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===================================================== 発行部数 26 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2009/05/01 (Fri) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.金曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 金曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル 名探偵の掟 局 名 テレビ朝日系 放映日時 土曜23時15分 キャスト 天下一大五郎（松田翔太） 藤井茉奈（香椎由宇） 森山瑞希（ちすん） 植松慶太（入江甚儀） 大河原番三（木村祐一） 原 作 東野圭吾『名探偵の掟』 脚 本 大石哲也ほか 主題歌 『』 あらすじ 第３話 謎の暗号殺人 古今東西、本格ミステリーには、話を盛り上げるための御約束があ るのをご存知だろうか。 主人公の名探偵は、華麗に登場し、鮮やかに事件を解決しなければ ならない。 脇役の刑事はとぼけた役でなければならない。 女性刑事は名探偵に恋しなければならない。 これはそんな数々の掟に縛られた推理小説の中のお話である。 第３章 ダイイングメッセージ 富士山の麓の王沢家の広大な屋敷。 新人刑事・藤井茉奈（香椎由宇）が、殺人事件の現場に現れる。 何かっこつけてるのと婦警の森山瑞希（ちすん）に言われ、「わた しも、もう一ヶ月経つので、クールに決めないと」と茉奈。 でも、ガイ者を見た途端、吐きそうになる。 王沢源一郎（小倉馨） ６９歳、王沢物産社長。凶器は部屋にあっ てクリスタルの文鎮と思われる。 血の付いた犬の形の文鎮。 ガイ者を見ると、脇役の刑事・大河原番三（木村祐一）も吐きそう になる。 瑞希は、ガイ者は前から殴られたようですね。額から頭頂部に掛け て、ぱっくりと開いていると言う。 外からテニスのラリーの音が聞こえてくる。 どんなアホが、と外へ出る大河原と茉奈。 大河原は、警視庁所属の我々が、なぜ富士山の麓のここまで来てい るかはさておいてと言う。 外に天下一の自転車があるのに気付く。 天下一はテニスを空振りする。 犬が暇そうにしていたのでわざと空振りしたのだと強がる。 その犬は、王沢の犬で、名をＫＥＮＫＥＮといい、７歳、オスと天 下一。 どうしてそんな詳しく.....？と不思議に思うと、なんのことはな い、犬の首輪に書いてある。 なぜ、天下一がこんなところに？と不思議がると、天下一は、ある 事件の依頼を受けて.....と途中で言葉を止める。 実は言いたくて仕方ないのだが、茉奈は意地でも聞かないという。 天下一は我慢できずに、勝手に言ってしまう。王沢は２年前に、ま だ三十代前半の女性と再婚した。その妻が浮気をしているのではない かと王沢は疑い、天下一は調査していた。 男の影までは見つかったが、具体的に誰かまではまだ分からない。 でも、一応そこまでを報告しておこうと思って来たという。 その時、瑞希が家の中からみんなを呼ぶ。ダイイング・メッセージ が見つかったという。 王沢は書道が趣味だった。書を書いているときに、多分襲われたの だろう。文鎮からは、指紋が拭き取られていた。 床の絨毯の文字は、アルファベットで『ＷＥＸ』と読める。 勝手に携帯でそれを写す天下一。 茉奈は、ダイイング・メッセージなんて信じていない。死んでしま った人間が犯人の名前なんて残して、どうするの、と。 大河原と天下一は、茉奈を舞台裏に呼び出し、ダイイング・メッセ ージの重要性を話す。 そんな余力、死にそうな人にないでしょという茉奈に、天下一はア メリカの有名な推理小説家が残した言葉を語る。 死の直前の比類のないような神々しいような瞬間、人間の頭に限 界は無くなる。 大河原が、すなわち、不可能はないってこっちゃな、と勝手に解釈 する。 王沢の死体を発見したのは、お手伝いのたつ子（円城寺あや）だっ た。 たつ子に事情を聞いていると、ワイン片手に若い女性が階段を下り てきて、たつ子に、早く部屋の額を取って、と命ずる。 その後妻・王沢友美恵（伊藤裕子）に見とれる天下一。 茉奈は、あんな女がいいの？と言う。 大河原は、茉奈が嫉妬したんだ。邪魔者は消える、と言う。 茉奈は、勝手なこと言って、さぼりたいだけなんじゃない、と文句 を言うが、大河原はいなくなる。 たつ子と一緒に、友美恵の部屋へ入る、天下一と茉奈。 友美恵は源一郎には興味が無かったという。 源一郎は、字が下手にもかかわらず、色紙に字を書いては、みんな に渡していた。貰った人がみんな迷惑しているっていうのに。 今、たつ子に外させている額の字も、下手すぎて読めない、と友美 恵。 王沢物産は、前菜との間の息子・王沢良一（近江谷太朗）が副社長 として仕切っている。できが悪いのに、と友美恵。 この屋敷に出入りできる人を聞く茉奈。 友美恵は取引先の人とか、いろいろな人が来ていたと答える。 誰でも入れたってことですね、と天下一。 たつ子が額を外せないでいると友美恵は、何をやらせても役に立た ないと腹を立て、自分で椅子に乗って外す。 外では、良一の妹の、同じく前菜の娘・王沢洋子（紫吹淳）と、そ の夫で婿養子の王沢謙介（神尾祐）がテニスをしていた。 謙介は、先日休日出勤したので、今日は代休、と言う。 洋子は、良一は副社長なのに、謙介はただの課長。源一郎に疎まれ ていたからだ。案外謙介が殺したんじゃない？とズケズケと言う。 良一はここには来ない。さしずめ社長就任の準備で忙しいのだろう、 と洋子。 茉奈は、この家では誰一人源一郎の死を悼んでいない、と憤慨する。 ＫＥＮＫＥＮに手を噛まれる天下一。 洋子が、その犬は、源一郎以外には、なつかないと言う。 捜査会議。 瑞希が、どういうルートでか入手してきた関係者の顔写真を貼りだ し、それぞれの人について説明する。 みんな、犯行時のアリバイは完璧。 その頃天下一は、ダイイング・メッセージについて考えていた。 その写真をのぞき込もうとする植松慶太（入江甚儀）に、これを見 ていいのはオレだけなの、と牽制する天下一。 友美恵の不倫相手が分かる。江島渉（虎牙光揮）。若い宝石商で、 この家にしょっちゅう出入りしていた。友美恵と手を組んで歩いてい たところも、見られていた。 大河原は "Wataru Ejima" すなわち、頭文字が『ＷＥ』だから、犯 人だ、と言う。 『Ｘ』はどこにいっちゃったの？と文句を言う茉奈に、それは犯人 という意味やから。『怪盗Ｘ』のように、と言う。 茉奈は、そもそもその文字は『ＷＥＸ』なのか？『Ｘ』は『バツ』 にも見えるし、『Ｗ』だって『Ｓ』に見えなくもない、と付け加える。 大河原は、これは天下一が考えている間のつなぎなんだから、なん でもいいのだと言う。 天下一が悩んでいたのは、王沢が襲われたときも、ダイイング・メ ッセージを書いたのも机のそば。 それなのになぜ、死体は窓際で発見されたのかと言うことだった。 即死じゃなかったんじゃない？と茉奈。 大河原は、無理矢理江島を取り調べる。 瑞希がまた新たなダイイング・メッセージが見つかったという。そ れは色紙に書かれた文字で、血が飛び散っていた。 大河原が『王沢休』と読める。代休を取っていた謙介が犯人だ、と 言う。 謙介を取り調べる大河原。 そこに瑞希がまた、ダイイング・メッセージが見つかったと持って くる。 今度は『りょういちコロス』。 天下一は、これじゃ、犯人分かっちゃって、つまらない。見なかっ たことにしよう、と丸めて放り投げる。 そこに、身体に木の葉を沢山付けた男が現れる。 茉奈は良一の逮捕に向かう。 天下一が捨てたはずのそのメモをまた拾ってきてしまう ＫＥＮＫＥＮ。 大河原は良一を取り調べる。 良一は、その時間は会議だったという。 大河原は、そんなこと、わかっているわい、と言う。 そこに瑞希が、そのメモを書いた人物が分かったと来る。それはた つ子。筆でメモを取っていたのだ。 たつ子は源一郎の使っていなそうな筆を失敬してきていたのだ。つ いでに半紙も。 良一からの電話のメモを取ったのだが、早口で書き取りきれなかっ た。『サイコロステーキ』と書くつもりが、『コロス』になっていた。 紛らわしいことするな！と怒る天下一。 天下一が二階に上がると、怪しい男が友美恵の部屋の下の隙間から、 中に紙を滑り込ませていた。 天下一が誰何すると、男は友美恵に付き合って欲しいとずっと迫っ ていた人物だった。 滑り込ませた紙はラブレター。 友美恵は天下一に、早く犯人を捕まえるよう言う。これでは浮気も できない。なんなら天下一に相手して貰ってもいいんだけど、と迫り、 引いてしまう天下一。 王沢家の残された遺族達は、遺産を巡ってみにくい言い争いをして いる。 友美恵は、妻は半分貰えるのよ、と言っている。 茉奈は、あんな人たちのために捜査をするなんて、虚しいという。 天下一は、それでも犯人を挙げるのが、探偵の宿命だという。 自転車を手入れしている天下一。 そこに慶太がちゃんと食べてますか？と酢豚を持ってくる。 酢豚にパイナップルが入っていることを怒る。パイナップルは果物 だろ。皿の中で浮いている。違うものを一緒にするな.....と言って みて、気付く天下一。 関係者達十数人を集め、そこに遅れて自転車で現れる天下一。 「この事件は実に難解な......」とセリフを言い始めると、「能書 きはいいから早く言え」とヤジが入る。 「この事件は王沢家の内部に精通した.....」とセリフを言い始め ると、「決まってるだろ」とヤジが入る。 天下一は、今日、王沢家の金庫から、王沢の『ＯＤＡ』が見つかっ たという。 それって何？と聞く茉奈に、『オフィシャル ダイイング・メッセ ージ』、すなわち遺書だと天下一。 それじゃあ、最後『Ａ』じゃないじゃないと言われ、次から、『Ｏ ＤＭ』と言い換える天下一。 その内容については、サラッといきますと天下一。 「そこが一番重要だろう」とヤジが入る。 遺書では分配は家族４人で４等分して、仲良く暮らすように、とい うことだった。 あの友美恵の部屋の書は『和氏之壁』と言う文字だった。 天下一は、気持ちを切り替えて、犯人を指し示すと言う。 天下一が指さしたのは良一......じゃなくて、そのずっと後ろに立 っていた山田一夫。 みんな突然現れた「山田一夫」という人物に、びっくりする。 山田は源一郎の身の回りの世話を行っていた。 そんな今まで出ていない人物を出すなんてルール違反やぞ、と大河 内。 天下一は、今まで２回、画面に映っていた。画面に映ったらそれは もう犯人候補だ、と説明する。 王沢は仕事で政治家に献金するなど、汚いことをしてきた。 それがばれそうになると、その罪を山田に着せる相談をしていた。 あの日、山田は、王沢が『人生楽々』とつぶやき、『ＫＥＮＫＥＮ を拭く』よう言ったという。 こんなに長く勤めている自分が、犬以下となった。 ＫＥＮＫＥＮのシャンプーはできたが、拭こうとしたら、逃げられ た。 常々王沢は、大事のためには、小事は切るという姿勢を貫いてきて いて、みんなから嫌われていた。 遂に山田も我慢の限界を超え、源一郎を文鎮で殴り殺したのだ。 あの時、王沢が書こうとしていた文字は、『大王尺直尋』だった。 その途中で殴られ、意識はもうろうとし、流れる血で目がかすみなが ら書いたので、色紙の途中と、そして絨毯の上に文字を書いてしまっ たことに気がつかなかった。 あの時、源一郎が書きたかった文字は『イシヤヨベ』だった。 窓際に行ったのは、外へ投げて、テニスをしている謙介たちに気付 いて欲しかったのだ、と天下一。 みんなが気がつくと、山田の姿がなかった。 山田を探しているウチ、床を踏み抜き、下へ落ちてしまう天下一。 その地下室では、山田が首を吊ろうとしていた。 山田にどっか行ってくださいと言われるが、戻れない、と天下一。 山田は、こんな長い間仕えてきたのに、名前すら覚えて貰えない存 在感の薄い人間だった、と言う。 天下一は、それは違う。源一郎がまず書こうとしていたのは、『晨 星落落』−−明け方の空に星が次々に消えてまばらになるように、年 をとって同年配の友人がいなくなってく様。知っている人間がどんど ん減っていく寂しさを詠んだのだ。 次には、『拳拳服膺』−−人の教えや言葉などを、心にしっかりと 留めて決して忘れないこと。山田のことを、よく覚えていると言いた かったのだ、と言う。 地下室のドアを開け、中に入ってくる茉奈。 逮捕される山田。 事件後、天下一は友美恵に迫られて困った、と言う。 関係を持ったら、ストーリー、変わっちゃうからなと大河原。そし てまた勝手に茉奈が妬いていることにしてしまっている。 寸 評 ダイイング・メッセージって、かねがね推理小説だけの小道具だ と思っていたんですよね。 犯人の名前を直接書くなら『悔しい！』とか心情を理解できますが、 ひねりを加え、犯人には悟られないようなメッセージなんて、考えら れないでしょう。 そんな余力があれば、助かるために救急車を呼ぶとか、緊急にやる ことあるでしょう！！ それと本文には書きませんでしたが、天下一はブログを書いていて、 これにパスワードを設定しているため、まだ訪問者がいないと言って いました。 そのうち、番組最後に、パスワードと天下一のブログのＵＲＬが発 表されるのでしょうか？ それとも、地デジとかだと流れているのでしょうか？うちはアナロ グしか入らないので、確かめようがないのですが。 執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp) ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- 今年は、海外出張が無くて助かりました。 通常なら、海外出張、嬉しい存在なのですが、今年は怖いですね。豚インフ ルエンザ−−従来型で、鳥インフルエンザのように強力ではないらしいのが救 いですが、死者もかなり出ています。 そもそも、毎年流行するインフルエンザにも、一度もかかったことがないの で、インフルエンザのつらさを体験していません。高熱と関節痛だそうなので、 かかったらと思うと、怖いです。（鈴木） ====================================================================== 発行元：ドラマ研究会 e-mail：info@j-drama.tv url ：http://www.j-drama.tv/ ＩＤ ：MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 （http://www.mailux.com/) ====================================================================== |