氏が頑張っているのは、世襲に利権を持って行かれるのがおもしろくないからである。「成り上がりVS世襲」の対決である。

自民改革案、世襲を事実上容認…公募などオープン選考条件に
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090606-OYT1T00106.htm?from=nwla

≪答申案では、「世襲候補の制限」の項目の中に〈1〉オープンプロセスによる厳正なスクリーニング(選別)を公認の条件とする〈2〉資金管理団体の継承を禁止する――と明記。これに対し、総会では「今後もずっと(世襲候補を)認めると読める」(小野次郎衆院議員)などの疑問の声が出たが、武部氏はこの文言の解釈については答えなかった。≫

ということで、自民党内では世襲組の大勝利に終わった。
 
自民改革実行本部「世襲制限」案に批判続出、再協議へ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090609-OYT1T00971.htm

ただ、武部氏もあまりに露骨な決定をしてしまったので、幹部会終了後、世襲制限の導入時期について「総裁に答申して総裁がどう判断するかだ」と記者団に語り、答申には導入時期を明記せず、麻生首相に責任を丸投げしてしまった。

それに対する麻生首相の判断が冒頭の「おまえが跡継ぐのか。世襲頑張れ。親の跡継いで悪いことは何もない」である。

世襲の申し子である麻生氏が世襲を否定することは、自己存在を否定することを意味する。
麻生氏程度の能力の人物が仮に平均的サラリーマン家庭に生まれたら、今頃は3流企業を課長で退職して、少ない年金を補うために駅前の駐輪場で自転車整理でもやっていることだろう。

世襲制限の内規決定=民主
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200906/2009060900438&rel=j&g=pol

≪民主党は9日午前の常任幹事会で、国政選挙で世襲候補を制限する内規を正式決定した。党所属国会議員の引退などで空いた選挙区に3親等以内の親族が連続して立候補する場合は公認しないことを明記。衆院の比例代表単独で当選した議員や参院の比例選出議員の親族が、比例のみで出馬するのも認めないとした。次期衆院選から実施する。≫

民主党は自民党のドタバタぶりを見て、徹底した世襲攻撃キャンペーンに打って出るようだ。
しかし、民主党も自民党ほどではないが結構世襲は多い。党首自体もド世襲である。
鳩兄が平均的サラリーマン家庭に生まれたら、麻生さんと一緒に自転車整理している人生だった可能性も高い。

世襲制限は「憲法違反」=民主・渡部氏
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200906/2009060800979&rel=j&g=pol

≪民主党の渡部恒三最高顧問は8日夜、日経CNBCの番組に出演し、国政選挙での世襲候補の立候補制限について「憲法違反だ。この国の国民であれば、選挙に立候補する権利がある」と批判した。民主党は既に世襲制限案を取りまとめ、次期衆院選マニフェスト(政権公約)に盛り込む方針だが、渡部氏の発言はこれに否定的な見解を示したものだ。
 渡部氏は「吉田茂の孫(の麻生太郎首相)と鳩山一郎の孫(の鳩山由紀夫民主党代表)が次の首相を争っているときに、世襲が善い悪いなんて議論していることそのものがおかしい」と指摘した。≫

その通り、世襲制限は憲法違反である。世界の先進国で世襲制限している国など存在しない。しかし、先進国中(イギリス・カナダ)の貴族院・上院などは除いて、世襲議員が5%以上いる国など日本以外には存在しない。イギリスとカナダの議院制度は日本以下のひどいものだが、それ以外の国ではそれなりにコモンセンスが機能しているものと思われる。

つまり、あえて世襲制限しなくても公正な選挙が行われているのである。程度の低い中学校などでは校則で髪の毛の長さやスカート丈を規制しているが、要するに民度の問題だろう。

 

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