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タイトル:Daily Drama Express 2009/03/16 ヴォイス (10)  2009/04/09


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/03/16 (Mon) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.月曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 月曜日の連続ドラマ
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タイトル ヴォイス〜命なき者の声〜
局  名 フジテレビ系
放映日時 月曜21時
キャスト 加地大己(瑛太)
 石末亮介(生田斗真)
 久保秋佳奈子(石原さとみ)
 桐原哲平(遠藤雄弥)
 羽井彰 (佐藤智仁)
 蕪木誠 (泉谷しげる)
 佐川文彦(時任三郎)
脚  本 金子茂樹
主題歌  『』

あらすじ  第10話 最後の大勝負

 法医学教授・佐川文彦(時任三郎)は、桜井真也(田村亮)の遺族
から解剖依頼があった。
 死因は、癌性腹膜炎から、腸閉塞を起こしたとされているが、その
真偽を明らかにして欲しいとのことだ、と言う。

 助手の夏井川玲子(矢田亜希子)は石末亮介(生田斗真)に、亮介
が解剖を勧めたって聞いたけど、本当なの?と聞く。
 本当だ、と亮介。

 解剖室へ向かう加地大己(瑛太)たちに頭を下げる桜井の妻・瑠美
子(麻生祐未)。

 桜井の解剖に取りかかる。
 腸閉塞は無かった。


 桜井の主治医だった梅木誠(福井博章)は、院長の石末貴之(名高
達男)に、桜井は東凛大学で解剖されることになった。それを勧めた
のは亮介。このまま死因が判明したら?シスの過剰投与だって、とお
びえる。

 貴之は、解剖で抗ガン剤の種類や量までわかるわけではない。それ
にシスの投与は最初から無かったのだ。おびえるな、と言う。


 解剖を進めるが、癌性腹膜炎は死に至るほど進行していないは、転
移した場所でも、それほど増殖していない。

 佐川が、多分抗ガン剤の過剰投与だったのだろう、と言う。

 刑事の大和田敏(山崎樹範)がそれを証明するのは難しい。病院の
医師が明かさない限り、立証できない、と言う。

 佐川と玲子から、解剖の結果を聞いた瑠美子は、解剖さえすれば、
すべてが明らかになるんじゃなかったんですか?こんなのでは、解剖
なんて、しなければよかった、と文句を言う。


 また羽井彰(佐藤智仁)の実家の沖縄料理店に集まる5人。
 亮介は、解剖すれば、死因は必ずわかると思っていた、と言う。
 羽井が亮介を慰める。
 だが、亮介は、自分が解剖を勧め、遺体も傷つけたのに、死因が分
からないなんて、とこだわっている。


 翌日、大己は瑠美子を訪ね、亮介が自分の父親の病院に刃向かって
解剖を勧めた亮介の気持ちを、少しはわかってやってください、と頭
を下げる。


 池の前のベンチに、ボーッと座り込んでいる亮介。
 その前に現れた玲子は、今回の経験を、後に生かせるものにするか、
そうできないかは、亮介自身にかかっている、と言う。
 そして、亮介が解剖を勧めたのは、法医学者としては、間違ってい
なかったと思うよ、と言う。

 玲子の言葉に何かを感じて、走り出す亮介。


 大己は桜庭家の応接間に上げて貰い、話をする。
 瑠美子は、昨日は取り乱してしまってごめんなさい。お友達にもお
礼を言っておいてください、と言う。

 大己は、桜井は、どういう経緯で、貴之の病院に入院することにな
ったか聞く。

 瑠美子は、丁度2ヶ月前、転院した。それまで、胃癌の名医と呼ば
れる医師がした病院に入院していたが、そこは自分には派手すぎると
転院したのだという。

 大己は、最後に何を書いていたのか聞く。
 瑠美子は、ここ半年ばかりは、闘病生活で、ほとんど何も書いてい
なかったと言う。

 桜井は、デビューしたときから、ずっと同じボールペンを使い続け
ていた。それでないと、書く気にならないと言って、と、缶に何十本
も立ててあるボールペンを見せる。

 そして、桜井が最後に書いた文字として、『18金』と書かれたメ
モを見せる。
 最後に病室を片付けたときあったので、一緒に持ってきたが、なん
のことかわからない、と瑠美子。

 大己はカレンダーを見て、18日金曜日に心当たりがあるか聞く。
 何も分からない、と瑠美子。


 その頃亮介は、帰ろうとした梅村を喫茶店に呼び出し、桜井の死は、
医療ミスだったのではないか、と問う。
 梅村は、確かに最初はシスの大量投与のせいで急死したかと思った。
 でも、仙台の病院に移った前任の医師が、すでに抗ガン剤を投与し
ていたが、それでは弱すぎて、効果が上がっていなかったし、抗ガン
剤としてシスを投与するのは、ごく一般的な治療だ、と言う。

 亮介は梅村と別れると、梅村の前任の医師と連絡を取ろうとする。


 大己は、瑠美子と川沿いを歩いていた。桜井は、毎日決まった時刻
に、妻・瑠美子を誘ってこの川沿いを散歩していた。
 話しかけても何も言わなかったが、時々ふと、あの桜井の妻なんだ
な.....という気持ちに浸ることがあった。
 瑠美子は、結婚する前から、桜井の小説のファンだった。桜井は作
家は手で書いて、本を生み出すものなのだと、ボールペンで書いてい
た、と言う。


 研究室で久保秋佳奈子(石原さとみ)は、桜井の書いた『四つの祈
り』を読んでいる。
 そこに佐川がやってきて、30年ぐらい前、新刊が出ると、すぐ仲
間内で、先を競って読んだ。自分たちの世代にとっては、とても懐か
しい作家だと言う。


 また、羽井の実家の沖縄料理店に集まる5人。
 亮介は、まだ仙台に写った医師から連絡が無い、と落ち込んでいる。
 大己は、連絡してこないかもしれないよ、と言う。
 佳奈子はこう言っちゃいけないけれども、貴之が口止めしたかもし
れないよ、と言う。

 羽井は、向こうから連絡が来ないなら、こっちから行けばいいと言
うと、母親・羽井鳳子(濱田マリ)の大型バイクを借り、後ろに亮介
を乗せると、仙台へと向かう。


 佳奈子と学食で食べる大己。
 佳奈子は大己はいつもカレーだよねと言うが、大己は、これ!と決
めたら、それを続けると言う。

 佳奈子は、本でも、ある作家の本をとことん読む人がいるよね、と
言う。
 大己は、そういう一人の作家に巡り会えることが幸せ、と言う。

 佳奈子は、自分はそういうのダメ。数多くのいい作品に出会いたい、
と言う。


 桐原はずっと蕪木誠(泉谷しげる)の手伝いをしている。
 蕪木は、桐原の扱いに困る。いったい、何になりたいわけ?と聞く。
 桐原は、蕪木のような立派な技官になりたいと答える。

 蕪木は、桐原は医学生なのだから、科警研に入るなり、研究者にな
るなり、道はあるだろう。それだけ熱心なら、どうにかなるだろう、
と言う。


 佳奈子は大己に、桜井って学生の時、長崎県人寮にいて、そこで
『四つの祈り』を書いた。
 担当編集者もいきなり桜井のような大物に付けられたら大変だった
よね、と佳奈子。

 『18金』が小説の題名かもしれないと本屋で探してみる大己と佳
奈子。
 でも、見つからない。

 大己は佳奈子に、もし佳奈子が小料理屋の女将で、そこに有名人が
来たらどうする?と問う。
 佳奈子は、少しぐらいサービスしちゃうかも、と言う。
 大己は、やっぱりそうだよね。新人を付けることはしないよね、と
言う。
 貴之も桜井のファンだった。桜井の病状は、病院にとっても、大き
な問題のはず。それなのに、新人医師に担当させることなんて、ある
のかなと悩む。


 仙台に着いた羽井と亮介。
 羽井は公園のベンチで寝転がり、亮介は梅村の前任の担当医・宮島
に話を聞く。

 宮島は、桜井については、貴之から口止めされているので、話せな
いと言う。
 亮介は、宮島が担当していたときのことだけでもいいと言っても、
話さない。

 亮介は、桜井にシスが投与されていたことを知っていたか聞く。
VT すると宮島は血相を変えて、桜井にシスを投与することは、あり
得ないという。桜井は腎臓を患っていて、シスは腎臓の悪い患者には
投与できない薬だという。


 羽井の所へ戻る亮介。
亮介は、バイクに乗せて貰っているとき、友達とツーリングしたとき
のことを思い出した。もっとも乗っていたのは原付だったけど、と言
う。
 羽井は、これで立派に友達に顔向けできるな、と言う。


 亮介は貴之の所へ行き、桜井は腎臓を患っていたと聞いた。腎臓を
患っている者に、シスは使えないはず。しかも、そのシスを使用した
という記録を改ざんした、と責める。

 貴之は、そんなことを公にしたら、この病院がどうなるか、わかっ
ているんだろうな、と言う。
 亮介は、たとえどうなっても、知ってしまった真実は変えられない
と言い切る。


 桜井の分析結果を見ていた佳奈子は、モルヒネの量が通常の二倍も
あると言う。
 大己は、末期癌の痛み止めに、モルヒネを使うことはよくあるけれ
ども、これだけの量を使うとは。それと『18金』という言葉との間
に関連があるのか、考える。

 その時、羽井がみんなに声を掛け、みんなでテレビを見る。
 すると、記者会見で、貴之が頭を下げ、桜井の死因は先日の発表と
は違う。桜井には、死ぬ前日からシスを投与した。そしてシスは桜井
に投与してはいけない薬だった。医療ミスだった。
 そして、シスの投与記録は、自分が全部書き換えた。改ざんと言わ
れても仕方ない、と説明する。


 大己はホームページで、貴之が長崎出身だったことを調べると、桜
井が住んでいたという長崎県人寮を訪ねる。

 すると、2人は同時期に在寮していて、桜井が204号室で、貴之
が203号室。
 みんなお金が無かったので外へ行かず、よく部屋で麻雀をやってい
た。桜井が小説で受賞したときは、貴之も我がことのように喜んでい
たと、寮長。


 帰宅しようとする貴之の前に立ちはだかる亮介。
 貴之は、「お前は何でそんな顔をしている。お前が望んでしたこと
ではないか。わたしは後悔していない」と言う。

 そこに大己と瑠美子がやってきて、4人は院長室で話をする。 

 大己は、貴之が脱いで衣桁に掛けてあった白衣のポケットに挿して
あるボールペンを指し、あのボールペンは作られてから60年経つん
ですよね。
 桜井が愛用していた。
 変だと思ったんですよ。桜井に対する医療ミスの記者会見なのに、
あのボールペンを挿したままだった。
 実は、あれは医療ミスではなかったんじゃないですか?学生時代、
同じ県人寮で隣同士の部屋で、とても仲が良かった。あれは、桜井の
尊厳死だったのではないですか?と言う。

 抗ガン剤治療をしているのに、モルヒネの使用量が通常を上回って
いる。あれは痛みを取りたかったからではないですか?

 貴之が事実を語る。
 桜井は、転院してきたとき、貴之に語った。自分は今まで、いつ死
んでもいい覚悟で生きてきた。余命一年ということは、もう脳にも転
移しているんだろう。ここ数ヶ月、物忘れがひどい。昔のことも、妻
のことも、ボロボロと忘れていく。自分の作品でさえ、思い出せない。
もう新しい作品が書けない。
 学生の時から、新しい小説が書けることを願って生きてきた。それ
がもう出来ないのでは、と言う。

 貴之は、桜井は、自分が先に逝ったと知ったら、悲しむだろうから、
貴之と桜井の関係は、黙っていて欲しいと頼まれた。

 大己は、あのメモは将棋の封じ手ではないですか?本来はマス目の
位置はアラビア数字と漢数字で表されるものなので、すぐには気付か
なかった。
 その勝負、どちらが勝ったんですか?と聞く。

 貴之は、あの夜のことを話す。
 桜井の癌は進行していて、もう意識ももうろうとしていただろう。
体調を気遣った貴之は、もうこの辺で止めようとする。
 すると桜井は、明日続きを指そうと、封じ手をメモに書き、ベッド
サイドの引き出しにしまった。
 その後、桜井の容態は急変して、将棋は指せなくなった。

 泣きながら瑠美子は、そのメモは貴之が持っているべきだと渡す。
 涙ぐみながら受け取る貴之。

 貴之は桜井の治療については、担当医は決めていない。貴之がすべ
て決めたのだという。


 宮島の勤める仙台の病院の前で、タクシーから降り立つ貴之と亮介。
 亮介は、自分は医者として、最低のことをしてしまったんですね、
と言う。
 貴之は、そのことなら気にしていないという。


 学食で佳奈子とまたカレーライスを前にしている大己。
 大己は、このカレー、あまりおいしくないんだよなとぼやく。
 佳奈子が、それなら、なんで毎回カレーなの?と聞くと、学食ぐら
いで迷っているのって、時間の無駄じゃないかと答える大己。

 佳奈子が、じゃあフルコースや懐石料理なら、悩むの?と聞くと、
そうだと大己。
 あきれる佳奈子。

 そこに亮介が、仙台から送っておいた牛タン弁当が届いたと持って
くる。
 さっそく食べようとする大己。
 カレーがあるでしょと言われると、カレーを佳奈子に押しつける。
 佳奈子は、自分は牛タンを食べるつもりと、カレーを桐原に押しつ
ける。
 大己は、佳奈子はトンカツを食べたばかりじゃないか。太るぞ、と
言う。

 桐原は、太った女性、好きですと言うが、誰にも相手にされていな
い。


寸  評  前回からの構成から、すっかり今回が最終回の気分になってしま
いました。
 あともう一回あるのですね。

 解剖すればすべてわかるというのは、おこがましいですね。
 海堂尊のAIの解説にありましたが、解剖で、完全に全身を解剖す
ることは、あまりない。当たりを付けたところを解剖する。解剖はミ
クロの世界には強いけれども、人体をマクロで見るのは苦手。

 今回は、要は貴之は親友である桜井の消極的尊厳死を実現させたと
いうことなのでしょうか。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 会社には、社食があります。
 社食でお昼を食べるのですが、だいたいの時はラーメンを食べています。日
替わり麺を食べることが多いですが、日替わり麺が好きではない場合は、常設
麺を食べています。
 高校、大学、そして社会人になって数年、ずっとお弁当を持って行っていた
ので、お昼の憧れは、温かくて汁のあるもの。そして好物はラーメン。おまけ
に社食のメニューでは、このラーメンがなかなかおいしい。
 以前は、またラーメン?と聞かれるのがイヤで、時々違うものを食べていた
のですが、今、お昼を食べているグループはそういうことを言わない人たちな
ので、毎日ラーメンを食べて、お昼に満足しています。
 大己のようにまずいのに面倒だからって選びはしませんが、毎日同じものを
食べ続けることは平気です。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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