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タイトル:Daily Drama Express 2009/05/17 名探偵の掟 (1)  2009/04/24


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/04/17 (Fri) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.金曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 金曜日の連続ドラマ
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タイトル 名探偵の掟
局  名 テレビ朝日系
放映日時 土曜23時15分
キャスト 天下一大五郎(松田翔太)
 藤井茉奈(香椎由宇)
 森山瑞希(ちすん)
 植松慶太(入江甚儀)
 大河原番三(木村祐一)
原  作 東野圭吾『名探偵の掟』
脚  本 大石哲也ほか
主題歌   『』

あらすじ  第一話 殺意の密室

 古今東西、ミステリーの魅力にとりつかれた作家達は、斬新なトリ
ック発見に心血を注ぎ、数多くの名作を送り出してきた。そして推理
小説は、今や誰でも気軽に読める娯楽作品として愛され続けている。
 しかし、そんな推理小説にも、ストーリーを盛り上げるための、
様々な御約束−−すなわち『掟』があることは、皆さんご存知だろう
か?
 この物語は、名探偵・天下一大五郎(松田翔太)と、脇役の刑事・
大河原番三(木村祐一)、新人刑事・藤井茉奈(香椎由宇)が、数々
の難問を解決していく物語である。


 『第一章 密室宣言』

 携帯電話で起こされる大河原。
 殺人事件と聞くと、飛び起き、あっという間に支度して出てくる。
 4月9日は、娘・あかねの誕生日。

 迎えに来た刑事は、現場がどこか知らないし、今日から配属された
女性刑事・茉奈は、ペーパードライバーだからと、さっさと助手席に
座る。

 −− 俺の名前は大河原番三。捜査一課の刑事だ。殺人事件となれ
ば、部下を引き連れ、現場へ駆けつける。
    容疑者を確保し、事件を解決する。このように立派な刑事だ。
    だが、オレには人に言えない秘密がある。実際に事件の謎解
きをし、解決をしているのは、一人の青年なのだ。


 雪降る現場に集まる一同。被害者は向こうの家に住む農業を営む森
野作蔵(江良潤)。
 その家へ行こうとする茉奈を止める大河原。この足跡のない雪を見
て、何とも思わないのか?あれだよ、と言う。

 推理小説では、とんちんかんな推理をする人物が出てくる。それが
オレの役回りだろう。

 そこに颯爽と自転車に乗って現れ、そのまま雪が積もったところに
激突し、投げ飛ばされてしまう天下一。
 彼は人呼んで頭脳明晰、容姿端麗の天下一。
 友人の結婚式に行くところで、大河原に、奇遇ですね。殺人事件の
発生ですか?と聞く。

 話を聞くと、隣の老人が訪ねていっても応答もないし、玄関も開か
ないので、庭へ回り、作蔵の死体を発見した。
 大河原が天下一に、なんとか解いて欲しいと頼むが、いきなり最初
からっていのうは、疲れるでしょ、と天下一。


 作蔵の家へ行き、現場検証。
 まわりに足跡が無いと言うことは、犯人はまだこの家にいるかもし
れない、と天下一。
 婦警の森山瑞希(ちすん)が、家には誰もいなかったという。

 作蔵は寝るとき、玄関に心張り棒を噛ませて、外側からは開かなく
していた。
 天下一は、これこそ密室殺人だと言う。

 推理小説では、だいたいのネタはもう使い古されてしまっていて、
目新しいものもそうそう無い。密室といえば、トリックの中でも王道
だ、と言う。

 大河原は、茉奈の役は天下一に惚れてしまう役だと言うが、あり得
ないと拒否される。

 この密室は、家が開かないと言うだけでなく、足跡のない雪という
二重の密室トリックだという。
 だが瑞希は、殺害のあった頃には、まだ雪は降っていなかった、と
言う。


 結婚式を中止しろと騒ぐ村人達。
 『壁神』様の祟りだ、と老婆。

 座敷で説明する新郎・壁神辰哉(森本亮治)。『壁神』様というの
は、この村の有力者。新婦・鶴岡君子(森本真美)が隣町の出身のた
め、ほかの町の人が嫁ぐと、禍が起こる、と言う。

 実は辰哉の父親・壁神一馬は、辰哉の母親・壁神静子が亡くなった
とき、隣町から後妻の壁神小枝子(奥貫薫)を貰った。
 すると一馬が亡くなるという祟りがあった、と言う。

 そこに辰哉のオバの壁神千鶴子(川俣しのぶ)とその娘の壁神麗子
(西慶子)が現れ、君子との結婚は止めるよう言う。
 君子も、この結婚は無理だから、止めたいという。

 小枝子が現れ、本人が止めると言うのだから、止めたらいいんじゃ
ない?と言う。
 壁神家の財産を貰えなかったから、ひがんでいるのだろう、と言わ
れる小夜子。
 次に亡くなるとしたら辰哉。そうしたら、壁神家の財産をすべて君
子に持って行かれる、と言う。

 辰哉は、この結婚は絶対止めないという。
 天下一に、君子は両親がおらず、一人きり。自分と同じだと辰哉。
 天下一が、辰哉には小枝子がいるではないかというと、小枝子を母
親だと思ったことなどない。小枝子は自分につらくばかり当たってい
る。だから自分にとっての母親は、12歳の時亡くなった静子だけだ
と言う。


 壁神家の人間関係を調べ上げている瑞希。
 大河原は茉奈に、麗子と千鶴子を取り調べるという。
 茉奈が、怪しいといえば、小枝子も怪しいのでは?と言う。

 大河原は、麗子と小枝子を比べたから、小枝子の方が美人だろう。
推理小説で、より怪しいのは美人と決まっている。だから、脇役はよ
り怪しい人物に手を出さない。これも御約束だという。

 作蔵殺しの犯人とみなされている大島鉄吉(春海四方)をどうしま
す?と茉奈が聞くと、釈放だ、と大河原。
 そして、小枝子の方は、天下一がうまくやってくれているだろうか、
と心配する。


 辰哉は、麗子から会って欲しいと呼び出しを受ける。
 辰哉が廊下を歩いていると、何者かに殴られ、気を失う。

 物陰に連れ込まれた意識のない辰哉。
 その上に、下着姿の麗子が覆い被さり、子供さえできてしまえば結
婚も、壁神家の財産もこっちのもの、と言う。


 その頃天下一は、座敷で小枝子と話をしていた。
 小枝子は、辰哉にも困ったもの。後継者としての勉強をしっかりと
しなければならないのに、と嘆く。
 天下一が、壁神コンツェルンの総帥ですからね、と相槌をうつ。

 天下一は小枝子に、どこの出身か聞く。
 隣町の栄町だと小枝子。作蔵と同じ出身で、この町の人たちからは
冷たくされていたが、作蔵だけは同じ町の出身ということで、優しく
してくれた、と言う。


 気がつく辰哉。
 すると自分の目の前で、麗子が刺されて、死んでいた。


 瑞希に、今回の事件どう?と聞かれた天下一は、さあね、と答える。
 瑞希は、さっさと解決すれば、残業もしなくて済む。2人でオイシ
イもの、食べに行きましょう、と言う。

 そこに大河原が現れ、瑞希にLOVEの目は無い。さっさと仕事し
ろ。でも、変なものは見つけるな、と命じる。

 部屋の奥では、辰哉が取り調べをされていた。麗子が下着姿だった
のだから、襲おうとしたのだろう、と。

 君子は、これは何かの間違い。辰哉に人殺しはできない、と言う。
 だが、大河原は、これが仕事、と連行しようとする。

 千鶴子は辰哉に、娘を返して!と言う。

 冷静な顔の小枝子。辰哉が人を殺してなんかいないだろう。人を殺
したら、ビビリまくりで、すぐわかる、と言う。

 千鶴子は、これで邪魔者が一人消えて、嬉しいでしょう、と言う。
 そういうのを、下素の勘ぐりって言うのよ、と小枝子。

 そんな2人を後ろで見ている天下一。

 瑞希や茉奈、その他の人たちに付き添われて、壁神家に戻ってくる
辰哉。

 でも、君子がいない。
 携帯を掛けると、風呂場で鳴っている。

 風呂場を見ると、君子は手首を切って、倒れていた。

 君子の遺書を読み上げる茉奈。
 君子は、作蔵と麗子を殺した。
 君子には、辰哉以外にも付き合っている人がいた。辰哉とはお金目
当てで結婚しようとしたのだ。辰哉以外に付き合っている人がいるこ
とを作蔵に知られたので、殺した。
 麗子のことは殺す気は無かったのだが、辰哉と結婚できなくなって
は、意味がないので、思わず殺してしまったと書かれている。

 靴を履いて出て行こうとする天下一。
 茉奈はもう帰るの?と聞く。
 天下一は、これから真相を暴くという。
 犯人なら、君子の遺書があって、解決したじゃない、と茉奈。

 天下一は、それではオレの見せ場が無くなると言う。


 栄中央病院を目指して自転車を走らせていた天下一は、途中の自転
車屋でシリコンライトを見つけてしまい、「田舎ってあなどれないん
だよな」とつぶやきながら、全財産はたいて買ってしまう。


 一室でまったりしている大河原と茉奈。
 茉奈が事件が解決したのだから、早く帰りましょうと言うが、大河
原は主役が解決するのを待つのが、推理小説の御約束だと言う。


 その頃天下一は、早速自分の自転車にシリコンライトを取り付け、
携帯で撮影し、悦に入っていた。

 茉奈の携帯に天下一からの電話。明日、真犯人と密室の謎解きをす
るから、みんなを集めておくようにと言う。


 朝、二日酔いの大河原と落ち合い、壁神家へと入っていく天下一。

 すでにそこには茉奈が立っていた。
 みんな揃ってるよね、と確かめる天下一。

 でも、座敷には小枝子と辰哉しかいない。
 天下一が2人しかいないと文句を言うと、茉奈は、生き残ったのは
2人だけだし、千鶴子はブッキングしていて来なかった、と言う。

 天下一は、これじゃ単なる二択じゃないですか。真犯人を当てるド
キドキ感が無いじゃないですか。容疑者は、最低でも5人はいるでし
ょ、と言う。
 大河原は茉奈に、人を集めるよう指示する。

 広間には数人が居る。郵便局員、出前持ち、少女、犬まで集められ
ていた。

 そこに遅れて登場する天下一。
 君子が殺したのは、麗子だけだった。作蔵を殺し、君子に罪をなす
りつけた人物は別にいる。
 真犯人は、作蔵からの度重なる要求に耐えられず殺した。

 その時、キセルを吸っていた小枝子が倒れる。
 大河原が、小枝子のタバコ入れを見ると、毒が入っている。

 倒れた小枝子は苦しい息で、作蔵と君子は自分が殺したと自白する。
 小枝子は結婚前、風俗で働いていた。それを作蔵は知っていて、そ
のことをばらすぞと小枝子をたびたび強請っていた。
 このままでは要求がエスカレートするばかりだと思って、作蔵を殺
してしまった。

 君子については、君子が辰哉以外の男性と付き合っていたことは知
っていた。タバコ入れには、証拠の写真まで入っている。
 それは、辰哉以外の男性の車の助手席に座っている君子の姿。
 君子は犯人役として死んで貰うのにうってつけだった。風呂桶に君
子の顔を押し込んで、溺死させ、カミソリで君子の手首を切り、遺書
を置いた。
 辰哉も、次はもっとましな人を選びなさいと言って、息絶える小枝
子。

 みんな犯人の自白で終わってしまったと、ゾロゾロ帰って行き、老
婆一人と茉奈だけが残る。

 天下一も、自白されてしまったことで帰ろうとする。

 大河原が、まだ密室の謎が残っているだろう。密室はミステリーの
王道だと言っていただろう、と引き止める。

 天下一は、密室を作ったのは雪だった。
 小枝子は大雪の降る日をわざわざ選んだのだ。
 作蔵の家はとても古く、雪の重みで家が歪む。
 雪が降る前に、作蔵の家へ行って、作蔵を殺した小枝子は、戸を心
張り棒で押さえていたように見えるよう、玄関付近に心張り棒を置き、
そのまま戸を開けて外へ出た。

 夜間、降り続いた雪で、作蔵の家はゆがみ、戸は開かなくなった。

 それだけ?と茉奈。

 老婆は、戸が歪んだだけじゃないか、とボソッと言う。

 天下一は辰哉に、もっと早く自分が真相を突き止めていれば、小枝
子を死なせずに済んだ、と言う。
 辰哉は、小枝子なんて、どうでもいい、と言う。

 天下一は、小枝子は辰哉の実母だったのだという。

 天下一は栄中央病院で調べてきた。
 辰哉の両親・一馬と静子の子供は死産だった。
 その時、隣の部屋では、15歳の小枝子が子供を産んでいた。
 小枝子の両親は、その子を施設に預けると言う。

 それを聞いた一馬は、その子を貰い受ける。その子が辰哉だった。

 一馬は、死期が迫っているのを悟り、辰哉の実母である小枝子と再
婚したのだ。

 辰哉は、小枝子は自分に対して冷たい。実母ではないのではないか、
と言う。

 天下一は、辰哉は子供の時、甘やかされて育ったって、言ってたじ
ゃないか。一馬は、それでは後継者になれないと心配し、小枝子に厳
しく育てて欲しいと頼んだ。
 小枝子は、それを守ったのだ。

 辰哉は、小枝子の遺影に向かって、「お母さん」と呼びかける。


 村を後にする天下一、大河原、茉奈。
 大河原が、ペーパー(ドライバー=茉奈)のおごりで飲む、と言う。
 文句を言う茉奈に、それが推理小説の決まりだ、と大河原。


寸  評  本当に、軽いノリのドラマでした。
 トリックはたいしたこと無いし、推理も驚くようなものもない。
『ガリレオ』などとは別ですね。
 むしろ、『TRICK』や『時効警察』のような小ネタが多いので、
どこまで書こうか迷いました。あまり書き込んでしまうと、本筋を見
失うし、すべて切り捨ててしまうと、雰囲気がでません。
 これから、試行錯誤ですね。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 このところ、会社では、様々な理由で退職していく人たちが多いです。
 毎週のように送別会があり、送別会貧乏になりそうです。送別会は、プレゼ
ントその他があるし、ちょっとランクの高めのお店で開催することが多いので、
参加費が高いんですよね。
 友達で結婚する人もいなくなり、ご祝儀貧乏からは脱しましたが、送別会ラ
ッシュが訪れるとは思いませんでした。
 まあ、これでもリストラに遭わず、勤め続けられることを感謝しなければな
りませんね。
 最近はボーナスの支給率は下がるし、残業しても残業代も出ないし、アルバ
イトをするような体力もないので、年収は年々減っている様な気がします。
(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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