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━━━[PR]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━[PR]━━━ ★★★↑↑↑「ヘッダー広告」募集中です。料金等、詳細については、一番下を 御覧ください。 ==========================================ROADSHOW REVIEW===== ★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★ 2009/05/16 No. 426 (週刊) 前回発行部数:2、437 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 毎週見ているロードショー映画の感想です。出来るだけタイムリーに(上映 期間中に)おとどけします。個人的な趣味で選んでいるので参考になるか分 かりませんが、見たまま、思ったままを書きます。 お断り:この「感想」は、通常、一週間ほどかけて書いています。その間、記 憶違い、想像力の逸脱等から、本来作品には無かったような事を書いてしまう 場合があります。その際は御了承ください。 ==================================================================== バックナンバーと発行日は下記のホームページにてご覧いただけます。 ★2008年分は、「感想」の下に移しました。2001〜2007年分につ いては、サイトを御覧下さい。 http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html ワールド・オブ・ライズ 01/03 K-20(TWENTY)怪人二十面相・伝 1/10 チェ 28歳の革命 1/17 感染列島 1/24 007/慰めの報酬 1/31 誰も守ってくれない 2/07 レボリューショナリー・ロード 2/14 マンマ・ミーア! 2/21 7つの贈り物 2/28 オーストラリア 3/07 ジェネラル・ルージュの凱旋 3/14 ヤッターマン 3/21 ワルキューレ 3/28 鑑識・米沢守の事件簿 4/04 ザ・バンク 堕ちた巨像 4/11 レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦― 4/18 おっぱいバレー 4/25 グラン・トリノ 5/02 GOEMON 5/09 余命1ヶ月の花嫁 5/16 ==================================================================== 余命1ヶ月の花嫁 (2009) U.S. Release Date: ■監督:廣木隆一 ■キャスト:榮倉奈々/瑛太/手塚理美/安田美沙子/柄本明 ■音楽:大橋好規 主題歌:JUJU『明日がくるなら』 ■字幕: ■お勧め度:★★★★★ 「ドキュメンタリー番組としてテレビで放映され大きな話題を集めた実話を、 「瞳」の榮倉奈々と「アヒルと鴨のコインロッカー」の瑛太の主演で映画化した 感動ヒューマン・ストーリー。監督は「ヴァイブレータ」「きみの友だち」の廣 木隆一。イベントコンパニオンの千恵は、ある展示会場で太郎と知合い、交際を 申し込まれる。しかし、その時すでに乳がんと診断されていた千恵は素直に喜べ ない。病気のことを隠して交際を始めたものの、数ヵ月の後、ついに乳がんであ ることを告白し、自ら別れを告げるのだった。その後、千恵を追って屋久島まで やって来た太郎は、“一緒にがんばろう”と強い覚悟を伝え、千恵も改めて太郎 と生きていこうと決意するのだったが…。」(allcinema.net/より。) ちょっと違うでしょう、解説が。二人が付合い始めた時は、まだ千恵の乳がんは 発症していない。だから付合い始めたわけだし、その頃が一番、幸せだったとい う背景があって、その後の発症後の二人やその友人その他の関係が本題だろう。 「病気のことを隠して交際を始めた」と言ってしまうと、本作品の最大のテーマ が誤解される。このテーマというのは死に至る過程ではなくて、その過程で生き る事とはどういう事なのかを、若い二人が学ぶ事だろう。したがって内容的には 悲劇ながら、観た印象としてはとても爽やかで清清しいものすら感じる。確かに 闘病生活が主ではあるものの、その中で必死に生きようとする二人がとてもリア ルというか本物っぽく描かれている。これにはかなり工夫があって、特に千恵の 重要な台詞はアドリブだろう。榮倉奈々というのは全く知らないので女優だか歌 手だか分からないが、少なくとも女優が演技しているといった感じがしない。行 動や台詞にすごい自然さが感じられる。これが上の本物っぽさに繋がり、生きる 事を描くことにも繋がっている。女優が台本どおりに演技していたら、この作品 は単なる闘病物の悲劇に終わっていただろう。おそらくは重要な台詞は、特に千 恵の場合は筋書きどおりの状況に、暗示をかけるとかして追い込んで、本人自身 を実話の「千恵」にして、その千恵だったらどういう台詞を言うか、これを榮倉 奈々の力量に任せた。このために演技臭さや、榮倉奈々には悪いけど、女優とし ての演技力の無さを綺麗にカバーしている。ここらへんの作品製作上の巧さは、 かなり古いが似たような作品である「ある愛の詩/Love Story」(1970年)と 比べれば歴然としてくる。あれはまさに悲劇性で客を引き付けて話題となり、彼 女役にわざわざブスのアリ・マッグローを使ったが、次の作品に出ただけで消え た。ついでに音楽で取り繕って、おそらく「Love Story」という曲は知っていて も、筋を覚えている人は少ないだろう。本作品の場合は、そもそもこれを映画作 品として完成させようというような目論見すら排除して成功している。これが二 人の仲を自然に描くことに繋がり、作品を単なる悲劇に終わらせず、むしろ生き ること、生きていることの素晴らしさを描くことに成功している。ちょっと乳癌 防止といった観点からは逆効果なような気がするが。むしろ作品を観て、こうし た死に方に憧れるオバカな..も出てくるのではないか。というのはしかし横道で、 作品の素晴らしさのたとえ。 榮倉奈々、瑛太というキャスティングもいいし、千 恵の父親役の柄本明もベテランになって作品のテーマや意図を良く分かったよう な演技。千恵の友達役の子たちもいいサポート。特にネイリスト役の、もちろん 若いので名前は分からないが、これもちょっとしたキー役で、これは女優として は有望な気がする。先週の「GOEMON」が見るだけ作品だったせいか、むしろ 映画作品としては本作品の方が出来が上のような。福次的なテーマとして「恋」 と「愛」というのがある。これは書くと長くなるのでやめとくが、「初恋」と言 って「初愛」とは言わない、という事だけ。 最近の邦画の好調ぶりというのは、質にとどまらず量でも証明されている。最寄 りのシネコンが松竹系なので他は分からないが、14作品のうち洋画は2本だけ。 ほんの1年前と比べると完全に逆転。それと「GOEMON」もそうだったが、本 作品も、「製作委員会」というのが消えて、製作会社のみの表記となっている。 「製作委員会」というのは隠れ蓑みたいなもので、責任逃れでもある。それが消 えたという事は、作った作品の質に自信があるという事だろうし、その通り。昔 は欧州映画が一つのジャンルまで形成していたが、今は消えた。同じように消え ていた邦画が主役となってもおかしくは無い。むしろおかしいのは、日本の映画 館なのに、上映される作品の大半が洋画だったという事だろう。今後も楽しみな 邦画が続いている。こうなったらもう落ちぶれた洋画、特にハリウッド作品は観 る必要も価値も無いところまで追い込んで欲しい気がする。願わくば観る方が昨 今の邦画の好調ぶりを知って映画館に来てくれる事。そうすれば製作者の努力も 報われるだろうし、歴史でも初めて邦画が主流になる時代も来るだろう。それに 映画が育てば大物役者も自然と育つ。金城武なんて、ほとんど「レッドクリフ」 で育ったようなものだろう。 ヒアリング度: 感動度:★★★★★ 二度以上見たい度:★★★★ 劇場で見たい度:★★★ ビデオ/DVDで欲しい度: ビデオ/DVDで見た方がいい度:★★★ ムカつく度: 考えさせられる度:★★★★ (「ヒアリング度」は英語のヒアリングの勉強になるかどうかの度合) -------------------------------------------------------------------- ★★★発行者よりのお知らせ★★★ ヤフーオークション、eBay(アメリカ)にて出品落札代行しております。売りた い物、買いたい物のある方、ご連絡ください。 直接販売も行っております。海外発送、承ります(支払い方法:「PayPal」、 国際郵便為替)。-> s_mori@sa2.so-net.ne.jp (神奈川県 公安委員会 古物商 許可 第451320001094号) ==================================================================== -今後楽しみな映画: ★ナルニア国物語/第3章 サイトのコンテンツ: -メルマガ発行システムの状況:名称/URL/コメント/現在12システムをカバー ★★最終更新:2006年05月28日 -映画のことなら Google search:英文タイトル入力で検索結果のトップに -劇場リンク:全国劇場案内 -字幕関連サイトリンク:字幕の「なぜ?」に答えるF&Qサイト(その他) -The Internet Movie Database (IMDb) 映画のデータベース -------------------------------------------------------------------- 2008年分: AVP2 エイリアンズVS. プレデター 01/05 茶々 天涯の貴妃 01/12 アース 01/19 シルク 01/26 母べえ 02/02 アメリカン・ギャングスター 02/09 テラビシアにかける橋 02/16 エリザベス:ゴールデン・エイジ 02/23 チーム・バチスタの栄光 3/01 ライラの冒険 3/08 バンテージ・ポイント 3/15 ジャンパー 3/22 マイ・ブルーベリー・ナイツ 3/29 明日への遺言 4/05 モンゴル 4/12 王妃の紋章 4/19 大いなる陰謀 4/26 紀元前1万年 5/03 少林少女 5/10 最高の人生の見つけ方 5/17 チャーリー・ウィルソンズ・ウォー 5/24 ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 5/31 隠し砦の三悪人 6/07 ザ・マジックアワー 6/14 ランボー 最後の戦場 6/21 インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 奇跡のシンフォニー 7/05 クライマーズ・ハイ 7/12 スピード・レーサー 7/19 崖の上のポニョ 7/26 ドラゴン・キングダム 8/02 ハプニング 8/09 ダークナイト 8/16 ハムナプトラ3 8/23 セックス・アンド・ザ・シティ 8/30 ハンコック 9/06 幸せの1ページ 9/13 おくりびと 9/20 ウォンテッド 9/27 アイアンマン 10/04 パコと魔法の絵本 10/11 フレフレ少女 10/18 イーグル・アイ 10/25 P.S. アイラヴユー 11/01 ICHI 11/08 レッドクリフ Part I 11/15 ハッピーフライト 11/22 トロピック・サンダー/史上最低の作戦 釣りバカ日誌19 12/06 252 生存者あり 12/13 ブラインドネス 12/20 地球が静止する日 12/27 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆↓↓これより下は、毎回、同じです。 ====================================================================== ★ヘッダー広告募集要領★ 個人、法人、内容問わず、ただし「公序良俗」を害しないもの。 広告のサイズ(長さ)は、10行まで。料金は、個人(的な)広告の場合、 一回500円、法人は、一回1000円。連続掲載の場合は最大3回まで。 振込先:銀行、ぱるる、イーバンク(他行からの直接入金が可能になりました) ★★広告文の作成の際には、メール本文に貼り付けるなどして、体裁を整えたもの を送ってください。 ====================================================================== ★★★★★面白かった映画、つまらなかった映画(ロードショー)★★★★★ 2009/05/16 No. 426 (週刊) 発行者:シド(s_mori@sa2.so-net.ne.jp) このメールマガジンは(主に)以下の配送システムを利用して発行しています。 カプライト http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/1776.html E-Magazine http://www.emaga.com/info/syd111.html melma! http://www.melma.com/backnumber_32970/ Home Page (登録/解除/バックナンバー) http://www003.upp.so-net.ne.jp/syd/roadshowmm.html 【無断転載不可です。】 ==========================================ROADSHOW REVIEW====== |