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タイトル:第42日目 シミは老化現象か  2009/03/04


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 エリー先生のアンチエイジング研究日誌

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━発行:詩風呂布━


│研究日誌 エリー記す
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 第42日目 シミは老化現象か
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 「エリー先生、加齢に従ってシミって増えてきますよね。これも老化現象と
 いうことでよいのでしょうか。」

 「老化現象である場合もありますし、遺伝的できてしまうものもありますよ
 。一般的にシミと呼ばれているものには

 肝斑
 ・30-40歳台女性の顔面(額、頬、口囲)に左右対称に見られる。
 ・大きさ、形はさまざま。境界明瞭な淡褐色斑でシミの代表。
 ・卵胞ホルモン、黄体ホルモンによるメラノサイトの活発化が病因と考えら
  れる。日光が強力な増悪因子。
 
 そばかす
 ・思春期に目立つようになる。
 ・5 mm 以下の淡褐色から褐色の色素斑。
 ・多くは優性遺伝のため家族内で発生する。

 老人性色素斑(日光性黒子)
 ・40歳大以降の顔面や手背の露光部に生じる。
 ・境界明瞭な類円形の、淡褐色から黒褐色の色素班。
 ・長期の紫外線照射により誘発されることから小児期からの紫外線防御が大
  切。

 脂漏性角化症(老人性疣贅-ろうじんせいゆうぜい)
 ・40歳台以降の顔面や頭部、体幹の脂漏部位に生じる。
 ・様々な大きさ、表面が疣(いぼ)状の淡褐色から黒色の扁平隆起性ないし有
  茎性の結節。
 ・病因は老化に伴う表皮細胞の変異が考えられており、露光部の病変は長期
  の紫外線照射が誘因と考えられる。

 色素沈着型化粧品皮膚炎
 ・中年女性の顔面(額、眼囲、頬、耳前部など)にみられる。
 ・均一性ないし網状の灰紫褐色の色素班。
 ・化粧品などにより生じた、慢性反復性接触皮膚炎に伴う色素沈着。

 があります。」

 「いろいろあるんですね。肝斑、老人性色素斑、脂漏性角化症の予防には紫
 外線を浴びないようにして、色素沈着型化粧品皮膚炎の予防には肌に合わな
 い化粧品は避けるって感じでしょうか。」

 「そうですね。特に日光は本当に注意すべきです。お肌にとっては百害あっ
 て一利無しですよ。お肌のアンチエイジングはまず日光を避けるところから
 です。」

 「僕日光浴ぽかぽか温かくて好きだったんですけど、これじゃ怖くて楽しめ
 ないですよ〜。」

 日光浴……聞いただけで寒気がします。

 


│備考欄 (今日の要点)
└───────────────────────────────────
 お肌のアンチエイジングはまず日光を避けることから。



●参考文献
 シミの種類:漆畑修 編、『美容皮膚科学』、p.85-86、メディカル・コア
 (2000)


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