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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 絶対！アンチエイジング！−永遠の若さを夢見て− (エリー先生のアンチエイジング研究日誌) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━発行：詩風呂布━ │研究日誌 エリー記す └───────────────────────────────── 第93日目 味覚の加齢変化とホメオスタシスの維持 ───────────────────────────────── 今は休憩時間です。久しぶりにシュークリームを作ってみたのでハル君 に振る舞っています。 「エリー先生！このシュークリーム絶品ですよ！カスタードクリームの 絶妙な甘さと生地のパリッとした食感が堪りません！」 「それは良かったです。長い間作って無かったのでできが心配でしたが 、上手く作れたようで安心しました。」 「そうだったんですか。いやーでもエリー先生すごいですね！こんなに ヒトを幸せにできるものを作れるなんて。あ、そう言えば年を取ると味 を感じ難くなるっていう話を以前しましたよね。ということは、僕がも し今おじいちゃんだったら、現在感じているこの幸せがもっと小さくな っていたと考えられますね。」 「そうかもしれません。高齢者では若者と比べて味覚の閾値（味を感じ る最低濃度）が 食塩で2.8倍 （塩辛さ） ショ糖で2〜3倍 （甘味） 塩酸キニーネで2倍（苦味） クエン酸で1.3倍（酸味） に上昇すると報告されていますから。」 「食事が味気無くなりますね。」 「味覚の低下はそれだけではすまされませんよ。味覚はホメオスタシス （恒常性）を維持する生理機能の一環も担っているのです。」 「どういうことですか？」 「例えば体内の糖や必須アミノ酸などが欠乏すると、生物はその物質の 味を手掛かりとして欠乏物質を探りだし、摂取します。逆に過剰になる と摂取を低下させます。これらの食行動の変化は、おいしい・まずいと いった快不快の情動や、咀嚼運動、さらには唾液・消化液・ホルモン・ 満腹物質の分泌など、食に関わる神経性や液性のさまざまな調節系が働 くことによりもたらされています。」 「そんなに重要だったのですか？！だとすると高齢になると栄養素を取 り過ぎたり、不足したりしやすそうですね。」 「はい。ですから意識的に必要な栄養素・量を計算して、過不足無く摂 取するよう習慣付けることが大切です。過剰摂取や低栄養は老化を加速 させますから十分に注意して欲しいと思います。」 「はい。とりあえず今はこのシュークリームを目一杯楽しむことにしま す！年取ったらもうこんな風に感じることができなくなるかも知れませ んから。」 「ふふっ、大袈裟ですね。」 │備考欄 （今日の要点） └───────────────────────────────── 味覚は加齢と伴に感度が低下する。 味覚は身体のホメオスタシスの維持にも重要な働きをしている。 ●参考 味覚と加齢：重村 憲徳、二ノ宮 裕三、味覚の新知見、ANTI-AGING MEDICINE、vol.4 No.5 p.598-602、2008年、メディカルビュー社 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メールマガジン「絶対！アンチエイジング！−永遠の若さを夢見て−」 ＊ご注意：エリー先生、ハル君は実在の人物ではありません。メールマガ ジンの内容には細心の注意を払っておりますが、お気づきの点 がありましたら下記連絡先までご連絡ください。 ＊発行人：詩風呂布 ＊問い合わせ：sifu-rofu@nifmail.jp ＊ＨＰ：『エリーアンチエイジング研究室』http://ellielab.konjiki.jp/ ＊バックナンバー：http://ellielab.konjiki.jp/ ＊配信中止をご希望の方は下記より登録を解除して下さい。 まぐまぐ で登録された方 http://www.mag2.com/m/0000281637.html メルマ で登録された方 http://www.melma.com/backnumber_178699/ カプライト で登録された方 http://kapu.biglobe.ne.jp/14783/index.html めろんぱん で登録された方 http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=012249 MailuX で登録された方 http://www.mailux.com/mm_dsp.php?mm_id=MM49A98BAF3FFCD E-Magazine で登録された方 http://www.emaga.com/info/ellielab.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |