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牛丼チェーン店「すき家」店の残飯でおにぎり6個作った女性店員を刑事告訴 「おにぎり作って食べた」→窃盗 「すき家」が店員告訴、賃金トラブルが引き金!? http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090503/trl0905030800000-n1.htm GWで休日を楽しんでいる人も多いだろうが、そうしているうちにも不況はますます深刻化し、牛丼チェーンにも及んだ。 残飯でおにぎりを作って喰ったアルバイト店員が窃盗罪で刑事告訴されたのである。 牛丼チェーン店「すき家」を展開する外食大手の「ゼンショー」が女性アルバイト店員(41)を窃盗罪で刑事告訴した。 「商品用のご飯を無断でおにぎりにして食べた窃盗にあたる」という理由だ。 しかし背景は単純ではなかった。 これだけ見れば、「どこのアホ企業だ?」と世間の目も冷たいだろうが,実は訴えられたアルバイト店員は「残業代未払い」を訴えており、企業側は「勤務報告書改竄」で対抗していた中で起こった事件だった。 つまり、残飯窃盗告訴は、本命の「残業代未払い問題」で企業側を有利に導くための傍証としての効果を狙ったものだった。早い話が「嫌がらせ」だったのである。 アルバイト女性が検察官に弁明した内容は以下の通りである。 ≪「たしかに丼4〜5杯分のご飯でおにぎりを6個作って食べました。でも、どうせお客さんには出せないお米で、捨てるのはもったいないと思ったからです。盗もうだなんて、そんな気は毛頭ありませよ」 女性によれば、この日、客から注文を受けて炊飯ジャーを開けたところ、白米に埋もれるようにして緑色の繊維が見つかった。同店では洗米機のホース部分の洗浄を定期的に行っているが、この際に使う洗浄用ナイロンブラシの毛が何らかの原因でジャーに混ざり込んだようだ。 女性は、客に提供する食事に混ざらないよう、毛の入った部分を他の丼により分けた。しかし、緑の毛はこのほかにも数カ所から見つかり、結局、より分けた白米は丼5杯近くに上ったため、店内にいたアルバイト3人で食べたという。 ≫ 同社が女性を告訴したことが判明すると、新聞各社などが「窃盗などで逆告訴」として相次いで報じ、ネットでも大きな反響が起こった。 すき家ゼンショー、告発した店員を告訴「飯5杯盗んだ」 http://www.asahi.com/national/update/0415/TKY200904150306.html 会社告訴の店員を逆告訴 「すき家」運営のゼンショー (共同通信) http://news.www.infoseek.co.jp/search/story/16kyodo2009041601000338/%25C1%25E1%25B0%25F0%25C5%25C4/ 巷間では「もう、『すき家』は利用しない」という意見が多く見られた。かなり企業イメージをそこなったようだ。 企業側の言い分は、「女性側が残業代に関して刑事告訴という手段を取ったため、こちらも勤務実態を確認したところ、そもそも勤務報告書が改竄されていたことが分かり、ご飯の件とともに告訴した」というものだが、イメージ戦略が下手くそな会社であることは確かだ。 ≪地検は女性について、窃盗罪と詐欺罪のいずれも嫌疑不十分で不起訴とした。 一方、残業代未払い問題については地検が1月、未払いを認定した上で、労働基準法違反容疑で書類送検した同社などを起訴猶予処分に、同社の社長は嫌疑不十分で不起訴とした。 ≫ 刑事事件としてはお互いに不起訴になったが、女性らの起こした未払い賃金の支払いを求める民事訴訟は継続中である。 どうも今回の事件は企業側に利はなかったようだ。 事件の詳細については不明な点も多いが、無責任に感想を述べれば、労働管理がかなりきつそうな感じの会社である。アルバイトの時給も大したことはないだろうから、他にバイト先があればこんなところで働く義理はないだろう。 訴えた女性も誰かに入れ知恵されている感じがする。まさか吉野家ではないだろうな。 あたしは「すき家」を支持します! http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2005/12/post_85b3.html 2005年12月14日の「きっこのブログ」である。 ちょうど狂牛病騒ぎのころである。きっこ氏はアメリカ牛を使用しないと宣言した「すき家」を絶賛していた。輸入再開を許可した小泉氏を売国奴呼ばわりしていたきっこ氏は(本ブログもそうだけど…)、「すき家」を反小泉企業と勘違いしたのだろう。 「すき家」牛丼とカレー値下げ、豚丼は休止 23日から http://www.asahi.com/business/update/0415/TKY200904150268.html ≪牛丼チェーン「すき家」は23日から、牛丼とカレーの値下げに踏み切る。牛丼は「ミニ」をのぞく全品を20円、カレーはミニが30円、ほかは50円値下げする。サラダなどとのセットメニューにも適用する。また「牛丼の代替品の役目を終えた」として、豚丼の販売を同日から休止する。≫ このような、涙ぐましい企業努力の背景には、きつ〜い労務管理があったのだ。商品の安売りのためには、労働の「安売り」も不可欠なのだ。 しょうもない事件のようだが、負のスパイラルにはまっている日本の現状をを象徴するお話でした。 ************************************************************ 記事が面白いと思ったら下のリンクをクリックしてくだされ!! <(_ _)> http://blog.with2.net/link.php?312621 http://blogranking.fc2.com/in.php?id=104777 |