大型連休 ドライブで混雑の理由
日本では毎年恒例、4月末から5月にかけての大型連休、ゴールデンウィークが終わった。今年、最も話題となったのがドライブで、高速道路などの混雑ぶりが連日ニュースとなった。その理由の1つが、高速道路1,000円のキャンペーン。ほぼ日本全国、どこまで走っても1,000円ということで、地方の観光地などが大混雑。さらに、ETC(自動料金受収システム)やエコカーへの補助金制度などで、ドライブ人気に拍車をかけた形だ。
●高速道路 休日1,000円走り放題!
3月下旬からスタートして以来、ドライブに行く車で、高速道路のサービスエリアや観光地が混雑している。例えば、東京湾アクアラインでは、通常、ETC割引で普通車2,320円が1,000円になるとあって、割引初日には交通量がなんと56%増となった。ちなみに割引最長区間は、青森自動車道・青森東ICから東九州自動車道・西都ICまでで、39,850円が1,000円に。先日の大型連休でも日本各地で長い渋滞が見られた。
●ETC 補助金で購入殺到
高速道路の料金所を停まることなく、料金が払える便利な「ETC」。高速道路の料金値下げに伴い、このETCを買って取り付ける際に、政府が3月から5,250円を補助する取り組みを始めたところ、購入希望者が殺到。早くも4月28日には、自動車用が予定の115万台に達したため終了した。あまりの人気ぶりに、カー用品店などでは、ETCが現在も品薄状態となっている。
●エコカーがお買い得
現在、日本では、環境性能にすぐれた車を買うと、税金面で優遇される。「エコカー減税(自動車グリーン税制)」といい、トヨタのハイブリッド車「プリウス」や、ホンダのハイブリッド車「インサイト」のほか、電気自動車、天然ガス車などが対象。2月に発売されたインサイトは、受注台数が発売1か月で当初目標の3.6倍にあたる1万8,000台に達するほど、現在も売れ行き好評だ。5月18日に発売される新型プリウスも、発売前に早くも6万台以上の予約が入っているという。(飾磨亜紀執筆)
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