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タイトル:Daily Drama Express 2009/03/10 トライアングル (10)  2009/04/06


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2009/03/10 (Tue) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.火曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 火曜日の連続ドラマ
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タイトル トライアングル
局  名 フジテレビ系
放映日時 火曜22時
キャスト 郷田亮二(江口洋介)
 黒木舜 (稲垣吾郎)
 葛城サチ(広末涼子)
 郷田唯衣(相武紗季)
 志摩野鷹也(堺雅人)
 富岡康志(谷原章介)
 秋本了 (佐々木蔵之介)
 丸山慶太(小日向文世)
 葛城均 (大杉れん)
 葛城清子(風吹ジュン)
 黒木信造(北大路欣也)
原  作  新津きよみ『トライアングル』
脚  本 水橋文美江
主題歌  小田和正『さよならは言わせない』

あらすじ  10 十字架を背負う者たち

 長野県 八ヶ岳。
 黒木舜(稲垣吾郎)は、地元の警察署へ行く。そして15年前の火
災の資料を見せて貰う。
 そこには、事件性無し、と書かれている。

 舜は、当時のことを知っている人を紹介して貰う。

 消防署では、郷田唯衣(相武紗季)の花火の不始末が出火原因と記
載されていた。

 ただ、当時放火されたという可能性もあった。不審者を見たという
人がいたからだと説明される。

 そのあたりを管理している不動産会社へ行くと、先週も東京から来
た黒木と名乗る刑事が聞いていった。今頃、何かあるのか、と聞く。

 舜が別荘跡の空き地の前に立っていると、丸山慶太(小日向文世)
から電話。葛城サチ(広末涼子)が撃たれて意識不明で集中治療室に
いると丸山。
 急いで帰る、と舜。


 丸山は、課長に呼ばれる。
 会議室に入ると、課長は机の上に丸山の拳銃を置き、黙ってしまっ
ておけ。
 紛れていたのを見つけた。もし拳銃が紛失したなんてことが漏れた
ら、一大事。丸山はまだ自分の部下で、警察の人間だからと言う。

 丸山は、サチを撃った拳銃について、課長に教えて貰う。
 課長は、レミルトンM700。おそらく香港の闇ルートだと言う。


 集中治療室のベッドに横たわるサチ。
 そこに葛城清子(風吹ジュン)と葛城均(大杉れん)がやってくる。
 医者は、最善を尽くしたが、無理かもしれないという。

 サチの口が動く。
 清子は均に、亮二を呼びに行かせる。

 サチは、清子を認めると、清子のために生きようとしていたのに、
こんなことになってごめんね。
 初めて清子に会ったとき、人ってこんなに温かいと初めて知った。
だから、佐智絵として生きようとした、と言う。

 清子は、サチでなければならなかったのだという。佐智絵の身代わ
りなんかではないと、涙ながらに言う。

 均に連れられ、亮二がやってくる。
 サチは亮二に、もう会えないんじゃないかと思っていた、と言う。
 亮二は、もうしゃべるなと言うが、サチは、これが最後だから、と
話し続ける。
 「わたし、気付いたの」とサチ。
 「何を?何を気付いたんだ」と亮二。
 「真実を明らかにしても、あなたは救われていないってことを。今
以上に重たい荷物を背負うような気がする。わたしはあなたに会えた
から、自分の人生を生きようと思えたから。だから大丈夫」とサチ。
 「わかった。笑って」と亮二。
 サチの手を握る亮二。
 「あなたの笑った顔、もっと見たかったな」と亮二。

 サチが動かなくなる。心拍がゼロになる。

 肩を落として病院の廊下を歩く亮二。

 清子は、サチのベッドの脇に座り、泣く。
 均は立ちつくす。

 そこに舜がやってくる。
 「またオレの身代わりで、人が死んだ。誰かがオレを狙い、彼女が
死んで。オレが殺したも同然だ。オレのせいで彼女は死んだ。オレの
せいだ」と亮二。


 サチの遺影に手を合わせる亮二。
 そこにマチコが来て、挨拶する。

 マチコは、サチとは大阪の施設で一緒だった。サチは一人で強がる
ところがあるので、心配していたが、葛城家に引き取られて、嬉しか
った。
 サチはカレーがおいしかったと電話してきた。たかがカレーでも、
自分のために作られたカレーに、感謝していた。サチは幸せを感じて
いた。

 亮二は、そのサチの幸せを自分が奪った。メチャクチャにした、と
手を突いて謝る。

 清子は、「そうね、メチャクチャにされた。でも、それはあなたの
せいではない。わたしは教えられた。二度娘を亡くして、人が人を殺
す残酷さと、人が人を癒すことを。郷田さんがすべきことは、わたし
に頭を下げることではない。このままではあなたの人生も、めちゃく
ちゃにされたまま。あの子はこれから葛城サチとして生きようとして
いた。だから、あなたも、あなたの人生を取り戻してください」と言
う。


 帰宅した亮二は、ベランダに出て、サチのことを思い出す。


 朝になり、唯衣が珈琲を淹れていると、亮二は携帯でインターポー
ル本部とフランス語で話をしながらリビングに入ってくる。
 偽造パスボートの件は中国系のしわざかと話している。


 舜は、八ヶ岳の事件について考える。黒木信吾(北大路欣也)の、
『事実だけを見つめろ』という言葉を思い出しながら。


 亮二は、珈琲を淹れてくれた唯衣に謝ると、信吾と何を話したか教
えて欲しいと、頼む。

 唯衣は、亮二は信じないかもしれないけれども、信吾は亮二の味方
だと言う。


 舜は信吾を執務室に訪ね、八ヶ岳へ行ってきた。亮二の両親と長兄
を奪った火事は、当時不審者を見かけた人がいて、放火も疑われたの
に、火事の原因は、子供の花火の不始末として、早々に片付けられて
しまった。
 それは、その不審者が、顔に痣がある男だったからだ。新藤利道
(宅麻伸)だったんだな。だから警察はその事実をもみ消した。信吾
も直々に八ヶ岳へ行って、調べているじゃないですか、と舜。

 信吾は、事実だけを見ろ、と言う。顔に痣がある人間を見たという
人に会ったのか?と。

 舜は、八ヶ岳の火事も、佐智絵殺しも、新藤が絡んで、上から圧力
がかかり、ストップがかかったんだろう。その人は誰か聞く。

 信吾は、自分にも手が届かないほど上の人間だと言う。

 舜は、その人間を自分が絶対見つけ出してやる、と言う。

 信吾は、自分はずっと佐智絵殺しの事件を解決できなかったことを
苦しんだ。25年間、苦しみ続けたのだ。
 佐智絵殺しの件は、途中で担当を外された。その当時、自分が何か
のミスをしたのではないか、と悔やんだ。それから努力をして、今の
地位に至った。

 異例な出世というのは?と舜。

 何かと引き替えに手に入れたのではない。それほど腐ってはいない、
と信吾。

 では、宮部(浅野和之)を使って、あんな電話をさせたのは?と舜。

 佐智絵殺しの件は、解決できなかったことが悔やまれ、担当を外れ
てからも、独自で捜査を続けていた。自ら動くのが難しくなってから
も。
 宮部は唯一自分が背負った十字架を知っている人間だ。だから、警
察を辞めた後も、協力してくれた。

 この西署に、舜が配属されたのも、何かの縁だと思った。だから宮
部に、あの電話を掛けさせた。

 だが、思わぬ誤算が生じた、と信吾。
 亮二が来たことですね、と舜。

 亮二の動きは、ただの同級生にしては、熱心すぎた。
 秋本了(佐々木蔵之介)に話を聞いてわかった。亮二は第一発見者
だったんだ。亮二はかたくなに何かを隠しているようだ、と信吾。


 その頃、唯衣も亮二に信吾の話をしていた。
 信吾は25年間、佐智絵の事件を解決できなかったことを公開しな
がら、独自に捜査を続けていた。
 宮部は、元信吾の部下で、警察を辞めた後も、信吾の捜査を手伝っ
ていた。
 そのため、亮二が第一発見者かと、聞いたという。


 信吾は机の引き出しの鍵を開けると、中から資料を取り出す。
25年間かけてコツコツと集めた資料だと言って、舜に渡す。


 秋本は亮二に会うと、ちゃんとメシ食っているか?と聞く。
 亮二は、秋本の用件は何か聞く。

 秋本は、均とたびたび会っていたことを今まで黙っていて悪かった、
と言う。
 亮二は、今頃になって突然何だ、と聞く。
 秋本は、先日ヨシザワアヤコに説教された。何か些細なことでも思
い出したら、亮二に言うように、と言われた、と。

 秋本は、自分の名前は『了』、そして亮二の名前は『亮二』。
 あの頃、秋本は『RYO』と書いてあるカバンをほっぽり出して遊
んでいた。
 ある日、そのカバンをしげしげと見ている人物がいたが、秋本が行
くと、ホッポリ投げて去っていった。
 当時、亮二のことを『りょう』って呼んでいる奴もいたので、間違
えられたのかな?でも、そのカバンを見ていた人物が思い出せない、
と言う。

 秋本は、自分も佐智絵が好きだった。そして亮二のことも。変な意
味じゃないよ、と慌てて付け足す。
 あの頃の明るかったオレがって、ことだろと亮二。

 秋本は、早く解決するといいなと言って、2人は別れる。


 均は一人で、サチが絵画教室を開いていたところへ行く。そして壁
に掛かっているサチの絵を見る。

 そこに亮二が現れる。清子に、こちらにいると聞いて来た。サチの
遺品整理ですか?と聞く。
 そして内ポケットから澁谷のマンションで見つかった白い粉薬の入
った小瓶を見せる。その部屋には、均の服もあったと亮二。

 均は、だからって自分が志摩野鷹也(堺雅人)を殺したと言うこと
にはならないだろう、と言う。

 亮二は、また別の手土産を持ってきますと言って、部屋を出て行く。


 丸山と舜がいる会議室に、亮二がやってくる。
 舜がサチ殺害に使われたのは、レミントンM700。ライフル銃だ
と写真を見せる。

 亮二は、その件はいい。出所は本部が追うだろう。我々は葛城コー
ポレーションを、徹底的に洗う、と言う。

 舜は、亮二は何を探しているんだ?と聞く。
 亮二は、今年が佐智絵を殺したのだという確実な証拠、と言う。

 舜は、信吾から、25年掛けて集めた捜査資料を貰ったと言う。

 事件の時の状況をおさらいする。
 当日は、朝天候が不安定だったので、佐智絵は傘を持って、家を出
た。
 だが、殺害された時は晴れていた。
 その後、大雨が降る。

 殺害に使われた石は、直径約20センチ。高いところから振り下ろ
されている。だから、犯人は大人だと考えられた。


 週刊誌では、均は娘を亡くしたのに、自業自得のような書かれ方を
されている。相当世間の恨みを買っていたのだろう。
 葛城コーポレーションは、一時不審だったのに、このところ、持ち
直している。


 亮二は、信吾の資料を自宅に持ち帰って、読んでいる。


 朝、亮二が署へ行くと、すでに丸山も舜もいて、葛城コーポレーシ
ョンの登記や財務諸表を取り寄せ、分かったことがあるという。

 亮二も犯人が分かったと言う。
 そして均に電話を掛け、これから重要なお土産を持って訪ねますよ、
と言う。


寸  評  やはり、犯人は均なんですね。

 今回、一番のびっくりは、信吾が実は佐智絵事件を隠蔽しようとし
ていたわけではなく、捜査を続けていたんですね。わかりにくいおじ
さんです。ま、もっとも捜査しているって分かり易かったら、とっく
に上層部に潰されていたでしょうけど。

 それに、宮部も単に危ない人だったわけでなく、信吾に協力して事
件捜査をしていたんですね。警察を辞めてからも尽くしたくなるよう
な立派な上司だったというわけですね、信吾は。

 でも、なぜ佐智絵の死体の第一発見者が堀米ではなく、亮二だとわ
かると、謎が解けるのでしょう。

 そして、八ヶ岳の火事で、実は亮二と長兄が亡くなった事故が意味
を持っていたのですね。単に、亮二と唯衣が兄妹2人きりになったと
いう状況を作り出しただけではなかったのですね。

 もうラス前だというのに、まだ、隠されている謎が、いろいろある
ように思えます。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 昼ドラマの『非婚同盟』と『詐欺師リリ子』が両方とも終わりました。

 『詐欺師リリ子』の方は、パート2が作られそうな終わり方でしたね。

 『非婚同盟』の方ですが、韓国ドラマや大河にも、そういう傾向があります
が、どうして、最終回にああも、いろいろな展開を詰め込むのでしょうか。そ
れまでのダラダラした、1,2回見損なってもどうにかなりそうな展開とは、
全く違います。
 これなら、もっと平均的に進めて欲しいと思います。
 最近のアメリカのドラマは途中も展開が早く、山場が多い気がします。
 多すぎて、なんだったのか、こんがらがりそうなくらい。

 それと、最後、娘がセレブと結婚してめでたしって、一番ふさわしくない結
末ですね。
 これなら、幸せに結婚したはずの娘は、また夫の浮気の虫のせいで、自殺は
しなかったけど、離婚した.....なんて後日談を付けてくれるとすっきりした
のに。
 母親が潔かった分、結婚して幸せ−−しかも学生結婚なんていうありきたり
の結末にはして欲しくなかった。
 今、結婚、結婚って騒いでいるのって、国の少子化対策に乗せられているだ
けの気がして、気味が悪い物を感じます。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
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