メルマガ:運ちゃんのひとりごと
タイトル:運ちゃんのひとりごと 3月29日号  2009/03/29


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あなたは1円に泣いていませんか?
私は1円に向かって笑っています。
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                運ちゃんのひとりごと

         2009/MAR/29TH  総購読者数 1,160名
         melma225回、magmag125回、e-mag128回

          今日現在までの走行距離474,741km
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 皆さんこんにちは、あさやんです。
 私はいま、九州におります。
 金曜日に積んで月曜日に納品する荷物を通常であれば土曜日の夕方
頃に出発するのですが、積んだところが会社からは遠くて帰るのが億劫に
なってしまってそのまま出てきちゃいました。

 会社まで距離にして120km、時間にして片道二時間のところを戻るという
ことになると、意味もないのに会社に戻ることは私の行動理論に反すること
になるわけなのです。
 ちょうど進行方向であったということも、それに拍車をかけました。
 同僚からは、

 『お前大丈夫か?』

 と言われておりますが、これが私の悲しい性でして、鉄砲玉の辛いところで
あります。
 私は若かりし時から、時間=取り返せない財産という考え方が定着しており
まして、無駄なことができないところがあるのです。
 なので、今回のこともその考え方に則ったということであります。

 下関から高速に乗りましたが、今日はちょうどあの高速道路料金が最高1,
000円で走ることのできる初日でありました。(3月28日)
 週末はとにかくトラックは少ない。
 だけど、今日はやけにレジャッコが多いなぁというのが今日の率直な感想。
 追い越し車線をひっきりなしにレジャッコが占領しております。

 関門橋を渡ってしばらくは、その追い越し車線をかっ飛んでいくレジャッコ
のナンバーを観察しておりました。
 仙台、練馬、横浜、尾張小牧、川越、三重、なにわ、神戸など。
 いままでであれば、まずこの地ではほとんどみることはなかったであろうナ
ンバーが次から次へと登場します。

 ガソリン代のことはともかくとして、やはり高速道路料金が格安になると、こ
れほどに人の財布の紐が緩むのです。
 この日はラジオの報道によると、東名高速海老名サービスエリアにおいて
駐車率100%を超えることがあったと報じておりましたが、交通渋滞はそれほ
どでもなかったようですね。

 まあ近頃のレジャッコは情報関係はあるようで、カーナビやVICSなどからの
情報を駆使して走っているようですから、わざわざ混んでいるようなところには
突っ込んでいかなくなったのでしょう。
 それはそれでいいことだと思いますね。

 それはそれとして、

 この高速道路料金最高1,000円のサービス開始は全国一斉にというわけ
ではなくバラつきがあるようで、全国的にこの制度が足並みを揃えるというのは
5月の頭になるということのようです。
 ただ、トラブルというのも発生しているようでして、そのあたりはよくNEXCOの 
ホームページを参考にされて混乱することのないようにしてくださいね。

 大都市近郊地域はあてはまらない。
 つまり最高1,000円の枠とは別に計算するということ。
 その他、いろいろと条件がありますので。

 でもこの制度の初日ということでもないのでしょうが、いま私はこの原稿を高速
道路のパーキングにて作成しているのですが、なにか違った現象を見たような
気がして、このメルマガで書かないわけにはいかないと、意を決して書くことにし
ました。

 思い当たることがあなたにもしかありましたならば、善処いただけますとありがた
いです。
 あなたの知らないところで、誰かが迷惑していますので。

 ・レジャッコさんたちは、できれば前向き駐車に心がけて欲しい。

 当初レジャッコのとめるところに二台ばかり後ろ向き駐車をしているクルマがい
たのですが、その後どういうわけか集団心理とでもいうのでしょうか、あとからやっ
てきたレジャッコが真似をするように後ろ向き駐車。
 私もレジャッコになったときには後ろ向きというのか、バック駐車を基本としてい
る者なのですが、高速のPAにおいてこれはどう考えても自然ではありません。

 こういうことをされるとなにが困るのか?

 私たち職業ドライバーは一時の安らぎを求めてこのパーキングに入って休息し
ています。
 そんなときにレジャッコたちと不必要に目を合わせたくはないのです。
 自分の生き様を見られているようで。
 些細なことのようにも思われるでしょうが、けっこう気にはなりましたね。

 あとは暗くなってからのことですが、いつまでたってもヘッドライトを点けたままに
してとまっている人がいたりして、これは本当に迷惑です。
 休憩しているつもりがかえって疲れます。
 意外とこれには気がついていない人って、多いんじゃないのかなぁ。

 ・パーキングエリア内ではかっ飛ばない。

 いるんですよ。
 よく運転教本にも書いてありますけど、クルマの陰から子供なんかが飛び出して
きたら危ないでしょ?
 駐車していたクルマが出てくるときというのは、まずほとんどの人が苦手なバック
でクルマを動かします。

 そんなところをかっ飛んでいこうものなら、事故にならないわけがないでしょ?
 人をやっちゃうと、高くつきますからね。

 ・大型がとめるところには極力とめないようにする。

 これはなにが言いたいのかというと、いろんな面からいえますね。
 深夜帯なんかですとたくさんのトラックの運ちゃんが仮眠をとりにパーキングに入
ってきますが、こんなときに開いているなぁと思ってトラックの間に入ろうとすると、
先の方にレジャッコが止まっていて、『なんじゃこりゃ。』となるのです。

 それでバックしようと思うと、既に後ろにはトラックが来ていたりするので、うかつに
はバックできなくなる場合がある。
 あと、トラックのところに止める人のなかで比較的多いなぁと思えるのが、やはりトラ
ックの進行方向と反対向きに止めて寝ている人が多いこと。
 どう考えてみても、強引に反対に向けてとめたというへそ曲がりにしか思えない。

 ・騒がしくしない。

 近頃はマフラーをいじるのが流行っているのか知らないが、爆音を発する通称:
抜けの良いマフラーというのが横行しているようだ。
 なぜそんなにうるさいマフラーをつけたクルマが車検を通ってしまうのか理解に苦
しむところであるが、その音色に浸っているのはあなただけだということにもっとはや
く気がついてもらいところである。

 昔は頭のいかれた運ちゃんも多かったから爆音仕様も数多く存在していたが、近
頃の運ちゃんは品がよろしいのか、静かさを売りにしている人も数多い。
 公衆の面前において、必要以上にうるさくするのってやはり良くないと思います。
 うるさいスポーツカーを目の当たりにして、かっこいいと思う人はまずいないでしょ?
 十中八九、うるせぇなぁこのバカとしか、みていないと私は思いたいです。

 ここまではパーキング編ということで。
 ここからは走行編になります。

 ・急ぐ心とやんちゃは別物に。

 私なんかは特に80km/hにも満たない速度でトロトロやっておりますが、であるか
らといってそれがあなたに対して邪魔にはなっているかもしれませんが、私はあなた
に対して危害を加えているわけではありません。
 なので、私の仕事の邪魔をしないでもらいたいのです。
 なにが言いたいのでしょう。

 遅いトラックを追い越したならば、いきなりハンドルを切らなくっても、ゆっくりとハンド
ルを戻すだけで走行車線に戻ることができるのです。
 近頃多いのが、トラックのすぐ前にかぶせるようにして入り込んでくるやつ。
 そんなことをして、間違ってトラックに接触したらどうするんですか?

 あなたと私のクルマの二台分の修理費用。
 荷物の延着による補償問題。
 修理によってトラックが稼げなかった分の逸失利益。
 もしこの際の事故で道路を止めてしまったのであれば、道路管理者からの損害請求
や居合わせた他の運送会社からの延着の賠償請求の可能性もある。

 などなど、未知の世界での話に発展していきます。

 だいたいにおいて、高速道路を走っていてハンドルを急に振る行為そのものがあり
得ないのよ。
 雨も降っていない路面において、どうしてクルマがスピンして反対方向を向いて止ま
るんですか?
 普通に走っていれば、こんなことはあり得ませんから。

 ・キープレフトだよ。

 田舎者に限らず、これはどこにでもいることなのですが、やたらに延々と追い越し車
線を走り続ける不届き者が多い。
 これをされるとどんなふうに私らが困るのか。
 後ろから追いついてきた高速車が、走行車線から追越をかけるのです。

 これは明らかに道路交通法違反でありお上の裁きを受けることになるのですが、それ
以上に高速道路におけるルールというべきものを理解していないことに憤りを感じる。
 私らトラックも近頃はスピードリミッターのおかげで皆様方には多大なるご迷惑をおか
けしておりますが、でもそれは今回のこの問題とはちょっと事情が違うわけでして。

 走行車線になにもクルマがいない場合において、追い越し車線を延々と走る事は、
これすなわち道路交通法違反になるということなんです。
 この手の取締りの厳しい地域は、東名高速東京から神奈川全域において。
 パトカーが該当するクルマに対して後ろの電光表示板で、『左に戻れ』などと警告を
発していたら、それはまさしくこの一件に関してです。

 ・ヘッドライトの照射にもっと神経を使え。

 特に交通量の少ない地方の高速道路において多いことなのですが、対抗するレジ
ャッコが平然とハイビームで向かってくるんです。
 眩しいから私らもハイビームで応酬するんですが、それに対しても気づかないという
のか何それっ?ってな感じで。
 頭にくるから、時にはものでも投げつけてやろうかという気になることがあります。

 くそ軽の古いハロゲンヘッドランプでも眩しいから、いまどきのキセノンヘッドランプ
だと、一度見つめてしまうとしばらくはその眩光が目の裏に残ってしまうくらいに眩しい。
 たしかに今のクルマの照明は明るくなりましたよね。
 私のマイカーもキセノンですが、自分中心に考えるととても運転しやすくなりました。
 ただ光軸というものを意識していると、やはり対向車が眩しくないのか気にはなります。

 このレジャッコのハイビーム攻撃の一因としては、中央分離帯の植樹により対向車の
ライトがレジャッコからは直接目には入らないという現状が大きいのかと。
 つまり、レジャッコからは対向車の光は入ってこないのだが、トラックのように目線の高
いクルマからだとその植樹の上に視界が出てしまうので、直接その光を食らってしまうこ
とになるのだ。

 これはどう考えてみても、不公平極まりない。
 何のために植樹をしたのか?
 花粉症の一因にもなるし、こんなのはするべきではない。
 ああそういえば、トラックのヘッドライトの位置が下に下がったというのも、対向車からは
眩しくなくなっているのでしょうね。

 だけど基本的に対向車がいるのであれば、ライトは下向きに落とすのが人情ってもの
じゃありませんかねぇ。
 対向車が来ると不思議にその光を見てしまう人って意外に多いんじゃありませんか?
 音で言うと、イレギュラーで変な音が聞こえるとそっちの方に耳が向いてしまって、聞き
たくもないのに聞いてしまうような人って多いと思います。

 これに関しては、訓練をすることでもともとの対象とするものを集中して取り入れることが
できるようになります。
 私もその傍若無人なハイビーム攻撃に対しては、『またか!』と激怒してはおりますが、
その光をまともにはみていません。
 つまりその光を傍らに見ているということ。

 光線をもろ見てしまうと、本当にその残像が目の裏に残りますので。
 長距離を走っていてそんなことをいちいちやっていると、仕事にならなくなりますから。
 毎日の仕事のなかで鍛えられていくんですよね。
 だけど、対向車がいることがわかったら、自然にライトを落とすという動作が身について
いないというのは、なんとも寂しいことだなあってみているのです。

 何か私の存在を無視されているようで、そのことについて腹が立つのです。
 近頃は警察なんかもハイビーム運動というのを展開しているようなのですが、訳わかん
ねぇよなぁ〜。
 キセノンはロービームでもじゅうぶんに明るいんですよ〜だ。

 ・時計の照合を怠らない。

 例えばあなたがETCの割引の条件を熟知しその特典を最大限に利用しようと考えた
とき、時間についても無駄のないようにと考え始めることでしょう。
 例えばこの割引制度は午後五時から有効であるとしましょうか。
 午後五時ピッタリにゲートをくぐれば早く帰れると。
 そう考えたときに、この問題が出てくるのです。

 もしあなたの手元にある時計が狂っていたとしたら。
 クルマのカーラジオの時計っていうのは、あてにはなりません。
 結構狂いますから。
 腕時計も高級品であっても、それなりに狂いますしね。
 電波時計ならば安心でしょうが。

 ちょっと時計の進みが速かった(または遅かった)ばっかりに、みすみす割引を逃して
しまったということがないようで実はあるのです。
 そんなわけで、いつも基準にしている時計の狂いをなくし、ETCの割引制度を最大限
に利用していきたいものですね。
 私の場合はラジオをつけていて、時報を確認してからゲートをくぐるようにしています。

 ・ETCカードのチェックを!

 これってあまりないようで意外とあるんじゃないかと思って、レジャッコやトラックという区
別をしないで書きたいと思います。
 実は私のトラックに取り付けられているETC車載機は気まぐれなのか、エンジンをかけ
たときのタイミングでETCカードを認証しないときがままあるのです。
 それは最初の起動するときのアナウンスを聞いていれば対応はできますが。

 これをうっかりして認証していないのにETCゲートをくぐってしまうと、『うっそー』というこ
とになります。
 私は何度かこれをやらかしてきています。
 そんなときの私の目は鋭いのか、NEXCOのおじさんの対応は優しいのですが、正直
なところ、『またやりやがって。』というのが、本音の部分でしょう。

 チェックの方法は簡単です。
 エンジンを起動したときのアナウンスに耳を傾けて、そして認証したということを確認す
れば済むことですから。
 あとはバカみたいに高速でゲートを突っ込まないことでしょうか。
 もし、ゲートのところに油が撒かれていたらどうするんですか?

 ETCができた当初は、これくらいの速度で突っ込んだ場合にゲートが満足に開くのか
というチャレンジャー的な人が多かったのですが、いまではNEXCOも速度は20km/h
に抑えてくださいと明言することになりましたし、実際に開閉バーはワンクッションおくように
動作するようになってきています。
 特にこのご時世、北陸道方面に来られる方は気をつけてゲートをくぐってください。

 『あれあれっ?』てな感じで、慌ててしまいますのでね。
 
 ・交通マナーは越境すると変わるもの。

 日本という国は単一民族国家であるから、交通マナーも全国共通だと考えている人もも
しかしたらいるのかもしれません。(正しくは:日本は単一民族国家ではありません。) 

 それは大きな間違いです。
 ネットで検索してみるとよくわかりますが、全国にはご当地運転マナーというものが存在
しておりまして、その土地の人々は唯一無二と理解して対処しているようです。

 いろいろと出てきますよ。

 『名古屋走り』、『伊予のはや曲がり』が全国区の有名走り。
 あとは『姫路走り』、『松本走り』があとに続き、
 名称はないけど、日本全国津々浦々に特徴的な運転マナーは存在している。
 よく大阪のナンバーをぶら下げたクルマはマナーが悪いと言われているけど、私は全
面的に賛成はしていない。

 たしかに良くはないけど、まだまだ悪いところはいくらでもある。
 私からみれば大阪以上に京都が悪いと思えるし、自分のホームグラウンドである福井な
んぞは悪質の極めだと理解している。
 福井の運転マナーのルーツは大阪のなかのひとつである、『和泉』にあると私は感じる。
 感受性の強い読者の方は大方察しがついたかと思われます。

 それでその和泉よりも福井のほうが悪いという根拠はこれから説明します。

 福井の運転マナーの基本的な部分として、『これができるのであれば、あれもできるだろ
う。』というある種のフロンティアスピリットを感じさせるような発展性がある。
 あのクルマが信号無視で突っ込んだのだから、私も当然行けると。
 並走していたのであれば、それもいいでしょう。
 だけど、後続のクルマがそう考えているのだとすれば、これはきわめて危険な発想です。

 例えば、私がトラックで赤に変わるようなときに、『やっべぇー』とおまわりがいないことを確
認しているというのに、そのあとから時間をおいて5台くらいが平然と信号無視をしているの
です。
 都会のような交通量であれば5台くらいといえますが、そのタイミングは見た人じゃないと
表現のしようがありません。

 あっ、そうそう。
 福井っていうところは人口が全国で下から三番目くらいの少なさのところなのですが、クル
マの数はといいますとこれがまたべらぼうに多いのです。
 人口に比べてという意味で。
 一家に3台4台は当たり前というところですから。

 つまり夫婦で2台、子供が全員成人していて3人いれば3台、あとはおじいちゃんが乗って
いるとなれば、この家庭は6台のクルマを所有しているということになります。
 これは特別なことではありませんで、ごく普通の家庭のケースなのです。
 とにかくクルマがないと生活ができないようなところなので、足代わりにクルマを持つことに
なるのでしょうね。

 次に、合流というものを意地で解決しようとするところがある。

 都会だったら、この先に道路工事で渋滞しているとすると、一台ずつの合流になるというの
は当たり前の考えになりますが、福井の掟は違います。
 まず考えることは、自分が取り残されることを極度に嫌います。
 ですから、我先にと絞っている車線に合流しようと考えるのです。
 それがかなり手前の時点から。

 先へ行けば行くほどに、手に汗握る状況にと変わっていきます。
 『入れてくれるかなぁ。入れてくれなかったらどうしよう。』とだんだん不安になっていきます。
 そんな状況なのでクルマの量がたいしたことなくっても、渋滞距離は長くなっていきます。
 それで、うまく手前で自分は合流することができましたと。
 今度は立場ががらりと変わります。

 入れてあげる立場に変わるのですから。
 それはもう鬼の首でも取ったかのような勝ち誇った表情です。
 車間を開けてしまっては、今度は入ってこられますから。
 俺の前は入れてやらないぞとなるのですから。
 嫌ですねぇ。寂しいですねぇ。悔しいですねぇ。(故:淀川長冶氏のように)

 あと、福井に来たことのある運ちゃんならば誰もが感じていることでしょうが、福井の人はト
ラックを右側車線では走らせてくれません。
 愛知や岐阜あたりの運ちゃんの考えを、根本から否定する土地柄なのです。
 すぐその先を右折するにしても、『遅いなぁ。』とクルマで表現してきますから。
 左からまくることを悪だとは感じていない、世間知らずの土地柄です。

 そんなに動きが悪いのであれば、左側を大人しく走りなさいよというのがこの地のデフォル
トなのです。
 だから空車でどんなに自分が急いで走っていても、レジャッコが左からまくってきます。
 前にトラックがいること自体が許せないのです。
 もともとこの地はトラック乗りが大人しいところなので、それも関係していると思います。

 じゃ左側を走っていれば安全かといいますと、これがまたそうもいえない。

 自分の前をかぶせるようにレジャッコが入ってきました。
 私ならば鍛えられていますから、すぐにわかります。
 そうです。
 先のコンビニに入っていくのです。
 左車線とはこういう使い方をするのです。

 例え後ろががら〜っとしていても、関係ありません。
 トラックの前が唯一、安心して入り込めるところなのですから。
 そこまで私らはなめられているのですから。
 トラック乗りの運転の荒いところに住んでいる人は、我が子供に対しては、

 『トラックの前にはなるべく入らないように。関わらないように。』

 と教えるのだとか。
 一度関われば、それは命を落とすことを意味するのですから。
 そういった感覚で運転している人と、その対象をなめてかかっている人の運転というものは
明らかに違います。
 このあたりの感覚がクルマの動きでつかめないような人は、福井の道は走れない。

 私はここまで言い切れます。
 前にも書きましたが、福井の人はフロンティアスピリットの精神が強い。
 全国でトップクラスの社長を輩出しています。
 質ではなくって、数という観点で。
 それは大企業の社長もいるでしょうが、ほとんどは町工場のせがれというようなレベル。

 でも社長は社長ですから、どんなに小さい会社であっても生意気です。
 そのあたりも運転に現れるのかなぁ。
 私的には、各地で執り行われている悪い運転マナーを地元に持ち帰って、これを更に悪く
展開することはできないものかと思案しているようにも思えてきます。
 だから悪いと言われる大阪あたりのマナーをお手本にしているから、更に悪いのよ。

 私が実際にそういう風に感じたのは、私は学校を出てから県外就職をした者なのですが、
訳あって福井に戻ってきました。
 福井に戻ってきて最初の冬のこと。
 私は当時、習志野ナンバーのプジョーに乗っていました。
 ごく普通に運転していたのですが、ある日私の前にこ汚い軽が割り込んできました。

 そのこ汚い軽は、何を思ったのでしょう。

 都会ナンバーだから、雪道に慣れていないとでも思ったのでしょうか。
 そのときはまだ若かったし、失うものは何もないという感じでしたので、こんなくそ軽なんかま
くり返しちゃえとばかりにまくり返しました。
 するとその軽は、シュンと大人しくなりました。
 そうか、県外ナンバーはなめられるのかと。

 私もあとになって妻の軽で雪道を走らせましたけど、スタッドレスを履いていても軽って結構
車体が揺れるというのか、接地感がないのです。
 タイヤが雪を噛んでいないということです。
 こんな状態でよく、俺様のプジョーをまくったものだと最近はよく思うものです。
 ゆっくり走っていると、慣れていないと判断するような土地柄なのです。

 だから、道路でアドバンテージをとろうというような人は、速度にこだわります。
 クルマはスポーツカーに限りません。
 軽でもバンバンかっ飛びます。
 右からでも左からでも容赦ありません。
 自分の本能の思うが侭です。

 通勤帯においては交差点におまわりさんが立っていることもありますが、流れが悪いときに
は視界に入ってきますから大人しく紳士ぶって運転していますが、流れが良かったりすると、
『あれっ、あんたそこにいたの?』ってな感じで何食わぬ顔で対応しています。
 おいおい、ここは秩序の守れていない無法地帯なのかと思うこともしばしば。
 警察にできることは、信号を短時間で切り替えて流れないようにすることくらい。

 これがまた、マナーの悪化に火に油を注いでいるような形になっています。
 この短いサイクルの信号をいかにして突破しようかというふうに。
 中国の有名な言葉に、『上に政策あれば、下に対策あり。』という言葉がありますが、まさにこ
れを地でいくような行動ですね。
 長くなるから、強制的に話題を変えますね。

 道路脇から出てくるクルマがとことん馴れ合いである。
 これは福井に限ったことではありませんが、京都のそれよりも更にどぎついです。
 どんどんエスカレートしています。
 京都の場合はそれでも優先となる本線の動きをよんでいますし、出てきたら即座にその流れ
に乗ろうという気構えが感じられるので、なんとか気持ちを抑えることができます。

 ところが福井の場合は、優先関係は関係ありません。
 私が出てきたのだからブレーキでも踏みなさいやという具合ですか。
 この前の週末にこんなことがあったので私もいい加減カチンときまして、降りていってしまいま
した。(休みの日です。)
 私は手は上げませんけど、言いたいことは言うほうです。

 私が言いたいことはあくまで暴言ではありませんで、教育的な内容のことです。
 こんな運転をしていて恥ずかしくはないのか。
 事故にでもなって、あなたやあなたの同乗者が障害者にでもなったらどうするのか。
 こんなことを、『お前は・・・・』口調で展開するのです。
 私は大人しいですが、バカにされたとか軽くみられているなと感じたときは粛清にでます。

 そのときの相手は人妻でしたが、私の言う言葉に対して軽く、『すみません、すみません。』
の連続。
 こいつほんとに謝る気があるのかというくらいに、ニコニコ顔ですみません。
 違った目的で出会っていたならば、お茶にでもというくらいの綺麗な人ではあったが。
 特に意見は言ってこないんですよ。

 というか、特に悪気もないんですよね。
 そういうやつの運転って。
 だから馴れ合いだっていうの。
 こんなところだから、怒った方が負けなのかなぁ。
 今後どんどんマナーが悪くなっていくのかと思うと・・・・・。

 福井の街を走っていると、『交通マナー日本一・福井』というステッカーを貼ったクルマが多く
いるのを見ることができますが、これは福井の交通安全協会と福井県警察があまりに悪い福井
の交通マナーを改善しようという取り組みで作成したステッカーのようです。
 私にはわかっています。

 福井の人はこういう取り組みがあるとしっかりやろうという意気込みは強いのですが、であるか
らといって、それが自分に主な原因があるのだということに気がついていない場合が多いってこ
とです。
 つまりは人ひとりひとりが、『私の運転マナーはぜんぜん悪くない。みんながしっかりしないと
ダメなんだよなぁ。』と考えるような人が非常に多いということ。

 他人に厳しく、自分に甘いの典型的なところなのです。
 ですから、自分の犯した信号が赤に変わって五秒後の強行突破が、他人がやらかしたりする
とけしからんとなるわけです。
 違うでしょ。
 孔子の教えのように、自分がされて嫌なことは、他人にはしないとならないと。

 ここ割りとしっかりしているなぁと思えるようなところを走ることがあるのですが、そういうところは
善良ドライバーと悪質なるドライバーの区別がつけやすい。
 悪質な部類が限定数だから、全体としてよく評価できるのです。
 結局は、街のマナーをよくするためには、ひとりひとりが良くならないとダメなんですよ。
 でも、つくづく思うのですが、私たちは平和な国に生まれ育ってよかったなぁって。

 ここ最近、私はyoutubeを見ることが増えたのですが、そこで歴史的なものをこぞって見たり
しています。
 どんなものかといいますと、『南京大虐殺』、『ポル・ポト』、『領土問題』、『大東亜戦争』、『抗
日戦争』、『中国共産党の歴史』、『チベット虐殺』、『竹島領土問題』、『北方領土』など。
 こんなにいろいろ出てくるのかと驚いていて、近頃は少々寝不足になっております。

 このなかではポル・ポトについて調べていくと、とてもショッキングな内容のものにたくさん出会
うことができます。
 こんな体制下では、近所も歩いていけないというような。
 それを思ったとき、この福井の奴らの運転はなんとまあ自由でのびのびと暮らしているのかと
恐れにおののいている次第であります。

 こんな平和な国って、あるようでないようです。
 いまだに世界のどこかでは同じ民族同士が殺しあっていたり、独立運動があったりと、平和ボ
ケには考えられない出来事が当たり前のように繰り広げられているのですから。
 北朝鮮ではやせ細った国民を横目に、大陸弾道弾ミサイル(人工衛星打ち上げと言っては
いるが)の打ち上げを強行しようとしているしで。

 平和を痛感できる毎日っていうのも、一日一日の価値が高まっていいのではないでしょうか。
 親を敬い、家族を愛し、待ち行く人々と微笑みあえるような。
 千昌男の味噌汁の詩ではありませんが、日本人は何か大切なものを忘れているのではない
かと感じているひとりであります。
 皆さんは感じたことはありませんか?


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 【読者からのメールにお答えして】

 前回のメルマガを発行してから、このようなメールが届いておりましたのでご紹介させていた
だきます。
 福岡のSさんからのものです。

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あさやんさん、はじめまして。
いつもメルマガ「運ちゃんのひとりごと」楽しく拝読しております。

さて、このたびの3/8号定額給付金についてのあさやんさんのコメント、まっ
たく同感です。

マスコミに登場する評論家の方々、そろいもそろって給付金の効果のなさを力
説していますが、いつも私は「あんたらの存在こそ、経済の上向きを妨げてる
よ!」と思っております。

今は内需を喚起すべき時。給付金をもとに、皆がなんらかの消費行動をとるこ
とは効果的だと思うんですよね。なのに、あの方々のコメントにより、消費マ
インドがどんどん低下しちゃう。景気の上向きがどんどん遠のく、、。「あん
たら、日本をどうしたいの??」です。

評論家と、その方々の意見を丸呑みにした人々。斜に構えて、政府のやること
に全部疑問を呈すれば「イケてる」とでも思ってるかのような世の中の風潮に
はうんざりです。

まあ、それはそれとして、給付金をどう使おうかといろいろ考えていたのです
が、私もあさやんさんを見習い、ぜひ、子供の記憶に残るような思い出づくり
の足しにしたいと思いました。
旅行、とまではいかないかもしれないですが、普段の休日では金額がネックで
できなかったこと、を。

「給付金を出す金があるんなら、福祉に回せ」とか意見されてた方は、一回受
け取って、ぜひ福祉団体にでも寄付いただければよろしいんじゃないですかね。
私はぜひとも消費したいですね。なにかのきっかけがなきゃまず行かないだろ
うお店とか施設でお金を使うことで、間接的にでもそこに携わる方々の収入が
ちょっとでも増え、ちょっとでも雇用の安定につながるんなら、それもひとつ
の「福祉」だと思いますから。

これからも「運ちゃんのひとりごと」応援してます。
辛口のコメント、期待してます。

----------------------------------------------------

 Sさん、早々のメールをありがとうございます。
 あさやんです。

 ご連絡ありがとうございます。
 お返事は遅れましたが、早々に拝見させていただいておりましたよ。
 正直なところ、民主党支持の人がいまは多いので、『ちょっと待て!』メールが届くのを予想
していたのですが、やはり小沢ショックとでもいうのでしょうか、あれだけのサプライズがあると、
引いちゃいますよね。

 今回書いたことは特に麻生さんが言明していたわけではないと思いますが、どうせもらうので
あればこう考えるのが国民としての、いや一家のおやじとしての方向性なのではないかと。
 Sさんもおっしゃってますが、福祉関係をもうすこしどうにかしろと言っている人たちは、自分
は使わないけど、このお金を福祉に回すことでその意味は生きてくると思いますよね。 

 まったく受け取らないであくまで拒否を貫くか、それとも社会のために役立てるか。
 それでいいんだと思います。
 間違っても、反対しておきながらもぶつぶつ言いながら使うというのはどうかと思いますね。

 そういうところが現代的日本人の悪いところでして、やるというから使ってやるんだという主体
性のない判断が世の中を悪くするんです。
 私も先日に定額給付金の申請を済ませてきましたが、ちゃんとその申請書には受け取りその
ものを拒否しますという欄が設けられていましたので。
 どれくらい受け取り拒否者が出てくるのか、楽しみにしているんですよ。

 統計で出すはずですから。
 少なくとも民主党支持者の方々は受け取りを拒否されるのが筋だと考えているので、相当数
出てくるものと考えております。(嘘だべぇ)
 お小遣いを減額させられている旦那衆が、お金をあげると言われて断るバカはいませんよ。

 そんな人がもしたくさんいるのであれば、日本という国もまだ骨のあるやつがたくさん存在して
いるということで、考え直してもいいです。
 今後増税するのがわかっていて、今回の受け取りを拒否し更には余分に税金を払うだけの
太っ腹さがありますかっていうのが究極の質問になりますかね。
 何もしないで景気が良くなるのであれば、苦労はありませんね。
 

-------------◆---------------◇---------------◆-------------

 【編集後記】

 九州2連発という航海でしかも中途半端な週末も加わって家に戻らなかったから、家族の顔
をまる一週間みていません。
 しかしながら、いまはとてもよい時代です。
 携帯のテレビ電話でご対面ができるのです。

 私の子供はまだ小さくて私のことをよく相手にしてくれまして、話しているととても疲れを癒し
てくれたりします。
 走っているときにも、家族連れのレジャッコがドライブしていたりすると、『この旦那は私よりも
休みが多くて、しかも手取りもいいんだろうなぁ。』なんて勝手に推測しながら、いまにみていろ
俺だってを連発していました。

 まあこのご時世、どこの運送会社も閑古鳥が鳴いているような状況において、なんとか仕事
があるのでそれに感謝しながら仕事をしているわけですよ。
 聞くところによると、国の制度を利用して自宅待機のような感じになっている運ちゃんもいる
のだとか。
 景気の悪さを実感している同業者の多い中で、ほんと私は幸せ者だと思います。

 勤労感謝の日は11月ですが、毎日感謝していても罰は当たらないのではと。
 しかし今回の九州で食べた博多ラーメンはリーズナブルで量もほどよかった。
 替え玉もしました。
 私はこってり系が好きなので、九州ラーメンはたぶんどれでも受け入れられそうです。

 ほんとのところは熊本ラーメンがいちばん好きなのですが、今度は熊本にでも行ってみたい
です。
 配車係様!
 よろしくお願いします。

 あと、千葉県の知事選挙において、あの森田健作さんが当選確実になった模様です。
 またタレントさんの当選ですか。
 これからはタレントになることが政治家になる登竜門になりそうですね。
 幅広い知名度を活かしてフレッシュなイメージもプラスした期待先行の人選のイメージ。
 結果よければすべてよしの世の中です。

 ぜひ、森田さんにはがんばってもらいたいものですね。

 ではまた、次回まで。

 
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