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タイトル:Daily Drama Express 2009/04/26 僕の妹 (2)  2009/05/12


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/04/26 (Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル ぼくの妹
局  名 TBS系
放映日時 日曜21時
キャスト 江上 盟(オダギリジョー)
 江上 颯(長澤まさみ)
 九鬼研次(千原ジュニア)
 桐原里子(ともさかりえ)
 瀬川欣也(田中哲司)
脚  本 池端俊策
主題歌  いきものがかり『ふたり』

あらすじ  第2話 犯人は妹…!!

 −− 知り合ったばかりの桐原里子(ともさかりえ)がビルから落
ちて死んだ。どうして死んだかわからない。

 江上盟(オダギリジョー)は、警察に連れて行かれ、事情聴取を受
ける。
 身分について、大学病院に照会される。

 −− まるで取り調べを受けているようだった。仕方がない。人か
ら見れば、ボクと桐原里子の関係は、奇妙であるに違いない。二、三
度会っただけで、300万円も貸そうとしたのだ。

 釈放される盟。

 −− あの刑事は、なぜ桐原里子がビルから落下したのかしつこく
聞いてきた。結局ボクからは何も情報を得られないと知って、解放し
てくれたが、ボクの気分の悪さは半端じゃない。

 盟がマンションに戻ると、ドアの前でゲームをしながら妹・江上颯
(長澤まさみ)が待っていた。
 颯は、里子が死んだことを知っていた。瀬川欣也(田中哲司)には、
警察関係にもパイプがあって、そのことを聞いてきたという。
 颯は、300万円貸さなくてよかったね。返して貰えなかったよ、
と言う。

 盟が270万円を返す。これを取りに来たのだろう、と。

 颯は、それだけじゃなくて、盟を心配していたという。
 だが、盟は2時間も警察に取り調べられて、疲れているからと、颯
を追い出す。

 −− 時々、妹はボクを母親のようにさとそうとする。きっと気分
は母親なんだ。愛情も感じるが、正直うざったくもある。

 盟がメールを開くと、『dreamer@yapoo.ne.jp』という宛先から、
『桐原里子を殺したのはお前だ』というメールが届いていた。


 翌朝盟は、ポストから新聞を取り出し、目を通す。

 −− 次の日、新聞に小さな記事が出ていた。警察は、自殺、他殺、
事故死、あらゆる面で捜査中とあった。

 盟が自分の車に乗り、左右を見ながら道路へ出ると、帽子をかぶっ
た男がじっと見ていた。

 −− 気のせいだろうか、帽子の男がずっと見ていた。警察かもし
れない。


 会議の後、盟は、教授にだけ、事件のことを話しておこうとしたが、
教授はすぐに塚本準教授を呼びつけた。
 塚本は、これはスキャンダルですよ、と言う。
 教授は、盟がなんでも無いと言っているのだから、大丈夫では?と
言う。
 塚本は、この件は、理事長にも報告しておくべきだと進言する。

 −− ボクは、理事長の経営する商事会社へと呼びつけられる。

 受付に、理事長の娘・大河原春奈(笹本玲奈)が現れ、理事長の大
河原龍三(若林豪)は会議中なので、上に上がって待っていて欲しい、
と言う。

 エレベータを待つ間、春奈は、スキャンダルって、女性スキャンダ
ルでしょ。女性スキャンダルはまずいですよ。龍三はとても厳しい。
 盟は優秀だと聞いている。32歳で講師という異例の出世。大学も
主席で卒業。
 オペも教授が舌を巻くほどの短時間で、正確にこなしている。
 でも、女性スキャンダルを起こした人は、みんな地方に飛ばされて
いる。
 盟も地方はいやでしょ。なんなら自分がとりなしてもいいけど、と
言う。

 盟は、別に地方に行ってもいい。田舎へ戻ろうと思っていたところ
だし、と言う。

 盟が待っていると、龍三が部下達に「今度の総会は、首切り総会
だ!」と怒鳴りつけながらやってくる。
 そして湯を一杯飲む。

 盟に気付くと、オペが終わって、初めて水を飲んでいいと言われた
ときのおいしかったこと。盟に手術して貰えて良かったという。
 盟は、あれは教授が倒れたので、と言うと、龍三は、オペ中に倒れ
るなんてなっていない。
 女性なんて、みんな若いときには何かあるものだ。塚本からの報告
は聞いているが、そんなことはなんでもない。むしろ盟は教授になれ
る逸材だと思っている。これからも励んでくれ給え。
 それより娘の春奈が盟に関心があるようだ。お茶にでも誘ってやっ
てくれ。喜ぶはずだから、と言う。

 理事長室から出てきた盟に、どうだったか聞く春奈。
 予想外だったという盟の答えに、春奈は、「クビってこと!?」と
びっくりして、理事長室へ飛んでいく。


 −− 次の休日、ボクは桐原里子の住んでいたアパートへ行ってみ
た。あれから警察からは、なんの音沙汰もない。でも、このままでは
ボクのここの中のモヤモヤが晴れない。せめて部屋を訪ねて、花ぐら
い手向けてこようと思う。

 里子の部屋のチャイムを鳴らすが、誰も出ない。

 隣の部屋の老人・桜井が顔を出し、里子は亡くなって、持ち物はす
べて親戚の人が持って行ったという。

 桜井は、盟が自分を助けてくれた人と気付くと、自分の部屋に上げ、
お茶を出す。
 盟には礼を言わなければならないと思っていたのに、何もできなく
てと言って。

 盟が桜井の体調を尋ねるとちょっと咳が出るけれども、それ以外は
健康と答える。
 『咳が出る』という言葉に心配する盟。

 桜井は、今まで里子は買い物とかもしてくれたし、ここへ来て、茶
飲み話もしてくれた。それなのにお葬式は寂しかった。親戚のおばさ
んという人が一人来ているだけで、あとはアパートの住人だけだった。
 遺影には、桜井が撮影した写真が使われた、と携帯の写真を見せて
くれる。

 桜井は、写真を撮るのが好きで、里子が亡くなった前の日も沢山写
真を撮ったと言って、見せてくれる。

 その中の一枚に、釘付けになる盟。
 なんと里子と颯が、話をしているところが写っていた。

 −− 妹が桐原里子と事件の前に、会っていたなんて、寝耳に水だ
った。会って話を聞きたいと思った。

 桜井は、その写真を撮ったのも、里子が亡くなった前日であり、
2人はかなり長い時間話していた、と言う。

 盟は颯に電話をするが、電源が切られている。
 盟は颯のアパートに行って、チャイムを鳴らすが、全然でない。
 颯の勤め先のキャバクラにも電話するが、そこも昨日から休んでい
るという。

 −− 妹の彼氏の瀬川にも電話した。でも、でなかった。2人とも
携帯の電源を切っているようだった。


 −− 二日経ったが、妹の行方は分からなかった。不安を通り越し
て、気分が悪かった。妹はボクに何かを隠していた。それは確かだっ
た。

 その日の午後。
 瀬川の妻・瀬川茂子(鈴木砂羽)が予約を取っていて、診察を受け
にやってきた。
 もう瀬川が五日も帰っていない。瀬川は颯と一緒にいるのだろう。
それを教えてくれれば!と怒る。

 盟は、看護師の目を気にして、外へ連れ出す。

 茂子は、弁護士事務所の電話が鳴りっぱなしで困っているという。
 茂子は、盟は颯の行方を取っているだろう、と怒鳴る。
 盟は、自分も颯の居場所が分からず、困っている。こうなる前に分
からなかったんですか?と逆に茂子に聞く。
 茂子は知っていた。どうせキャバクラで颯にいいこと言われて、舞
い上がったのだろう、と言う。

 −− ああ、どうしてこんな目に遭わなければならないんだ。妹の
せいだ。絶対、許せない。

 茂子が電話を受ける。
 そして切ると、瀬川の行方が分かった。興信所が調べて連絡してき
た、と言う。

 そこへ向かおうとする茂子を追いかける盟。自分にも責任があるか
ら、と。

 道中、変な鼻歌を歌っている茂子。瀬川が酔うと歌っていて、覚え
てしまった、と言う。

 彼らがいるところへ来る。
 盟がどの部屋か問うと、3番目の玄関と茂子。
 右から?左から?と盟。
 茂子が興信所に電話して確認しようとすると、瀬川が出てくる。ネ
ギ買ってくると、奥に向かって言うと、軽い足取りで駆け出す。

 瀬川を全力で追いかける茂子。

 瀬川が鍵を掛けずに出ていった玄関から中へ入る盟。

 玄関に背中を向け、洗い物をしていた颯は、入ってきたのが瀬川で、
財布を忘れたのだろうと思い、そのまま話し続けた。
 子供の時、両親がいなかったので、一家団欒って分からなかった。
友達の家で、一家で鍋をつつきながら、春休みの計画を話している。
鍋を囲むのに憧れていたんだと言う。
 高校を中退したとき、できるだけ早く結婚して、子供を産んで、家
庭を作りたかった、と。

 振り向いて、そこにいるのが盟と知ると、驚く颯。
 盟は、瀬川は離婚なんてしない、と言う。
 颯は、瀬川は離婚すると言った。こういう生活、憧れていたんだよ
ね。近所で花を買って、玄関に飾り、夫の帰りを待つ.....と言う。
 盟は、瀬川とでは、幸せな家庭は作れない、と言う。

 そこに茂子が飛び込んでくる。
 茂子は、手にカッターナイフを持っていて、振り回す。
 瀬川が追いかけ、茂子を止めようとする。茂子のところに戻ると言
って。

 でも、茂子のカッターは、颯の腕を少し切っていた。
 颯はすごい勢いで、部屋を飛び出す。

 追いかける盟。途中で靴が脱げ、はき直していたので、後れを取る。

 −− こういうとき、ボクは実にドジでノロマだった。子供の時か
らそうだった。妹と競争して勝ったことがない。

 盟が追いつくと、颯は煙突のてっぺんに登っていた。
 下から颯に呼びかける盟。
 颯は、来ないで!帰って!と叫ぶ。

 高所恐怖症をおして、必死に煙突に登る盟。

 −− ボクは高いところが苦手だ。悔しいがこの点でも、ボクは妹
に勝てない。
 「落ちたら死ぬぞ」と声を掛ける盟。
 「いいもん」と颯。
 「何考えてるんだ!」と盟。
 「お兄ちゃん、覚えている?わたし、子供の時、万引きしたことが
あるの、本屋さんで。あとでそのことがイヤになって、お風呂屋さん
の煙突に登ったの。その時、思ったの。少しでも神様に近い場所で神
様がわたしに罰を与えるか試してみようって。落ちたら落ちたでいい
やって。その時もお兄ちゃん、追いかけてきて、万引きぐらい、オレ
が許すって。お兄ちゃん、瀬川さん、やっぱりダメかもね.....どこ
かでダメだってわかっていた。でも、夢だから」と颯。
 「颯.....」と盟。
 泣き出す颯。身体のバランスを崩しかける。
 「手を離すな。瀬川とのことはオレが許す。死ぬな」と盟。
 「でも、お兄ちゃん、人の道を外れてるって」と颯。
 「はずれっぱなしだよ。だけどお前には、生きていて欲しいよ、妹
だから。下りてきてくれよ、頼むよ」と盟。

 −− ボクは思い出した。妹が小学生一年生の時、今と同じように
上から下りてきたのだ。下りてきた妹は、まるで青空から来た天使の
ような顔で、ボクを見つめた。ボクは妹の犯した過ちを、叱ることが
できなかった。

 盟は下りてきた颯に、黙ってハンカチを渡す。

 煙突から下りてきた2人の前に、瀬川が立っていて、「どうもお騒
がせしました。うちの奴は、帰しましたんで」と頭を下げる。

 だが颯は、瀬川を一顧だにせず、盟と歩いていく。
 瀬川の「颯ちゃん」という声だけが虚しく残る。

 アパートの前まで来ると颯は、「荷物、まとめてくる。簡単だから」
と言う。

 盟は、荷物を片付けている颯に、「お前、桐原里子に会っただろう。
里子が死ぬ前の日、あの字店主置き場で長いこと、話していただろう」
と言う。
 「さあ、そうだっけ」と颯。
 「何のために会ったんだよ。何しゃべったんだよ」と盟。
 「お兄ちゃんが300万円も貸す人がどんな人か、知っておきたか
ったから」と颯。
 「そんなの瀬川に任せておけばいいだろう」と盟。
 「彼女がお兄ちゃんに、いろいろ嘘ついていたから、いちゃもん付
けに行ったの。そんなの、人に任せられないもん」と颯。
 「オレに黙ってか?」と盟。
 「言えば余計なこと、言ったでしょ。300万円だよ、300万円」
と颯。
 「彼女はなんて?」と盟。
 「わたしをお兄ちゃんの彼女か何かと勘違いして、気分を害したら
しく、口げんかになった。それだけ」と颯。

 −− 妹が桐原里子に会っていた理由は、一応理由になっていた。
しかし、まだ腑に落ちないことがあった。まだ彼女が話していないこ
とがある気がした。これは長年、彼女と過ごしてきたボクの勘だ。


 −− 次の日曜日、久しぶりにバイク(自転車)に乗った。地図を
開いて、行きたくなったところへ行った。

 盟を追いかけてくる一台の自転車。
 こいでいる男は、野球帽を目深にかぶっていた。

 展望台に自転車を止めると、景色を眺めながら、水を飲む盟。

 追いかけてきた男もそこへやってくる。

 「タイヤ、空気あまいんじゃないですか?どこまで?」と話しかけ
る盟。
 「山はいい。昔の人は、死ぬと山に帰ると言っていたそうだ。もし
そうなら、毎日山へ来たいね。オレの恋人に会いに。最近死んだ。高
いビルから突き落とされて。名前は桐原里子っていうんだ。オレは殺
した奴が憎くて、憎くて仕方がない。江上先生、オレの名前を覚えて
おいてくれ。九鬼って言うんだ。九つの鬼って書く。覚えておいてく
れ」そういうと去っていく。

 −− あのメールを送りつけたのは、あの男だと思った。大きな勘
違いをしている。そうでなければ何かのわなだ。たちの悪いわな。


寸  評  遂に千原ジュニアが恐怖の存在として出てきました。
 本当に里子を好いていて、復讐に燃えるのか、それとも、金づるの
里子に死なれての脅迫か。

 これから、どのように展開していくか、ますます先が読めない。
 こういうのって、ちょっとした快感ですね。

 ところで盟が展望台に乗り入れるとき、斜めに入りましたが、転ば
なくて良かったと思いました。
 実は十年近く前、歩道に斜めに上がろうとして歩道の上の砂に車輪
が滑り、倒れました。それから夏で、半袖のワンピースを来ていたの
で、腕から足から、方々をすりむきました。
 その場所は診察券を持っていた病院から100メートル程度のとこ
ろ。家までは2キロ以上。病院の時間外に行って、整形外科で消毒し
て、包帯を巻いて貰いました。
 それ以来、自転車で高低差があるところを突っ切るときは、必ず直
角に突っ切ってます。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 遂に『スラムドッグ$ミリオネア』を見てきました。
 最初、『ザ・クイズショウ』との類似性があるのかなと思っていましたが、
全然違いましたね。
 全編インドテイストでした。
 なかなか構成も面白く、見てみて、損はない映画でした。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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