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===================================================== 発行部数 26 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2009/05/29 (Fri) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.金曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 金曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 名探偵の掟 局 名 テレビ朝日系 放映日時 土曜23時15分 キャスト 天下一大五郎(松田翔太) 藤井茉奈(香椎由宇) 森山瑞希(ちすん) 植松慶太(入江甚儀) 大河原番三(木村祐一) 原 作 東野圭吾『名探偵の掟』 脚 本 大石哲也ほか 主題歌 馬場俊英『ファイティングポーズの詩(うた)』 あらすじ 第7話 美しき殺人者 古今東西、本格ミステリーには、話を盛り上げるための御約束があ るのをご存知だろうか。 主人公の名探偵は、華麗に登場し、鮮やかに事件を解決しなければ ならない。 脇役の刑事はとぼけた役でなければならない。 女性刑事は名探偵に恋しなければならない。 これはそんな数々の掟に縛られた推理小説の中のお話である。 第7章 トリックの正体 黄部矢一朗(大和田伸也)の邸宅。 そのベランダで、天体望遠鏡をなでている名探偵・天下一大五郎 (松田翔太)。 すると規則正しい何かを打つ音が近づいてくる。 天下一は杖を突いてやってくる矢一朗に、無理をしないように手で 制して、「お休みなさい」と言う。 すると銃声が聞こえる。 下の部屋かなとベランダから身を乗り出す天下一。 身を乗り出しすぎて、転落。 木に引っかかって、なんとか無事だった。 起き上がって部屋を覗くと、ベッドで、人が殺されていた。布団の 羽毛が、飛び散っている。 天下一は、飛び出してきた青野(佐戸井けん太)に、玄関をチェッ クしてくれるよう言う。 天下一は、すれ違った赤井留美に、危ないから部屋に入っているよ う言う。 そして玄関にたどり着くが、鍵は閉まっている。 顔を覗かせた矢一朗の妻・黄部真知子(筒井真理子)に、誰か見な かったか聞く、天下一。 天下一以外見なかった、と真知子。 翌朝、リビングに集まる人たち。 矢一朗は杖を突きながらやってきて、こういうことは初めてなので、 と言う。 警察に連絡しなければ、と青野。 それなら、もうしましたと天下一。 やってくる大河原。また洋館か、とつぶやきながら、玄関を開ける。 新人刑事・藤井茉奈(香椎由宇)は、今日は交通課にかり出され、 着ぐるみを着てビラを配っている。 婦警の森山瑞希(ちすん)が、殺された人がわかった、と言う。 灰田次郎(坂本真)だ、と。 大河原が、「ここは素人探偵の出る幕やない」と言うが、天下一は 今回は関係者です、と言い返す。 天下一が犯人か?と大河原。 そんなことない。天下一は、矢一朗氏から相談を受けていた。 矢一朗の父親は黄部正吉といい、黄部コーポレーションの社長。大 金持ちだったが、先日亡くなった。 矢一朗は正吉の息子であるが、ややこしいのは、正吉の手紙を持っ ている人にも遺産を分配するよう書かれていたこと。 灰田はその手紙を持っていた。 なんだ、遺産分配をめぐる争いか、と大河原。 天下一は夕べのことを話す。 夕べ、矢一朗は体調不良ということで、自室で夕食を摂り、同席し なかった。 灰田は、正吉の遺産が手に入れば、一生遊んで暮らせる、と言う。 真知子は、正吉の遺産をどうする気なんですか?まさか恵まれない 人に寄付するなんて言うんじゃないですよね。でも、それなら恵まれ ない人、知ってますよ、と自分を指す灰田。 そこに同席していた留美は、灰田の言葉に気分を害して、中座して しまう。 大河原は、名探偵の前に、そんな人物が現れたら、殺してって言っ ているようなもんだよな、と言う。 そして、今回のテーマは、何か聞く。犯人消失か?と。 でも、天下一は言えない、と言う。 いつも言いたがりのお前が、なんで?と大河原。 天下一は、今回はそれを言うと、犯人分かっちゃいますから、と断 る。 留美は、正吉と二番目の奥さんとの間に生まれた娘だった。元々黄 部邸で生活していたが、10年前母親が亡くなってから、母親の実家 に引き取られ、『赤井』姓を名乗っている。 留美の事情聴取をしましょう、と瑞希。 だが、天下一は、まだ留美は事件のショックから立ち直れていない ので、あとにしましょうと言う。 いよいよ留美の事情聴取をする段になり、天下一は大河原に、くれ ぐれも何かに気付いたとしても、決して何も言わないように、と言う。 ここに茉莉がいないのが救い。茉莉はその場の空気が、読めないか ら、と言う。 留美に会った大河原は、ろくろく言葉を発せず、天下一はまたにし ましょう、と大河原を連れ出す。 大河原は、今のはなんだ。みのもんたでも、『お嬢さん』とは呼べ ない、と言う。 天下一は、素敵なお嬢さんじゃないですか、と言う。 大河原は、いくらおとぼけ刑事のオレでも、今回ばかりは、難しい かもしれないぞ、と言う。 天下一は、留美さんはどこからどうみても、立派なレディーじゃな いですか、と言う。 一同を集める天下一。でも、そこには留美がいない。 瑞希が呼んでくると言う。 慌てて止める大河原と天下一。 すると矢一朗が調子が悪くなったという。 真知子に付き添われ、自室へ戻る矢一朗。 大河原と天下一は、「どうぞ、どうぞ」と部屋に帰らせる。 大河原と天下一は、今回は茉莉がいなくてよかった。でももう1人、 危ない奴がいる、と瑞希に帰れ、と言う。瑞希には天下一とのラブの 芽は無いから、と大河原。 泣きながら去っていく瑞希。 そこに留美が真知子に付き添われてやってくる。 瑞希と留美がすれ違う。 焦る大河原と天下一。 でも、泣いていた瑞希は、留美に気付かず、去っていく。 留美、真知子、青野を前に、推理を話す天下一。 犯人は男だ。それは天下一が見ているから確かだ。 この中で男といえば青野だと言う。 大河原が青野を逮捕しろと言い、制服警官に連行される青野。 そこに茉莉が「遅くなりました」と瑞希と一緒に駆け込んでくる。 焦る大河原と天下一。 早く交通課に帰れ、と大河原。 茉莉は、お役ご免になったと言う。生意気なガキに藤井家流のお仕 置きをしただけなのに、と。 そしてすでに調査してあると、黄部コーポレーションの株主説明会 が行われると、その案内状を見せる。 だが、茉莉を追い払おうとする大河原と天下一。 その時、泣いている瑞希に、ハンカチを差し出す留美。泣いていた ら、美人が台無し、と。 瑞希は、美人なんて言ってくれるなんて、と言って、留美もかわい いと言う。 恥ずかしそうに喜ぶ留美。 大河原は、瑞希は『美人』と言われて、舞い上がってしまい、何も 見えなくなってしまったんやと言う。 茉莉は、男が犯人というなら、一番怪しいのは、あの女装している 男じゃないか、と留美を指す。 留美は女性だと言い張る大河原と天下一に業を煮やした茉莉は、留 美の手を引き、黄部コーポレーションの前まで連れて行く。 茉莉は、留美を知っている人間がやって来れば、留美が女装した男 だとすぐわかるはずだと意気込んでいる。 でも、やってきた人は、「留美さん、お変わりないですね。どんど ん若くなる見たい」と挨拶する。 ホッと胸をなで下ろす大河原と天下一。社長に逆らえる社員はなん ていないんだ、と納得する。 一人悩んでいる天下一。 そこに天下一に呼ばれてやってきた植松慶太(入江甚儀)。 例のブツは?と天下一に言われ、数冊のデートマニュアル本を渡す 慶太。 天下一は、「原点回帰だ」と言うと、慶太を帰らせる。 留美とこじゃれたレストランでデートする天下一。 それを離れた席から観察する大河原、茉奈、瑞希。 瑞希は嫉妬に燃えているが、茉奈は別の意味で天下一が心配だと言 う。 サラダのにんじんを天下一のお皿に入れないようにする留美。先日 の食事の時、天下一が残していたのを見たから、と。 その後、ボーリングをする。留美は豪腕。 茉奈は、わたしたちは何をしてるんだろう、と言う。 大河原は、犯人は男だと特定されてしまったが、青野は犯人ではな い。オレ達にやることはない、と言う。 夜のテラスで、遂に留美にプロポーズする天下一。 留美は断る。そしてドタドタと走り去る。 残された天下一の前に現れる、大河原と茉莉。 「名探偵でも、いろいろ大変なんだよ」と去っていく天下一。 「自分が、自分でバカバカしくなりません?」 と茉莉。 「そう思う」と大河原。でも、そうしているのは、それが大河原の 役割だからだ。天下一もそう思っているはずだ。 天下一は、湖のそばに、一同を集める。 アイコンタクトする留美と天下一。 矢一朗は体調がすぐれないので、来ていない。 天下一がようやくわかりました、と言う。犯人は矢一朗だ、と。 悲鳴を上げる真知子。天下一が直前に矢一朗を確認したではないか、 と。 天下一は、それらしき人物しか見ていない。それは真知子が変装し たのかもしれない。真知子の部屋には、男性用カツラなど、変装の小 道具があった。 でも、それだけで矢一朗が犯人とは言えない。 矢一朗は灰田を殺したあと、みんなのそばにいた。矢一朗は留美に 変装していた、と。 カツラを脱ぐ留美。 留美が男性のことに驚く瑞希。 留美に変装していたのが矢一朗だったことに驚く茉莉。 充分、お前もぼけていると、茉莉に突っ込む大河原。 本当は矢一朗は、灰田を殺したあと、留美の存在を消し、消えた留 美を犯人にするつもりだった。 だが、そこに想定外のことが起きた。天下一が直接窓から下りて (落ちて)来たからだ。 その時、天下一は素早くあたりを確認したが、姿を見られたのは真 知子にだけ。 矢一朗は仕方なく、誰も使っていない部屋に駆け込み、留美に変装 した。 矢一朗が素早く女装できたのは、昔女形をやっていて、その後も女 装を趣味にしていたからだ。どうしてですか?と問う天下一。 矢一朗は、会社の経営は傾いていて、それを立て直すには、是非と も正吉の遺産を全額必要とした。 そもそも会社が傾いたのは、留美が使いたい放題、会社の金を使っ たから。 本当の留美は今、倉庫に閉じこめてあり、あとで時期を見て殺すこ とにしていた。 矢一朗が女装していたのは、時々、会社経営の重圧から逃れたかっ たから。会社を歩いても、すれ違う社員達は、誰も矢一朗とは気付か なかった。 茉莉が、単に指摘できなかっただろうと、小声で突っ込む。 天下一が留美を女装と気付いたのは、自分のプロポーズを断ったか ら。頭脳明晰、容姿端麗、博学多才の名探偵のプロポーズを断るなん て、女ではない。すなわち、男という子と。 逮捕される矢一朗。 天下一は、慶太にホンモノの留美救出を指示する。 ホンモノの留美は、大柄な女性だった。 ロープをほどいた慶太に抱きつき、逃げようと必死にもがく慶太。 天下一は、時々つらくなるけれども、これも掟だから仕方ない、と 言う。 寸 評 まさか、留美の変装がこんなにつらいものになるとは。 原作を読んだときの頭の中には、女性と勘違いするように、上手に 変装した留美像が浮かんでいたのに、ぶちこわしです。 また、原作では、留美はとっくに殺されていたのですが、監禁され ていただけで助け出される設定に変更になりました。これには、どう いう意図があるのでしょうか。 それと、原作には無い、天下一の留美とのデートとプロポーズが描 かれていますね。あれって、いるのでしょうか。 やはり、あの1作を55分に伸ばすことに無理があったのかもしれ ませんね。30分番組でやれば、きれいにおさまったのでしょうが。 執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 先日の『学べる!!ニュースショー』で、自分が今まで考えていたことと同 じことを池上彰が言っていて、やっぱりな、と思いました。 それは、豚インフルエンザの発症者数が日本では見つかってからあっという 間に300人あまりに増えましたが、震源地のそばのアメリカでは少ないとい うこと。 日本では、怪しいかな?と思ったらすぐ病院などに行くし、病院では検査キ ットが揃っていて、判定ができるから。 アメリカでは保険に入っていない人も多いし、保険に入っていても、インフ ルエンザぐらいで、保険を傷めたくないというのもあり、インフルエンザぐら いだったら、病院に行くよりも、家で寝ていることを選ぶというのです。 あと、怖いのは、東南アジアで、豚と鳥のハイブリッド型になることですね。 暑くて湿った国で発生しているわけですから、そうなると、季節を問わず、 危険、ということになりますよね。 今年の冬は、どうなることやら。 関西での騒動を見ていると、まずはマスクは今のうちから備蓄しておくべき のようですね。(鈴木) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID 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