きれいな空気を呼吸する
五月の青空は晴れわたっているというのに、日本を覆う憂鬱な気分は何なのだろう?――それは新型インフルエンザのせいだ。「感染区域の拡大、患者2百人を超える」というニュースに、昨日までは「世界のニュース」でしか見られなかった「インフルエンザパニック」の光景が、たちまち日本の生々しい現実になってしまった。
「楽天市場」では、オンラインショップ始まって以来の事態が起こっている。普段は問い合わせをする人も少ないマスクの販売量が激増し、多くの店舗で品切れが続出しているのだ。東京のドラッグストアでは、一夜にしてマスクが売り切れてしまった。顕微鏡で拡大すると実に恐ろしい姿をしている動物のインフルエンザウイルス。これが人間に感染し、人の体内で変化して、人と人との感染を引き起こす。メキシコ、アメリカ、カナダ……死神は、つけいるチャンスを虎視眈々と狙っている。
花粉の季節に日本で人気が沸騰した、携帯に便利な「Nose Mask Pit」が、このインフルエンザ騒動で再び注目の的になっている。日本オリジナルで、世界初の「鼻の穴に入れる見えないマスク」が、苦境に陥った日本に再び爽やかな風を送り込んできた。
繊細で精巧に作られた「Nose Mask Pit」は、鼻を挟む柔らかいΩ型のポリプロピレンが、2つの小さな傘状のフィルターを固定し、鼻の中に安定させることができる。不織布素材のフィルターなので、柔らかくて付け心地がよい。鼻に入れる前はちょっと不安に感じるが、試してみると違和感がないばかりか、外から見ても全くわからないのでとても安心だ。
四季を通じた花粉、車の排気ガス、建築のほこり、掃除の粉塵などの悩みに対応するため、マスクの機能はますます拡大し、品質はますます高まっている。だが、最も重要なポイントである「呼吸が苦しい」「眼鏡がくもる」「化粧が落ちる」などの問題は解決が難しかった。それが「Nose Mask Pit」誕生の直接の契機となったのだ。10ミクロンの粒子を99.9%以上除去でき、鼻の穴に入れられる「見えないマスク」は、1年を通じてどんな場合にも使用することができる。結婚式に出席する女性たちがつけても「顔が半分隠れてしまう」という問題もなく、外を歩き回るセールスマンがマスクをはずさずに話をしても商売に影響することがない。
「Nose Mask Pit」をつけてきれいな空気を吸えば、5月を覆う憂鬱な気分もきっと晴れることだろう。鼻の中の小さな「見えないマスク」は、その巧妙な構造によって人気を集めているだけでなく、我々の生活の中で「病気が広がるのを未然に防ごう」という忠告も発信している。(姚遠執筆)
|