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タイトル:Daily Drama Express 2009/03/14 銭ゲバ (最終回)  2009/04/07


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/03/14 (Sat) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.土曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 土曜日の連続ドラマ
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タイトル 銭ゲバ
局  名 日本テレビ系
放映日時 土曜21時00分
キャスト 蒲郡風太郎(松山ケンイチ)
 三國 緑(ミムラ)
 萩野 聡(宮川大輔)
 三國 茜(木南晴夏)
 由香  (石橋杏奈)
 野々村保彦(光石 研)
 野々村洋子(りょう)
 蒲郡健蔵(椎名桔平)
原  作 ジョージ秋山『銭ゲバ』
脚  本 岡田恵和
主題歌   『』

あらすじ  最終話 幸せはどこにあるズラ?

 掘っ立て小屋に入る前、三國緑(ミムラ)に、絶対途中で止めない
でくれと念を押す蒲郡風太郎(松山ケンイチ)。
 緑の、「とめないわよ」という返事を聞くと、「ありがとう」と言
って、小屋の中へ入る。

 小屋の中で、着ていたジャンパーを脱ぐと、すでに腹には沢山のダ
イナマイトが巻き付けてあった。

 椅子に座ると、導火線の先に火を付け、その先を遠くへ投げると、
ロープを取りだし、自分で、自分を後ろ手に縛る。
 上を向くと、「わかったよ」とつぶやき、柱に刻んだ『金持ちにな
って幸せになってやるズラ』の文字を見る。


 子供の時の風太郎。
 野球の帰り、友達とディズニーランドへ行く話をする。
 みんなお小遣いをいくら持って行くかという話をする。

 夕食のハンバーグを作っている母・蒲郡桃子(奥貫薫)。料理の合
間に、薬を飲んでいる。

 漫画雑誌を読みながら桃子に、ディズニーランドに行くと言う風太
郎。
 桃子は、お小遣いで行くよう言う。
 でも、風太郎はそれでは足らないという。
 桃子は、なんで欲しいものがあると何でも買ってしまうの。風太郎
にお小遣いを毎月決まった額を与えているのは、お金の使い方を勉強
して欲しかったから。この漫画雑誌は何なの、と言う。

 これは特別なんだ。読まないとならないんだと風太郎。

 そこに父・蒲郡健蔵(椎名桔平)が帰宅する。
 そして桃子の話を聞き、風太郎に、お金は計画的に使わなければな
らないんだぞ、と言う。
 そういいながらも、健蔵は背中に何か隠している。

 桃子はそれに気付き、またゴルフクラブなんて買って、と言う。
 健蔵は、このクラブは特別なんだと言い訳をする。

 桃子は、2人とも同じ言い訳をしている。向こう一週間、夕食はず
っとベラだから、と宣言。

 その桃子が急に胸を押さえて座り込む。


 川原でキャッチボールとをする健蔵と風太郎。
 風太郎に元気が無い。桃子のオペが心配か?と健蔵。

 2人が病院へ行くと、桃子のオペは終わり、桃子はピースサインを
してみせる。こんな2人を残して死ねない、と言って。


 風太郎は、落ちていた財布を拾う。中には万札がぎっしり詰まって
いる。

 そこに隣に住んでいる、風太郎にとって『お兄ちゃん』のような存
在の新聞販売店主・萩野宏(近藤公園)が来て、声を掛ける。
 風太郎は、その財布を見せる。

 そこにお巡りさん2人が来る。
 「兄さん」と呼びかける宏に、答える萩野聡(宮川大輔)と、相棒
の菅田純(鈴木裕樹)。
 風太郎は拾った財布を萩野に渡す。
 宏と萩野が兄弟と知って、驚く風太郎。


 『平成15年度東都大学文学部合格発表会場』
 文学部の2次試験の合格発表。
 風太郎も三國茜(木南晴夏)も合格していた。

 2人のそばに、地面に倒れて泣いている男・枝野良夫(柄本時生)
がいる。
 そんなに落ち込まなくても、と助け起こそうとすると、合格してい
ると枝野。

 風太郎の合格祝いをする蒲郡家−−風太郎、健蔵、桃子。
 風太郎は、健蔵と同じ大学に合格できた、と喜ぶ。
 これから4年間は、しおくり頑張らなければ、と健蔵。
 アルバイトするからいいよと言う風太郎に健蔵は、親っていうのは、
もうダメかなと思っても、子供のためにもう一がんばりできる。そう
いうものなのだ。世の中、うまくできているよ、と言う。

 大学の建物に並んで座る風太郎と枝野。
 枝野は、こんなに女子学生が沢山いるのに、何でオレ達には彼女が
いないんだろう。
 でも、オレには風太郎という友達がいるから、まあいいか。オレと
風太郎は似ているよな。だから風太郎のことなら、何でもわかるよ、
と言う。

 そこに茜がやってくる。
 枝野は、そういうことか.....とがっかりする。


 レストランに招待され、緑と会う風太郎。

 緑は風太郎を観察すると、「風ちゃん」と勝手に呼び名を付け、お
母さん、美人では?と言う。頷く風太郎。
 血液型はB型、と緑。そうですが、それが?と風太郎。

 緑はビールのお代わりを頼む。
 狐につままれた様子の風太郎。

 茜が、お代わりをしたら、風太郎は合格という緑のサインと決めて
あったと明かす。

 そこに白川(田中圭)がやってくる。
 茜は、緑の彼氏と紹介するが、緑は、彼氏か、ただの友達か、まだ
検討中の人ですと紹介し直す。

 白川は、検討中ですの彼氏ですと自ら名乗るが、緑の手が白川の腕
時計に触れると、傷ついていないか、心配する。
 緑が、白川は腕時計オタクで、この時計は50万円と言う。白川は、
ボーナスと給与をつぎ込み、一ヶ月、カップラーメンでしのいだ、と
言う。

 緑は茜の正体を言いたいけど、茜との約束なので、と我慢する。


 茜は、風太郎は緑が好きなんでしょ。さっきから緑の名前ばかり言
っていると言う。

 2人はボートに乗って、デートしていた。

 風太郎は、緑は別世界の人という気がして、と答える。
 風太郎は茜の両耳を塞ぎ、一番好きなのは茜だ。茜はきれいだよ、
と言う。
 茜は、聞こえていたよ、と笑う。

 風太郎の目に傷はなく、茜の頬に痣もない。


 伊豆屋に昼を食べに入る風太郎。
 伊豆屋は、カウンターといくつかのテーブルがある洋食屋だった。

 主人の野々村保彦(光石研)は、風太郎が、伊豆の出身と聞くと、
ベラの煮付けを食べるかと聞く。
 喜ぶ風太郎。
 おいしい、と食べるが、でも、桃子の味にはかなわないと言う。
 保彦は、母親の味にかなう料理なんて無い、と言う。

 そこに、風太郎とそっくりの野々村由香(石橋杏奈)の兄・野々村
真一(松山ケンイチ・二役)がやってくる。
 そして遊び人の真一は風太郎の顔を見て、いざって言うとき、身代
わりになって貰おうか、と言う。


 三國家に挨拶に行く風太郎。
 茜の父・三國譲次(山本圭)は挨拶をするが、焦っている。
 風太郎が持ってきた手土産は、マカロン。

 風太郎が覚悟を決めているところに、寝ぼけた緑が出てきて、朝ま
で飲んでいたと言う。そして、お嬢さんを下さいってやつ?もう言っ
た?と聞く。
 心の中で、「これからなのに」とぼやく風太郎。


 風太郎は、三國造船で働いている。
 緑もチーフをやっている。
 風太郎は、先輩に急げと言われながら、営業回り。

 初任給が出る。
 緑は風太郎に、大事に使えよ、と言う。

 桑田春子(志保)が働いている居酒屋で、健蔵にビールをおごる風
太郎。桃子にもちゃんとプレゼントを考えてあるからと、言う。
 健蔵は、風太郎が金を稼ぐようになったか、と感慨深げ。そして、
これだけは言っておく。社会に出ると、金に傷つけられることもある
かもしれない。でも、大事なのは心だぞ、と言う。


 風太郎と茜の結婚式。
 譲次は、息子が欲しかったと、喜ぶ。
 健蔵は娘とデートするのが夢でした、と喜ぶ。
 桃子は茜に仲良くやろうね、嫁と姑だけどと言う。
 健蔵は、そういいながら、桃子はきつい。自分はいつでも、茜の味
方だという。

 茜は緑に、妹が先に嫁に行ってゴメンね、と言ってから、そっと舌
を出す。
 緑は、30歳までには、結婚してやるから!と言い返す。


 春子の勤める居酒屋で、緑とビールを飲む風太郎。
 そして酔った風太郎は、船が好きで三國造船に入ったのに、船と関
係ない仕事をしている。企画書も何回も出したのに、と。
 要するに、愚痴を言いたいだけなのね、バッサリと切り捨てる緑。

 酔って、お互いの身体を支え合いながら歩く、風太郎と緑。
 もう一軒行くぞ!と言いながら、緑は、少しは自分のこと、好きだ
と思っている?と聞く。

 風太郎は、緑は美人だ。でも、言葉がきつすぎて無理です、と言う。
 緑は、だから白川みたいな奴しか、寄ってこないんだと泣き出す。


 走っている風太郎。

 病院の待合室では、譲次、緑、健蔵、桃子が、ソワソワしている。

 やがて風太郎が駆けつけてきて、遂に茜の子供が生まれる。

 生まれたばかりの赤ちゃんを腕に抱き、ピースサインをしてみせる
茜。


 朝、茜と、茜の腕に抱かれた子供に見送られて出勤する風太郎。


<<現実では>>

 緑は掘っ立て小屋を見つめていたが、思わず目をそらす。

 いよいよ導火線の日が近づいてくると、風太郎は立ち上がり、涙と
よだれを垂らしながら、緑に出して欲しいと泣き叫ぶ。
 ドアに体当たりしながら、つばで導火線の火を消そうとする。

 だが、遂にダイナマイトは爆発する。

 緑のところにも、爆風にあおられ、小石がバラバラと降ってくる。
 緑のブーツに当たる一円玉。


 橋の上にたたずみ、サングラスを外す健蔵。


 伊豆屋に小包が届く。
 開けると、中に二千万円の札束が詰まっていて、手紙が入っている。
 風太郎からで、ベラ定食おいしかったです。ごちそうさま、と書か
れていた。


 路地裏で、男を逮捕しようとしていた菅田。
 一杯飲み屋に座って、安酒を二つのグラスに注いでいる健蔵の菅田
を見つけ、一瞬手をゆるめてしまい、男に逃げられる。慌てて追いか
ける菅田。


 健蔵は、やっと風太郎と一緒に飲めるな、と言う。
 もう一つのグラスの向こうには、割り箸に挟んで立てられた風太郎
の小さな顔写真。

 新聞には、自殺した三國造船社長の風太郎についての記事が載って
いて、疑惑が広がったと書かれている。風太郎の顔写真も載せられて
いた。
 健蔵が話しかけているのは、その新聞記事から切り抜いた写真に対
してだった。


 車いすに乗せられ、夫・萩野に押して貰っている萩野加奈江(宮本
裕子)。
 スーツケースを押している息子に、重くないか?と声を掛けて気遣
う萩野。


 真一は、伊豆屋でベラの煮付けを練習している。でも、真剣にやら
ないので、保彦に怒られている。
 真一は、仕方なく、頑張らないといけないですね、と取り組む。

 店内には、風太郎からの手紙が、額に入れて飾られている。


 風太郎の墓前に手を合わせ、あの時の一円玉を供える緑。
 風太郎の墓は黒い御影石で、桃子の白い御影石の墓よりも、一回り
小さく作られ、隣に建てられている。


 あの爆発直前、慌てる前の風太郎は、こう思っていた。
 わかったよ、わかったって。
 オレはもう死ぬよ。それがお前らののぞみだろ。
 でもな、オレは間違ってたとは思わない。これっぽっちも思わない。
 確かにオレは、人殺し。犯罪者だ。地獄に堕ちてやる。
 だがな、オレは思うズラ。
 この狂った世の中に、平気でヘラヘラ生きている奴の方が、よっぽ
ど狂ってるズラ。
 いいか、この世界に生きている奴は、全部『銭ゲバ』だ。お前らが
気付かずに、いや気付かないふりして、飼い慣らされた豚のように生
きているだけズラ。
 それでもよきゃ、どうぞお幸せに。
 ただ、オレは死んでも、オレみたいな奴は、次々と生まれてくるさ。
そこらじゅう、歩いてるんだぜ、銭ゲバは。
 じゃあね。


寸  評  この空想劇、必要だったのでしょうか?
 最初、まだ健蔵が会社をくびになる前の、蒲郡家の幸せなひととき
を描くのかと思ったのですが、風太郎が大学生になってしまい、あれ?
と、戸惑いました。
 これは、死の直前に夢見た風太郎の夢の世界なのでしょうか?
 環境さえ過酷でなければ、風太郎は銭ゲバにならずに済んだのか。
 そういいたいように思えます。

 でも、風太郎にもいろいろな人生の選択肢はあったはず。
 前回の最後で潔く終わってくれていた方がすっきりしたように思い
ます。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 部屋に、新しい棚を置きました。
 元々、ものが増えすぎで、収納場所に困っていたところに、引っ越しで要ら
なくなったと言っていた知り合いから譲り受けた組み立て式の棚を貰ってきて、
組み立てたのですが。
 場所がないところに無理矢理組み立てたので、場所を作るため、そこに置い
てあったものを、強引にどかしたため、部屋の中がメチャクチャになっていま
す。
 とはいえ、新しい棚には、計画的に整理整頓してものを起きたいと思うもの
ですから、なかなか整理がつきません。

 まずは、片付ける前に、思い切って、最近使っていないものを捨てるか!と
心に決めているところです。(鈴木)

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